バンドトモフワンマン in 東京 渋谷TSUTAYA O-WEST

 昨日からブログをたくさん更新していて申し訳ないのですが、昨日は夜から夫と渋谷のライブハウス「TSUTAYA O-WEST」にて行われたトモフスキーさんのライブに行ったので、興奮冷めやらぬうちにその感想を書きます!

 会場入り口の看板↓
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 昨日あったのは「バンドトモフスキー」のワンマンライブでした。
 シンガーソングライターのトモフスキーさんは、一人でライブをされるときは「ひとりトモフスキー」と名乗り、バンドでされるときは「バンドトモフスキーと名乗ります」。
 昨日のバンドのメンバーは、ギターが「サード・クラス」のはかまだ卓さん、キーボードが「サード・クラス」の大塚ヤヨイさん、ドラムが「サード・クラス」のクメムラヒトミさん、ベースが「The ピーズ」の大木温之さん、ボーカルがトモフスキーさんとなります。
 
 久しぶりの「バンドトモフ」のライブでしたが、わたしが行った前回は2015年春だったそうで、、えええ、、、そんな前だったのかあと。。。でも、2015年の春に義母の大腸ガンが見つかって(そのほぼ直前にライブだった)、それからバタバタしたんですもんね、、でも3年も経っていたなんて信じられない! 時間の感覚がおかしい!(この会場でのバンドトモフワンマンはときどきあるようなのですが、2016年も2017年もタイミングが合わなくてわたしたちは行けませんでした) 
 ほんとに、この3年間いろいろなことがありすぎました。。。
 いろいろあったけれど、無事にまた夫婦で渋谷に行けて嬉しいなあ。。

 昨日は今年春に出た新作「FUJIMI 生きてるあいだは一度も死なない」からの曲や、このライブのために作られた新曲(トモフスキーさんは今年は1ライブにつき新曲を1曲は作るそうです!)、ライブテッパンの名曲やあまりやらない曲(「タイクツから」など?)まで、いつものように盛りだくさんで、とっても満足したのでした。
 
 なんと昨日は会場2階の一部が解放されていて、わたしたちは運良くそちらで座ることができたのでした。
 いつも、ステージはあまり見えななくても寄りかかれる場所が欲しいので、ライブハウスの最後列に陣取っているのですが、昨日は上から舞台を全部見渡せました! なんという贅沢!
 開演前、撮ってしまいました、すみません↓
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 舞台後ろの幕に、猫ちゃんの形のライトが当たってるんです〜! 会場の照明さんが自主的に作ってくれたものなのだそうです〜! かわいいー!
 そしてその前にいる人影は、トモフスキーさんの双子のお兄さんである大木温之さんなのでありました。
 (ハル君、開演近くまで舞台をうろうろして、会場で待っている人たちをなごませてくれたんですよ、、途中からはかまださんも加わって、、優しいなあ。。)
 
 昨日の曲目もわたしが好きなものばかりだったし、バンドの演奏も素晴らしいし、大満足だったのですが、特に昨日心に染みたのは、「いい星じゃんか」というアルバムの中からのタイトル曲、「いい星じゃんか」でした。
 このアルバム、2011年の夏から2012年のお正月くらいまでにトモフスキーさんが作った曲が入っているのですが、それはそのまま、あの東日本大震災の後の日々の気持ちなんじゃないかなと思うのですね。
 それを、トモフスキーさんは「いい星じゃんか」という言葉に込めたんだろうと思うのですね(もちろん、これだけではないのだろうけれど、これも一つなのだろうと思うのですね)。
 わたしはこの曲を聴いたとき、「わたしがそう思ってそう言い切るには、どうしたらいいんだろう」って思ったんですね。
 それでね、いつものこの話に絡めてしまって大変恐縮なのですが、2011年3月って、天王星が牡羊座に入って「カーディナルクライマックス」が強まった時期なんですよね。
 わたしは東日本大震災後の世界とこの天王星牡羊座時代が頭の中でいっしょくたになっているのですが、だから、この「いい星じゃんか」を聴くと、天王星牡羊座時代も象徴するように思えて。。。
 牡羊座って一番初めの始まりの星座で、そこに天王星が入ったのと同時期にあの震災と原発事故があって、、そんなことをつきつけられても「いい星じゃんか」って思うためにはどうしたらいいのかっていう模索が、あの頃からわたしの中で始まったのかもしれないなとか、、、こじつけかもしれないけれど、、、昨日トモフスキーさんが歌うのを聴いていて、そう思いました。
 それでね、、先月の16日に、その天王星は牡羊座から牡牛座に抜けてね、、、世界はいろいろあるけれど、、この半年くらいけっこうすごかったけど、、、大きな戦争にはなっていないし、、、わたしは無事生きているし(占いのこと少しずつでもできることから進めていられるし)、、、「いい星じゃんか」って、思ってもいいのかなあって、、思えるかなっていうか。。。
 思いたいっていうか?
 いや、思わないとバチが当たるっていうか?(楽しすぎるライブの中にいられるし)
 そんな風に思いながら聴いていました。

 トモフスキーさんの音楽が、一緒に時代を観させてくれているんだなと思ったのでした。

 ありがたいとしか思えないのでした。

 「いい星じゃんか」の動画はなかったので、同じアルバムに入っている「こころ動け」を貼ります。

 この曲も昨日やってくれたよ! 
 動かしてこうぜー! それができないならせめて前のめりでー!

  


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つれづれ日記(ダイナマイト☆ナオキ 「時代が追いつかない」)

 いきなりですが、最近(昨日か?)、一番近所にあるコンビニ(セブンイレブン)が閉店してしまい、ちょっと困っています。
 日々の買い物はスーパーがあるからいいんだけど、、チケットの発券とかしてもらってたからなあ。。

 わたしが住む街は住宅街でファミリー層が多いし、そのファミリーも高齢化してきているから、あまりコンビニ需要が高くない地域だと思われます。普段の買い物は圧倒的にスーパーだよって地域かなあ。。
 若くて一人暮らしの人が多かったり、新婚さんが多かったりする地域か、オフィス街だったりしたほうがコンビニって繁盛しそうですよね。
 ここ数年ではネットでお金の節約のノウハウの記事とか見ると、コンビニで買い物をなるべくしない、とか出てるしなあ。。
 隣町のセブンイレブンも去年秋に閉店したのですが、けっこうセブンイレブンは容赦がないのかなあと思ったり。。
 コンビニって今は「インフラ」の一部みたいな感じもあるけれど、もうすでに人手不足と言われているようだし、これから大変なのかなと思いますよね。。。
 以前から、「24時間いつでも買い物ができて、そこに人がいる」ということを当たり前とはわたしはあまり思っていなくて、いつかこんなものは続かなくなるのでは、とずっと思ってきたのですが、最近それが目に見えてきた感じはするかなあと思います。

 昨日なくなったコンビニは、閉店セールで在庫処分を3割引でやっていたので(今までで一番店内が混雑していた)、食品じゃないものや日持ちのするものをここぞとばかりに購入しました。
 空っぽになっていく棚が少し寂しかったですが、仕方ないですよね。。
 ほんとは、セブンプレミアムのインスタントコーヒー「いつもの珈琲」が欲しかったんだけど、売り切れていた。。
 このコーヒーはインスタントだけどまあまあ飲めたんですよ、、隣町の店舗まで行かなくちゃ買えなくなってしまった。。

 コーヒーといえば、先日ブログに「抗ホルモン剤の副作用もあって更年期障害になってるけど、逆に冷え性は軽くなったような」と書きましたが、そう思って調子に乗ってたくさんコーヒーを飲み、ソフトクリームなども食べていたら、さすがにお腹が冷えたようでちょっと「ゆるんで」しまいました。。
 そうか、あかんか。。。冷え性がなくなったわけではないのだな。。。(なくなったかもと思ってしまうのがバカなんですよね。。)
 これから数日はコーヒーは飲まないで、冷たいものも摂らないようにしなくては。。

 わたしはそんな感じになったので昨日は家でゆっくりしていたのですが、夫は夜からライブに行っていました。
 夫と同い年のロックミュージシャン、ダイナマイト☆ナオキさんが出演されるライブです。
 久しぶりのライブで夫は気晴らしできたようです(今週土曜日またライブだけど!)。
 会場で、ダイナマイトTシャツとCDをゲットしてきてくれました!
 
 じゃじゃーん(笑)↓
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 ダイナマイトTシャツには、ナオキさんがいつもつけている赤いスカーフが印刷されているんだよ!
 このポージングはここから取った(笑)↓
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 ダイナマイト☆ナオキさんのサイトに行くとおみくじがひけるんです!(こちら )
 今日のわたしのダイナマイト☆おみくじは「いちごのパンツが見えた ラッキー」でした(笑)。

 昨日入手したCDは「時代が追いつかない」です。よいタイトル(笑)。2012年のもの。
  
 ダイナマイト☆ナオキさんの「それでも音楽をやっていくしかない」という痛切な決意が込められているようなアルバムでした。
 その「痛烈」さが、なにか風のようなものになってわたしに吹き付けるのですよ。
 中にはちょっとどうかなと思う曲もあるのですが(「タマキンロック」とか(笑))、この風にいつもやられてしまうのです。

 このアルバムの中に入っている「カエルの森」の動画があったので貼ります!

 さわやかなきれいな音のインストゥルメンタルです。

 アルバムのラストに入っていた「長過ぎた下積み」は名曲だと思いました。
 The ピーズのハル君こと大木温之さんも好きとおっしゃっているとか。
 ちゃんと「ブルース」になっていると思いました。
 胸に来るね。


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   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です 
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自分の限界を知る コンスタンチン・リフシッツ ピアノ・リサイタル2018 BACHは踊る

 所沢ミューズホールの最寄り駅は「航空公園」といいます↓
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 飛行機の展示がある。これは郵便用の飛行機だったみたい。
 所沢って、日本の航空発祥の地なんですって。だから記念の公園があり、昔叔母一家が近所に住んでいました。
 
 ということで、昨日は再び、いえ、三たびのピアニスト、コンスタンチン・リフシッツさんのバッハの演奏会でした。
 完走した。。。
 どうなることかと思ったけど。。。。(滝汗)

 記念と備忘録も兼ねて、ブログを書きます。

 コンスタンチン・リフシッツさんは1976年、ウクライナに生まれたピアニストです。
 5歳でモスクワの特別音楽学校に入学し、13歳でCDデビュー、17歳のときの録音「バッハ:ゴルトベルク変奏曲」でアメリカグラミー賞を獲った方で、コンテスト出場歴はなく、今も世界中で演奏されており、ロンドン王立音楽アカデミーのフェロー、ルツェルン音楽大学の教授もされているそうです。
 すごいんです。
 すごすぎて。。。
 日本でも、天才とか若き巨匠とか次世代の巨匠と言われています。現代屈指のバッハ弾きとも言われています(でも現代音楽もできるんです)。
 わたしは、2010年のクリスマスの日に、近場の所沢ミューズで2500円というお安い値段でピアノのコンサートがあると知り、バッハをちゃんと聴いたことがないから行ってみようということで夫と聴きに行ったのがリフシッツさんとの出会いでした。まったくの偶然です。安くて近かったからです。
 そしたらすごくきれいな音で、身構えていたバッハの曲も眠らずに聴けたので感動し、それからリフシッツさんのファンになったのでした。
 そんなリフシッツさんが、2015年に続き、3回に分けて短期間でバッハのまとまった作品郡を順番に全曲弾くというプログラムを再び企画されました。日本側の要請によって企画させられたのだと思いますが。
 それが今回3回通った「バッハは踊る」というプログラムです。
 鬼のプログラムだと思うのですが、どうなんでしょう。

 2015年のときのプログラムの感想は全部書けないままに終わりました。。
 あのね、、今回、全部で129曲聴いたんですよ。。。。。
 聴くのも正直大変ですが、それを暗譜で弾くってどういうことなんだろうと思いますよね。。。

 備忘録と、記念として、曲目を書きますね。


  2018年3月21日 紀尾井ホール
   J.S.バッハ:イギリス組曲 BWV 806〜811
    第1番 イ長調 BWV 806
    第2番 イ短調 BWV 807
    第3番 ト短調 BWV 808
    第4番 ヘ長調 BWV 809
    第5番 ホ短調 BWV 810
    第6番 ニ短調 BWV 811
  (アンコール)
   バルトーク:ミクロコスモス Sz.107 第6巻より6つのブルガリアのリズムによる舞曲
    第4番(第151番)
    第3番(第150番)
    第2番(第149番)

 
  2018年3月24日 フィリアホール
   J.S.バッハ:フランス組曲 BWV 812〜817
    第1番 ニ短調 BWV 812
    第2番 ハ短調 BWV 813
    第3番 ロ短調 BWV 814
    第4番 変ホ長調 BWV 815
    第5番 ト長調 BWV 816
    第6番 ホ長調 BWV 817
  (アンコール)
   バルトーク:ミクロコスモス Sz.107 第6巻より6つのブルガリアのリズムによる舞曲
    第1番(第148番)
    第6番(第153番)
    第5番(第152番)


  2018年3月25日 所沢ミューズ アークホール
   J.S.バッハ:パルティータ BWV 825〜830
    第1番 変ロ長調 BWV 825
    第2番 ハ短調 BWV 826
    第3番 イ短調 BWV 827
    第4番 ニ長調 BWV 828
    第5番 ト長調 BWV 829
    第6番 ホ短調 BWV 830
  (アンコール)
   バルトーク:ミクロコスモス Sz.107 第6巻より6つのブルガリアのリズムによる舞曲
    第1番(第148番)
    第6番(第153番)


 
 ああ、、、文字情報でコピペもしてるのに、「第」という文字が「ゲシュタルト崩壊」してくる。。。(汗)
 これ、、一番ごとに、それなりの長さの曲が、6〜9曲ずつあるのですよ。。。全部で129曲なんですよ。。。プレリュードとかサラバンドとかジグとかメヌエットとか、そういうのがたくさん。。。

 結論から言えば、わたしは背伸びをしたし、無理をしたということであります。
 でも、、それでもリフシッツさんだから、眠らずに129曲聴けたのだと思う。。。。
 ただ、、原曲を知らないので、どこがどうなのかということは、分からないのですね。。。
 だから、、2日目のフィリアホールからは、なかなか聴いているのも大変でした。耳がゲシュタルト崩壊してきた(笑)。全部違う曲なんだけど、バッハだし。。。(汗)

 初日の紀尾井ホールは久しぶりのリフシッツさんということもあって耳が新鮮だったと思うし、リフシッツさんも気合いが入っていたように思うし、、でも、2日目は、リフシッツさんも少しパワーをセーブしているように思えました。だって、翌日も連続でこの鬼のプログラムを演奏しなくてはいけないし、しかも横浜から所沢まで移動するわけですから。。
 昨日の所沢は最終日だし、ピアノもスタインウェイじゃなくてベヒシュタインになっていたので、リフシッツさんもテンションが高かったように思います(ベヒシュタインの音色は、スタインウェイより柔らかくて暖かみのある「木」っぽいように思いました。華やかで輝かしいのはスタインウェイかもしれないけれど、ベヒシュタインもよいですね!)。
 でもやっぱり、ちょっと大変だったかな。。。
 それが正直な感想ですかね。。。。
 身体が重くなったりはしなかったので、完全にキツかったということではないようにも思いますが。。

