ちょっと外出た日。

 今夜は、ツイッターをあげる前に、ブログを更新してみます。
 (ここのところツイッターやった後に書いていたのですが、そうなると、なんだか気が抜けるのであった)
 ちょっと変則的に。こんな小さなことだけど、少し新鮮? 

 この数日、なんだかぐっだぐだな日々だったので、昨日はせめて実家へ。
 夕方前に行って、父の夕飯と就寝の手伝いなど。
 あと母とおしゃべり。
 あと、母の友人からいただいた手作りのいくらの醤油漬けのいくらに、筋がだいぶ残っていたので、それを取り除く作業などをしました。細かい作業で頭がスッキリしました(笑)。
 筋子買ってきて自分で作ると、かなり安くできるんですよね、いくらの醤油漬け。以前一回やったことがあるような。。。
 そのいただきものの醤油漬けを、さらにおすそわけしてもらいました♪

 あと、昨日実家で新たなブームとなったのは、酒粕です。酒粕とは、日本酒を作るときに出る、お米の粕です。それが圧縮されてまとまったものが、酒屋さんで売られています。甘酒の材料になるものです。
 最近テレビで、その酒粕が美容やダイエットにいい、と話題になったそうですね。ビタミンB群が豊富だそうです。
 それで、実家に板状になった酒粕があり、それをオーブンで焼いて食べるとおいしいらしい、という話なので焼いてみたら、チーズのような感じでほんとにおいしかったんです。
 新しいおやつ、おつまみとなりそうです。
 簡単でおいしいのでお薦めかもです。

 実家のネリネ↓
  1011nerine.jpg

 夕飯はファミレスにしてしまいました。
 白ワインを飲みました。シャルドネです↓ 
  1011wine.jpg

 というわけで、ちょっといつもより早めにブログを書いてみたのですが、そんなに新鮮ではありませんでした(笑)。
 まあ、たいして変わらんわな。。。ははは。
 
 

 
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テーマ : 美味しかった♪ - ジャンル : グルメ

ひどい日記です。

 昨日もだらだらぐだぐだでした。。
 なので、ブログのネタがないんです(笑)。
 いえ、書こうと思えば書けることは、きっとたくさんあるのですが、「これだ!」という確信に至らないのです。
 すごく寝てるので、今そういうタームなのかもです。違うか。怠け者なのか。
 
 さっき仮眠をとったのにまた眠いです。
 (あ、昨日はおふとん干したのでふかふかなのでした。まふ????)
 寝てしまおう。。
 おやすみなさい。

 冷蔵庫の食品が底をついてきたので、今日(感覚的には「明日」ですが。今、深夜2時前です)は外に出よう。。。
 
  

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

だらだら日記です。

 昨日はぐだぐだday。でした。 
 夫は金曜と土曜が休みですが、今変則スケジュールになってて、おとといも昨日も仕事で、なんだか曜日の感覚がなくなってしまっていて、今火曜日くらいな気持ちでいます。

 ピアノは弾きました。
 ここのところがんばってる。
 ショパンのバラード4番の153?211小節目、やってみるとそこまで大変ではないような感じ。コーダからは大変だろうからまだ手を出さないけれど、今までのところで一番大変なのは58小節目から68小節目なような。弾きづれー。
  
 バラード1番は、最後のドゥルルルルルルのところの2回目のが、どうしてもダメだ。右手と左手がそろわなくてどこにいるか分からなくなってバラバラでどんどんゆっくりになってしまう。

 あと、昨日は試しにバラード2番をはじめのほうだけやってみました。
 田園的な部分が、すてきだから。 
 でも途中から嵐になるんです。
 田園と嵐の繰り返しの曲なんです。なんじゃこりゃー、みたいな極端さです。
 こらっ!! このいたずらっこめ!
 と、ショパンに言ってやりたくなりました(ていうか言っています)。
 この曲も、そのうちもうちょっとちゃんと取りかかりたいと思いました。どうせなら。

 あとは、市川海老蔵の事件について、2ちゃんねるを読んだりしました(笑)。

 いやあ、、、すごいですね、六本木。六本木と芸能人。
 結局そういう話なんです、わたしにとっては。
 
 芸能人とは夢を売る仕事、なんて言われていましたが、ネット社会になっていろんな情報がリンクされるようになると、ほんとに夢も希望もない世界なんだな、と思ってしまいます。
 広末涼子って、少し気の毒な気がしてきた。
 すごくかわいくて、すごく野心家だったばっかりに。。。田舎のかわいい子だったのが、東京の怖い世界の中心地に入ってしまったというのが。。。あのキラキラを、男たちに喰い尽くされてしまった。でも、それでも今でもなにがしかの輝きがあるところがすごいのだけど。
 
