テレンス・テイヴィス監督 「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」

 昨日新宿でいただいた抹茶↓
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 久しぶりの抹茶なので写真に撮ってしまったけれどあまりおいしくなかったのだ。
 サービスでついてたやつだからな。
 お湯の中に抹茶の粉を入れて泡立つようにかき混ぜました、というだけだった(心が入ってないのが分かりすぎる)。
 以前いただいた、何十年も茶道をされている友人が立ててくれたお抹茶は本当においしかったもの。
 
 昨日は神保町の岩波ホールで公開中の映画「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」(公式サイト → こちら )を観にいきました。
 7月の終わりにこの映画館の会員になって前売り券を買っていたので。
 いやしかし、すごい映画で!
 岩波ホール、、、なんて映画館なのでしょう(笑)。会員になってよかった(笑)。

 19世紀に実在したアメリカの女性詩人の伝記映画です。
 予告編です。

 YouTubeのこの動画の説明文をコピペします。
  シンシア・ニクソン主演。生前わずか10篇の詩を発表し無名のまま生涯を終え、没後発見された1800篇近い作品により“アメリカ文学史上の奇跡”と讃えられる女性詩人エミリ・ディキンスンの素顔とは。2017年7月29日より岩波ホールほか全国順次ロードショー!

 監督はテレンス・デイヴィスという方ですが、存じ上げませんでした。日本ではあまり紹介されていない方のようです。イギリス人で脚本もこの方が書いているとか。
 わたしはこのエミリ・ディキンスンという詩人のことも存じ上げなかったので、映画の中に描かれるエピソードがどこまで「史実」なのか、よく分からないのですが。。
 独身を貫き、裕福な実家の屋敷からあまり外に出なかった人の話でありました。

 わたしは高校生の頃から、実在した過去の芸術家の伝記映画というジャンルが好きで観てきていますが、いろいろ観てきた中でもこちらはけっこう屈指の強烈な印象が残る映画かなと思いました。
 女性主人公ですしね。。。

 わたしが若い頃観てきた芸術家の伝記映画は、それはそのまま「恋愛映画」であり「不倫映画」であることも多かったのですが、、このエミリさんの映画では、恋愛らしい恋愛は描かれませんでした。
 容姿にコンプレックスがあって男性と素直に接して親密になれない、という描かれ方でしたが、それが本当のことなのかはわたしにはよく分かりません。
 でも恋愛が多い女性ではなかったのだろうなと思います。
 そこには、父親との関係も関わるのかな、と思ってしまいます。
 母親が病気がちで、家に一応いるのですがどこか「不在」で、不在というよりはファンタジーになっている存在で、だから、主人公と父親との力関係が激しいように思えて。お父さんいい人ではあるんだけど。お兄さんもいるんだけど、彼女の個性の方が強くて。
 観ていて小津安二郎の「晩春」を思ってしまった。なかなか結婚しない娘と父親のお話。
 あれはフィクションだけれど、これは実在した人のお話だからなあ。。。
 元も子もない言い方だけど、「エレクトラ・コンプレックス」という言葉を思い出さないこともないという感じでした。その関係は性的なものではもちろんないのですが。お母さんが弱いと娘が強くなるしかないし、苦しいよなあ。

 いろいろなテーマが感じられる映画で、他には、「女性には芸術を創れない」というテーマ。
 どうなんでしょう。
 よく言われますよね、これ。
 エミリ・ディキンスンの詩はたくさんの作家に影響を与えたとされているようですが、わたしは読んでいないし分からないのですが、女性は一般的には感傷的で、物ごとを「分けて考える」ことが苦手だから、男性のように芸術を「作品」として自分の感情から切り離し、眺めて分析して構造的に分解して計算して構築する、ということがあまりできないのかなと思います。
 でも、そうやって「構築されたもの」のことを、「芸術」と呼ぶというのが第一義としてあるのかもしれず、そうなると女性は分が悪いのだろうと思います。
 でも、女性の感受性を活かした直観的であったりする部分は、男性にはあまりないかもしれないじゃん? じゃんじゃん?
 わたしが若い頃から浸かっていた「スピリチュアル」な世界では、個人の中に「男性性」と「女性性」があるとされていたと思うし、やはり理想としては理論・分析的でありかつ直感・感傷的であってバランスを取るというのがいいのだろうなと思うのですが。
 このエミリさんの時代にはそういう、個人の中に誰でも男性性(能動的で理性的な部分)と女性性(受動的で感情的な部分)があるという視点がなかったのだろうから、昔の人は苦しかったろうなあと思います。

 他には「信仰」ということも大きなテーマである作品でした。すごく厳格に。
 一神教であるキリスト教の価値観が分からないと、真のところはよく分からないかもしれないですね。。
 「唯一絶対の神」ってなんだろう、、、宇宙の法則とかそういうことだろうか。。でもいろんな種類ありそうだしな、宇宙の法則、、、次元によって法則も変わりそうだし、、、やはり「唯一絶対」ってものを具体的に考えるのって難しい。。。
 「八百万」の考え方のほうがやはりしっくり来てしまう。。日本人だもの。。。
 でも、主人公のエミリが言うセリフの中に「神がいなければわたしは自由になれる」というものがあって、そこは共感しました。
 でもわたしは、そういう自由ならなくてもいいやと思うのですが。
 人は「神(絶対的なもの)」とか「聖なるもの」を意識しないと、「よくなろう」とできないような気がするから。

 ということで、なかなか重厚で考えさせられる映画でした。
 東京では今月中旬まで岩波ホールで上映されています。その後各地に行くのかな。
 衣装やロケーション、セットなどはとてもきれいでした!

 
 ☆タロット占いのセッションをいたします☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です 
   詳しくは こちら をご参照下さい。

    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp








  
 
 
 
 
 
 
 

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テーマ : 映画館で観た映画 - ジャンル : 映画

気晴らしをしてきました。

 ここのところ「前世」のブログを書いていますが、ちょっとつらい時期のことも避けて通れず書いていたら気が重くなりました。
 だからと言ってはなんですが、昨日は少し気晴らしに(笑)。
 新宿で映画とお茶を楽しんできました。昨日レディースデーだったので。

 ちょっとよいカフェにて↓
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 アフタヌーンティーを。

 観た映画はスタジオジブリにいらした米林宏昌監督の長編アニメ、「メアリと魔女の花」です。


 この方の映画は「思い出のマーニー」がはじめてで、背景とかがきれいでいいなと思っていて、その後ジブリを辞められていたので、どうされているのかなと気になっていたのでした(「メアリ」を観る前に、テレビでやっていたので米林監督のデビュー作の「アリエッティ」も観ていました)。
 プロデューサーの方と新しいスタジオを立ち上げたとかで、よかったなあと思っていて、どんなか観にいってみました。

 うーん。
 背景はやはりきれいだけど、、細かいところがジブリの作品より雑に思えたかなあ。。。
 お金の問題かなあ、やはり。。。
 人の動きが滑らかじゃないような、、、1秒18コマで撮っているのかな。。。ジブリは24コマくらいでは撮っていそうなイメージだけど。。。
 今調べたら答えがあった(ネットってすごい)、ジブリでは普通のシーンでは12コマだけど、重要なシーンは24コマだったそう。
 そこまで丁寧ではない印象だったかなあ。。背景はすごくきれいなんだけど。。。
 立ち上げたばかりの会社をジブリと比べたらかわいそうか。。。
 でも、ジブリと比べられることを運命づけられている会社の映画ですよね。。。
 
 すごく大変だろうなあと思ってしまいました。
 アニメの巨人と比べられるんだもの。
 米林監督って、優しそうだし。。。
 それでも、今までのジブリのアニメの中に出てきたモチーフを思わせるものが画面にたくさん出てきていました。けっこう露骨に。
 そこには、スタッフとしてジブリに関わってきた米林監督の意地(矜持?)があったのかな。。
 
 「子供向けの作品」ということで、冒険活劇を前面に出していたと思うけれど、米林監督ってそういうものより、やはり「マーニー」みたいな内向的な作品の方が合うんじゃないかと思ったり。。
 宮崎監督は自身が飛行機が好きだったりして、だから飛ぶことにこだわっていたと思うけれど、それをアニメ的な方法論のようになぞっても、あまりなあ。。実感が伝わってこないというか。。。
 絵を描くのが好きな人(米林さん)と、頭の中にファンタジーが溢れてしょうがない人(宮崎さん)の違いというか。。。
 宮崎駿と高畑勲には強い文明批判の精神があったもんなあ、、それが底にずっとあったもんなあ。。。戦争体験がある人の強さだよなあ。。。
 あのジブリの文明批判には正直辟易していたけれど、、あれがあるから、強い磁力があったのかなとも思ったり。
 そんなことをつべこべ考えながら観てしまいました。

 大変なプロジェクトが始まったのだろうなあと思いました。米林監督の下で。スタジオポノック。
 しっかり読売新聞や日本テレビがサポートしているようだけど、「ジブリ」的なものを期待されるなら、あまりにも大変そうだ。。
 超えるのは容易なことではないだろうと思います。
 気の毒になってしまった。

 そんな感じでちょっと辛口な感想になりました。

 でも気晴らしになったので出かけてよかったです!