 今回、この「鬼のプログラム」を日本側から打診したとき、リフシッツさんは「日本の観客には、このような演目は情報過多になるんじゃないか」と疑問も呈されたそうなのです。
 でも、こんなことできるのあんたしかいないからやってくれって、企画した人は押し切ったのだと思います。。
 引き受けてくださったリフシッツさん、すごい挑戦をしてくださったのだと思います。

 でも、そのリフシッツさんが壇上でしていることがなんなのかを、つぶさに理解できる人って、観客の中にどれくらいいるのだろう。。。
 リフシッツさんの演奏は「大胆で繊細」とか、「独自の世界観」と言われるし、わたしが原曲を知っている曲の演奏を聴いていると、「そこ、そうするんだ!」と驚くこともあるので、きっと、今回のバッハでもそういうリフシッツさんの解釈がちりばめられていたのだと思います。そういうオリジナリティを追求しないと、なかなか弾くのも大変だと思います。
 その解釈が分かれば、もっともっと、おもしろく聴けたのだと思います。
 そして、それができるようになるには、、、ピアノ弾ける人だったら、今回演奏された曲をすべて1回は最後まで弾いたことがなくてはいけないだろうし、楽譜を読める人なら、最低3回は読まないといけないように思うし、どちらもできなければ、模範的な演奏を耳で覚えるくらいにくり返し聴かなくてはいけないと思うんですね、、、それは、わたしには絶対に無理です。せめてCDを買って耳で覚えろと言われるかもしれませんが、たぶん、今回の曲の模範的な演奏を覚えるくらいまで聴き込むことは、わたしにはできません。リフシッツさんのライブで1回ずつでも大変だったので、絶対無理です。
 まあ、それができるのは音楽の専門家くらいだろうと思うのですが。。。
 少しクラシック音楽が好きってくらいじゃ無理ですよね。。
 なので、わたしは、目の前でなされていることの本当の価値が、一生分からないんだなあ、ということが分かった、そういう演奏会でした。
 当たり前ですが、、シビアだなあとも思います(わたしは、弾くのはダメだけど、聴くことには限界はないんじゃないかとどこかで思ってきたのだと思います)。
 そして、わたしがこんな風に音楽に対してムキになってしまうことは、下品なことなのかなあとも思いました。専門家じゃないのにね。
 分からないのにこのような難易度の高いプログラムを聴きにきて、これは、「貪り」なんじゃないかな、と。仏教でもキリスト教でも「貪ること」はよろしくないこととされていますよね。。。
 ちょっとそういう反省のようなことも、させられました。
 でも、上に書いたようなレベルでリフシッツさんの音楽を聴ける人は、聴衆の中に何割いるのだろうか、とも思います。
 リフシッツさんも、弾いていて、観客のレベルは分かるのだと思います(ヨーロッパの人と日本人ではバッハへの馴染み方が全然違うだろうし)。
 でもわたし以外の「分からない人」でもほとんどの人が、きっと、リフシッツさんがそれでも壇上で一人で何時間もピアノを弾いてくれているということは分かるから、惜しみない拍手を送られたのですね(昨日は途中で帰る方もいらっしゃいましたが。。やはり聴きやすい有名曲ばかりのプログラムとは違いますよね)。
 日本人はまじめなんだろうなあ。がんばって聴くんだもの。
 アンコールがバルトークの現代的な音楽だったことはありがたかったです。開放感がありましたので。。。

 ***

 今から30年前、銀行員だった父が、支店の若い後輩で気に入った方ををよく実家に呼んでいて、わたしも仲良くなった方がいます。
 10歳上の男性で、音楽が好きとのことで、よく音楽談義をしたし、レコードやCDなどいろいろなものをプレゼントしてくださり、音楽を教えてくださいました(その頃バブルだったのでみなさん気前がよかった)。
 その方がよく、「全ての(西洋)音楽の元にはバッハがあって、バッハを聴かないと本当には音楽が分からない」という意味のことをおっしゃっていました。
 わたしは「へえ」と思っていましたが、若いですから、やはりバッハを聴こうとは思えないままでした(その方は有名な方の演奏のレコードを勉強として少し聴いたりはいていたようです)。
 でもその「バッハを聴かないと分からない」ということは、ずっと頭の中にあって、でも、敷居が高くて近づけなかったのですが、リフシッツさんの演奏と出会って、鍵盤の曲は聴く機会を何度か持つことができました。幸運だったと思います。
 聴いていると、古典と言われるバッハの曲の中に、当たり前ですが、ロマン派や印象派の種を感じることができます。
 それはその後の20世紀の映画音楽やポップスに発展していくのですから、やはりバッハは偉大な西洋音楽の父なのだろうと思います。
 でもやっぱり、、、ちょっとこれ以上はわたしはバッハの探求はできないかなあと思いました。 
 自分の限界を悟りました。
 でも、それはよいことかなとも思います。そういうことが、分かるときがくるというのは。
 
 これねえ、、リフシッツさん、すごいんですよ。これから、指揮もされるんです。
 今週の金曜日と日曜日に、今度は上野で、バッハの協奏曲の「弾き振り」の全曲演奏会があるんですって(実は17日と18日に大阪でも弾き振りをして、その後東京に来て21日から鬼のピアノソロだったのです。。)。。
 さすがにこちらのチケットは取りませんでした。
 弾き振りって見たことがないので、いつか見てみたいかなとも思いますが、いつかちょうどよいプログラムに出会えるとよいのですが。。

 こちらは紀尾井ホール↓
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 今まで観てきたホールの中で、木の使用率が一番高かったような気がします。素晴らしい(木のほうが音が暖かく響くように思います)。舞台背面の壁まで木ですから、、だいたいここには大理石とか使われますもんね。。。シャンデリアもきれいでした。
 うーん、演奏会って、音楽だけ聴きにいくわけじゃないですよね、やはり。。。ホールの環境を見たり、お客さんたちとの一体感を感じたり、いろいろな楽しみ方がありますよね。。
 わたしはやはり、そういう「ゆるい」楽しみ方が好きなのだと思います。根性がないのかな。

 でも、リフシッツさんのバッハに出会えてよかったです。リフシッツさんを通してバッハに触れられたってことかな。
 また来日されたら、、プログラムをよく見て、、また聴きにいこうと思います。

 3回公演セット券購入特典でいただいたCDは、去年の秋に出たベートーベンの後期ソナタのものでした。
 前にミューズで聴いた演奏会のライブ録音だった。やっぱりいいなあと思います。。
  


 ☆タロット占いのセッションをいたします☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
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船長の約束 FUJIMI 生きてるあいだは 一度も死なないっ!!! / TOMOVSKY

 かれこれ30年近く前、正確には29年くらいだけど、その頃、わたしは小平市内の底辺都立高校に通っていました。
 自由な校風で、都下多摩地区のゆるい子供たちが集まる学校でした(でもそこで出会った現代社会と倫理の先生に、わたしはいろいろなことを教わった。瞑想も教えてくれた「しじま」先生)。
 その頃、ちょうど若者文化の中で「バンドブーム」が起こっていて、原宿の「ホコ天」から、テレビ番組の「イカ天」、「エビ天」などでサブカルムーブメントが起こっていて(でも60年代頃のカウンターカルチャーブームには敵うはずもないだろうけれど)、わたしもそのドツボに入っていきました。
 まだバブルでね。
 バブルでブランドもののコンサバファッション着てディスコなどに通ってわいわい遊ぶ層と、そういうのには乗れずにくだけたカッコして、一人ででもライブハウスやミニシアターに通う層といて、わたしはもちろん後者で。
 でもバブルだったから、あの頃、ほんとに文化レベルが豊かでいろいろなものがあって、街全体がキラキラしているように見えました。
 わたしはいつでも中途半端で、サブカルなんだけど、ちょっとカッコつけたコンサバ風なものにも憧れていて、聴く音楽はもっぱら洋楽で、ディスコではなくシャレたカフェバーでかかっていそうなものも聴いたりしていました。ボサノヴァ風のアンテナとかね。スザンヌ・ヴェガやコクトー・ツインズとかは、ちょっとそれより深刻寄りかな。バーシアはもうちょっと後だっけ。
 でも、同級生で仲のよいNちゃんは、当時の流行のサブカル女子ど真ん中を行っていて(それを考えるとわたしは本当にひねくれていたと思う)、ファッションは古着やヒスグラ、ヘアメイクまで徹底していて、せっせとライブハウスに通っているようで、よくそういう話で休み時間は盛り上がっていました。
 そのNちゃんが当時気に入っているバンドの一つが「カステラ」で、そのボーカルのトモ君こと大木知之さんのことが大好きで、いつもトモ君トモ君言っていたのでした。
 その話を「ほほう、そういう人がいるのか」と思って聞いていたわたしが、約30年後に、その「トモ君」こと大木知之さん、アーティストのトモフスキーさんのことを、こんなに大事に思うようになるとは思わなんだ。
 夫婦でだからね。
 まあまあ重症(笑)。
 人生っておもしろいですね(笑)。

 そんなアーティストのトモフスキーさんのニューアルバムが、3月21日にリリースされますが、直接申し込むと少し早く手に入るので、一足先に注文をしたのでした。
 一緒に、トートバッグも購入し、さっそくお散歩したことは昨日の日記に書きましたね。
 もう一度、FUJIMIネコトートを↓
  180316tote.jpg
 けっこう大きくて、しっかりした生地です。一泊旅行くらいはできそうな大きさ。
 ぶち猫ちゃんのイラストは初めて見たように思うけど、とってもかわいい! 
 あ、トモフスキーさんはミュージシャンなのですが、イラストレーターでもあるんですね。このトートのネコちゃんイラストもトモフスキーさんの手によるものだし、その腕はプロ級で、ていうかプロで、伊坂幸太郎さんの小説の表紙のカバー絵も描いていらっしゃいます。天は二物を与えるんだなあ。。
 

 ***

 そんなトモフスキーさんのニューアルバムのタイトルは、「FUJIMI 生きてるあいだは 一度も死なない」。
 Amazonでも予約受け付けをしているようです。
   
 このジャケットのイラストもよいなあ。。。。。
 大きくしたやつ見てみたい。。。。

 FUJIMIって、富士見じゃないんですよ、不死身ですよ。
 死ぬまでは生きているから、死ぬのは最期の1回だけだから、それまではわたしたちはみな不死身だ、という発想です。
 すごいですよね(笑)。
 トモフスキーさんもアラフィフさんで、いろいろと思うところがおありなのでしょうか。
 わたしはがん患者ですから、、「うわああああああ!!!」という感じでしょうか。
 なんてことだ。

 このFUJIMIという曲とコンセプトは去年から聴いていて、それがアルバムタイトルにもなると聞いて、どんな仕上がりになるのかなと思って楽しみにしていました。
 初回に聴いた印象は、「音がたくさん入っていて、おもちゃ箱をひっくり返したみたい!」でした。
 ベース音が、たぶん、わざと控え目にミックスされているのかな。。その代わり、打楽器がたくさん使われていて(でもバスドラズンズン系ではない)、ずっとチャカチャカマラカスが鳴っていて(笑)、鉄琴や木琴のかわいい音も随所で聴かれます。サウンドのおもちゃ箱。
 わたし自身は、もうちょっとロックテイストのほうが好みかもしれないのですが、歌詞の内容がシリアスでもあるから、これでよいのだと思いました。
 トモフスキーさんが、考えて考えて、この音にしたのだろうと思いました。
 死がテーマでもあるから(でもそれはすなわち生きることがテーマなんだけど)、重い音を避けたのだろうと思いました。
 そうやって丁寧に作り上げたアルバムなのだろうと思いました。
 
 収録されている曲と、一言感想を書こうかな。だって、それぞれすてきですから。

   01・不死身FUNK / 開始後一分の「不死身、不死身、、、 不死身ーーっ!」って音階が上がっていって叫ぶところ、最高!!(笑)

   02・作戦会議 / この曲もこのアルバムのクライマックスかなと。自信作だろうなあって思う。ほんと好き。

   組曲「フミキリ」03・フミキリの悪魔・04あかずの踏切 / もー!!(笑) でも、「これも必要な時間」って思うのって、そんなに悪くないと思うけどな。

   05・すごい月 / うん、好き。

   06・体温計ほっとけ〜確認拒否〜 / こっから先の3曲は「作戦会議」からの言葉遊びから生まれたのではないかと邪推してしまいますが、この体温計の歌はすごい。人前に出る仕事の人の覚悟の歌だ。熱出たくらいじゃ休めないもんね。インディーズでやってたらチケット払い戻しとか代理店に頼めないもんね。壮絶で切実な歌。絶句してしまった。そしてこの歌を聴いていると忙しい外科医などのことも思い浮かべてしまう。。。休めない職業の人たち、、、頭が下がります。

  07・カオに出すな〜感染回避〜 / エンパスの歌。エンパス同士の歌? 同意するばかり。でも出ちゃうときがある、甘えなんだろうな。

  08・マイナスはマイナスのまんま〜拡散回避〜 / これが一番「作戦会議」に発音が似てる(笑)。でもこれは仏教的な歌に思える。マイナスなものを抱いたら、結局自分に戻ってくるっていうのが、唯識仏教的。せめて外に出さないでいようっていうのも。

  09・すごい目 / もー!!(笑)でもこの曲のすごい目を持っている人は、たぶん友達いなそー。

  10・友達いなそー / 近寄りがたい圧倒的な人か、、誰みたいだろう? そういう人は謎のままにしておきたい。

  11・HAPPY BIRTHDAY / サウンドがロックでかっこいい。でも「トュウー ミーーーーー!!!」でずっこける(笑)。好き。

  12・不死身モトウタ / 大好き。ありがとう。わたしも約束する、最後の日まで笑ってるって。

  13・HEY天使! / たぶん天使は、ひとつだけじゃなくてたくさんあるって言ってるけど、わたしたちがそれに気づけないの。でも口笛吹いたら、教えてくれるかも。

 ***

 わたしがこのアルバムで特に好きな曲は「作戦会議」と「不死身モトウタ」ですが、「作戦会議」は1月に行った江古田でのライブの感想記事で動画を貼りましたね。
 でももう一回貼っちゃおう!