 あとは、新聞小説の水村美苗さんの「母の遺産」がおもしろくてうなっていました。
 この方の文章、もっと読んでみたくなりました。素晴らしい日本語です。
 
 でも読みかけの本がたくさんですから。。新書はどうにかしないとです。
 

 
 
 
 

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

安上がりだが楽しいこと

 昨日は、市のサービスで、乳がん検診を受けてきました。
 はじめてです。
 でも、お年頃なので。

 異常はありませんでした。
 まあ、ないとは思ったんですけど。タダなので。市から案内のハガキが来たので、どんなもんか、と申し込みました。

 婦人科専門ではない近所のクリニックでしたが、先生が乳がんのセルフチェックのコツを教えてくれました。
 手で細かくタップする感じで確認するんです。その強さとかも教えてもらって。
 「しこり」と言われてもどういうものか分かりませんでしたが、けっこうがっつり手に伝わるそうです。
 木くずとか、砂利が手に触れた感じに近いんだそうです。ほえー。
 簡単だからこまめにチェックして、少しでもおかしいと思ったらすぐに受診しろ、とのことでした。
 はーい。
 来年は子宮がんの検診も受けてみよう。大丈夫だと思うけど。
 しかしタダってすごいですね。専業主婦なのにすみません、という感じです。
 市民生活満喫。こういうことできる国というのは、地球上に多いんでしょうか。いつまで、提供できるんでしょうか、この国は、こういったサービス。
 まあ、感謝しなくてはいけませんよね。はい。ありがとう小平市。

 昨日はそれと、わたしの金のかからない楽しみの一つである、「新聞に載ってたすてきな写真用」のノートの二冊目を作りました。
 これは、新聞に載ってたすてきな写真を切り抜いたものを、貼るためのノートです。
 
 こんな感じです↓
  1011note1.jpg
 左が一冊目。右が昨日作った二冊目。
 元は無印良品の400円くらいのノートで、その表紙に好きな布とリボンとかを貼付けます(地のベージュのノートの素材もデザインの一部にするところがミソです♪)。
 けっこうよくできてますよね☆ 自画自賛。
 こういうの作るの好きです。

 中はこんな感じになります↓
  1011note2.jpg
 一冊目の中でも特に好きなページ。
 思うんだけど、熊って、見た目は圧倒的にシロクマがかわいいですよね(目と鼻と口の場所がはっきり分かるからだと思う(笑))。

 この夏に、一冊目のノートがいっぱいになってもう貼れなくなってしまって、二冊目をずっと作らずにいたから切り抜いた写真が溜まってしまっていて、ずっと気になっていました。
 やっと片付いたので気分的に落ちつきました(けっこう日々の中で大きなことなんです、このノートを作っていくことが。わたし、楽しさは、お金あんまり使わなくても得られるんです)。

 検診の帰りに見つけたクローバー畑。
 紅葉した桜の葉っぱが落ちています↓
  1011clover.jpg
 ちょっと、上の二冊目の表紙に使った布と似てると思いました。
 同じ日にちょっとした偶然でした。

 

 

 

テーマ : こんなの作ってます - ジャンル : 趣味・実用

あっさり日記

 昨日はなにも予定がなかったため、ぐだぐだして過ごしました。
 なんかこんなパターンばかりです。
 活動する日は活動し、何もない日はぐだぐだしてる。
 ピアノは弾きました。バラード4番の後半、せっかくやったので、今のうちになにか掴んでおきたいし。

 おととい、この前ネット通販で買ったラグが届きました。
 それを設置して、またおうちライフが充実してしまいました。
 
 読みかけの本もたくさんあります。
 この前買った新書が、途中から難しくなってなかなか進まないのですが。。
 でもゴールが見えそうだから、がんばって読みたいです。

 
 

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負けられない妹

 いや、負けてるんで全然いいんですけど、だがしかしやはり、おとといあんなものを聴いてしまったからにはあたいも負けてらんないぜ! ということで、
 昨日も実家で留守番でしたが、ピアノ弾いてきました。
 主に、ショパンのバラード3番と4番を。

 バラード3番、とりあえず間違えても止まらないようにして、弾き直しも極力しないで、という形で弾けるようになってきました。わたしには、これが曲を自分のものにするための第二段階、という感じです(その次が、曲を覚えてきて、楽譜見ながらだと弾きにくくなってくる段階。ここまで行くとけっこう満足してしまって、暗譜を完全にしないという悪癖がある)。 
 3番は問題は173小節目から182小節目まで。たった10小節ですが、ここが指の移動が激しくて、超もたもたしてしまう最大の難関。ここがまともになってきたら全体もずいぶんよくなるだろう。がんば!