 
 ☆タロット占いのセッションをいたします☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
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アンジェイ・ワイダ監督 残像

 先日近所で撮ったセンニチコウ↓
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 ちょっと枯れてきてるけど、そこもまたいいかなと。。。

 昨日は夫が休みで、神保町の岩波ホールに、去年秋に亡くなったポーランドの映画監督アンジェイ・ワイダの遺作である「残像」を観にいきました。
 こちらの上映、明日まで。
 行けてよかった。。。
 行かないなんて選択はなかったけれど、いろいろあって最終日ギリギリになってしまいました。
 最終週ということで、午後の中途半端な時間の回でしたが、そこそこ人は入っていました。夜の回では若い人の姿も少しは見られてホッとしたし。

 アンジェイ・ワイダについては今まで何度か書いてきました。
 わたしにとっては、、なんだろう、、、世界(人間)について教えてくれる人でした。
 19歳のとき、映画館で「灰とダイヤモンド」と「地下水道」を観て、特に「地下水道」に感銘を受けて、それからずっと心の中にこの映画とこの監督のことがありました。
 わたし、占い好きのチャネラーで、若い頃はろくに勉強もせずそれを仕事にして、スピリチュアル業界の上澄みをなめてへらへらしていたと思いますが(そのことを自覚したから30代の頃ウツになったのかもとも思う。だからその後、若い頃の人間関係のいくつかを絶って、本気でいろいろな勉強を始めたのです)、そんなへらへらした中でも、ワイダの映画が心のどこかにあることで、なにかを保てていたのではないか、と、自分ではそう感じています。
 本当の「お花畑」では、わたしは、自分のことを、ないと、思っているんです。
 それは、若いときにワイダの映画を観たという経験があるおかげだと、思っているんです。
 そう言ってもいいと思えるくらいの、そういうものすごい映画を創る人です。
 アンジェイ・ワイダ。
 去年訃報を聞いて、身内が亡くなったのと同じ勢いで泣いてしまいました。
 その人の遺作をやっと観ることができました。
 それは、彼の遺言とも言える作品でありました。

 ***

 アンジェイ・ワイダは1926年スヴァウツキ生まれ。
 第二次世界大戦中はワルシャワ蜂起による抵抗運動にも参加する。
 1955年に「世代」で長編映画の監督としてデビューをし、その後の「地下水道」「灰とダイヤモンド」は「抵抗三部作」と呼ばれ国際社会の中で認められ、以降ポーランド映画を牽引していき、労働者の連帯運動にも参加し上院議員にもなって、2007年には自身の父親も犠牲になったソ連による「カティンの森事件」を題材にした映画を撮りアカデミー賞の外国語映画賞にノミネートされる。
 2016年秋にワルシャワで亡くなる。90歳まで映画を創り続けていた。

 というのが、ワイダの略歴になるかと思いますが、これだけを見るとものすごく偉大な芸術家、政治家にもなった成功者、というイメージです。
 でも、昨日観た「残像」は、そういう「ヒーロー」としてのワイダではなく、一人の人間としてのワイダの心を感じさせる内容でありました。
 それが「遺作」になったということ、そこにも、わたしは人間として深く学ばなくてはいけないものがあると感じます。
 もし「カティンの森」が遺作となったら、、「ワレサ 連帯の男」が遺作になったら、、ワイダはわたしにとって「遠い偉人」となったと思いますが。。
 そうじゃなかった。
 ワイダ先生も、やはり一人の人だった。どうしようもなく。

 ***

 「残像」は、ポーランドに実在した画家ヴワディスワス・ストゥシェミンスキの晩年を描いた映画でした。
 ストゥシェミンスキは第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に芸術家として台頭し、ポーランド美術界に前衛芸術を広めたという功績があるようです。また、教育者としても優れていた人であったようです。
 しかし、第二次大戦後ソ連の影響下にポーランドが入ると、社会主義リアリズムを反映した芸術しか認められなくなり、反発したストゥシェミンスキは美術界から疎外され、排除され困窮を極めていきます(「兵糧攻め」に遭う。効くんだね、兵糧攻めってやはり)。
 ワイダは、「全体主義」が、輝かしい知性を持つ個々の人間の尊厳を奪っていく様を、一人の芸術家を通して冷徹に描ききります。
 ほんとに、描ききります。
 まったく、厳しい厳しい映画でありました。
 希望はありません。楽しい映画ではありません。
 たぶん、この作品を感性として観られない人もいると思います。
 でもワイダは、ドSでそういう映画を創っているんじゃないんです。
 観客をいじめたくてそういう映画を創っているんじゃないんです。観客の心をえぐって、そこで認められよう、などというイヤラシい計算はないはずです(今ってそういう作品の作り手って多いですよね)。
 いつでもワイダはそんなくだらない理由で映画を創っていません。
 人間が、他者である人間に対して、本当にそういうひどいことをするのだということを、身体で知っているから、それをそうやってそのまま描くしかなかったのです。
 そういう作品だと思います。
 それを、わたしは受け止めるしかない。。。

 これは予告編です。

 
 ファーストシーンがあまりに美しく、涙が止まりませんでした。
 ファーストシーンのエピソードと、はじめてのアップのその顔で、主人公の画家が明るく透明な心の持ち主だということが観客に分かります。
 なんという映画的手法!
 そしてその次のシーンで、彼にこれからひどいことが待ち受けていることが暗示されます。
 鮮やかに描ききります。
 ワイダ先生を、「穏やかなおじいちゃん」だと思ってなめてかかると本当に頭をひっぱたかれます。
 場面展開のテンポはすごくよくて、必要とあれば露骨になるギリギリのラインで説明シーンも入れます。
 そのあたりの「手法」は、1950年代に政府(=ソ連?)の検閲をかいくぐりながら映画を創ってきた人のたくましさだと思います(「お芸術映画」としてまわりくどくしてお高く止まろうという部分がない)。
 そこから、映画はどんどん厳しい方、厳しい方へと観客を誘います。
 でも仕方ないですよね、実話なんだから。
 そういう時代が、本当にあったのだから。

 そして、現代にも、その危険性が、あるのだから。
 この21世紀の社会でも、同じような「全体主義」ではなくても、個人の尊厳を奪うようなことはたくさん起こりつつありますよね。
 ワイダ先生は、そのことには怒っていたようです。

 でも、わたしがこの映画を観ていて一番に感じたのは、ワイダの「理想を貫き散っていった人々」への、コンプレックスとも言えるような感情でした。
 ワイダは、映画を学ぶ前には絵画を学んでいたのですが、その美術学校時代の同級生にとても才能豊かな人がいて、自分は敵わないと感じたようです。それが映画へ転向するきっかけにもなったそう。
 その人は、作品が社会に理解されないまま30歳で亡くなりましたが、たぶん、ワイダの中には「彼にはかなわない」という気持ちがずっとあったのではないかなと思われます。どれだけすごい映画を撮っても、国際社会の中で認められても、議員になっても。
 今回の映画の主人公の画家ストゥシェミンスキにも、同じような気持ちがあるのではないか。
 ワイダは、映画を創り続けるために、政府の検閲をかいくぐり、それなりに「(政治的に)立ち振る舞う」ということもやってきた人です。
 そういうワイダからすると、その若い頃の友人やストゥシェミンスキには、なにがしかのコンプレックスがあったのかもしれません。
 もっと言うと、ワイダには、ワルシャワ蜂起による抵抗運動で亡くなっていった若者たちに対しても、同じようなコンプレックスがあったのかもしれません。
 「生き残った」という負い目とも言えるようなものです。
 それが、ずっと、ワイダの中にあり、この遺作「残像」にも反映されているのではないか。
 ワイダの自伝を読んでいるので、そのように感じてしまいました。
 そこに、一人の人間としてのワイダを感じるのです。偉大な映画監督ではなくて。