 次の星でお互い気づけるように、会えるように、目印とかいろいろ決めておこうっていう曲です。
 なんて曲だ。。。なんて発想だ。。。
 どこまで連れて行ってくれるんだ、トモフスキー。
 ほんとに驚いたよ。

 でもさ、、、連れてくって、約束したのは、トモ君なんだもんね。
 船長さんなんだもんね。
 だからそれを、、守ろうとしてくれてるんだよね。。。わたしたち、ファンのために。。。

 ちょっとここでニューアルバムからずれるんですけど、トモフスキーさんには「大航海」というすごいアルバムがあるんですね。
 これのこと、今まで書いてきていないと思うのですが、これもすごいアルバムで、一つの金字塔みたいな感じなのかなあ。。
  
 その中で「無計画とゆう名の壮大な計画」という曲があるんですね。ライブでもテッパンの名曲ですが。
 これで、トモフスキーさんはお船の船長さんになっていて、みんなを連れて行くって言ってるんですよ。ついてこいって。まあ任せろって。
 「心配するな オレも不安だ」って叫びながら。
 だからだよね。船長さんだからだよね。約束したからだよね。だから、こんな「先を行く歌」を創ってくれるんだよね?
 トモ君は本物の漢だ!!! 船長さんだ!!! 武士に二言はないのだ!!!!
 この曲、ずっとブログに貼りたくて、でも、それにふさわしいテーマが見つからなくて、ずっと貼ってなかったのですが、とうとう貼ります! 

 トモくーーーーーーん!!!!

 実はこの歌を初めてYouTubeで聴いたときは、まだトモフスキーさんにそこまでハマっていなくて、自分もまだ不安定な頃で、だからちょっとこの歌が怖かったっていうか、不気味に思えたんです(ごめんなさい)。
 でもさ、人がさ、ここまでのこと歌うってやっぱりすごく大変なことで、、生きるか死ぬかくらいだと思うんですよ。これを外に出して他人に聴かせるっていうのは。
 そういう切実な個人的ななにかが入っていないポップな歌に慣れている耳には、この曲は強烈すぎるんだと思うんですけど、、わたしは今はこの曲に救われているし、このような曲を創っているトモフスキーさんからたくさん力をいただいているのです。

 船長さん、航海はずっと続いているね。
 これからもついていきます!
 先へ、先へ!

 FUJIMIのジャケットと円盤と、、↓
180316fujimi.jpg
 小さな天使のカード。
 このカード、「このアルバムは、わたしにとってどういう意味があるの?」と質問したら出たものです。
 「LOVE」!
 愛だよ、愛! トモ君!!
 
 
 ☆タロット占いのセッションをいたします☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です 
   詳しくは こちら をご参照下さい。

    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp












 

  

 
 

テーマ : アルバムレヴュー - ジャンル : 音楽

ひとりトモフスキー 真冬のワンマン in 江古田マーキー

 ゆうべ江古田の住宅街で撮った四日月↓
  180122moon.jpg 
 
 ゆうべは月が出ていたのに、、本日13時半過ぎ、東京都下は雪に覆われつつあります。。。
 朝10時くらいにはちらちらと雪が降り始め、慌てて近所のスーパーに買い出しに行きました。今朝は仕入れができるだろうから、お野菜など買うなら今日、雪がひどくならないうちにと思って。
 同じ思いの人がたくさんいるみたいで、月曜日の午前中なのにスーパーが混んでいました。
 でもそうやって前もって天災に対処する几帳面さが、日本人らしいなあと思い、ちょっとおかしくも感じられました。
 まじめだよね(笑)。
 かご一杯に買い物する人も散見されました。うちも数日なら家にこもっても大丈夫かも。
 これから気温の低い日々が続きそうです。

 ***

 でも昨日はそこそこ暖かく春めいてすら思え、わたしは南関東をぐるりとしてきました。
 占いのお教室で知り合った方が神奈川県の海老名にて、モニターで「ヒーリング」をしてくださるというので、占い教室のメンバーと受けにいったのです。
 小平から海老名、、うちは武蔵野線も使えるので、多摩地区から小田急線の登戸までJRで南下するルートで向かいました。思ったより早く着いたので、このルートは使えるなと思いました。
 していただいたヒーリングは気持ちよく、身体が軽くなったような?
 最近いろいろ考えごとをしていたことがヒーラーさんにバレてしまいました(頭が重く感じられたそう)。

 ***

 ヒーリングの後は新宿に出て、西武池袋線の江古田へ向かいました。
 ライブハウスの「江古田マーキー」さんで、トモフスキーさんのライブがあったからです。
 トモフスキーさんのワンマンライブにわたしが行くのは久しぶりで、たっぷり堪能したのでございます。

 江古田マーキーの演目の看板↓
  180122tomov.jpg
 チケットはソールドアウトだぜ!

 昨日は、「ひとりトモフスキー」さんのライブでした。
 去年52歳になられた元カステラのフロントマン、大木知之さんことトモフスキーさんは、ひとりで活動するときは「ひとりトモフスキー」と名乗り、バンドで活動するときは「バンドトモフスキー」と名乗っておられます。
 「ひとりトモフスキー」でワンマンライブをするときは、ギター一本に、足下にバスドラムを置いて足でリズムを入れる弾き語りスタイルが多いですが、ときどきキーボードでピアノ弾き語りもしてくださいます(昨日はピアノ弾き語りもあった!)。
 いつも全力投球されていて、かなり体力を使うかと思われますが、ひとりトモフスキーさん、ワンマンで一人なのに3時間ライブをするの(笑)。
 あのう、、トモフスキーさん痩せてらっしゃいますが、やはりライブ活動でエネルギー使いまくるんだろうなと思われます。。。あんなん、食べても食べても痩せるだろうなと思ってしまう。。。
 特に昨日はすごかった。
 名曲が「これでもか!」ってくらいに盛りだくさん。
 入魂の一夜でございました。
 わたしは整理番号がわりと早めだっただめ、ライブハウス内で後ろの座ったり寄りかかったりできる場所を確保することができましたが(ライブ中は立ちます。トモ君がんばってるのに座るとかできんよね)、お客さんも立ちっぱなしで、そこそこ体力を奪われるかもしれません。
 でもわたしは昨日、ライブ前にヒーリングを受けており、身体がいつもより軽かったように思えるので、よかったなあと。

 昨日のライブは3時間あったので(笑)、セットリストなど頭に入れることはできませんでしたが、とにかくトモフスキーさんの名曲をたくさん生で聴くことができて大満足なのでした。
 3時間なので途中に休憩が入りましたが(そうしないと倒れる人が出るかもだし、トモ君だってお休みしなくちゃだし!)、前半のクライマックスは「幻想特急」と「コインランドリーデート」かなあ。。この2曲は、わたしの頭の中ではセットになっている、夜の散歩がテーマの曲です。映画みたいな物語性のある曲です。
 トモフスキーさんはひとりひとりの心に届くように、丁寧に丁寧に歌ってくださいました。
 汗だくにもなろうってもんよ。。。

 後半は、もうすぐ発売されるという新譜からの曲もいくつかやってくださいました。
 発売前なのに、お客さんがみな新曲の「FUJIMI ファンク」を覚えているというすごさ(笑)。
 新しいアルバムは「FUJIMI」がテーマのコンセプトアルバムとなるようです。
 死ぬのは誰でも最期に1回だけで、それまでは死ぬことはないから、生きている間はみな不死身なのだ、ということのよう。おもしろいこと考えるなあ、トモ君は(笑)。
 このコンセプトの元になった「FUJIMI モトウタ」という歌はわたしは初めて聴いて、思わず泣いてしまいました。
 トモ君は優しいなあ。
 その曲も新しいアルバムに入るようで、とても楽しみになりました。また泣くだろうなあ。

 その新しいアルバムで楽しみにしているもう一曲は、「作戦会議」というもので、それもやっていただいて嬉しかったです。
 YouTubeで初めて聴いたとき、衝撃を受けました。

 「『次の星』で会ったとき、お互いが分かるように、待ち合わせのルールとか目印を決める作戦会議をしておこうぜ」という曲なんです。
 すごくないですか、この発想(笑)。
 トモ君、では、どうしましょうか。
 とりあえず、月を見ることと星と音楽が好きということはテッパンにしておきませんか。
 きっと、「次の星」にも音楽はあると思うんです。どの星にも、音楽(聴覚を活かした芸術活動?)は、あるんじゃないかと思うんです。
 次のトモ君が音楽やってたら、きっと見つけるよ。
 きっと、たくさんの人がその目印に気づくだろうと思います。
 でも「次」は絵のほうがメインになっているなんてこともあるかも?(笑)
 それでも見つけようではないか。
 
 あと昨日印象に残ったのは、アンコールでの「スキップ」の演奏中の、お客さんたちの様子です。
 ライブも終盤で、トモフスキーさんはこの曲を演奏しかけて、もっとアッパーな曲のほうがいいんじゃないのと演奏をやめようとしたのですが(みな体力がなくなってるだろうからと心配してくださってた)、みながやってほしいと不満を漏らしたので、結局「スキップ」を歌ってくださったんです。
 そしたら、、みな、それこそスポンジが水を吸うように、スキップの世界を、一人一人が身体に染み込ませているのが分かって、、わたし、一番後ろのはじっこにいたから、それがよく分かって。。
 ああ、ここにいる人たちは、みな「トモフスキーのスキップ」の世界を、自分のこととして投影して、大事に大事に心の中に置いているのだなと思って、そういう人たちが、今、このライブハウスに集まっているんだなと思って、胸が熱くなったのでした。
 これはちょっと珍しいような? 「スキップ」のピアノ弾き語りバージョン

 もっともっとトモ君のピアノ弾き語り聴きたいんだけど、欲張りなのかなあ。。
 
 最後に「コインランドリーデート」のPVを。

 「夜の優しい部分」の歌。

 これから気温が下がりそうで、今週は夜中の散歩には難しいかもしれないけれど、今夜は静かな雪の夜を楽しめるかも。

 
 ☆タロット占いのセッションをいたします☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です 
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テーマ : LIVE、イベント - ジャンル : 音楽

ユニフィル 第36回定期演奏会 なかのZERO大ホール

 実家に咲いているゲンノショウコ↓
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 かわいいお花ですよね。株が増えてきているのですが、ゲンノショウコは漢方にもなるとのこと、お花を煎じるのかと思ったら、薬になるのは主に根っこだそうです。

 今日は母と兄と夫と、実家の墓参りに行きました。
 雨が降らなくてよかった。。

 ***

 昨日の夜は、中野のZERO大ホールで行われたコンサートに行きました。
 友人が合唱団員として出演される、東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会です。
 こちらの演奏を聴かせていただくのは、今年で三回目となりましたが、、素晴らしかったのです。
 演奏のレベルが着実に上がっているのではないかしら。。。
 去年も「やるなあ」と思っていたけれど、今年はもっとすごくて、感動しました。
 ゆうべ、あの場所にいられてよかった。。
 
 中野ZEROホールははじめて行きましたが天井がきれいでした↓
  170923zero.jpg


 曲目を書かせていただきます。


  ☆ムソルグスキー作曲 / ラヴェル編曲 組曲「展覧会の絵」
  ☆カール・オルフ作曲 「カルミナ・ブラーナ」

   指揮者:松岡 究
   ソプラノ:谷 明美 テノール:土崎 譲 バリトン:藪内 俊弥 
    管弦楽:東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
    合 唱:東京ユニバーサル・フィルハーモニー混声合唱団
        合唱指揮:北川 博夫
        練馬児童合唱団/合唱指揮:三輪 裕子


 
 昨日の曲目はどちらも有名なもので、導入部の部分などは誰でも聴いたことがあるものだと思います。
 こちらの「ユニフィル」さんは、今年で20周年だそうだし、指揮者の松岡究さんの常任指揮者就任5周年の記念の演奏会というもあって、気合いの入ったプログラムだったようです。
 どちらの曲もあまりにも有名ですが、わたしはそこだけしか知らなくて、全曲聴けて「ああ、こういう曲だったんだ」と思いました。
 二曲とも、たくさんの楽器を使って色彩豊かなものでした。
 どちらも打楽器部隊が大活躍するもので、ものすごくパワフルで鼓舞される音楽で、、とても元気づけられました。
 
  「展覧会の絵」の有名なプロムナードの第一声のトランペットの音が本当に輝かしく鳥肌が立ち、すぐに演奏に引き込まれました(それから何度も何度も鳥肌が立ちました。でも、すべての演奏会で鳥肌が立つわけではないのです)。
 それは、高らかな宣言のようでした。
 「今日はわれわれ、やりますよ」ということでしょうか。
 そこから「カルミナ・ブラーナ」のラストまで、まったく中だるみなどせず、様々な色を見せながら勢いよく駆け抜けていく、という感じでした。 
 「カルミナ・ブラーナ」にいたっては、途中から児童合唱団まで出てきて、かわいらしい声を披露してくださりました。ほんとに微笑ましい。。。それに、ピアノが舞台上に二台も出ていて(フルコン×2)、ピアノコンチェルトではないピアノが使われるオーケストラ曲を聴いたことがなかったので興味深かったです(ピアノが入ってくるとかっこよい感じがしました)。
 ソリストはソプラノさんが素晴らしく、、あやうく泣くところでした。ソプラノ歌手をよく「ディーヴァ」と呼びますが、その包容力や馥郁たる声と立ち居振る舞い、本当に女神のようで、すてきでした。
 そして、わたしの友人は暗譜をきっちりされていて、楽譜に目など落とさず歌っておられ、あっぱれだなあと思った次第でありました。
 
 去年までは、あのような舞台に立てる友人をうらやましいという気持ちがあったのですが、今年は、あの空間に一緒にいられただけでもすごく嬉しいことだと思えました。
 人が本気でなにかを表現しようとしている姿が、わたしは本当に好きです。

 「展覧会の絵」も「カルミナ・ブラーナ」も本当にパワフルで多彩で豊かな曲で、、しつこいようですが、今日から始まった(とわたしは思っている)「カーディナル・クライマックスのピーク」の前夜祭として、これは最高なものだなあと思いました。
 今まで全曲は聴いたことがなかった超有名曲、このようなタイミングで聴ける機会があって光栄でした。

 「カルミナ・ブラーナ」、冒頭であの有名な合唱が流れます。


 今の変化の多い時期にふさわしい気がするので、この有名な冒頭の「運命、世界の王妃よ」の歌詞を抜粋します。

  おお、運命よ
   おお 運命よ
   月のように 姿は変る
   常に満ち 常に欠ける。
   不快なこの世も つらいのは一時
   次には気まぐれに 遊戯の心に味方する。
   貧乏も 権力も
   しょせん氷のようにとかし去る。

 *ユニフィルさんについて*
 東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団さんは、前身も含めると44年の活動歴があり、主に日本全国の小中学校に音楽教室としての演奏会を届け続けてきたそうです。今でこそ地方にもオーケストラが多くありますが、1980年代までは地方は生の音楽を渇望していて、その中に入っていって子供たちにクラシックを演奏する姿を見せてきたのだそう。わたしが子供の頃にも見ているのかもしれませんね。すてきなオーケストラだなと思いました。音もきれいですよ!