 バラード4番は、ずっと152小節目まで練習してたのですが、とうとうその先に踏み出し、211小節目、つまりコーダの手前まで(あたいやったよ! やったわ!)。
 この曲は、初見のときに、弾いてみて音の美しさに呆然としてしまう箇所がたくさんあって(聴いてるだけでは、わたしには分からないんです、自分の手でその音を出してみないと)、昨日踏み出したエリアではもうそんなところだらけで、特にもう、170小節目から195小節目がもうずっとたまらない(でも特に特に、175小節目の後半の♭ソ♭ド♭レと左の低い♭ソのとこ。あとあと、182小節目の一音目!)。それがそのあとからすごい不協和音が出てくるのだから、ショパンて天才だ。

 と、兄のおかげでがんばれました。ありがたいことです。

 最近不思議なことというか、ちょっとおもしろいことがあります。
 
 父がピアノを弾きたがるんです。
 
 昨日は、バラード1番を弾いてる時に(コーダの大変なところで)、鍵盤に手を伸ばしてきて焦りました。

 日曜日にも、わたしが弾き終わったら、ピアノの椅子に座ってしまったんです(こんなことはじめてでした)。
 「弾きたいの?」と言うと、じっと鍵盤を見てるので、手を持っていって、ぽんぽんと弾かせました。
 
 昨日もわたしが弾き終わると椅子に座って、じっと鍵盤を見ています。 
 わたしがトイレに行くと、手を鍵盤に乗せたみたいで、音が鳴りました。
 なので、また手を持っていって、ドミソ、と弾かせてみました。
 すぐに手を膝の上に戻して、じっとしてしまうんですが。。。  
 でも目でじっと鍵盤を見つめるので「弾きたいの?」と言ったら、ごにょごにょと「そうだ」という意味のことを言いました。
 父は側頭葉の萎縮が激しく(ピック症という病気の一種だそうです。アルツハイマーではなく)、もう会話らしいことなんてできないのに、ちゃんと意味の通る反応をしたのですよ。

 ああ、この人は、「まとも」だったとき、わたしのピアノを聴きながら、「俺もこんな風に弾けたらな」と、思っていたのかもしれない、と、思いました。
 
 兄のことといい、どうなってるんでしょう、わたしの実家。音楽の神が降りてきてる???(笑)
 
 でも、やはり生演奏を聴いてもらうのは、脳にいいのかもしれません。
 父のためにも、これからも実家でピアノを弾いていこうと思いました。そして、少し弾かせてみようと思います。

 おまけの空の写真。
 おとといの空↓
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 昨日の空↓
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テーマ : ピアノ - ジャンル : 音楽

負けた妹

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 ゆうべは、国分寺のライブハウス「Morgana」に行きました。
 兄のバンドを聴きにいくためです。
 仕事後、夫もかけつけました。

 先日、叔父叔母が実家に集まった日曜日に、兄から誘われていまして。
 「来ない?」と。
 「北(夫のことを兄はこう呼ぶ)も来いよ」と。
 
 兄のライブを聴くのは、20年ぶりくらいです。

 アテンションというコピーバンドです。

 コピーバンドをしている、というのは聞いていましたが、このバンド名も、この前の日曜日に知りました。

 一緒にやっているメンバーは、ドラムのE君と、ベースのO君。ボーカルはわたしの知らないお姉さんのEさんでした。
 E君と、O君は、わたしが高校生の頃までは、よくつるんで遊んでもらっていました。
 実は、バンドにも一瞬だけ、キーボードとして入ったこともありました。高校2年くらいのとき。
 でも、兄と一緒というのはやりづらく、わたしは抜けてそれから距離を作りました。
 わたしにはわたしの青春が(笑)。