 でもワイダ自身は、彼らのように苛烈に散ることはできませんでしたが、その散ったものたちの気持ちを遺す映画を創ろうと、90歳までがんばってきたのだと思います。負い目をどこかで感じながら。
 わたしは、そんなワイダをやはり尊敬してやまないのですが。。。
 苛烈に生きることより、そのことのほうが難しいし尊いのではないか、とも、思います。
 いえ、どちらがいいかということではないのだろうけれど。。わたしが憧れるのはワイダです。

 ***

 映画の中では、若い人たちが希望の「種」として描かれていたと思います。
 厳しいかな、「希望そのもの」ではないのだけれど。。。
 でも、この映画が描かれた時代に、若者として美術と映画を学んだワイダ監督は、見事な映画をたくさん創って、1970年代に日本で生まれたわたしに大きな影響を遺しました。
 当時のワイダ自身が種であり、大きな花を咲かせ、実を結んだと、やはり人は思うと思います。
 わたしはあまりにもちっぽけだけれど、このワイダから学んだことを、少しでも遺したくて、、これからもブログを書いていくと思います。
 
 作品の中で、主人公のストゥシェミンスキが若い画学生の質問に答えます。
 「絵とは自分と調和して描くものだ」。

 これが、ワイダの遺言だとわたしは思っています。
 
 今回はパンフレットも購入↓
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 今回、いい映画をたくさん紹介してくださってきた岩波ホールの、エキプ・ド・シネマの会員にもなってみました。これに入会すると、岩波ホールでの映画鑑賞の割引が受けられます。
 岩波ホールの支配人だった故高野悦子さんは、ワイダとも親友だったそうです。
 その方が遺したホールに、これから、もっと頻繁に通うことになります。
 「エキプ・ド・シネマ」って、映画の仲間っていう意味なんですって。
 入れて嬉しい。らんらんらん♪

 
 ☆タロット占いのセッションをいたします☆
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映画を観ました。(「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」「ルードヴィヒ」)

 先週撮ったお花↓ 
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 枝振りとか花つきの感じから桃かなと思ったけど、花の形が独特なので調べてみたら、「菊桃」っていう種類みたいです。なるほど、、、菊桃かあ。。。

 ***

 昨日は実家で映画を観てきました。実家はWOWOWに入っているので、たまにいいのをやると観にいきます。
 昨日観たのは、タイトルすら知らなかった映画「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」と、ルキノ・ヴィスコンティの「ルードヴィヒ」です。
 二本立て、6時間ぶっ通しで母と並んで映画を観てきました(笑)。

 「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」は、母が以前放送されたものを観ていて、とにかくおもしろいからお前も観ろと言ってきたものでしたが、これが本当におもしろかったです。
 オランダの作品で、監督はマイク・ファン・ディムという方、わたしはまったく存じ上げない方でした。他の作品でアカデミーの外国語映画賞をすでに受賞されているとか。脚本も監督が書かれています。
 いやあ、すごい。
 母は内容についての前情報をまったくわたしに与えなかったのですが(わたしも面倒で調べなかった)、そのほうが楽しめるかもしれません。
 とにかく、話がどうなっていくのかまったく予想がつかない作品なのでした。でも見事に着地させて。
 主演の俳優も女優もよかったなあ。
 この監督の作品をもっと観てみたいなと思わさせられました。でもレンタル店にはないだろうなあ。。

 観てみたいと思った方は、この予告編も観ないほうがいいかもです。WOWOWでまた放送されるかもしれません。

 
 ***
 
 ヴィスコンティの「ルードヴィヒ」は、4時間近くある「完全版」の放送でした。
 19世紀に実在した、バイエルンの王、ルードヴィヒ2世の、史実を元にした文芸作品です。精神病を患い、「狂王」と言われた人だったそうです。
 この作品、10代の頃スチール写真を観て、主演のヘルムート・バーガーの色男ぶりに惹かれて観てみたいと思いつつ機会が得られないものでした。
 その頃「ベニスに死す」は観たけれど、高尚すぎて分からなかったんだよな。。

 ドイツの歴史に全然詳しくないので、iPhoneで調べながらになったし、ヴィスコンティとバーガーの同性愛の関係についてなんかも語りながらの不真面目な鑑賞となりました。
 特に前半が、バーガーが色男過ぎて衣装もセット(いや、本当のお城を使わせてもらってるのだと思いますが)もすごくて、なんだか学芸会みたいに見えちゃって。
 でも後半、主人公の王がおかしくなっていくあたりから引き込まれていって(色男がどんどん汚れていく、、よくやった、ヘルムート、という感じ)、ラストまで観ることができました。
 ラストまで観るとやはり名作だね、という感じで、脱落しなくてよかったと母と言い合いました。

 ルキノ・ヴィスコンティは自身が貴族の末裔であり(ヴィスコンティ家って、タロットカードの誕生・成立にも関わるようなのです)、ヨーロッパの貴族文化の映画をたくさん遺していますが、現代ではそういうものも破壊されてきているのだと思うので、貴重というか、勉強になりました。

  
 どちらの作品も観てよかったなと思いますが、とにかく「素敵なサプライズ ブリュッセルの奇妙な代理店」は本当におもしろくて、ちょっとした驚きでした。そのうちハリウッドがリメイクするんじゃないかしらと思ってしまいます。ネタ切れ気味だって聞きますもんね。
 
 
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宝物を再び手に入れる 侯孝賢監督 「冬冬の夏休み」

 今日の窓辺のシクラメン↓
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 うちに来て二ヶ月以上経ちますが、花の色とか少しあせてきたような。。?
 株自体はまだ元気そうな気がするけど、この先どうなっていくのでしょう。シクラメンって冬の花ですもんね。。

 今日は草彅剛さんの「嘘の戦争」が最終回です。ひゃあ。
 「カルテット」は来週かな? 
 日曜日のキムタクのドラマも次で終わり。まさおに会えなくなるよ。。。
 さびしい。。。
 4月以降、おもしろいドラマあるんだろうか。。けっこう今のわたしにとって切実な問題だ。。(笑)
 NHKの「直虎」はまだ続くのでよかった。。。

 ゆうべは23時から、WOWOWで観てみたかった古い映画を放送するとのことで、夫と実家に行ってきました。
 母はもう寝ていて、そーっとそーっと忍び込んだ。。兄はごそごそ起きていたけど。。
 でもその映画、期待はずれで。
 なーんだ。
 映画マニアの中では「伝説の」みたいに言われている映画なのですが、、あんなもんかー。
 ええと、、タイトルは書かないでおきますね。いくらでもこき下ろしてしまいそうなので。。。(自戒)

 偉そうに書いていますが、わたしは子供の頃から映画が好きだったし、高校生の頃にはミニシアターブームからアート系映画にハマって、しまいには19歳でイメージフォーラム付属映像研究所に入ってしまって卒業制作までサボらず完走しましたので、少し映画について語ってもバチは当たらないだろうと思っているのです。

 わたし、占いは好きなんですけど、それと同時に「芸術」に対する思い入れもすごくあるんですね。
 4歳からピアノやっていたのも大きいし、芸術への憧れの強い両親からの影響もあると思います(占いはまったくわたし個人でそこにハマっていった感じですが)。
 占いも芸術も、人間について考えさせられるという共通点があるのかなと思います。
 わたしは子供の頃からひどい「怖がり」だったのですが、それ故に、わけの分からない「世界」や「人間」についてどうにか理解する手がかりがほしくて、「占い」や「芸術(人が表現したもの)」へ傾倒していったのだと思っています。
 だから、一貫性はあるつもりなんです(笑)。

 ***

 それで、高校生のときからオタク的にマイナー系も含めて映画を観てきて今に至りますが、自分にとって本当に重要な映画には、高校を卒業してからイメージフォーラムに入るまでの1年間くらいですでに出会ってしまったなと思っているんです。
 一つは、アンジェイ・ワイダの「地下水道」。18歳か19歳のときに映画館で観ています。
 すごすぎてまともに感想を書けない映画です。
 この映画に出会ってなかったら、わたしは「人間の尊厳」というものが分からないまま大人になったかもしれません(逆に言うと、この映画を観てなにかを感じれば、人間の尊厳というものが分かるのではないか、という気がします)。 
 