 
☆タロット占いのセッションをいたします☆
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

高円寺SHOWBOAT 2MAN SERIES ダイナマイト☆ナオキ/TOMOVSKY

 ゆうべは夫と、高円寺のライブハウスSHOW BOATさんでやるライブに行ってきました。
 出演はトモフスキーさんとダイナマイト☆ナオキさんです。
 このお二人でこの「ハコ」でのライブは、去年の9月以来二度目です。
 とーっても楽しい組み合わせ!!↓
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 行かなきゃ損なのであります!
 9日にも武道館に行って、10日と置かずにまたライブですが(しかもトモフスキーさんは、先日武道館で公演された「Theピーズ」のフロントマン大木温之さんの弟さん)、、なんとなく、この流れはセットのように考えていて、行けたらいいなあと思っていたけれど、ほんとに行けてよかったなあ。
 
 昨日は客観的に見てライブの順序がおかしいと思うんだけど(笑)、トモフスキーさんが先に演奏されていました。
 夫によると、トモフスキーさんは先にやるほうが好きだとのことなので、きっと問題はないってことなんだろう!(笑)
 
 開演前の会場内↓
170619sb.jpg

 ***
 
 生トモフスキーさんは久しぶりでした。ほんとに、去年の9月以来です。あれからわたし、本当にいろいろあったので、、、、、ずっと前のことに感じられました。
 闘病生活の間、トモフスキーさんの音楽にはたくさん助けていただきました。
 都合のいいジャンプをね、わたしも狙っているんですよ!

 ありがとう! トモ君!! すてきな歌を創ってくれて!!

 そんなわたしの大好きなトモフスキーさんですが、最近は新しいアルバムを創っておられるとかで、ゆうべは新曲もいくつか披露してくださいました。
 「FUJIMI」って曲があるんだという噂は聞いていたけれど。。
 ちょっと聴いていてドキっとする歌でした。
 「(わたしたちは)生きている間は不死身で、死ぬのは一度だけ」っていうテーマみたいなんだけど、、だから、死という体験を楽しもうってことかなあ。
 そこまでの境地に行くのが、生きている間の我々のタスクかなあ。。(すげーレベル高い)
 そんなことを思ったり。
 わたし、この半年で「自分の死」を、今までよりリアルに考えさせられたから、、、ちょっとこの歌にはズキっとしたかもしれない。
 でもそれがトモフスキーさんの音楽の、クセになるところです。
 新しいアルバム、楽しみ!!

 FUJIMITシャツも買ったよ!↓
  170619fujimi.jpg
 元気でキラキラしているトモフ猫! こうありたいなあ!
 こちら、ちょっとサイズが大きくて丈が長いので、リメイクしてサイドにギャザーを入れたりしてみるつもり。らんらん。

 久しぶりの生トモ君で、もっと聴きたい曲もあったけれど、すぐに終わってしまいました。
 まあいろいろあったんで、、、これからまた、ライブにも足を運べたらと思っています。

 わたしの闘病を支えてくれている曲、「都合のいいジャンプ」を貼ります。著作権無視でごめんなさい。

  自分に未練がカケラもないとか 言えるほど全部を 
  やりきったわけじゃないけど
  ここにいる限り たいしたことは起きない 
  引っ越そう あっちへ 人ごとだけの世界へ


 やはりこれは名盤だ。「終わらない映画」
  

 ***

 昨日のライブ後半はダイナマイト☆ナオキさんでした。
 この方は、、この方も、、、楽しい音楽を創ってくださる方で、、、しかも同世代で(わたしのひとつ上で夫と同い年)、こんな人がいたんだ、と思えた方です(夫がトモフスキーさんのライブに行ったときに知りました)。
 ギター、、うまいんです。。。スライドギターっていうんでしたっけ、、それなんかめっちゃいい音で。。。
 そこに、、ほんと脱力系の歌詞が載るんですけど。。。
 でも、まじめに言うと、ナオキさんは真の意味でブルースシンガーだと思います。
 全然詳しくないけれど、ブルースって、元は黒人の肉体労働者が人生の苦しみを歌うところから始まったっていうし、歌詞なんかもシンプルなものでよいんだろうし。。
 あ、ナオキさんの歌詞はシンプルに見えてそうでもないのか。。。。いや、あれ、ええと。。。。
 でも楽しい気分になれる歌というのは貴重です。とくにわたしはガン闘病をしているわけですので、、笑えるってすごく大事なんですもんね。 
 
 ありがとう! ナオキさん!! 楽しくてほっこりする歌を創ってくれて!!

 昨日もとても楽しいライブだったし、去年よりパワーアップしているような?
 最近は雑誌の取材も受けておられたり、なんか「来てる」感じがしますもんね、ダイナマイト☆ナオキ。
 世界はあなたを待っている!
 いやいや真面目な話、これがどういう仕組みなのかは分かりませんが、ナオキさんの歌を聴いて笑うと、身体の中がスッキリする感じになるんですよ。
 イヤな笑いじゃないからかな。。誰かを蔑んだりするような、毒のある笑いじゃないからかな。。
 それって、貴重なことのような気がします。

 この歌の歌詞もすごく好きです。「痴漢撲滅キャンペーンソング」 

  月火水木水金地火木痴漢はしないと誓ってね 
  モモクリ3年 チチクリ3分 懲役30年

 「懲役30年」のところで「ふへへ」って笑ってしまう。
 
 そんなダイナマイト☆ナオキさんの新しいシングルが明日発売されます!
 「仕事行きたくない」
  
 「山の魔王の宮殿にて」がすごいツボでした! クラシックをこういう風に遊ぶの楽しそう!
 「50%完成したブルース」も好きだー。わたしは「よりによって」の答えがなくてもいいやと思った!(笑)
 それに、「仕事行きたくない」のカラオケバージョン、さわやかでまるでゴンチチみたいだった!(笑、コーラス出てくるまで)

 昨日シングルを買ったおまけについていたバッジ↓
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 通院用バッグにつけたぜ!

 
 ☆タロット占いのセッションを、しばらくお休みとさせていただきます☆
  *乳ガン治療のため、ちょっと体調の様子見をさせていただきます*
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
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テーマ : LIVE、イベント - ジャンル : 音楽

アーティストと音楽ファンであることについて思うこと

 実家のあじさい↓
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 わたしの実家の家族はみな音楽が好きです。
 好きというのは単純に「好き」ということで、専門的であったり学術的であったりするのとは違う感じですが。
 でも兄はずっとギターをやっていて、地元のライブハウスで演奏したりしているので(コピーバンドだけど)、演奏をしない人よりは、多少技術的なことは分かってるのだろうと思います。
 わたしは4歳のときからピアノを習って、耳はいいほうだと自負しています。音楽好きなのでブログにもたくさん音楽の記事を書いています。専門家でもないのにけっこう生意気なことも書いています(遠慮すると本当に言いたいこと言えないから、生意気だろうとなんだろうと書きます)。 
 わたしたち兄妹がそんな風に音楽が好きなのは、両親の影響だと思っています。
 うんちくはできなくても、「音楽」を好きな人たちの元で育ちました。

 今日、音楽について書きたいことがあるけれど、それは、あるアーティストを通して、音楽以上のことを語りたいからです。
 なんだか、、ああ、そういうことか、と思うことがあったんです。
 ああ、今の世の中って、人々って、そういうことになってるかもしれない、って思ったことがあるんです。
 結局わたしは、音楽にしろ、映画にしろ、そういう「人が表現したもの」に触れることを、最終的に「ああ、人ってそうなんだ」と思ったり、「今の世の中ってそうかもしれない」って思うためにしているのではないかなと思います。
 それは、わたしが占いをするのと、少し似ている動機かもしれません。
 占いを通して、世の中や人々(人)のことも、わたしは考えていると思います。
 そうでもしないと、太刀打ちできない気がするのですかね。。。「世の中」や「他者」に太刀打ちなんて、できるはずもないのかもしれないけれど、、自分なりに、、どうにか対応しないといけないんじゃないか、とは思っていて、、そのためのヒントが欲しいというのが、根底にあるのかなと思います。
 つまり、ビビりなんですね。心配性っていうか。

 ***

 取り上げたいのは、先月、抗がん剤の治療の中止が決まってから集中して聴いていたアメリカ人シンガーソングライター、ハウイー・デイのことです。
 「またかよ」って思われますでしょうか。しかも以前にも、ハウイー・デイを単体で記事にしたことがありましたものね。。なんでこの人にこんなに引っかかっちゃうんだろうって感じですが。。このたび、またいろいろと思うところがあったのです。
 なんか「そうか」って、しみじみしちゃったんだよねえ。。
 今の世の中では、こうするのも仕方ないのか、っていうか。。
 それについて書きたいんです。つまり、「音楽」について書きたいというよりは、、「世の中」について書きたいんだろうと思います。
 なので、音楽が好きじゃない人にも、興味を持っていただけたらと思うのですが。。。
 とはいえ、わたしがこれから書くことは、わたしの想像がずいぶん入り込んでしまうもので、本人にインタビューしたわけじゃないし、妄想の垂れ流しになってしまうので、、人様に読んでいただけるものではないのかもしれませんが。。。(ぶつくさ)

 ***

 わたしがハウイー・デイをはじめて知ったのは、映画からでした。
 日本では2002年に公開された「アイ・アム・サム」という映画を観にいって感動して、サントラ盤を買ったら、その中に彼の音楽が入っていたのです。
  
 そのサントラは、たくさんのアーティスト(当時のアメリカンポップスが好きな人はうなるような顔ぶれ)がビートルズの音楽をカバーしているオムニバス作品で、ハウイーは「Help!」を歌っていました。
 そのとき彼はまだハタチそこそこで、なのにすごい演奏だと舌を巻きました。
 そのハウイーの演奏を貼りましょう。これが、わたしにとっての、ハウイー・デイであり、本当に衝撃的でした。

 この演奏に身につまされたから、わたしは勢いあまって「Help!」の歌詞の意訳をしてしまって、以前やっていたサイトに載せたことがあるくらいなんです(稚拙で恥ずかしいけど、 こちら です。2002年7月に更新したらしい。15年前のだから許して! しかもわたし、これ書いたあともっとひどいウツになっているので、勢いでやたらなことを書くもんじゃないとも思うんだけど、いまだに同じようなことしてる。。(恥))。
 
 このアーティストは、ライブでこのように有名曲をカバーしたりオリジナル曲を演奏してじわじわと話題になり、2000年、19歳のときにマイナーレーベルから「Australia」というアルバムでデビューし、それがシカゴの音楽アワードで「最優秀新人賞」を獲っていたようです。そこから、サントラ版への参加の道が開けたのでしょう。
 
 わたしは「アイ・アム・サム」のサントラを聴いてからこの人のことが気になって、この人の演奏をもっと聴きたいと思っていたので、この輸入CDをショップで見つけたときは嬉しかったです。
 「Help!」の演奏とは違うオリジナル作品で、ノリに慣れるまで時間がかかりましたが、慣れたらハマってしまい、2003年にアメリカに旅行に行ったときにも聴いていました。先日書きましたが、聴いていると「広い場所」に出られる音楽に思え、今でもすごく好きなアルバムです。
 その中から、「Ghost」という曲を貼ります。ああ、どこかに行きたくなる。。。


 このアルバムを聴きながら、「ああ、すごい才能がある人が出てきたんだな」とわたしは思っていました。
 その後、ハウイーがもっとメジャーなレーベルと契約したという話も見聞きするようになりました(発売は2004年)。でもその頃、わたしはけっこう本気でウツっぽくなっていき、自分の興味を素直に追えない人になっていたので、リアルタイムでそのメジャーデビューアルバムを追うことはできていませんでした。
 ですが、テレビの音楽番組(ビルボードTop40あたり?)で、彼のメジャーデビュー後のシングルカットされたヒット曲を聴くことはできました。
 それが、、イメージと全然違ってしまって、とてもがっかりしたんです。
 貼ります。「Collide」

 これが「あの『Help!』」を歌った人なのか? と思いました。
 あまりに聴きやすい、いわゆる「売れ線」になってしまった、とさびしくなりました。
 でも、、これはよく起こることで、驚くようなことじゃない。
 メジャーになって曲調が変わってしまうことはよくあることですもんね。
 いつまでも自分好みでいてほしい、というのはファンやリスナーの勝手な欲求で、プロになったら「売れないといけない」わけですから、、しょうがないことだ、と思いました。
 わたしはそのメジャーでのデビューアルバムを買うのは控えました。「Stop All the World Now」というタイトルです。
  

 その後、やはり音楽番組を通して、ハウイーの女性関係が派手だとか、暴力事件を起こしたなどの情報を得て、その頃はもうクラシックを聴いたりするようになってたのかな、だから「ああそうか、つぶれちゃったのか」と思うだけでした。
 あんなすごい才能だったのに、、メジャーになってちやほやされて、そうなっちゃったか、と。
 これも、きっとよくあることだろう、と思いました。
 それで、わたしの中でハウイー・デイは終わって、でも「Australia」は好きなので、もう別物としてこのアルバムだけ、ときどき、広い場所に出たいとき、楽しむ、ということを続けていました。

 それが去年でしたっけ、YouTubeで30代の大人になった後のハウイーのライブ動画を見つけて、「ああ、彼は問題を起こしてつぶれたように思えたけれど、そうじゃなくて、問題を起こしてメジャーから距離を取って、アーティストとしての自分のなにかを守ったんだ」と思えて嬉しくて、それを記事にしました( こちら )。 
 この記事は書いたけれど、わたしは彼の「Australia」に入っていた曲以外の曲は、やはり聴く気になれていませんでした。
 自分にとって「よい感じのもの」だけ(「よい感じのハウイー」だけ)、取り入れたかったからです。

 それが、、先月、抗がん剤の治療中止ということがあり、ぽつねんとした気持ちになったのでハウイーの「Australia」を聴きまくったところ、彼の、わたしが聴いてこなかった、メジャーデビューした後の曲も少し聴いてみようか、という気になり、YouTubeで少し聴いてみました。
 上に貼った「Collide」は、改めて聴くと悪くないように思えました。
 他に上がっていた以降の曲も、そこそこいいんじゃないかと思えたりもしました。
 わたしがあまりにも頑固だったのかな、と思いました。あまりにも、「Ausutralia」にこだわっていたのかもしれないな、と。
 アルバムをきちんと通して聴いたら、すごくいいかもしれないじゃないか、と。
 それで、わたしはとうとう、彼のメジャーレーベルで出したアルバムを2枚、買うことにしたのです。
 2004年に出た「Stop All the World Now」と、
   