 当時の記憶だと、兄のギターはへったくそで、今夜のライブもその延長線上に捉えていました。
 きっとしょっぱい思いをするのだろう、と。

 わたしが間違っていました。
 兄はギター上手になっていました。
 ほかのメンバーも上手になっていました。
 
 上の写真の、右の男が兄です。みーくん43歳。

 先が割れてる、V字ギターでステージに出てきた時はひっくりかえりそうでした。
 でも、そのハデさに負けない演奏でした。
 妹の欲目ではなく。
 
 なぜV字ギターで出てきたかというと、マイケル・シェンカーを演奏したからでした。
 ギターソロきっちりやってました。
 びっくり。

 ちょっとほんとに、びっくりしていて、ほんとに兄をなめきっていた妹です。
 
 わたしは4歳からピアノをやり、兄は中学生からギターをやり、わたしのほうが音楽上手と思ってきたけれど。
 負けたかも。
 
 ときどきブログにも書いてきましたが、わたしはハイティーンの頃から母との軋轢がすごかったし、いろいろあったので、家族のことを、どう見ていいか分からない時期がずいぶん続いていました。
 兄のことも、好きではあるけれど、ちょっとどう接していいのか分からないような状態が、ずっと続いていました。
 やはり、父の病気への対処に慣れてきたこの2年くらいですかね、兄との関係も落ちついてきたのは。
 それで、今回のライブに招待された、ということになったんです。
 
 いろいろなことがありすぎたので、うまく書けないのですが、、
 兄は独身だし、仕事も勤め先のほうがこの不況でずっと大変みたいだし、父はあんなだし。
 つらい時間を過ごすこともあっただろうと思うんです。
 そのとき、ギター弾いて乗り越えようとしてたんだなあ、と。
 寡黙に弾いていたんだなあ、きっと、と。
 そう思って、兄の立派な演奏を聴きながら、号泣してしまいました。
 そして、長く兄と一緒にやってくれてる仲間に、心から、頭を深々と下げても足りないくらいに、感謝しました。
 
 ライブはタイバンがたくさんいましたが、兄のバンド(これも知らなかったけれど、リーダーは兄らしい)はトリで、拍手喝采で、兄のギターソロの後は「かっこいい!」の声や「神!」の声まで飛んでいました。
 ライブハウスという場所には、けっこうかわいい女の子が集まります。歳いってる女性も、それなりにきれいな方が多いです。
 わたしは後ろから見ていましたが、そんなみなさんが、兄のことを見ていました。。。。。。

 超びっくり!!!!!!

 兄は、ちゃんと一緒にやっている人のことを見て、彼らの音を聴きながら、それでも自分の音も聴いて演奏に集中する、という、人と音楽を奏でるときに一番大事なことを、ちゃんとやっていました(それはロックでもクラシックでも同じポイントです)。
 超びっくり(夫もびっくりして、感心しきりでした)。
 わたしは一人でピアノを弾いてるだけなので、それはたぶんできません。
 兄に負けました。音楽で負けました。
 
 それでも、全然いいです。
 ていうか、今までの非礼を詫びなくては。。。

 兄が昨日弾いた曲。ギターソロはここまで長くも高度でもなかったけど、人に聴かれても恥ずかしくないレベルにはなっていたと、思えました。
 マイケル・シェンカー ROCK BOTTOM
 

 この地球という星に、音楽があるということを、こんなに感謝した夜は、今までありませんでした。

 
 

テーマ : 音楽のある生活 - ジャンル : 音楽

[ツイッター小説] 笑顔の意味/ 2

 ☆ [ツイッター小説] 笑顔の意味/ 1 ☆


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 サロンに着いた透子は、集まってくる人々を注意深く眺めた。

 Nさんくらいの歳の人もいるけど、わたしくらいの人もいる。でもみなそれぞれどことなく違う。

 中には一人だけ透子の施設の出身者がいて、数回ほど軽く話をしたこともあったが、透子は「他の人々」に興味を覚えはじめていた。

 人々の服装はみなシャツにズボンで、カッターシャツとTシャツの違いや、ジーンズとスラックスの違い、その上下の組み合わせの違いがあるだけで、色についてもやはり白か、薄い色、あとは紺や黒が多かった。
 透子は、サロンに来る人が、街で見る華やかな人達とは違うのを認識していた。

 そんな似た服装の中に、ふと違う色を透子は見つけた。
 緑色の中に黄色で文字が書いてあるTシャツが目の前をよぎったのだ。
 透子はその色を目で追った。背中にも文字が書いてあり「save the relax body」と書かれていた。
 透子は
 「なんかちょっと変だな」
 と思った。

 次の週にサロンにいった時にも、透子は色のついたTシャツを見た。
 ライムイエローの中に水色で十字架と「natural saver」と文字が書いてあるものだった。その次の週には、ピンク色に緑で葉の模様があるもので文字はないものだった。