 この作品、1度観ただけで忘れられないものでした。でも数年前、もう一度どうしても観たくなってDVDを購入しましたが(紀伊国屋書店から出ているものです)、やはりすごくて、観たときの感動と衝撃は1度目のときとまったく変わらず、とても嬉しくなったものでした。
 
 ***
 
 もう一つ、わたしの人生にとても大きな影響を残した映画があります。 
 台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン )監督による、1984年の映画、「冬冬の夏休み」です。
 これも、高校を出てからの1年間の間に観た映画です。
 上の「地下水道」とはまったく違う映画です。牧歌的です。子供が主人公です。
 この映画の予告編では、「輝く子供時代のかけがいのない夏休み」ということがクローズアップされます。
 それでも、、この映画にはビターな部分はあるのです。
 人間のどうしようもない部分も描かれているんです。とても哀しい人が出てきて、それでもその場所でその人は生きています。
 子供の病気に対してなにもできない親のやるせなさも描かれています。
 ただの「子供の映画」ではないとわたしは思っています。
 
 「地下水道」は一度観ただけでわたしの胸の深くに残りましたが、この「冬冬の夏休み」は何度でも観たい映画でした。観るたびに、生きることを肯定する気持ちが生まれる映画だからです。
 あまりにも好きすぎたのか、20代の頃、通っていたレンタルビデオ店がこの映画のビデオを中古として売り出したタイミングを見逃さないで、ゲットすることができました。その頃映画のビデオって高かったから、中古でも5000円以上はしたと思うんだけど、いつでも観たいから買ったんです。けなげだ。
 それからちょくちょく観ていたけれど、、ときは経ち、うちからビデオデッキがなくなりました。
 いつかどうにかしようと思いつつときは経ち、この「冬冬の夏休み」のDVDは販売されなくもなっていました。
 中古で見るとけっこう高くて、そこまでしなくてもいいかと思いつつ、またときが経ちました。
 で、先月ですが、横山幸雄さんのコンサートでのリストのアンコール曲を聴いたら、台湾の景色が思い浮かんでしまったんです。
 それは、この「冬冬の夏休み」のロケ地の台湾の田舎の景色です(話がすでに長いからさくっと書きますが、わたし、初めての海外旅行の19歳の夏の台湾旅行で、偶然、この大好きな映画のロケ地に連れて行ってもらえたってことがあるんです。もう、それは神の導きとしか思えないことでした。そのときのことを書いた昔(03年)のエッセイがあります → こちら )。
 それを思い出したら、もう、無性に「冬冬の夏休み」が観たくなってしまって、、割高の中古のDVDでも買ってしまおうかと思ってAmazonを観ていました。
 すると後日、Amazonからおすすめ商品のメールが来て、その中に、デジタルリマスター版で再販された「冬冬の夏休み」の案内があるじゃないですか! 去年出たんだって! 知らなかったよ!
 しかも4000円しない!
 速攻ポチりました!!

 

 10年以上ぶりに観る、わたしの大切な「冬冬の夏休み」。
 45歳で乳ガンにもなったわたしが観たら、どう思うのでしょう。がっかりしたらどうしよう。
 観る前はそんなことも思いましたが、杞憂に終わりました。
 一緒に観ていた夫も(昔一度観たことがある)、「すべてが入っている映画だ」と言いました。
 ああ嬉しい。
 18歳のわたしの目は、悪いものではなかったのです!
 
 予告編です。

 ええと、雰囲気としては小津映画みたいな感じがあると思います。カメラアングルとか。
 でもそれよりもあったかくて優しいです。
 でも甘いだけではありません。人間の尊厳も、描かれているように思うんです。
 だから好き。

 久しぶりに一つ思ったのは、今この時点の台湾には、もうこの映画のような雰囲気はないのかもしれない、ということでした。
 わたしが最後に台湾行ったのはいつでしたか、、7年くらい前だっけ? 
 すでに、台北はほぼ東京みたいになっていたし。。なんとなく、人々の顔つきも変わってきているように思えて、それから、どうしても行こう、という気持ちにならなくなってしまったのです。
 旅行者って勝手ですよね。
 もしかすると、このDVDがあれば充分、という感じかもしれません。それとときどきうちで茶葉蛋作れば。
 本当にもっともっと時間が経ったら、行きたいと思うかもしれません。分かりません。

 それまでは、このDVDを観ていようと思います。

 DVDと昔買ったVHS、宝物です↓
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 ☆タロット占いのセッションを、しばらくお休みとさせていただきます☆
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   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です。
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朝から映画を観る 

 昨日の空↓
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 昨日はおひな祭りで、実家で夫も一緒に夜ごはんを食べて、わたしは泊まってきました。
 今日の朝、実家が加入しているWOWOWで、ちょっとよい映画を放送するとのことで、それもあって(でもこれから、たまに実家に泊まりに行くようにしようと思っています、母も喜ぶし)。
 
 昨日母と作った五目寿司↓
  170304gomoku.jpg
 盛りつけ担当はわたし♪ 兄はいくらが苦手なので、紅ショウガてんこもり寿司。
 おいしかったです。

 今日の朝から観たのは、2015年の映画「キャロル」です。
 ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが主演の恋愛映画です。
 女性同士の恋愛映画。
 でも、結局は、人が自分らしく生きること、そう生きられないことのつらさ、の映画だったかもしれません。
 監督はトッド・ヘインズ。原作は「太陽がいっぱい」を書いたパトリシア・ハイスミスの自伝的小説だそう(発表当時、スキャンダルになることを恐れて別名を使ったとか)。
 1950年代、今より「自分らしく生きる」ということが「当たり前」ではなかった時代のニューヨークが舞台です。

 とにかく衣装とセット、ロケーションがきれいで、女優二人もすごく美しくて。
 「女性同士の恋愛」という色眼鏡では観られない鬼気迫るものがあって。性描写もありますが。
 この映画、母が先にWOWOWで観ていて、よかったというのでわたしも観たくなったのです。
 母ももう一度観るということで、朝7時半から母と二人、こたつに並んで観てしまいました。「レズビアン」の映画を。72になる母と45の娘が(笑)。
 でも、まじめないい映画でした。評論家などからの評判もよいようです。
 観られてよかったです。とにかく、きれいだったなあ。
  


 その後二度寝をしてダラダラして、帰宅しました。
 うちでは夫が寝癖のすごい頭でインスタントラーメンを食べていました(笑)。

 おまけで写真を貼ります。

 昨日引いた小さな天使のカード↓
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 ジンチョウゲが咲き始めてよい香りですね↓
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 ピント合わせを間違えたので写真小さめ。

 キンリュウカ↓
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 先ほどの空↓
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 ☆タロット占いのセッションを、しばらくお休みとさせていただきます☆
  *乳ガン治療のため、ちょっと体調の様子見をさせていただきます*
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です。
   詳しくは こちら をご参照下さい。
    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp













テーマ : 映画 - ジャンル : 映画

すんごく今さら「シン・ゴジラ」

 昨日の空↓
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 立川の街路樹になる実↓
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 昨日は夫の仕事が休みだったのですが、昨日は11月1日で映画の日、誰が行っても映画が1100円で見られる日でした。
 こんな機会はめったにないので、夫と映画を観にいきました。
 遅ればせながらの、「シン・ゴジラ」です。
 公開前から一応観たいと思いつつ、こんなに時間が経ってしまいましたが都内ではまだやっている映画館があります。
 
 本当は、新宿歌舞伎町のTOHOシネマズ(ゴジラがいるビル)で観たかったのですが、さすが本拠地、こちらの映画館でかかる「シン・ゴジラ」はすべてMX4D上映で、特別料金がかかってしまい、「映画の日」の意味がなくなることが判明。他の新宿の映画館では上映時間が遅すぎて、観ると終電を逃してしまうことになります。
 ということで、立川に観にいくことにしました。 
 うちからは武蔵野線の新小平駅も徒歩圏内なので、そちらを使うとすぐに立川に出られます。
 
 内容は、、、おもしろかったです!
 いやあ、、東宝(日本映画?)の本気を見ました。お金かかってるー!(でも、「国策映画だな」とも思ってしまったけれど。それでもおもしろいのでヨシです)
 映画館で観てよかった!
 まだ観ていなくて「気になってる」という方は、観たほうがいいですよー!
 って、、今さら言うなよって感じですが。。。いつの話だよって感じですが。。。