 2009年に出た「Sound the Alarm」です。
  

 2011年に彼が出した音楽を貼ったブログも、先日書きました。
 2011年のものはけっこう聴けたので、楽しみに届くのを待ちました。

 届きました。
 それは、、二枚とも、、うんこでした。
 わたしにとってね。
 うんこだったんです。

 ***

 まず届いたのは「Stop All the World Now」で、思った以上にうんこでのけぞりました。聴けるのはシングルになった「Collide」ともう一曲くらい。
 全然、ハウイーらしさがなくなってしまっていたんです。メロディ、サウンドなど、凝ってはいても、「中心」に全然届かないものばかり。あの「Help!」とは、比べようもありません。
 メジャーデビュー盤ということで、よく見ると、たくさんアメリカ音楽業界の実力者がサポートに入っていて、彼を盛り立てていたようなんですが、、彼のよさを出しているとは全然思えない仕上がりだったんです。
 「去勢」にすら、なっていない。なってりゃ、まだマシ。
 聴きやすいポップソングにすら、なってない、中途半端なもの。
 そりゃそうです、曲を「実力者」のおじさんんたちが、一緒に創っちゃってるんだもん。
 わたしは、アメリカのおじさんたちが、若いハウイーの才能に嫉妬して、つまらないことをしてくれたんだな、と思いました。
 それに、ハウイーも抵抗しなかったんだな、と思いました。
 それだけ「売れたかった」のかな、と思いました。
 ただ、気になったのが、彼の歌詞に、死がときどき出てくることでした。
 
 その後、イギリスから「Sound the Alarm」が届きましたが、さらにうんこで。
 スッカスカ(たぶん、もう二度と聴かないかなあ。。。)。
 どうしちゃったの、これでいいの、という感じです。
 でも、、ジャケットはなにやら溺死体を思わせるような不謹慎にも見えるもので。内側の写真もそんな感じで。
 スッカスカの内容とは対照的な深刻さがどこかにあって。

 そのジャケットを見ていて、わたしはちょっと思ってしまったのです。

 あれ、これって、、もしかして、、アメリカの音楽業界の実力あるおじさんたちは、、嫉妬して彼の才能を摘んだんじゃなくて、、彼を、、死なせないために、、彼に、、死にたくなるような曲作りをさせないために、、去勢をしたんじゃなくて、、毒を抜いたというか、、毒を抜く方法を教えた、と、そういうことなのではないか、と。

 実力者のおじさんたちは、、彼の音楽家・芸術家としての才能を育てはしなかったけれど、、人間として、生きのびさせるために、手や気を抜くことを、教えたのではないか。。。
 彼が自殺しないように、彼が、アルコールやドラッグなどで、緩慢なる自殺をしないように。
 ハウイーの才能は、10代の時点では、「そっち」に行く可能性も、充分あるように思えたから。
 おじさんたちは、手の抜き方を教えた。
 音楽に本気になって、死にたくなるところまで行かなくても、作品を「それらしく」見せるための術を教えた。
 若い人たちが、ちょこっと楽しめるくらいのレベルの音楽の作り方を教えた。
 音楽がなくても生きていける、ヒット曲を追う人たちに向けて、それらしく見える音楽の作り方。

 あまりにもまっすぐ創造に向かって、壊れていく若者を見るのは、もうごめん、と思ったのかどうなのか。
 「Sound the Alarm」のジャケットは、ニルヴァーナのデビュー作のジャケットにイメージが重なりますよね。
 わたし、ニルヴァーナは全然聴いてないのだけど、、あの「ハローハロー」っていうヒット曲しか知りません。あれは、怖い曲です、曲の中に「死ね」っていう波動が入っている曲です。聴いてると死にたくなりそうです。創ってるほうはどうなんだろう、歌ってるほうは、どれだけなんだろう。

 ああいう曲作りを、彼にさせないために、おじさんたちは、彼を守ろうとしたのかもしれない?

 バカ売れしたニルヴァーナのボーカルのカート・コバーンが、2枚アルバムを出して、拳銃をくわえて自殺したという話は、もちろんわたしも知っています。
  

 アーティスト側からすれば、気まぐれなファンやリスナーのために、そこまで自分を追いつめる必要が本当にあるのだろうか、という問題があるのだと思います。
 コバーンの死のあと、アメリカの音楽業界の人々が、そのことを考えたとしても、なんら不思議はないと思います。
 そして、そういうことを繰り返すのはバカバカしい、と思ったとしたら?
 しかも、今はYouTubeの時代で、若い人は音楽を買ったりしないんですものね。

 今は、そういう世の中になってしまっていて、それでも、アーティストが自殺をしないために、気を抜くことは、悪なのだろうか? 
 
 わたしはこのように思って、一度そう思ったら、そうとしか思えなくなりました。
 妄想ですけれど。 
 おじさんたちは、若いハウイーに嫉妬したんじゃなくて、守ろうとした。
 わたしは単純だから、そうであってほしいと思ってしまうんだけど。

 そして、プロであるおじさんたちは、ハウイーの中に流れる音楽のことは分かっているから、メジャーデビューした後の難しい時代を乗り越えられれば、彼が、自分の音楽を「死にたいレベル」にならずに、外に出せるようになるかもしれない、と、そういう地力はあるだろう、と、そこに賭けたんではないか。
 わたしは単純だから、そうであってほしいと思ってしまうんだけど。

 2011年に彼が出したアルバムの曲は、そこそこよいような感じがしました。この前一曲貼ったけれど。
 若い頃ほど深刻じゃなくて、聴きやすいけれど、彼らしさもあるような。2年でよくここまで行ったなと思ったけれど。バランスがよい感じじゃないかな、と。
 これは何度聴いてもよいなと思う。 「Damaged」
 

 ***

 さて、すんごく長くなりましたが、わたしが言いたいことはここからです、ここからが本題です(笑、ほんとこんな書き方しかできなくてすみません)。

 もし、わたしが上に書いたことがある程度「当たっている」としたら。アメリカの音楽の実力者のおじさんたちの意図が、本当にそこにあるんだとしたら。
 音楽ファンはどうしたらいいのでしょう。
 音楽がないと生きていけないような音楽ファンは、このおじさんたちの計らいに、どう対すればいいのでしょう。
 
 わたしは、、わたしにとって「おもしろいもの」を「いいもの」を創り続けさせるために、自分とは他者である(心も家族もある)そのアーティストが死にたくなるような苦しみを味わうことを、求めるのだろうか。
 求めていいのだろうか。
 そこなんです、問題は。
 そこで苦しんで自殺したアーティストはたくさんいると思います。直接自殺しなくても、破滅的に生きてしまった人は数知れずいると思います。日本にだってたくさんいますよね。
 「音楽ファン」は、それを、アーティストに強いてもいいのだろうか?
 ただでさえ、「音楽が売れない」世の中で?

 わたしは、よくない、という立場を取ります。
 アーティストに、そこまで求めない、という立場を取ることに、このことで、決めました。
 でも、おもしろくない作品が出てきたら「うんこ」だと思うし、聴かないです。
 
 でも、そこで終わりじゃないんですよね。

 そのアーティストが生きていて、わたしも生きていれば、時間が経ってから、このように検証することはできるし、いいなと思えば、改めて音楽を購入することだってできるんです。
 死んじゃったら終わりだけど。
 
 音楽業界というのは、若い才能を食いつぶすのだと思うけれど、そこで食われないようにしたたかにふるまえたら、違う創造ができるようになるのかもしれない。
 そのときには、きっともう30代にはなっていて、もうちやほやはされないし、生活のこともいろいろ分かってくると思う。
 それでも、本当に力がある人は、そのように「大人になってから」も、おもしろいものを創れるんだろうと思います。
 それまで待てるか。
 ファンには、そういう意味で忍耐力が求められるんだろうと思います。
 でも、それくらいは、してもいいんじゃないか、、音楽が本当に、好きならば。

 アーティストだって、自分を守っていいんだと思います。
 時間をかける忍耐力さえあれば。
 こんな風に考えるのも、一種の「保護主義の時代」の現れでしょうか(笑)。
 
 ハウイー・デイは、2015年にもミニアルバムを出しているようで、それはまだちゃんと聴いていませんが、そのうち聴いてみようと思います。

 
 ☆タロット占いのセッションを、しばらくお休みとさせていただきます☆
  *乳ガン治療のため、ちょっと体調の様子見をさせていただきます*
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です。
   詳しくは こちら をご参照下さい。
    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp




 
 

 
 

 
 

 
 

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それは暖かい色だった / 横山幸雄1hourコンサート シューマンとショパン ルネ小平

 先ほどの空↓
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 朝はもっと晴れていたけれど雲が出てきてしまった。
 気温は昨日よりだいぶ暖かく感じます。

 昨日といえば昨日書いたブログですが、、ちょっと補足しておきますと、、夫からいただく困ったプレゼント、捨てたりはしないのでご安心くださいね。。ちょっと隅のほうに置かれたり、本来の使い方では使わない、という感じではありますけれど。。。(汗)

 ということで、昨日は義母の命日でもあったのですが、今年は当日券で通わせていただいた、地元ホール、ルネ小平での横山幸雄さんのコンサートもあったので行ってきました。
 今月は治療があるから絶対無理だと思っていたのですが、、思いもよらず傷口が炎症を起こしたりしてずれ込んで(GJ!(笑))、最終回まで参加することができました。
 去年の7月から始まり全6回、ショパンと有名作曲家のピアノ曲を比較しながら聴かせてくれるというこのシリーズ、本当に素晴らしかったです。勉強にもなりました。
 欠かさず行くことができて本当によかった。。。

 昨日はショパンとシューマンというプログラムでした。

 今回の曲目です。

 
  ☆ショパン:幻想曲 ヘ短調 Op.49
        幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
        ポロネーズ 第7番 変イ長調「幻想」Op.61
  ☆シューマン:幻想曲 ハ長調 Op.17
   (アンコール)
  ☆シューマン/リスト編:献呈 変イ長調 Op.25.1


 ***

 今回も横山幸雄さんの解説つきです。

 ロベルト・シューマンはショパンと同い年の、1810年生まれで、作曲家(演奏家)としてだけではなく、音楽評論家としても活躍していて(指を壊してピアニストとしてはダメージになったことが大きいようです)、ショパンのことを熱く「押して」いた人です。
 後に最愛の妻となるピアニストのクララ・ヴィークはショパンの弟子だったということもあるためか、シューマンは「片思い」のように、ショパンの音楽に魅了されていたようです(ショパンはシューマンにはちょっと「引き気味」だったらしい(笑)ほんとショパンって。。。(笑))。

 昨日舞台上では語られなかったけれど、シューマンは晩年、けっこう悲惨なことになります。
 自殺未済をして、精神病院に入れられてそこで亡くなるのです。
 以前読んだ本では(そこそこ読んだのでどの本か忘れてしまった。図書館で借りたものです)、シューマンは繊細すぎて、自分が狂うことを恐れるあまりに狂ってしまった、という意味のことが書かれてありました。
 このことに、わたしは感じるものがあります。
 わたしは30代前半でノイローゼとウツをやっているのですが、自分がおかしくなることを恐れすぎておかしくなったという面がやはりあるからです。
 わたしは21歳で「チャネラー」になりましたけど、、それって、単に頭がちょっとおかしいだけなのかも、という自分に対する疑念があって(だって、そんなに若くてチャネリングをして「わたしのチャネリングは正しいものだ」って堂々と言えないですもの、そんなこと言いはじめたら終わりだと思っていたし)、そういう自分に折り合いをつけられなくなったのもあると思うんです。
 そのうちにいろいろわけが分からなくなっていったのかもしれません。他にも重なったことはありますが。

 シューマンと歳の離れたピアニストの妻クララは、クララの父親(有名な指揮者)から結婚を反対されて、かけおち同然で一緒になりました。
 子だくさんで、子供5人くらいいるんだっけ。
 生活が大変な面はあったかもしれませんから、そういう不安やプレッシャーも、繊細なシューマンの精神を蝕んでいった原因となったのかもしれません。今思い出しましたが、体調も悪くてよく薬をクララに買いにいかせていたのだっけ。。そのあたりも大きいのでしょうけれど。
 
 そういうシューマンが創る音楽は、やはり繊細で幻想的でロマンチックに思えます。あまり詳しくないのだけれど。
 占星術的に表現すると、すごく「海王星っぽい」音楽です。
 わたし、正直に言うと、あまりにも海王星的なものが前面に来るものは苦手なのです。
 ズブズブと底なし沼に落ち込むような感覚があって。。。
 自分に「おかしくなった過去」があるので、、海王星的な感覚は、ヘタすると再びそこにわたしを連れて行くような気もして。
 少し話が音楽からずれますが、19世紀の芸術家って精神を病んだり破滅的になる人も多いじゃないですか(わたし芸術家の伝記映画もそこそこ観ています)。
 海王星が発見されたのが1846年ですから、その頃って、海王星のエネルギーがめちゃくちゃ強かったのだと思うのですよね。
 その頃から一気に「幻想的な芸術観」が花開いて(それがのちにロマン派を超えて印象派を創ってシュールレアリスムとかにつながる)、でも、それに溺れてしまった人が多かったのかもしれません。
 海王星は水や液体を司ります。
 人を溺れさせる力があるんです。
 芸術も、行き過ぎれば「溺れて」しまうものだと思います。海王星は芸術とも関わりが深い星とも言われます。 
 わたしは、それが少し怖くて、自分は芸術家にはならなくてもいいなと思ったりもします。
 ちなみに、シューマンは川に飛び込んで自殺を図りました。

 ***
 
 そのようなシューマンの音楽を、横山さんは本当に幻想的に弾かれました。 
 ショパンもシューマンに合わせて「幻想曲」のプログラムです。
 わたしはシューマンの「幻想曲」は初めて聴きました。

 驚きました。
 横山幸雄さんの演奏は、基本的には水星的だったり、木星的だったり、土星的かなと思っていたのですが、昨日はとても「海王星的」だったのです。
 幻想的で、どこまでも輪郭が広がっていくイメージです。とらえどころがないとも言えるけれど、曲がそうなんだから仕方ない(笑)。
 このようにも弾かれる方なのか、と思いました(どこまで引き出し持ってるねん!)。
 ショパンの演奏では、即興的で、遊び心が溢れていました(間の取り方、ピアニッシモの使い方など、変幻自在)。
 シューマンは初めて聴いたので比較ができず、細かいことは分かりませんでしたが、一音目からショパンとは全然違う色に思えました。音色じゃなくて、本当に「色」です。 
 昨日のショパンの演奏はブルー系なのですが、シューマンになったとたんに、暖色系、イエロー系の音に思えたのです。明るくてびっくり。
 それは、弾かれた「幻想曲」のテンポの遅い第三楽章でも同じで、幻想的でも暖色に思えたのです。
 それが横山幸雄さんのシューマンの音楽に対する解釈なのでしょうか。
 
 わたしはどうしても、シューマンの晩年に思いを馳せてしまうのですが、シューマンが元気だった頃は、あのように暖かい色のある人だったのかもしれませんね。
 シューマンの有名な「トロイメライ」も、あったかい曲ですものね。。
 そのシューマンを記憶してあげないと、シューマンに失礼なのかもしれませんね。

 ***

 このように、わたしの好きなショパンと比較して弾いてくださることで、たくさんの作曲家について、新しい視点を持つことができました。
 ほんとに素晴らしい企画だったと思います。
 わたくしごとで言えば、年末にガンが発覚して手術や治療がありますが、その中でこの演奏会に行けるかどうかがとても大きくて(笑)、全部行けてよかったです。しかもピアノを弾くことを思い出したし、「冬冬の夏休み」のDVDが再販されていることに気づくきっかけにもなりました。。。(泣)
 横山幸雄さんには感謝しかありません。ありがとうございます。安いチケットでごめんなさい。。小平くんだりまでありがとうございました。。。

 地元ホールで楽するばかりじゃなく、ちゃんと治療して体調を整えて、横山幸雄さんはじめ、いろいろな方の演奏を聴きに、都内の立派なホールにオシャレをして行けるようになりたいです。
 がんばります。
 
 昨日のアンコールの「献呈」に合わせて滑る浅田真央ちゃんの動画を見つけました(曲は編集されていますが)。これも素晴らしい!