 Tシャツの人物はいつも同じであった。


    ☆   ☆


 「色がついているものが好きなんですか?」
 透子はTシャツの主に話しかけた。
 次は話をしてみよう、と思って前の晩から用意していた質問だった。


    ☆   ☆

 
 立木雄介は、最近よく目が合う子が話しかけてきた、と警戒と同時に浮き上がるような気持ちを感じて、透子の質問の意味が理解できなかった。

 「え? 色?」

 目を見開いた雄介が聞き返すと、透子はまたやってしまった、と思った。
 わたしは話かけるのがヘタだ。
 自己嫌悪に陥りそうになるが、目の前に雄介がいることを思い出し、言い直した。

 「いつも色のついたTシャツを着ています」

 自分の胸元を見て話す女の子を雄介は見た。
 この子、俺のTシャツ見てたのか。
 そう思った時、雄介は軽い失望を感じたのだが、自分ではそれに気付かなかった。

 「ああ…、まあそうですね、はい。ええと、質問なんでしたっけ」

 そう聞かれた透子は、同じことを聞くことに恥ずかしさを覚えたが、用意していた質問を再び繰り返した。
 そして雄介も透子からの質問の言葉を繰り返した。

 「色がついているものが好きか。……。はい。ええと…好きというか、そういうこと考えたことないけど。はい」
 
 透子には、その答えが意外だった。
 イエス/ノーで答えが返ってくるとは思っていなかったからだ。

 この人も施設の人なの?

 透子の心にそんな疑問が浮かんだが、それをまた質問したい衝動には駆られつつ、なぜか口にすることはできなかった。

 次の言葉を見つけられない透子に向かって雄介が言った。

 「色がないと寂しいってのはあるかもしれないですね」

 それを聞いた瞬間、透子は泣きたいような気分になった。


    ☆   ☆


 雄介は真剣になった透子の表情に気付かぬまま言葉を続けた。
 
 「あなたも色のついたものが好きなんですか?」

 質問された人が同じ質問を質問者に返す。
 それは透子のいた施設での友人間ではあたり前のことだった。

 透子は雄介の目を見ながら答えた。

 「いいえ。でも、好きになりたいんです」

 雄介は透子の答えを聞いて少し笑ってしまった。

 「それって、好きってことなんじゃないの?」

 透子は逆に思ってもみなかったその言葉に叫びをあげそうになっていた。

 「そうなんですか?」
 「そうだと思うけど。でも…、ちょっと座らない?」
 そう言って雄介は窓際のテーブルを指差した。


     ☆   ☆


 サロンには、集まった人がどう過ごすかについての決まり事はなかった。
 話し相手を見つければおしゃべりをするし、聴きたい音楽があれば聴けばいいし、読書するのでもよかった。ただいるだけでもよかった。
 ただし毎回レポートを提出する義務があり、時に別室に呼ばれることもあった。

 透子は施設を出てからの3ヶ月弱、週に一回ほどサロンに通っていた。
 その他は付添人のNと買い物に行ったり家事をしたり、見学や観賞をしていた。
 すべて外の社会生活に慣れるためだが、毎日レポートを書く義務があった。
 透子はそれが苦ではなかった。
 施設でも毎日書いていたからだ。


     ☆   ☆


 透子と雄介は思い思いに過ごす人達の間を縫って、窓際の4人がけのテーブル席についた。
 白いつるりとした樹脂と金属でできた机と椅子だが、座り心地は悪くなかった。
 
 向かい合って座った透子と目が合った雄介は、思い立って席を立ち、二人分の水を薄く軽いカップに入れて持って来た。

 水を受け取った透子が「ありがとうございます」と言い終わらないうちに、雄介は水を飲み干してしまった。
 そして「ちょっとすいません」と言って左手にあるサーバースペースに戻っていった。
 透子は雄介のピンクのTシャツの後ろ姿を見ながら「そんなに喉が渇いてたんだ」と思った。

 そしてピンク色の肩がポットからカップに水を注ぐために動くのを見て、透子は暖かい気持ちになって微笑んでいた。
 雄介から渡されたカップを持ち自分も水を飲んでみると、とてつもなくおいしいような気がしたのだった。
 