 ネタバレがイヤなので、あまり詳しいことは書かないことにします(今さら。。。)。
 観ようかなと思っている方は、もう読むのをやめたほうがいいと思います(笑)。

 予告編の動画を貼ります。


 それで、わたしはこの映画の「前情報」はほとんどなく、調べもしなかったので、制作に庵野秀明さんが関わっているということくらいしか知りませんでした(笑)。
 庵野秀明さんについてはあまりよく知らなくて、「エヴァンゲリオン」も観ていません。
 夫はわたしよりも映画について調べていて、評判はいいよと言うし、「ゴジラだから観にいこう」という感じでした。
 それでも本当に、予想以上におもしろかったです。

 それで、、、、映画本編が終わってエンドロールが流れてくると、たくさんの出演者の名前が出てきます。
 とにかく出演している人数が多くて、オールスターキャストだし、いい俳優さんが一瞬のために出てくる、なんてこともあったので、すごいなあ、と思いながらキャストの名前を観ていました。
 すると、最後に、「野村萬斎」という名前が出てきました。
 
 劇場を出てから、疑問に思っていたので、夫に「野村萬斎ってどこに出てた?」と聞きました(一瞬の出演もある映画なので)。
 返ってきた答えは、はるか斜め上の、予想以上のもので、、、わたしはにわかには信じられず、夫が冗談を言っているのかと思って笑っていました。夫はいつも、真面目な顔をしてくだらない冗談を言うから、それだと思ったのです。
 でも、、、、ちょっと思い当たることもあって、、、あれれれ?
 
 それが夫の冗談じゃないにしても、スゲーなと思っておかしくておかしくて、立川の街をとにかく笑いながら歩いてしまいました。
 カフェに入ってネットで調べて、夫が言っていることが本当だと確認。 
 いやああ、あっぱれだなあ、東宝と監督達。萬斎さん。ブラボー!
 
 知らない方もいらっしゃるかもしれないので、答えは書きません。でもたぶん、世間ではよく知られたことなのだと思いますが。。
 知らないで観たほうが絶対おもしろいです。たぶん、知って観た人の10倍くらいは笑ったと思う(見終わったあと)。
 なんだか得した気分でした!!
 
 
 ☆タロット占いのモニターを募集しています☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   モニター価格で、30分/1000円です(12月末日まで)。
   詳しくは こちら をご参照下さい。
    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp







 
 
 
 
 
 

 

テーマ : 映画感想 - ジャンル : 映画

ダニー・ボイル監督 / サンシャイン2057

 先ほどゲリラ豪雨中に、ベランダの横で電線の上で鳩が羽づくろいを長いことしていました。
 必死でかわいい↓
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 雨がやんだら飛び立ちました。
  
 昨日、録画しておいた映画を観たらけっこうツボに入ってしまいました。
 それまで全然知らない映画でしたが、SF映画です。
 
 「トレインスポッティング」や「スラムドッグ・ミリオネア」で有名なイギリス人監督、ダニー・ボイルの作品で、「サンシャイン2057」というものです。真田広之さんが重要な役で出演されています。
 
 2057年、太陽の活動が弱まって寒冷化した地球を救うため、核弾頭を搭載した宇宙船で太陽の近くまで行き、太陽に核を打ち込もうとする宇宙船乗組員たちの映画です。宇宙空間が舞台の密室劇です。
 設定はそんなに目新しくないような気がしますが、「地球を救う!」というヒーローっぽさを前面にするハリウッド映画とは少し違う感じで、観ててかなり「怖い」感じがしました(でも自己犠牲と任務の遂行についてはちゃんと描かれている)。
 理屈を超えたところで「太陽」というものそのものに魅入られる人たちも描かれていて、そこが怖かったようにも思うし、宇宙船のデザインも今までにない感じのもので異様でドキッとしてしまいますが、SF映画好きなので、そこも魅力に思えました。映像はきれいだと思いました。
 ネット上での評判は賛否両論で、否が多い感じですが、、わたしは好きかもしれません。
 人が犠牲になっていく上で、かなりどぎつい描き方もされているので、苦手な人は苦手だろうと思います。
 ネット上のレビューを読むと「監督の趣味に走った映画だ」とか「描き方が中途半端だ」と評する人もいらっしゃったのですが、わたしにはかえってそれが共感できる部分に感じられました。
 たぶん、安易に感動させようとしていないところに、共感したんだと思います。

 ダニー・ボイルの作品は「トレインスポッティング」と「スラムドッグミリオネア」以外は観ていないのですが、他のものも観てみたいかなと思いました。
 そう思える映画はそんなにないので、ブログに書いておこうと思いました。
 人には積極的にはおすすめできないのですが。。。
 日本版の予告編を貼りますが、うまく編集されているので、「アルマゲドン」みたいな作品だと思ってみるとがっかりすると思います。


 
 ☆タロット占いのモニターを募集しています☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   モニター価格で、30分/1000円です(12月末日まで)。
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テーマ : 洋画 - ジャンル : 映画

第14回 興福寺勧進能 国立能楽堂 邯鄲(かんたん)

 昨日は、毎月勉強会(文化講座)に通わせていただいている奈良・興福寺の東京でのお能の公演があったので行ってきました。
 「勧進能」というもので、2018年に落慶予定の興福寺の中金堂再建のための公演です。東京での公演は毎年されているようです。
 奈良の興福寺は、創建から1300年以上経つ法相宗の大きなお寺で、藤原不比等が建立しました。阿修羅像でも有名です。東大寺よりも古くかつては規模も大きく、そんな興福寺からはたくさんの文化が生まれ、能も興福寺が発祥の地なのだそうです。
 わたしはおととしのに続いて二回目の鑑賞でした。お能自体、二回目の鑑賞です。

 会場の千駄ヶ谷・国立能楽堂↓
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 わたしが昨日観た内容を、プログラムから載せさせていただきます。

  お話:西野春雄

  狂言:樋の酒 
     野村万蔵 野村虎之介 能村晶人 
  能:邯鄲
    浅見真州 谷本悠太郎 室生欣哉 
  


 お能の舞台をちゃんと観たのは2度目になりますが、、まだまだ難しいなあと思いました。
 感想らしい感想を持てないというのが、実のところであります。

 前回は初めてでほんとになんにも知らなかったので、ただただ「おおお」という感じでした。
 2回目でもなにも知らないし分からないですが、今回のほうが、自分が分からないということを分かった感じがします。
 これに耐えるかどうかなんですよね。。。
 自分が分かってないということが明確に分かったときに、その疎外感や情けなさに耐えるかどうか。
 なんでもそうですよね。。。

 わたしはときどきクラシックのコンサートに行きますが、これもはじめはそうでした。
 西洋の音楽に関しては、子供の頃ピアノを習っていたから多少楽譜は読めるし、音楽の中で「ああこのラの音はきれい、♯ファはアクセントだな、あ、今ミスタッチあったな」とかは分かります。
 でも、、音楽の舞台が分かるって、そういうことじゃなくて、、、舞台の上にいる人の、意図が汲めたり、それこそ舞台の上にある目に見えない空気を読めて、初めて本当に「分かる」んじゃないかな、と、そう思うんです。
 それは、くり返し舞台を観にいかないと、分かるようにならないことなんだと思います。
 あと、作曲家の人となりやその年代の時代背景が頭に入っていると、もっと汲めるようになる。
 わたし、多少は時間をかけて、クラシック音楽(特にピアノ音楽)に対しては、作曲家の伝記なども読み勉強しました。
 なので、多少、演奏や舞台のことが、見えるのではないかなと思います。

 でもお能は、、、まるで歯が立たない。。。
 舞台が始まる前、専門家の方のお話があり、お話の流れや、ポイントがどこかも教えていただけました(それがなかったらもっと大変だと思います。。)。
 鼓や笛、人の謡う声などは、マイクなしなのにすごいなと思いました。
 それでも、舞台上の演者の細かいことはやはり分からないですよね。。。
 いえ、昨日は小さな男の子(小学校3年生くらいか?)も舞台に立たれ、おお、と思ったのです(「子方」というらしい)。
 でも、「あんな小さい子が舞台に出て立派に舞ってすごいなあ」としか思えないのです。。。
 なにも知らないので、当たり前なのですが。

 お能の舞台となると、やはり少し敷居が高く、一気に数を観るのは無理かなあと思います。
 (そうまでしてガツガツしなくてはいけないとも思いません)
 でも今、ご縁をいただいて、このような機会もいただけているのですから、少しずつ、、時間をかけて、、この「能」という世界も観ていけたらいいのかなと思います。
 たぶん、ほんとに少しずつですが。。。だから、分かるようにはならないかもしれないですが。。。

 国立能楽堂の屋根の連なり方↓
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 段差とかかっこいいですが、目立たない場所なのであまり気づかれないような気がする。。。

 昨日いただいたチラシ↓
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 興福寺さんでは、今年の夏、8月26日から10月10日まで、国宝の五重塔と三重塔の中に入ることができる特別公開があります!
 わたしの大好きな興福寺の五重塔、普段は中は見られないのですが、初層には素晴らしい仏像がたくさんあるそうです。三重塔は年に一回開扉されるのですが、同時開催は初めてのことだとか。
 このような機会はしばらくはないそうなので、絶対に! 行こうと思っています。
 興味のある方は、ぜひぜひぜひ!!