 曲と動きがとても合ってる!


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「愛の人」の音楽を聴く / 横山幸雄1hourコンサート リストとショパン ルネ小平

 いつだったかの空↓
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 おとといくらいかな。。左の雲がうさぎみたい。

 ゆうべは、再び地元ホールのルネ小平であった、横山幸雄さんのピアノリサイタルに行ってきました。当日券で。
 去年から続いている、ショパンと他の作曲家を比較して演奏してくださる「1hourコンサート」の第五夜です。
 傷もだいぶよくなっているので、行こうと思いました(行けてよかった。。でもまだあまり人ごみの多いところに行く気にはなりません、、インフルエンザも流行っているし。だけどたぶん、ちょっとした旅行に行けるくらいには傷自体はよくなっていると思います)。

 先月、入院直前に横山幸雄さんの演奏を聴いて、いたく感動しましたが、ゆうべも素晴らしかったです。
 やはりよいものに触れると心が満たされますね。そして、それは身体にもよい影響があるのではないかと思ってしまいます。
 ありがたや。。

 ***

 ゆうべの感想を書く前に、先月の横山さんの演奏会がわたしにもたらした影響について書かせて下さい。

 入院の直前だったじゃないですか。それで、最後のアンコールに、自分が練習して大好きだった(でもあのときまで、この曲の存在を忘れていた)ショパンのノクターンの8番を聴いたじゃないですか。
 自分がもう全然弾けなくなっていると分かったから、入院のとき、その楽譜を持っていったんです(笑)。
 ベッドの上で、ときどき広げて、頭の中でシミュレーションしていました。
 それをいつしたかというと、少し気持ちが落ちそうになったときでした。
 小説などを読む気にもならなくて、ネットをする気にもならなくて、「最後に残っていた娯楽」である(テレビは見なかったので)、その楽譜を開きました。
 「ああそうだった、ああそうだった」と思いながら、ノクターンの8番を頭の中でなぞりました(指を少しぱたぱたさせながら。シミュレーションでも、音程を忘れているし間違えるしスムースになんてできませんでした)。
 最後の音まで行ったとき、ほっと心が軽くなりました。そして身体も軽くなったように思います。
 実際に弾かなくても、そういう「効果」があるんだな、と思いました。
 退院してきて、実家に泊まって、翌日の朝、実家のピアノに向かいました。
 久しぶりに弾く、本物のピアノです(ヤマハのアップライトUX、昭和50年製、調律師さんたちからご高評いただけるものです)。
 何年も弾いていなかったし、調律していていないからところどころひどく音も狂っていたけれど(想定しているのと違う音が出るから間違ったのかなと思うことアリ)、まずノクターンの8番を弾きました(傷が痛いかなと思ったけれど、ゆっくりな曲なのでどうにか弾けました)。
 それはやはり、ひどいものでした。
 でも、指に伝わる木の振動が、身体の中に染み込んで、それは気持ちよかったです。
 たまにはピアノを弾かないといけないな、と思いました。
 でも自宅に戻ると電子ピアノで、、弾く気にならないんだよなあ。。

 先月の演奏会でアンコールがあのノクターンでなければ、わたしは楽譜を入院生活のお供にしなかったと思うんです。
 あれがあるとないとでは、その生活は違ったものになったかもしれないなと思ったりもします。
 わたしは、これからもそういう小さな「命拾い」のようなことを重ねながら、生きていきたいなと思ったりもしました。
 大げさでしょうか。

 わたしが持っていった楽譜はこれです。ノクターン8番も2番も入っているし、スケルツォ2番もあるし、バラード1番、3番、子守唄、別れの曲、雨だれ、葬送行進曲、幻想即興曲と、とにかく内容が盛りだくさんでお得な楽譜です。30年以上使っているものです。
 

 ***

 前置きが長くなってしまいすみません。

 昨日の演奏会は、因縁の!(笑)「ショパンVSリスト」でありました。
 いえ、別に対決ではないんだろうけれど。。。
 もう乱れ飛ぶ超絶技巧!! という感じで、、すごかったです。

 昨日のプログラムです。

 
 ☆ショパン:エチュード集 Op.10
       Op.10-1 ハ長調
       Op.10-2 イ短調
       Op.10-3 ホ長調「別れの曲」
       Op.10-4 嬰ハ短調
       Op.10-5 変ト長調「黒鍵」
       Op.10-6 変ホ短調
       Op.10-7 ハ長調
       Op.10-8 ヘ長調
       Op.10-9 ヘ短調
       Op.10-10 変イ長調
       Op.10-11 変ホ長調
       Op.10-12 ハ短調「革命」
 ☆リスト:超絶技巧練習曲より
       第1番 ハ長調「前奏曲」
       第2番 イ短調、第4番 二短調「マゼッパ」
       第10番 ヘ短調
       第12番 変ロ短調「雪あらし」
       パガニーニ大練習曲 第3曲 嬰ト短調「ラ・カンパネラ」
  (アンコール)
 ☆リスト:3つの演奏会用練習曲より「ため息」


 こんな風にエラそうにブログにショパンについてなどの記事を書きながら、恥ずかしい話、わたし、ショパンのエチュード(練習曲)をちゃんと通して聴いたことがなかったです(10番も25番も)。
 有名な曲は知っていますが、知らない曲もありました。
 ピアノを弾く練習のための曲集なので、技巧的で、わたしはかろうじて「別れの曲」を、、中間部ラストをゆっくりめで(ダメじゃん(笑))弾けるかもしれないかも、、、くらいですが、どの曲もすごいなあと思いました。
 横山幸雄さんによると、このショパンのエチュード集も、弾くのは大変だ、とのことでした。
 このエチュード集第10番は、ショパンからリストに献呈されています。
 同時代に活躍した年齢の近い二人、意識しあうものが相当あったようなのですが、なんでも軽々と弾きこなすリストに「どうだい?(お手並み拝見)」という意味で渡したのではないかって感じらしいです(笑。やっぱショパンってちょっとイヤミだわー)。超絶技巧の持ち主のリストも、やはりこの練習曲集には手こずったという話が残っているそう。

 わたし、この二人のこういう話がけっこう好きです(笑)。
 先月も書いたけれど、ショパンはリストのことあまり快く思っていなかったらしいとか(ブラームスとクララ・シューマンもリストの派手さが苦手)、それでもリストはきっとかまわずショパンの曲を演奏会で取り上げたんだろうってこととか、おもしろいなって思うんです。
 リストという人はちょっと魅力的だなと思うんです。あまり細かいことにこだわらない人かもしれず、ショパンとは対極的なのではないか、とよく言われますよね。弟子が何百人もいるとか(声をかけられればすぐに弟子と認めたとか(笑))。
 なんかリストって、芸術家同士のライバル心みたいなものに、あまり暗い情熱を注がなかったんじゃないかなって気がします。その後大作曲家となったワーグナーとの関わりもおもしろいです。
 以前読んだリストの伝記が素晴らしくて、わたしはリストも好きです(全然弾けないけど)。これは、本として素晴らしい本でした。「愛の人」っていうのがぴったりかも。。
 
 
 ショパンからそのような「挑戦」を受けたリストですが、そのリストが創った「超絶技巧練習曲」は、、全部はじめて聴くものでしたが、、とにかくほんとにすごかったです。
 横山幸雄さんは2011年以来で、この練習曲群の中からのいくつかを演奏されたそうです。
 リクエストは多いのですが、「ひとえに大変だから」、弾いてこなかったそうです(横山幸雄さんでも「大変」なのか、と、意外に思ったりもした。。軽々と弾いているように思えるのですもの。。)。
 なのに、、小平では弾いて下さったのです。
 小平くんだりで、、小平なのに、、、小平のくせに、、、申し訳ない、、という感じでしょうか(マナーの悪い人もいるしなあ)。
 ほんとに、この今回の「ショパンと有名作曲家」のシリーズは素晴らしいですよね。。ルネ小平の企画して下さった方にも感謝しなくては。。。。。。
 
 わたしは、リストの難曲については、「メフィストワルツ」など聴いたことはありましたが、ちょっと難しすぎて、途中からついていけなくなるんですね。
 わたし、たぶん、素人のわりには、耳はいいほうなんだと自負しているのですが、リストの難曲って、途中から音を追えなくなって、音の塊をぶつけられているような気分になることが多かったんです。
 それはつまり、音数がすごく多いからなんです。リストの難曲って。
 昨日の超絶技巧練習曲も、すごい音数で、、でも聴いているうちに、これこそがリストの挑戦だったんだな、と思いました。
 10本の指で、どこまでたくさんの音を出せるのか。
 それを、とにかく追求した人なのではないか、と思い至りました。
 ピアノというのは音が横に並んだ楽器で、人間の手と指の構造に合わせて創られた楽器で、それで、どこまで分厚い音が出せるかの追求。
 一人の人間がどこまで多くの音を出せるか(確かに、「10音」よりも遥かにたくさんの音が鳴っているように聴こえる)。
 オーケストラにも負けないレベルにできるのか。
 できてるよ、フランツ。
 そう言いたいものでありました。

 ショパンの曲は、そういうことよりも、音楽的美しさとか、シンプルな構造の中に複雑な思いをどう込めるか、というようなことが追求されているようにも思うのですが、それとは全然違うアプローチでリストは作曲していたのかな、と思いました。
 それは、単純に「ピアノという楽器」と向き合うということだったのかな、と。それと、人間の手と指か。
 自分の気持ち(自意識)がどうこう、というのは二の次の人だったのかもしれません。
 「愛の人」ということか。
 魅力的です。

 でも、ショパンの個人的感情が反映された音楽もすてきです。それに救われることも多々あります。
 
 一口に「音楽」といっても、本当にいろいろとありますね。
 
 ***
 
 昨日のプログラムの中で印象が強かった曲のYouTubeを貼りますね。
 ショパンのエチュード10の6番。
 「アンニュイ」ってこのためにあるのかなっていう感じ(「雨のパリ」って感じ? 行ったことないけど)。たぶん映画とかなにかで聴いたことはあったかもしれなくて、ああ、これもショパンだったんだ、と思いました。

 ほんとにハンパなくアンニュイなので、、情感を込め過ぎの演奏だとわたしは聴いていられないかもしれません。底なし沼に思えるんです。この動画の奏者はポリーニさんらしくて大丈夫だった。。(いくつか聴いてみた中で、一小節でダメだった演奏もあった。。若手の個性派の人。。)

 昨日のアンコールで弾いてくださった、リストの「ため息」。演奏は東欧の女性ピアニストさんです。 

 これもたぶん映画とかで聴いたことがあった曲。リストだったんだ。。
 すごく暖かくて優しい曲で、、19歳のときはじめて行った海外である、台湾で見た景色を思い出して泣きそうになりました。台湾のね、中部、映画「冬冬の夏休み」のロケ地のあたりの、あの景色、、もう25年も経っていて、変わってしまったんだろうな。。。
 「愛の夢 第三番」とかより、この曲好きかもしれない。。
 あ、そういえば書き忘れてた! 横山幸雄さんの「ラ・カンパネラ」は、とても「可憐」でした!(ラストは迫力すごいけど、そこまでとの差が激しくて、、、それも驚いて感動しました!)


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入院前にうんちく / 横山幸雄1hourコンサート シューベルトとショパン ルネ小平

 お正月前に買った菊など↓
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 一枝、だいぶ短くなったけど、まだ咲いているんです。。捨てられないよ!
 この一ヶ月、ずいぶん元気づけてくれました。ありがとう!
 
 これはおとといくらいのシクラメン↓
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 今日はもっとお花が咲いていてにぎやかです。
 入院したら夫は面倒を見きれないから、少しへばるかもしれないな。。。

 入院準備はほぼ終わりました。
 明日朝、受付して入院します。あさって手術です。
 先だなあと思っていたけれど、風邪引いたりしてたらあっという間だった。。
 とりあえず風邪は抜けてよかったです。手術前までに治せと言われていたし、市販薬は飲むなと言われていたのでした。
 どうなることやらですね、、もう先生(と神様仏様ご先祖様守護霊様)にお任せですかね。。。
 いや、自分も元気になるために、主体的でもあらねばね!