 透子はなぜか席に戻ってくる雄介を見られず、うつむいていた。


     ☆   ☆


 サロンに集まる人々は、首からネームカードを下げていた。

 テーブルに戻ってきた雄介のカードを透子はもう一度確認した。

 「立木さん。わたしは透子といいます。HRGの出身です」

 雄介は透子のカードの名前の上に書かれていたHRGの文字は見ていたので、「あ、そうですか」と答えた。
 そう答えるしかなかったからだが「やっぱりあそこの人か」と思って、少しの緊張を感じた。
 が、「でも普通に話していいんだよな」と思い直し、
 「ここにはもう一人HRG出身の方がいますよね。僕は話したことないけれど」
 と言った。
 透子は
 「わたしもあまり話していません」
 と答えた。
 雄介が「そう」と答えると、二人の間から次の言葉がなくなってしまった。

 透子が少しパニックを感じ始めた時、雄介が口を開いた。

 「色がついたものを好きになりたいの?」

 透子は、そうだった、そのことを聞きたかったんだ、と思い出した。

 「それは、もう好きってことなんですか?」

 それを聞いて雄介は再び笑ってしまいそうになったのだが、それを隠して
 「いや、僕はそう思うんですけど、逆に透子さんは、色のついたものが嫌いなの?」
 と聞いた。
 その質問は透子には意外だったが考えて答えた。

 「いいえ。…分からないです。でも色を探しているような気がします」

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テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

あの白い子

 わたくしは昨日はツキノモノの初日となりまして、家でふせっていました。痛いしだるいし、予定がなかったためまたたくさん寝てしまいました。
 そしたら、夢に昔実家で飼っていた猫のキールが出てきました。
 
 白い美しいかわいい甘えんぼの猫でした。メスです。

 キールが実家にやってきたのは、わたしが中学3年生のときです。兄とKEELというハードロックバンドのコンサートに行った日、家の庭に捨てられていました。 
 (その数年前まで実家に猫がいたのを、近所の人は知っていて、誰かが置いていったと思われます)
 
 来たばかりのときは子猫で、おでこのところに小さくねずみ色の模様がありましたが、大きくなるにつれ消えてしまい、全身真っ白の猫となりました。
 
 その後犬のちょびがやってきて、その後ジョーンというオスの猫もやってきました(このときわたしがジョーン・ジェットを好きだったからこの名前)。
 でも最後まで生きていたのは、一番はじめにやってきたキールでした。
 それから実家では、動物を飼っていません。
 その3匹があまりにも素晴らしかったから、かもしれません。

 ときどき夢に猫が出てくることはありますが、ハッキリとキールだと分かる猫が出てくることは少ないです。
 昨日は夢の中でですが、久しぶりにキールをだっこしました。膝に乗ってきたのを撫でました。
 あの重み。あのもっさりした匂い。
 キールだったなあ。
 
 もっと夢に出てきてもいいのに。
 おととい、実家でみなが集まってわいわいやっていたので、仲間に入りたくて出てきたのでしょうか。
 死んでもう10年以上経つのに。
 夢占いのサイトで調べると、死んだペットが夢に出てくるのは、魂が交流しているから、だそうです。
 キールは甘えんぼだったからなあ。出てきてくれたんだなあ。

 キールはほんとにだっこ大好きでした。だっこしないと不機嫌、みたいな。
 いつもいつもわたしを求めていてくれた。
 (わたしが近所のスーパーに買い物行くと、途中までついてきて、車の影に隠れて待っていて(「早く早く??」と大声で鳴きながら)、帰りも一緒に帰ったものです)
 ほんとに、それが分かる関係でした。求められていると分かる関係。
 いつしかわたしは、その気持ちを裏切ることはできないと思うようになりました。
 つまり、ただの猫、ただの動物では、なくなったのです、キールはわたしにとって。「飼い猫」ですらなくなった。
 
 動物にも魂があるのでしょうか。夢事典ではそう書いてあったけれど。 
 ある程度人間の近くにいる動物には、そういうものがあるのかもしれない。人間が、それを与えるのかもしれない。関係の中で。

 甘えんぼなのは、わたしなのですけどね。
 きーたん、また出てきてね。
  1011keel.jpg

 

 
 
 

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

気長にやります。

 昨日は昼前から実家で留守番でした。
 母は杉並の父の実家の長兄の家に行っていました。
 すると3時頃、12日に母の姉のY叔母の家で会った母の兄のY叔父が実家に来ると電話をよこし、この前会ってぐったりしたばかりだから、来てもうまく交わして帰ってもらおうと思っていたら(笑)、今度はY叔母も電話してきて、今最寄りの駅にいると言うんです(いとこのたくちゃんも一緒に)。母はいないのに。
 12日のメンバーがほぼそろってしまい、こうなると逃げられないので気持ちを切り換え(深く考えないスイッチを入れる)、お迎えしました。 
 しばらくして母も帰宅し、まあいろいろ話したりしました。話をするような重要っぽい案件は、あるにはありますので。
 今回は今のところそこまで疲れてはいませんが(この前は深く考えないスイッチを入れなかったからいろんなことがひっかかって疲れたのかもしれない)、毎週なんなんでしょう、と思います。
 血のうず。
 に飲み込まれすぎないようにする訓練。とか。
 ああ、高度!!