 
 
 
 
 
 

 
 

テーマ : 伝統芸能 - ジャンル : 学問・文化・芸術

すごい日本映画を観ました。

 近所のアジサイ↓
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 これはいつ撮ったやつだっけ、、アジサイの写真がどんどん溜まっていっています。。

 最近ちょくちょく、夫とレンタルなどの映画を家で観ています。
 義母のことが大変だったときは映画を観る気にもならなかったのですが、先月くらいから取り戻してきていて、最近少し加速気味です(北家映画祭がまた始まっているかも。。)。

 夫もわたしも10代の頃から映画好きで、ケンケンガクガクとしながら映画を観ますが(実験映画を作る「イメージフォーラム」で出会っているし、二人とも課題作品全部提出して卒業したし)、二人で「これは。。」と唸ってしまう作品を観たので、紹介したいと思います。
 鬼才と言われる、柳町光男監督の2作品、「19歳の地図(1979年)」と「さらば愛しき大地(1982年)」です。

 柳町光男さんの名前をわたしが知ったのは、数年前に観た「サウダーヂ(2011年)」という映画の上映会で、上映後のトークショーでその映画の監督の富田克也さんが、好きな監督として名前をあげていらっしゃったときです。それまで全然知りませんでした。
 「サウダーヂ」がよかったので、帰宅後そのことを夫に話したら、夫は柳町監督の名前を知ってはいたけれど、作品を観たことはなかったそうです(夫のほうが日本の映画をわたしより勉強しているけれど)。
 柳町光男監督は寡作な方なので、一般的にもあまり有名じゃないと思います。

 その柳町監督の作品が、最近いくつかDVD化されており、近所のレンタル店に入っていたので、観てみたのでした。

 まず観たのは「さらば愛しき大地」です。
 根津甚八さん、秋吉久美子さん主演。

 観たあと、ずっしりと来る、すごい映画。「サウダーヂ」の富田監督が柳町監督をお好きということも、とっても納得しました。
 日本版「木靴の樹」とも言えるかも?
 
 先ほど観たのは、「19歳の地図』。

 原作は中上健次、尾崎豊の「17歳の地図」のタイトルはこちらから取られたそうです。

 ネタバレになるので、内容については書かないでおきます。

 とにかく、、どちらもすごい映画です。
 暴力的であったり、性的なシーンもありますが、それを観て観客が興奮することはないと思います。
 冷徹に、人間存在を見据えている映画です。
 すごい、こんな人が日本にいたんだ、という感じです。
 夫曰く、「胆力がハンパない」だそうです。
 本当に、腹の底から人間を捉えている、という感じで、決して明るい映画ではないのですが、観たあと満足感がありました。小手先じゃないし、人間の闇から逃げずに撮っているからかな(でもその闇に飲まれず、あくまでも映画を通して観察している感じ)。。
 柳町監督はドキュメンタリー作品から出てきた方だそうで、そういう面からも、普通の商業映画とは違うものを追いかけておられるのだろうなと思いました。
 
 重い内容なので気軽におすすめできる映画ではないのですが、名作だと思うので、ご紹介だけでもしておきます。
 
 
 

 

 

テーマ : 日本映画 - ジャンル : 映画

ボッティチェリ展と、映画「木靴の樹」

 昨日は変則スケジュールで仕事が休みだった夫と、美術展と映画に行ってきました。
 見たのは、上野の東京都美術館でやっている「ボッティチェリ展」と、岩波ホールで公開している、エルマンノ・オルミ監督の「木靴の樹」です。
 久しぶりに夫婦で都内に出かけたような。。そういう休日が戻ってきたなあという感じもありました。

 上野は桜が満開で、たくさんの人出がありました↓
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 ボッティチェリ展は会期が明日の4月3日までで、ギリギリでしたが平日だったのでそこまで激混みという感じではありませんでした。
 ボッティチェリの作品を見るのは初めてだったと思います。
 15~16世紀、イタリアのフィレンツェで生きた、ルネサンス期の画家を代表する巨匠の一人だそうです。
 「プリマヴェーラ」や「ヴィーナスの誕生」で有名な方で、それが来ているのかなと勝手に思っていたのですが、それはなかったです(笑)。
 
 わたしは美術に詳しくないので、よいか悪いかというのはよく分からないし、ボッティチェリの絵を好きかどうかもよく分からないままなのですが、見てよかったです。
 きれいだなと思った絵の絵はがき↓
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 左が「聖母子(書物の聖母)」、右が「美しきシモネッタの肖像」。

 展覧会ではボッティエチェリの他に、師匠のフィリッポ・リッピと、その息子で後にライバルになるフィリッピーノ・リッピの作品などもありました。
 この3人の中ではやはりボッティチェリが一番いい(うまい?)のかなあ、とは思いました。

 展示の要所要所で、当時フィレンツェで人気があった修道士である、ジロラモ・サヴォナローラという人のことが触れられていて、その方は宗教改革の先駆とされることもあるそうで、当時の支配層を批判したりして、最後絞首刑になってその後火刑されたそうです。
 わたしはこの人のほうが気になるかもしれない。。魔女狩りとかジャンヌ・ダルクも連想されます。
 ボッティチェリもこの人の影響を受けているそうです。
 
 あと印象に残ったのは、展示の前のほうにあった、メディチ家に伝わる「聖杯」でした。
 豪華なんだけど、ビシッとしている感じもあり。。他のメディチ家に伝わる豪華なものたちもそうでした。
 以前、「ヴェルサイユ宮殿展」というものも同じ会場で見たことがあるのですが、そのとき見たものもすごく豪華でしたが、華美なだけという感じもしたのです。真剣味が足りないっていうか。。。
 それらよりも、ここで見たものはもっと「まじめ」にも思えて、イタリアっていうのはやはり、キリスト教の中心地だから、きっと教会に関するものなどは真摯に作っていたのかなとも思ったりしました。

 ルネッサンスの終わりと宗教改革みたいなのは連動しているのかな、そういうものと、産業革命と近代化というのもつながるのだろうし、やはり行ってみて勉強になりました。
 
 ***

 展覧会のあとは、神保町の岩波ホールで映画を観ました。
 エルマンノ・オルミ監督の「木靴の樹」は1978年のイタリア映画で、カンヌ映画祭で満場一致のグランプリを獲った作品です。
 わたしは18歳か19歳のときにこの作品を日比谷シャンテで観ているのですが、「すごいものを観てしまった」という衝撃を受けた映画でした。観たあと、しばらく動けなくなる感じの衝撃です。

 この「木靴の樹」と、アンジェイ・ワイダ監督の「地下水道」が、わたしにとってそういう映画でした。
 後々まで心の中にずっと残っていたものです。
 
 以前読んだアンジェイ・ワイダの自伝で、若い頃に、優れた芸術作品に触れること、自分がなにをしても、その高みにまで届くとは思えないような、圧倒的なものに触れておくのは大事なことではないかという意味の話がありました。
 ワイダ先生にとっては、それは子供の頃から父親に連れられて見ていた美術館にある絵画だったそうです。
 わたしにとっては、この「木靴の樹」と、「地下水道」が、それにあたるのかなあと思います。
 そういうものがあって、よかったと、自分でも思います。

 昨日、2度目の「木靴の樹」の鑑賞になりましたが、初見から25年以上経っていて、「そこまでのもんじゃなかった」とか思ったらどうしよう、と思っていたんです。
 でも、やはりすごかった。。。
 