 ***

 それで、手術前なのですが、昨日の夜、地元ホールで再び横山幸雄さんの1hourコンサートがあったので行ってきたんです。
 今月から2月、3月と3回シリーズで、ショパンと有名作曲家の音楽を比較しながら弾いてくださるシリーズで、去年あったものの後半です。
 ですがわたくし、去年後半はもういろいろとあって(汗)、治療がありますから春までははっきり予定が立てられないと思っていて、今回はこちらのシリーズのチケットは取っていなかったんですね。
 ですがちょうど入院前で、たまたま夫も昨日は休みだったので(最近変則スケジュールでわけが分からなくなっている。。今週は入院などで休んでもらうし。。)、当日券があるとのことで二人で聴きにいきました。
 
 これがもう素晴らしくて。。。
 夫もよかったと言ってくれて、行ってよかったんです、、本当に。
 それで、入院前ですがちゃんと感想を書こうというか、うんちくしたいというか、、すごくよく分かったことがあるので書きたいんです。。
 
  ***

 昨日はシューベルトとショパンのプログラムでした。
 
  ☆シューベルト:4つの即興曲 Op.90, D.899
  ☆ショパン:即興曲 第1番 Op.29
        即興曲 第2番 Op.36
        即興曲 第3番 Op.51
        即興曲 第4番 Op.66「幻想即興曲」
        スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
   (アンコール)
  ☆ショパン:ノクターン 第8番 op.27 no.2 


 こちらのシリーズコンサートでは、横山幸雄さんがその日取り上げる作曲家とショパンの音楽について解説してくださいます。
 そこからもうすごく勉強になるのです(弾いたあとにすぐに立ち上がって普通にお話される、横山幸雄さんの超人っぷりも見物です!)。
 シューベルトはベートーヴェンのあと、ショパンの少し前に出てきた作曲家で、プレモダンという枠組みなのだそうです。
 ベートーヴェンなど古典の作曲家は、ソナタなどの大作を創っているわけですが、シューベルトは歌曲も多く、ピアノでも小品を残しているそうで、それが後のショパンなどの作曲方法にも影響したとのことでした。一曲5分ないような小品でも「作品」として成立するようにしたっていうことでしょうか。
 
 シューベルトの音楽は聴いていると確かに、ベートーヴェンのような和音を律儀に並べた感じのかっちりした感じがあったり、不協和音までは行かないけれどちょっと崩れたコードを使う箇所もあったりと、古典派とロマン派の中間、という感じがありました。
 シューベルトってちょっと数学的で難しいイメージでしたが(実際に難しいと思いますが)、牧歌的な曲もあってよかったです。牧歌的でももちろん計算されいてる音楽だと思いますが。。。

 開演前に、夫に「『即興曲』をクラシックで演奏するって、ちょっと矛盾があるんじゃないか」と話していたのですが(だって、即興ってその場でライブで直観的に弾くことで、それを楽譜に残して他のピアニストも忠実に再現しなくてはいけないって、おかしいなと思って)、そこの説明も横山さんはしてくださいました。
 「即興曲」と「即興演奏」は別物で、即興曲というのは、あたかも即興演奏のように自由奔放に見えるけれど、緻密に計算されて創られているものだ、とのこと。
 そっかー!! そういうことだったのか!!
 矛盾じゃなくて、、作曲家の挑戦の一つってことなんですね。。
 即興曲って、「右手が速い」曲が多いイメージで(アドリブ感を出すためか?)、わたしは楽譜をちゃんと見たことすらありません。。。
 
 それで、昨日の横山さんのショパンの即興曲の演奏を聴いていて、すごく分かったことがありました。
 そのことを書きたいんです。
 
 昨日のショパンの曲は即興曲とスケルツォでしたが(「スケルツォ」は、即興曲的な発想を大きくして、大作にしたものだと言えなくはないのではないか、とのことでした)、もう横山さんの演奏は超絶品で、素晴らしいです。
 とにかく、間の取り方が素晴らしいんです。
 恐ろしいほどに速くも弾くけれど、ここはたっぷり時間を取ってほしい、というところは絶妙な時間を取って下さり。。。 
 ショパンが聴いていたら、絶対「合格!」って言うんじゃないかなっていう演奏じゃないかと。。(一時期凝ってショパンに関する書籍を読んでいましたが、ショパンは他のピアニストが自作の曲を弾くとき、けっこう手厳しかったようです。特にリストは勝手に音を足すらしくて嫌っていたらしい(笑)。ショパンがその解釈と演奏を気に入っていたのは、自身の生徒でもあり、シューマンの妻でブラームスと生涯交流していた、ピアニストのクララ・ヴィーク・シューマンだったそうです)
 それで、その横山さんが紡ぐ「間」について注意して聴いているうちに、ショパンのことで、すごく納得したことがあるっていうか。。
 そのことを今日はうんちくしたいんです。

 ***
 
 ショパンの曲は、曲想が変わるときに、ちょっとウルトラC的な展開をするんです。
 ええと、、主題が変わるときって言えばいいのだろうけれど、わたしはクラシック用語がよく分からないので、ポップス用語で変換してしまいますが、たとえば、一つの曲というものは、いろいろなメロディをブロックにしていて、それをつなげて一つの音楽にしていますよね。
 イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、再びAメロ、Bメロ、というように。
 シンプルな曲はAメロとサビだけで押し通す、というのもあると思います。それはそれでおもしろかったりします(♪京都大原三千院♪で有名な「女ひとり」とか)
 ちょっと凝っていると、サビに入る前に「ブリッジ」というちょっと変わった曲想を入れたり、後半にそういう「ブリッジ」を入れたりしています(わたしが先日好きだと言って貼った、ジョージ・マイケルの「ケアレス・ウィスパー」のわたしがしびれる間奏後の後半部分などは、最後のサビに入るための効果的な「ブリッジ」だと思います)。
 つまり、ブリッジというのは、違うイメージの二つの曲想の間をつなぐための「橋」なのですね。
 それは、長さはまちまちで、一小節で終わってしまうような展開のものもあれば、長いものもあると思います。
 ショパンは、このブリッジの作り方、使い方がすごくうまいのだと思ったんです。
 つまりそういうことだったんだな、という感じなんです、個人的に。

 つまり、AメロからBメロに入って、Bメロ後半ですごく冒険をして、ちょっと転調しちゃうくらいにやっちゃって、それをまたAメロとかサビとかに持っていくときに、ちょっとアクロバティックなウルトラC的なブリッジを入れる、という感じです。
 その「ブリッジ」が、けっこう無理矢理なんだけど、違和感が出る寸前のところで交わしていて、うまく落ち着くメロディに着地させるんです。
 わたしは、ショパンの曲を練習していると、そこのブリッジ箇所でわりと「迷子」になることが多くて、、混乱してきてしまって、暗譜しきれない、みたいなパターンが多いんです(笑&汗)。
 そのことを、今まで「ショパンてなんかイヤラシいヤツだ」と思っていたのですが(笑、好きなんですけど)、、あれは、あくまでも次の展開への着地のための技術なんだな、ということが、昨日の横山さんの演奏で分かったんです。
 それは、横山さんが、一音一音きちんと分析して、作曲家の意図を音楽理論的に理解して解釈しきって演奏されているからなのだと思います。迷いがまったくないっていうか。。
 だから、あれだけの間を創れるし、音のコントロールも完璧なのだなと思いました。
  
 やはり音楽というのは、感情や感性だけでは創れないもので(作曲だけじゃなくて演奏も音楽を創るってことです)、理論で分からないとどうにもならないんだなあと思いました。
 横山さんの音楽は本当に充実されていて、音楽を「映像が浮かぶ」とかなんとか、感性だけで捉えていたわたしに、新しい地平を見せてくれるものなのであります。

 技術もすごいし、情感も込められていて、、このような「円熟期」に入ったピアニストを、地元のホールでお迎えできることは幸せなことだなあと思ってしまいました。
 ありがたいよう。。。

 ***
 
 しかも、昨日のアンコールはショパンの「ノクターンの8番」でした。
 わたしがほぼ暗譜して、まあまあ弾けるようになった数少ないショパンの曲の一つです。
 父が、ピック病という難病の認知症にかかってしまい、介護する母を助けるために実家に行き母を解放し、父と留守番をしている時期、実家のピアノで一生懸命練習しました。大好きな曲です。きれいな曲です。
 もう全然弾けなくなってしまった。。。忘れている。。。
 泣けて仕方なかったです。
 貼るのは、ちょっと驚いてしまうくらいピュアなこの曲の演奏です。知らないピアニストさんです。東欧とかの人かしら?
 古い記憶の中で流れる音楽のようで、、不思議な感覚になりました。


 
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スーパースターの訃報

 さきほどの空↓
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 今日はイギリス人ミュージシャン、ジョージ・マイケルの訃報に驚きました。
 今年、本当にこういうニュースが多いですね。。。
 やはり今、時代の変わり目なのだなということを感じます。

 ネットでジョージさんについていろいろ見ていたら懐かしく、いろいろなことを思い出しました。
 
 わたしはときどきこのブログにも、自分の好きな英語の洋楽の歌詞を自分で意訳したものを載せていますが、人生で初めて、その歌の歌詞の意味を知りたいと思って辞書を引きながら歌を聴いたのが、ジョージ・マイケルの「ケアレス・ウィスパー」だったことを思い出しました。
 中学2年生くらいだったかなあ。。
 わざわざお小遣いでシングルを買ったんですよ(笑)。その頃はEP盤。
 いえ、あの曲、それまでのWHAM! の明るいイメージから打って変わった大人の音楽でびっくりして、惹き込まれてしまったんです。

 テレビでまず曲を見て聴いて、兄も洋楽好きですからよく語っていたのですが、この曲が気になったから兄に「『ケアレス・ウィスパー』ってどんな意味?」と訊いたことがあったんです。すると兄はめんどくさそうに「あー」とか言いながら、「不注意なささやき」とかなんとか言ったんですよね。だってそれがタイトルだからしょうがないですよね(笑)。それで、すごく変なタイトルだと思って、「変だよ」と言ったら、兄は「洋楽っの歌詞てのは日本語にすると変なことが多いんだ」と言ったんです。
 それで、どうしてあんなかっこいい曲が「不注意なささやき」なんだと思って、歌詞を調べたくなって、辞書を引くということをし始めたんです。
 結局、あの頃のわたしにはさっぱり意味は分からなかったけれど。。。
 あれは、友達の告げ口で、浮気がバレて一番大事な女性を傷つけた、っていう曲ですかね。その「告げ口」がタイトルなんですよね。
 昔の洋楽って、日本独自のタイトルをつけることが多いから(カーペンターズの"I Need to Be in Love"が「青春の輝き」みたいな)、タイトルをカタカナにしただけのこの曲に引っかかったんですね。
 でも、それは後のわたしによい影響をもたらしたんだと思います。
 以来、日本語の歌詞カードをあまり信用できなくなって、気になった曲は自分で辞書で意味を調べるようになりました。高校のときからそうしていました。学校の勉強はしなかったけど(笑)。
 だから、わたしはスザンヌ・ヴェガが好きだったし、ジェーン・シベリーを好きになれたんです。アラニス・モリセットも。
 そういう、洋楽との付き合い方のきっかけを作ってくれたのが、このジョージ・マイケルの「ケアレス・ウィスパー」だったんです。
 すごい影響力です。
 入り口にいてくれた人なんです。

 今聴くと、歌唱力も非常にありますね。

 そういえば、民放のBSのどこかで、「ロック・レジェンド」という30分番組があり、たいてい夫と観ています。
 それは、イギリスの音楽評論家やライターが、主にイギリスのロックスターの音楽的価値について大真面目に語る番組なのですが、その中でジョージ・マイケルが取り上げられたこともありました。
 この番組に出てくる評論家たちは、イギリス人っぽいイヤミったらしい感じもするのですが(珍しくアメリカ人バンドのボン・ジョヴィを取り上げたときは、半笑いしながら「あの人たちにも意味はなくはない」みたいな感じだった)、ソロ活動後ゲイだとカミングアウトし、薬物使用や猥褻スキャンダルを起こしたジョージ・マイケルに対して、才能は素晴らしいとほめていたことを思い出しました。
 わたしはアイドル時代しかよく知らなかったので、あの辛口の人たちがほめるのを、意外だと思ったのです。
 惜しい才能を失ったのだと思います。

 あの80年代、わたしたちはあまりにも無遠慮に、無神経に、スターたちを消費しすぎたのではないか、それこそ、彼らをスーパーマンかのように誤解して、勝手なものを投影していたのではないか。
 スターの訃報に触れ、その人生について語られたものを見聞きすると、そんなことも思います。
 名声と富を手に入れても、それ以上に「そがれた」ものがあるのかもしれない。
 でも、その姿にまた、わたしたちは感動を覚えたりするのです(今の若いミュージシャンは小器用に思えてつまらないとも思ってしまうから。。)。

 ジョージさん、どうぞ安らかに。。
 
 Wham! の「Wake Me Up Before You Go-Go」 

 やはりとってもゴキゲンで楽しい曲!

 「Careless Whisper」

 わたしがしびれるのは、後半、2番のサビと間奏のあとの「Tonight the music seems so loud / I wish that we could lose this crowd」というパートなんです。メロディがなんてかっこいいんだろうって思ったのです。黒人音楽などは知らなかったし、大人っぽくてセクシーだなと子供心に思って衝撃だったんです。

 以下は、掲示板で紹介されていたジョージさんの素晴らしいパフォーマンス。テレビで披露されたもののようです。
 「A Different Corner」

 なんて歌がうまいんだ!

 クイーンのフレディ・マーキュリーの追悼ライブでクイーンの曲を歌った動画です。これもうまいし(ていうかフレディさんと声似てる)、聴衆を一つにする力もすごいし、この人は「スーパースター」なのだなと思いました。
 「Somebody to Love」



 ☆タロット占いのモニターを募集しています☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   モニター価格で、30分/1000円です(12月末日まで)。
   詳しくは こちら をご参照下さい。
    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp









 

ユニフィル 第35回定期演奏会 アプリコ大ホール

 昨日は文化の日、友人が合唱団員として出演されるクラシックコンサートに行っていました。
 去年にも行っていた、東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団と東京ユニバーサルフィルハーモニー混声合唱団の第35回定期演奏会です。
 会場は大田区蒲田のアプリコホールでした(火曜日に観たゴジラが通ったあたり!)。

 よいお席で堪能です(ピンぼけなので小さめ写真)↓
  161104hall.jpg

 昨日の曲目です。


  ☆ガブリエル・フォーレ   レクイエム  ニ短調op48
  ☆ヨハネス・ブラームス  交響曲第1番 ハ短調op68 

   指揮者:松岡 究
   ソプラノ:迫田美帆  バリトン:薮内俊弥
   管弦楽:東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
   合 唱:東京ユニバーサル・フィルハーモニー混声合唱団
     合唱指揮:北川 博夫
     コンサートミストレス: 長尾春花



 友人のAさんはアルトとして参加されていました。
 Aさんのおかげで、わたしはそれまであまりなじみのなかった「合唱」というものを会場に行って聴く機会を何度か持つことができています。
 オーケストラと合唱、、オペラとはまた違うと思いますが、「マンパワー」を大いに感じられる芸術形態の1つであろうなあと思います。オペラより「音楽」に特化してるのかな?
 生で聴くとなかなか迫力があってすごいですよね。こういうものが身近にあると、「人間存在」を嫌いにはなれなくなるのではないかと思います(いや、創るほうは、形にするまでにすっごく人間嫌いになる瞬間もたくさんあるのかもしれないけれど。。)。
 わたしが、芸術表現が好きなのは、だからだと思います。
 人ってすごいなあと思うんですよね。
 わたしは、そう思っていたいんです。

 今回、初めてフォーレの大曲を会場で聴いたけれど、きれいですてきな音楽でした。

 演奏前に、指揮者の松岡究(まつおかはかる)さんのプレ・トーク(曲目解説)がありました。
 フォーレというのは、とても人間が好きな人なのではないか、とのことでした。 
 ほとんどの作曲家が「レクイエム」を創るときに入れない、「天国にて」というパートが最後(第七曲目)に入っているからだそうです。そういう曲は珍しいのだそうです。
 「天国にて」というパートは、葬儀の出棺や埋葬のときに歌われる音楽なのだそうです。
 それは、死者が天国に行くという意味であり、これは、フォーレという人が、人はみな一生懸命この地上で生きるのだから、天国に行けない人などいない、ということを思っていたからこの曲を入れたのだろうとのことでした。
 確かに、暖かくてかわいらしい、癒される音楽でした。「死後、地獄に行くのかも〜」と怖い気持ちになる音楽ではなかったです。
 そっか。。。フォーレって、そういう人だったんだ。。。。

 ***

 フォーレは1845年に生まれたロマン主義の時代の作曲家です(1924年没)。
 でも、「夢のあとに」とか「シチリアーナ」のイメージは、印象主義の音楽というイメージもありますよね。。ロマン主義と印象主義の橋渡し役の人なのかな(印象主義の作曲家の代表はドビュッシーとかラヴェルです)。
 まさに、最近書いていた「海王星」的な音楽だと思っていました。

 海王星的な音楽(わたしにとっては印象主義の音楽)は、幻想的できれいで好きではあるのですが、そればかりを聴いているとズブズブと形のないところに自分が落ち込んでいくような感覚もしてきます。怠惰な感じがしてくる感覚があるとは、思います。なにかに耽溺する感じです(パリのカフェでアブサン飲んでズブズブみたいな。。。)。
 だから、あまり集中して聴かないほうがいいような気もしてしまうんです。脱け落ちた現実感覚を戻すのが大変だから(そういう意味で、海王星は少し危険なのです)。
 そういうことがあるので、好きではあるけれど、わたしはあまり印象主義の音楽を家で聴きません。2〜3曲までだなあ。
 フォーレにもそういうイメージがあったのですが、この「レクイエム」には、「形」があったように思います。
 やはり、「レクイエム」という形式にのっとって作曲しているということが、バランスを保つことにつながるのかなと思いました。 
 形式とは、土星のことでしょうか(最近なんでも星で考えてしまう)。
 幻想的な感覚と現実感のバランスがとても心地よかったです。これなら家でも聴けるフォーレだ! 嬉しいな!