 叔父叔母たちが来るまでは、実家でピアノを弾いたりしていました。
 最近あまり練習ができていない。。

 とにかくショパンのバラード3番と4番を、少しでもまともにしたいと思ってしまっているのですが(4番は途中までしかやってないけど)、少しやっては練習止まり、なので、なかなか身に付かないです。
  
 いろんな曲を試して、少しつながるようになってくると、すぐまた次の曲にトライしてしまうというのもいけないとは思うのですが。。。なので暗譜できてる曲が数曲しかない。
 でもプロになるわけでもないし、練習というか、ピアノを弾く時間は、わたしの時間で、わたしの労力なんだから、自由にしたい、というのも、思ったりします。

 いえ、母は、わたしがショパンのバラードなど、それなりに長くてしかも難しくて、あまり一般的に有名じゃない曲を弾いてるとつまらなそうなんです。
 たぶん、ご近所さんとかも、無理して難しい曲練習しないで、それなりに弾ける曲を気持ちよく弾けばいいのに、って思ったりするのかな、とか思います。
 でもなんか、、、それじゃイヤなんですよね。。。
 難しいことに向かっている自分でありたいのかもしれません。
 そういう自分が、好きなのかなあと思います。
 でも、それはほんとに自己満足です。音が漏れているときには近所迷惑ですから。。

 無理してキレてるわたしより、穏やかに安全に落ちついてるわたしのほうがいいと、他者は思うのだろうと思うのですが。
 無理してやってることが、そのうち、無理じゃなくなるとき、もっといいもの(好きなもの)を、もっと落ちついて出せるようになるかもしれない、というかすかな希望を抱いているのです。

 いえ、ショパンのバラードなんて、ずっとまともには弾けないのかもしれませんが。
 希望です。

 (こういうことがあることで、血のうずから逃れられるというのもあるだろうし)
 


 
 

テーマ : ピアノ - ジャンル : 音楽

のと鉄道/和倉温泉駅七尾行き列車

 ここのところちょこちょこと予定が入っていて、なにもない日というのがなかったのですが、昨日はなにもなかったので、ものすごく寝ました。
 起きている間はパソコンに向かうことが多いですが、その間、気がつくと昨日紹介した「西武多摩湖線のうた」を再生させてしまっていました。
 地元にこういう楽しいことしてる人がいるというのは嬉しいですね。
 
 その歌の中に西武多摩湖線の黄色い車体についての歌詞があって、そういえば、この前黄色いはずの西武多摩湖線の車体が白かったのを見たので、どうしたんだろう、と思って、それもまた調べてしまいました。
 西武線のローカル線のすごいのに、多摩湖線と並んで多摩川線というのがありますが(JR中央線武蔵境駅から多摩川競艇を抜けて、多摩川のほとりの是政という駅まで行く電車です。父方の実家のお墓がこの沿線の多摩霊園にあるので、この路線も昔乗ったことがあります)、その多摩川線で最近白い車体が使われていて、それの輸送の関係でいったん多摩湖線を走っていたんではないか、との情報に行き着きました。

 それにしても俗に言う「てっちゃん」という人たちの電車への愛着ぶりはすごいですね。
 でも、あんまりイヤだな、と思うオタクぶりには思えないのでした。
 なんだろう、郷土愛みたいなものもどこかに感じられるからなのかな。。
 少し話が飛びますが、昔ときどき読んでいたコラムニストの勝谷誠彦さんの日記で、「てっちゃんは礼儀正しい人が多い」というのを読んだことがあります。つまり、読者からときどきメールをもらうけれど、きちんと名前を書いてくるのはだいたいてっちゃんだ、と。それを読んで、わたしは、相手が有名人だからって、匿名でメールを送りつけるとかは、してはいけないことなんだな、と思った記憶があります。内容がよくても、匿名という時点でダメだ、ということも書いておられたような気がします(うろ覚えですが)。これって、すご大事なことだと思いますね。