 イタリアの田舎の、貧しい農民たちの暮らしの話です。
 演じているのはプロの俳優ではなく、農民たちだそうです。
 3時間以上ある映画ですが、緩急つけているので、観られるのです。
 
 予告編もYouTubeにあるのですが、ほぼネタバレになるので、貼らずにいますね。
 
 拾い物のポスター画像↓
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 4月後半から、オルミ監督の新作がかかるそうで、それまでの上映です。
 夫は初見でしたが、すごい映画と言ってくれたのでホッとしました。
 
 
 
 
 
 

テーマ : 映画 - ジャンル : 映画

音楽映画の二本立て(「エール!」・「君が生きた証」)

 昨日の夕空↓
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 今朝、早朝、夫が金沢から帰宅し、少しだけ仮眠を取って、今日は仕事です。
 ハードスケジュールですが、、こういうときですから、がんばってもらわないと。
 今回の帰省では、お見舞いに来てくださっている親戚にも挨拶に行けたそうで、よかったです。

 わたしは昨日は、映画に行ってしまいました。
 レディースデーなので♪
 一番近場の映画館は、新所沢というところにあるパルコ(といっても、少しオシャレな西友って感じ)の中の映画館です。
 この新所沢のパルコって、できたばかりのときは建物がオシャレ(に見えてた)で、トレンディードラマの撮影にも使われたりしたんですよ(笑)。かれこれ30年近く前ですか。
 老朽化してきていて、この映画館ももうすぐ改装するそうで、しばらく休館だとか。
 だからなのかなんなのか、「不定期名画座」というのをやっていて、二本立て上映の企画がありました。
 1100円で2本ですよ!
 行くしかない、と思ってあまり内容を調べずに、上映時間に合わせて出かけました。

 上映されたのは、音楽(歌)と家族模様がテーマの2本。
 フランス映画の「エール!(2014年)」と、アメリカ映画の「君が生きた証(2014年)」というものです。
 どちらの映画も、まったく知らないものでした。

 一本目に見たのは「エール!」でした。
 ろうあ者の家族の中で唯一耳が聞こえる高校生の娘には、素晴らしい歌の才能があり、家族の理解を得られない中、どうやって歌を歌う夢を叶えるのか、というお話でした。
 予告編です。

 この予告編を見たら、どういうお話かも、ラストもだいたい分かってしまう(笑)。
 でも、主人公の女の子が素晴らしいし(声も存在感も。ルアンヌ・エメラ、フランスのオーディション番組から出てきた子だそう)、フランスの田園風景も素晴らしいし(いまだにあんな景色があるのか、と。。)、それは予告では堪能できないかなと。
 心が清々しくなる作品でした(ちょっとリチャード・ドレイファス主演の「陽のあたる教室」とかぶります)。
 たまにはこういうものも観ないと!

 もう一本の「君が生きた証」というのは、、監督が、ハリウッドの個性派俳優のウィリアム・H・メイシーで、64歳にして初メガホンを撮った作品とのことでした。
 これも帰宅してから調べて知って驚いたのですが。。

 銃の乱射事件で息子を失った父親が、息子が作っていた歌とともに、若い人たちと交流して生きる希望を見いだしていく話(そして才能ある若者達が輝いていく話)、と言えなくもないのですが、、そういう素直な作品かと思っていたのですが、途中でそんなものではないということが分かる作品です。
 けっこうショックで、考えさせられるものでした。
 ネット上のレビューを読むと、ネタバレしたらダメだと書いてあるし、予告編ですら観ないほうがいいということも書かれてあるので、貼るのはやめますね。
 上映時間を調べた程度で、内容をなーーーーんも知らないで観にいって、本当に度肝を抜かれてしまった。
 しかもあの俳優さんが監督と知って、なるほど、一筋縄じゃいかないよね、と思ったのでした。
 ウィリアム・H・メイシー↓
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 本人も出ているし、ローレンス・フィッシュバーンも脇で出ています。
 劇中歌はすべてオリジナルですが、それはとてもよかったように思います。吹き替えナシだそうで、一聴の価値アリかな?
 作品の途中からの「変わりよう」には、今までにない衝撃を受けました。演出が奇をてらっているというのではありません。
 考えさせられる、と言うより仕方がない。
 劇中歌の一つくらいなら貼ってもいいかな。。。

 
 どちらの作品も、その存在すら全然知らなかったし、かなりお得な上映企画でした!




 
 
 

テーマ : 洋画 - ジャンル : 映画

ドラマ版「わたしを離さないで」

 昨日の夕空↓
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 昨日は晴れていたけれどどこか空がかすんでいて、春っぽくなってきたなあと思いました。
 今日は冷たい雨です@東京都下小平。

 さきほど東ハトの「キャラメルコーン」の抹茶ミルク味を食べたのですが、、おいしかったかも!
 けっこうがっつり抹茶の味がして、苦みも感じて、大人の味。
 最近のお菓子は、いろいろな味が季節限定であったりして楽しいですね。
  

 ***

 わたしはここ10年くらい、ほとんどテレビドラマを見ていなかったのですが、この冬、わたしが好きな小説がドラマ化されていたので見ています。
 日本出身のイギリス人作家、カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」です。
 この小説については、「好き」という言葉で表現するには弱いのですが。
 「これに出会えただけで、生まれてきてよかったんだ」と思えるような、そういうものの一つです、わたしにとって。

 臓器提供を前提に作られた「クローン人間」たちのお話です。
 時代設定は現代より少しだけ前で、ips細胞技術などが出てくる前に出版されたお話です。
 出版されてわりとすぐに読んで、あまりにも揺さぶられたため、英語版ペーパーバッグも購入して読みました(読めました)。
   

 ***

 この作品は映画化もされたのですが、自分の頭の中にあるこの作品の世界が壊されるのが嫌なので観ていませんでした。
 だからドラマも観るか迷って、一回目は観ずにいて、評判を聞いてから二回目から観るようになりました。
 その1回で、とてもまじめに創っているということが分かり、初回分もネットで視聴し、映画も借りて観ました。
 
 映画もものすごくまじめにちゃんと創っていて(原作の世界観を最大限尊重している)、そのことに感動して号泣しました。
 あの美人女優のキーラ・ナイトレイが、ものすごい演技をしています。彼女のこと前からきれいと思っていたけれど、大好きになってしまった。キャリー・マリガンももちろんすてき。シャーロット・ランプリングも相変わらずすてき。


  

 ***

 この作品を舞台を日本に移してドラマ化すると、どうなるんだろうと思っていましたが(話を全10回分に広げなくてはいけない)、見事に移し替えています。
 設定の変更や、サイドストーリーの広がりに違和感がないです。
 脚本をイシグロさんにちゃんと読んでもらっているそうで、イシグロさんも「世界を新たに広げてくれていて、テレビ用に転用される技術が勉強になる」という意味のことをおっしゃっているので、「原作者のお墨付き」と言えるのだと思います。
 
 とにかく毎回観ていて、作品世界に入り込んでしまいます。
 放送される金曜日の夜と次の土曜日の半日が、その世界に塗られてしまっています、ここのところ数週間。
 ゆうべは号泣してしまいました。テレビを見てあんなに泣いたの初めてです。

 ドラマの放映が終わるまでブログに書くのはやめようと思っていたのですが、これからクライマックスですし、視聴率もよくないとのことだし、すごい作品なので書くことにしてしまいました。

 スタッフやキャストが本気でドラマを創っているのが分かる、「作品」です。
 
 いろいろイヤなニュースがあったり、世界の情勢など先が見えない時期ですが、丁寧にこういう作品を創ってくれる人たちがまだいるんだ、ということに希望を感じるんです。
 まだまだ捨てたもんじゃないなあと思うんです。

 こういうことを見るために(知るために)、ここ(地球)に生まれてきたのかなあとさえ、思ってしまいます。

 大げさかもしれませんが(そしてこれって我欲が強いということなのかもしれませんが)、わたしはいつも、そう思えるものを探しているんだと思います。
 
 
 

 
 
 

 

ロバート・ゼメキス監督 「ザ・ウォーク」

 先週観にいった映画のことを書きます。

 観たのは、「フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年)」でアカデミー賞監督賞・作品賞を受賞したロバート・ゼメキス監督の新作、「ザ・ウォーク」です。