 比較して聴いてみるとおもしろかもしれません。
 ザ・海王星的な、「シチリアーナ」。きれいで幻想的なんだけど、現実感覚が溶けてしまう。

 
 海王星なんだけど土星テイストも入っている、昨日聴いた「レクイエム」。対訳歌詞つきの動画です。36:12から「天国にて」が始まります。


 ***

 後半のブラームスも素晴らしかったです。
 交響曲第一番というのは、完成までに20年もかかった曲で、ベートーヴェンの「運命」や「第九」を意識して創られたものだとのことでした。
 似ているモチーフがたくさん出てくるそうです(言われないと分からなかったかも)。
 確かにきっちりした曲作りで、ベートーヴェン的に思える部分がありました。
 その音楽は生真面目すぎて、少し微笑ましく思えるような気もします。あるいは、もっと自分の生(なま)の感覚をぶつけて、破綻するかしないところまでの冒険をしてもいいのに、と歯がゆく思えるところもあります。 
 ブラームスについては、以前、ピアニストで、師匠であるシューマンの妻であったクララ・シューマンとの書簡集を読んでいて、それなりに思うことはあるのです。。。
 ロマン派の時代に逆行して古典的であろうとした人(土星の人?)。
 そのあたりを語りだすとまた長くなるので、やめておきますが。。
 
 ユニフィルさんの演奏は聴き応えありました。
 こちらの楽団、あまり有名じゃないけれど、弦楽器も管楽器もきれいな音をしているんです。
 日本のクラシック音楽の実力ってすごいなと思うんだけれど、、それでもあまり有名じゃないというところが、少し切ない。。みなさん平均的に実力ありますよね。。合唱のソプラノの迫田美帆さんも柔らかくてわたしの好きな声でした。
 音楽業界、大変なこともあるとは思うけれど、がんばってほしいなと思ってしまいます。

 そういえば、コンミスさんが、黒の肩を出したロングドレスで登場されて(前半の合唱から)、お、ちょっと気合い入り過ぎでは? と思ったのですが(おばちゃんなのでついそういう目でも見てしまう)、ブラームスの第三楽章かな、ヴァイオリンのソロパートががっつりあり、そこは立ち上がって弾いてもよいくらいの「主役度」だったので、かえってドレスじゃないとバランスが悪いなと思ったのでした。
 色付きのドレスではやり過ぎだけど、黒のロングならちょうどぴったり。
 クラシックの舞台のそういうドレスコード的なTPOのバランスも、見ていて勉強になります。
 そんなことも思ったりして、とてもよい時間になりました。

 やはりオーケストラの生演奏はすてきです! ホールコンサートバンザイ!

 
 *おまけ*
 昨日の早い時間の夜空↓
161104moon.jpg
 三日月と宵の明星こと金星。昨日は月も金星も射手座にあって重なっていました☆


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽

横山幸雄 ショパンと有名作曲家を弾く 第3夜「ショパンとベートーヴェン」/ ルネ小平

 本文とは関係ないのですが、ゆうべ食べたディナー↓
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161014dinner2.jpg
 見た目がきれいでおいしかったので写真を貼ります(横に並べて載せたかったけれどFC2ではできないみたいです)。
 新宿にある「墨繪(すみのえ)」というレストランです。プリフィクスのコース料理を食べられます。写真の上は前菜の牛ロースのカルパッチョ、下がメインのお魚料理です。パンがおいしいお店でした。(お店のサイトは こちら )

 ***
 
 おとといは、地元ホールのルネ小平に横山幸雄さんのソロピアノリサイタルに行きました。
 (横山幸雄さんはレストランも経営されているので、上の写真はそこまで「外していない」かなと思って載せてしまいました)
 ルネ小平で毎年やっている、1時間で本格的なクラシックピアノの名曲が味わえるという1hourコンサートという企画です。
 今回は7月からの3回のセット公演で、おとといが3回目でした。
 毎回、ショパンと有名作曲家を取り上げて、その音楽性の違いなどを楽しむという内容で、おとといはベートーヴェンでした。演奏前に横山さんが作曲家と時代背景などについて説明して下さいます。
 (1回目はバッハ、2回目はモーツァルトで、この3回シリーズでは古典派の音楽家とショパンの組み合わせということになるのかな。少しずつ年代が近代に近づいているので、通して聴くと古典派からロマン派への音楽の移り変わりが味わえるという感じです。ちなみにベートーヴェンとショパンの音楽家としても活動時期は重なっています)

 おとといはプログラムがわたしの好きな曲ばかりだったし、本当に素晴らしい内容でしたので、、「ちゃんとした記事」にしようと思いました(ちょっと手間取るから最近は記事にすることを省略することも増えているのですが。。)。


 ということで、おととい聴いたプログラムです。

  ☆ベートーヴェン:ピアノソナタ第17番 二短調 「テンペスト」Op.31-2
  ☆ショパン:バラード第4番 ヘ短調 Op.52
    子守歌 変ニ長調 Op.57
   ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 Op.58
   (アンコール)
  ☆ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 Op.64-2
  ☆ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番 ハ短調「悲愴」第2楽章 Op.13


 
 ***
 
 ベートーヴェンの「テンペスト」は初めてちゃんと聴きました。有名な曲なので断片的に聴いたことのある箇所はありましたが、力強いよい曲ですね。
 ベートーヴェンの伝記映画で「不滅の恋/ベートーヴェン(1994年)」というものがあって、好きな映画なのですが、それを再び観たいなと思ってしまった。近所のレンタルにはないんだよなあ。。
  
 横山さんの演奏は、1音目から素晴らしかったです。

 後半のショパンは、全部好きな曲です。
 先月、ショパンの音楽には「悔恨の感情があるものがある」という記事を書きましたが、おととい演奏された曲には全部それが入っているような気がします。
 傷つけるつもりはないのに結果としてそうなってしまうことを詫びて、それでも自分は自分なのだと言っている音楽。
 すごく好きな音楽です。

 横山幸雄さんは演奏技術がすごいし、数学的でドライなイメージもあったのですが、バラード4番を聴いてあのように重厚にも弾かれるんだと感動しました(でもテンポは速い(笑))。
 折しも、わたしが心の支えにしていたアンジェイ・ワイダが亡くなった直後で、その記事を書いた直後に聴いたショパンです。
 「子守唄」がきれいで、、勝手に「この演奏をワイダ先生に捧げます」と思って聴いていました(笑、自分で弾いてるんじゃないのに)。泣けた〜〜!
 ワイダ先生、日本人はとてもショパンが好きだよ。ポーランドの心を理解したい人たちがたくさんいるよ。
 ソナタも素晴らしくて、この曲を生で聴いたのは二回目ですが、以前は遠藤郁子さんで、これも身震いするほどすごかったのですが、横山さんの演奏も圧巻でした。
 名曲に名演奏。
 音楽と一つになる感覚は、生演奏ならではですね。
 しかも、アンコールも2曲もやってくださって、終演後に近くの席のおばさまが「安いのにサービス満点で最高だったわね」とおっしゃていたのに、思わずうなずいてしまいました(3回公演のセット券が3900円です。。。)。
 ルネ小平、郊外故なのか、マナーの悪い観客もいて地元民として恥ずかしい部分もあるのですが。。。
 本当にこんな企画があること、ありがたいことです。

 また来年もこの横山幸雄さんの1hourコンサートがあるようなので、楽しみにしています。
 (ショパンと、シューベルト、リスト、シューマンという内容になるようです)

 参考資料として、バラード4番の動画を貼ります。「音楽の可視化」系の動画ですが、どうやらデータ打ち込みの自動演奏ではなさげ? ゆっくりテンポだけど聴き応えあります。

 メロディーの中に悔恨の感情があるように思いませんか。。。でも自分は自分でしかないとも言っているんですよ。。。
 秋にふさわしい音楽だなと思います。


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芸術とわたしたちの人生、生活

 先週のいつだったかの空↓
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 今日は晴れて気温も上がってきているもよう@東京都下小平。この天気だと洗濯がはかどって嬉しいですね。
 しかしここ数日肌寒くて、夫もわたしも少し風邪っぽいような気がします。わたしは風邪はいつも喉から来るのですが、ゆうべからとにかく鼻水がひどくて、アレルギーかなとも思ったのですがやはりズルズルしてしまい、先ほどパブロンを飲みました(アレルギーだと思って放っておいて悪化させるということが多々あったので)。
 ああ、やっぱりくしゃみが出るなあ。。。
 今、すり下ろしショウガ入りホットレモネードを飲んでいます。ビタミンC補給にならないかしら。
 今日は夜に地元ホールのルネ小平で横山幸雄さんのショパンのリサイタルがあるので、演奏中にくしゃみとかしたくないなあ。。どうにか悪化させずにいなくては。マスクしていったほうがいいですよね。

 今日ショパンを聴くと、ポーランドへの思いが強くなりそうです。
 
 おととい、ポーランド人映画監督のアンジェイ・ワイダが亡くなったというニュースが入ってきました。
 有名人が亡くなって泣くことは今までにもあったけど、ちょっともう、身内を亡くしたくらいに泣いてしまいました。
 わたしは19歳のときに「灰とダイヤモンド」と「地下水道」を観ています(映画館で!)。それはわたしにとって「心の財産」となる経験でした。
 夫もワイダが好きなので、二人で本当に気落ちしました。
 夫もわたしも父親がもう亡くなっているので、ワイダ先生のことは、父親のように感じていたと思います。
 そういう気持ちにさせる、本当に尊敬できる人であったと思います。
 (夫とわたしはワイダの自伝も読んでいます)
  
 ワイダ先生、拾いもの写真↓
  161012wajda1.jpg 

    

 ご高齢ということは知っていたので、いつかこの日が来るとは思っていたけれど、今か。。(ワイダ先生は今の世界の情勢をどういう気持ちで見ていたんだろう。。ヨーロッパの移民問題。。EU離脱が決まっているイギリスには、ポーランドからの出稼ぎ労働者が多いのだそうです)

 「あの人がいるから、この地球にはまだ救いがある」と思える、わたしにとってはそういう人でした。そういう人は、そんなに多くはいないと思います。
 アンジェイ・ワイダは亡くなりましたが、あの人(会ったこともないけれど)がこの地球にいて、闘いながら映画を創って、わたしたちにいろいろなことを教えてくれたという事実は変わりませんから、これからも心の中にいていただこうと思います。
 ワイダとその映画(とくに「地下水道」)については、いくらでも語りたいです。ていうか、、ちょっと自分の「前世(と思えるもの)」とも関わるものを刺激して下さる映画なので、いつか書く機会があればいいと思うし、もう本当に特別な人です、わたしにとって。だから、書こうと思うと心が大変なことになる。

 嬉しかったのは、昨日の読売新聞の夕刊に、カラー写真入りで訃報が入っていたことでした。今日の朝刊にも記事と追悼のエッセイがあったので、本当によかったと思いました(エラそうですみません。でも、ジャーナリズムに対していやな話を聞くことが多いので、簡単には信用できないのです)。まだ日本の新聞社にも良心があるんだと思えました。ジャーナリストとしてこの人のことを知っているのに無視するとしたら、その人には人の心がないとわたしは思うだろうと思います。
 記事や写真は切り抜きました。お守りにします。。

 ***

 熱く語ってしまってすみません。

 あと最近ちょっと「お!」と思ったことがあったので語りたいと思います(笑)。

 最近活動を復活させた宇多田ヒカルさんですが、先日テレビの音楽番組に出演されたのを見ていました。
 新曲も聴きましたが、夫と「すごい才能だね」と言っていました。
 お母様のことでつらい思いもされたと思いますが、それがまたアーティストとして成長されるきっかけになったのだろうと思いました。
 CDを買うところまではいかないのですが、そういう才能がある人がいて嬉しいなあと思っていました(エラそうですみません。。)。
 
 それで、この前、最寄りのスーパーに行ったら、有線で宇多田さんの新曲がかかっていたのです。朝のドラマに使われていた主題歌です。
 それで、その曲が始まって流れだしたとたんにですね、店内の空気が変わったといいますか。。
 並べられている商品の色が鮮やかに見えたというか、輪郭がくっきりして見えて、でもそれは冷たいものではなくて柔らかくて優しくて、その音の中にいるわたし(たち)は、いつもより少しだけ「上質の生活」をしているように思える、そんな感覚を味わったのです。
 驚きました。
 あんまり言いたくないけれど、今の世の中、ひどい音楽が跋扈している、ということなのかなと思いました。
 人のぬくもりと心がないがしろにされたもの。「マーケティング」から生まれるもの。
 そういうものは、ギスギスしていて、あるいは過剰に巧妙に煽動してきて、人の心を荒廃させると思う。
 人が心をこめて創ったものの中にいると、こんなにも空気が柔らかくなるのか、と思いました。
 でも、90年代頃までは、スーパーの中にいても、これくらいの空気はあったような気がする、とも思いました(スーパーということろがミソです。店主が好みで音楽をかけられる店舗では、ここまでハッキリしたものを感じられないと思います)。
 あまり言いたくないけれど、昔はよい曲を創っていた人たちも、仕事を存続させるために「魂を売った」のか、つまらない曲を創るようになったなと思うことが増えています(書いてしまいますが、エレカシとか吉井和哉とか。本気で好きだった時期もあるので)。まあ、ミュージシャンも生活があるから仕方ないとも思います。今のメジャーな音楽業界、それだけ売り上げ面がひどいんですよね。
 
 宇多田ヒカルさんのことは、CDを買ってまで聴いたことがなかったですが(なのにいろいろとエラそうですみません)、自身の才能とアーティストとしての姿勢を保持できるのはすごいなと思いました。
 圧倒的に売れたということは、そういうことが可能になるということでもあるのかなと思いました。
 すごいことですよね。


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テーマ : 思うこと - ジャンル : 学問・文化・芸術