 新聞に大きな広告が出ていて、その写真を見た瞬間、「これは観たい」と思ってしまったのでした。
 そのポスターの画像↓
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 めっちゃ泣けました。。。
 
 これは1974年にあった実話の映画で、ニューヨークのワールド・トレード・センタービルディングの、二本のタワーの間にワイヤーをかけ、頂上から頂上へ(あ、「屋上」だった)、地上411mの高さで命綱なしに綱渡りをしたフランス人大道芸人フィリップ・プティの挑戦を描いています。
 その挑戦は、「最も美しい犯罪芸術」とも言われているそうです。
 無許可だったからです。つまり違法な手段でそれを達成させたからです。
 こういう行為を「犯罪芸術」というそうです。
 彼が、その試みをアートであり、クーデターであると捉えて計画していく様子が描かれ、最後、本当にそれを成し遂げます。
 
 わたしは、それが違法行為であるということは分かるし、自分がそれをしたいなどとは一切思わないけれど、、映画の中で彼が綱に足を乗せた瞬間、涙がとめどなく溢れてしまいました(3Dメガネの下で)。
 狂気の沙汰なんですが、、それは「美しいなにか」なのだと、わたしも思いました。

 その行為・挑戦への言葉にしにくい感動もあるのですが、もう一つ感動するのは、ワールド・トレード・センタービルが、あまりにも美しく描かれていることです。
 この映画の影の主人公は、この「ツインタワー」です。
 さすがロバート・ゼメキスですね。
 ビルが、まるで生き物のように、有機的に見えるんです。
 例えば、「ゴジラ」のような、架空の巨大な生き物のように見える描き方なんです。
 わたしはそう思った。
 
 ツインタワーが映るたびに、「ああ、もうこれはないんだよな(しかもあんな理由で)」という気持ちが出てきて、そこに一人の人間が私費で挑む狂気の挑戦も重なり、とてつもなく感動してしまったのです。

 ビルの屋上からの空の景色、CGだと思いますが(どういう技術なんだろうあれは)、本当にきれいで、、でも、今、それをその角度で見ることはもうできないのですよね。
 ロバート・ゼメキスは、人が見たいと思うけれど見ることができない景色(映像)を、CGで創ってくれる、優しい人だなと思います。
 この映画を観て、そう思いました。
 この人は優しい監督。
 
 わたしがこの監督の作品で一番好きなのは「コンタクト(1997年)」です。
 主人公が、こと座のヴェガ(織女星)まで「星間旅行」をしたときの映像がすごくきれいで、何度観ても飽きません。テレビでやっていると必ず観てしまうし、公開当時映画館で観ましたが、それを誇りに思える映画の一つです。
 ヴェガでの主人公↓
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 この映像を見たとき、この主人公が心底うらやましくなった。そんな映像。
 このシーンの前に主人公が未知の宇宙の美しさに感動して、「この場所(ヴェガ)に連れてくるのにふさわしかったのはわたしじゃない、詩人を連れてくるべきだった」と言うシーンが印象的で、胸が熱くなります。
 そういうセリフを入れる、この監督は優しい人だと思う。

 もう一つ、この監督で好きなのは「永遠に美しく…(1992年)」ですかね(笑)。
 このシーンもウケた!!↓
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 これはまあ、「見たい映像」ってわけではないけれど、「おおお!」ってなりましたよね(笑)。
 この映画のブラックユーモアもわたしは好きでした。
 人間(女)の愚かさが、おかしくて愛おしいような? 愛おしくはないか(笑)。でも笑えた。

 この「ザ・ウォーク」でも、主人公と、綱渡りの背景となる広がる空と眼下のニューヨークの街並、向こうに広がる海を見ていると、なぜかひしひしと「この地球に生まれてきてよかったんだ」という気分になりました。
 あんなひどい(くだらない)理由で(わたしは世に言う「陰謀論」の支持者です)、ツインタワーを壊してしまう、人間にはそんな悪魔的な一面もあるけれど、それでも「この世界はやはり美しいのではないか、そこに生きる我々ももしかするとそうなのではないか、そう思ってみてもよいのではないか」と、ゼメキスは問いかけてくれているように思うのです。
 この方は、ずっと、そう問いかけてくれる映画を、創り続けてくれているのではないか、今回、そう思うようになりました。
 ありがとう、ゼメキス!!
 わたしはあなたの映画が大好きです!

 すごくおすすめの映画です。ぜひ映画館で観ることをおすすめいたします(わたしは3Dで観ましたが、その必要性はそこまで感じなかったかも。。?)。


 
 映画の公式サイト → こちら

   




 


テーマ : 洋画 - ジャンル : 映画

核戦争「後」を描いた映画2本 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」と「サクリファイス」

 昨日は夫が休みになっていたので、今公開されている映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観てきました。
 「マッドマックスシリーズ」の4作目で、主演はトム・ハーディと、シャーリーズ・セロン。監督はずっとこのシリーズを撮り続けているジョージ・ミラー。
 この「マッドマックス」シリーズは、核戦争後の荒廃した世界がテーマです。
 予告編↓

 ノンストップカーアクションでおもしろかった! けっこう笑えるシーンがたくさん! 強烈すぎて笑ってしまうんです。こういうの、嫌いじゃないです(ていうか「怒りのデス・ロード」という言葉自体に笑ってしまうww)。

 ***

 もう一つ、おととい、昔観た映画をレンタルしてきて観ました。
 旧ソ連出身の伝説の映画監督、アンドレイ・タルコフスキーの遺作「サクリファイス」。
 1986年の映画で、それまでの映画でヨーロッパでの評価が高まっていたタルコフスキー監督が、半分ソ連から亡命したような形になって、ヨーロッパ資本でスウェーデンの海辺を舞台に撮った作品です。
 こちらも、核戦争がテーマの映画です。
 核戦争が起こったことを知ったときに、それまで「神(=救済?)」を決して信じなかったインテリ男性が、初めて心から神に祈り、犠牲を捧げる決心をする、という内容です。

 こちらは10代の頃、話題だったので2回くらいは観ていたのですが、ぜんっぜん分からなかった映画でした(夫も若い頃観ていて分からなかったと言っていて、いつか見返さなくてはいけないね、とずっと話してきた映画でした。最近デジタル・リマスター版でDVDが発売され、近所のレンタル店に入荷されていました)。

 でもおととい改めて観たら、もう胸に迫って迫って。。。
 「そういうことかーーー!!」という感じです。
 大人になるってよいことですね☆

 やはりこの映画は傑作と言えるものなんだろう。
 ラスト近くのシーン↓


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 2日続けてこの対象的とも言える「核戦争をテーマにした映画」を観ていて、わたしは同じことを考えました。
 
 たぶん、核戦争は起こらないんじゃないかな、と。
 きっとこんな風には、ならないよ、と。
 なんか、世界観が古いよ、と。

 今、いろいろ書いてみたのですが、うまく言えないのでさくっとしか書けませんが。。。

 核戦争への恐怖って、たぶん、もう古いものになっている。
 それを確認したかなと思います。
 
 そんなのは、頭のいい人はとっくに分かっていたことかもしれませんが、いまだにこういう映画が創られているんですもんね。「ターミネーター」とか、またやりますよね。あれも核戦争関係してますよね。
 うーん!

 わたしはこういう「ディストピア映画」もけっこう観てきましたが、たぶん、これからの世界が対処しなくちゃいけないことは、こういうことじゃないような気がする。
 それがなんなのかはよく分からないけれど。。。

 最近いろいろなニュースを見ていて考えさせられていますが、行き着くところは、とりあえずまずは、世界がこういう世界になるかならないか、ということなのだと思うんですが、わたしは「ならないんじゃないの」と思っています。
 そんなに簡単じゃないという気がする。
 「崩壊」させちゃうのはたぶん簡単だもん。
 そんなこと、たぶん許されないんじゃないのかな。そんなふうに「簡単」にしてしまうこと。
 (でも「こんなんだったら崩壊させたほうがマシだ!」という気持ちは人々の中にどこかであるように思います。2ちゃんねるではそういう人をよくお見かけするし、わたしにも過去そういう考えはありました。だからこれからもこういう映画は創られ続けるのかなと思います)

 それともこれは、わたしのただの希望なのかなあ。のんきですかね?
 よく分かりませんが、とにかくそう思ったのです。

 この二つの映画は、どちらも「映画として」、すっごくおすすめです☆

   


 
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