 わたしも電車は好きです。
 というより、乗り物に乗って移動するのは好きですね。
 それで窓の外を見るんです。
 ほかの乗客を見てるのも好きだったりします。
 
 うちにはクルマがありませんが、維持費がかかるという問題が一番大きいですが、駅前に住んでることもあるし、電車が好きというのもあるかもしれません。夫もそういう人です。
 実家の兄はクルマ派で、電車にはほとんど乗らないです。兄と妹で両極端かもしれません。

 紹介し忘れていたような気がするので、載せておきます。
 9月に夫の故郷の金沢に帰省した際、和倉温泉を通って能登島へ行きましたが、そのとき乗ったのと鉄道の動画です。
 二人用の向かい合い席があるんですよ?。驚きでした。
 

 、、、昨日寝てばかりでブログのネタがなかったので、ちょっと無理矢理な感じですが(笑)、どうぞごらんください。




テーマ : 鉄道 - ジャンル : 趣味・実用

西武多摩湖線に乗って狭山湖へ

 昨日は夫が休みで天気がよかったので、狭山湖に行きました。
 狭山湖というのは、多摩湖とセットになってる人造湖(貯水池)です。
 うちからわりと近いです。西武多摩湖線を使って西武遊園地駅まで行って、そこから山口線という電気で走るちょっとおもしろい電車に乗って2駅行くと、西武球場前という駅に行けて、その駅からすぐの狭山不動尊というお寺を通って湖につながる道に出ます。
 けっこう上り坂で、、お尻のあたりが筋肉痛になるかも。。
 
 平日なので人が少ないですが、散歩やウォーキング、サイクリングの人などちらほらいました。

 途中見つけたバラ↓
  1011sayamarose.jpg
 ガーネットのような素晴らしい色!!

 狭山湖の公園入り口の門↓
  1011mon.jpg
 ちょっと装飾がアールデコっぽいですよね。この左横に車両を通すための同デザインの横長の門もありました。あんな場所なのに無機的な感じじゃないところがなんだか嬉しくて、写真に収めてしまいました。
 実は、多摩湖も狭山湖も取水塔が美しいと評判なんです。昔の洋館風です。だから、それと合わせてるのかな、なんて思って、そういうちょっとした工夫(?)が、いいな、と思います。

 水上と、湖岸には鴨やカイツブリがたくさんいました。
 寒いのか、水に入らないやつら。。↓
  1011kamo.jpg
 どどっと並んでいて笑ってしまいました。水対応の羽毛に覆われてるくせに、根性なしめが!!

 公園では、不思議な形のもみじ発見。。
 上部が平ら。。。↓
  1011momiji.jpg
 というより、変に横に伸びてしまった、ということでしょうか。それとも植木屋さんにこういう風にカットされてしまった? これにも笑ってしまいました。

 突然狭山湖に行きたくなったのは、先日こういうものを見つけていたからです。
 「西武多摩湖線のうた」
 

 腹がよじれるほど笑ってしまったんです。。。
 単線路線、4両編成ワンマン運転! レッツらゴー!!
 この線がなくなったら、わたしは国分寺から切り離されてしまうから、耐えられないと思います。
 




 

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さざんかの季節になりました

 昨日は午後に団地のガス点検が来ました。風呂場のガスの調子が悪いので、団地の管理事務所に連絡したほうがいいそうで。。装置の修理か、取り替え工事になるかもだそうです。
 そのあと、夫の会社に提出する税関係の書類を取りに、市役所まで行きました。
 徒歩20分ちょっとかな、うちから市役所まで。散歩と買い物がてら、歩いてきました。

 家を出るときには西の空が曇っていたのですが、帰る頃にはきれいな夕焼け空となりました。

 雲が切れはじめた西の空↓
  1011denchusora.jpg
 上の筋雲が、いかにも寒そうです。

 冬の間の街のいろどり、さざんか↓
  1011sazanka.jpg
 うちの近所にはさざんかが咲いているところが多くて、生け垣みたいに連なっていてある程度の距離があるところを歩くと、ほんのりあまずっぱい香りが漂ってることに気づきます。

 東の空には月が↓
  1011soratuki.jpg
 真ん中の白い点です。

 買い物を済ませると夕焼け↓
  1011soragr.jpg
 最近この場所からの空の写真が多いかもしれません。真ん中に空が見えるのは、その下がグラウンドだからです。

 夜にはよく晴れて寒くなりました。
 さきほど(夜11時過ぎ頃)ちょっと必要になったので、近所のセブンイレブンに両面テープを買いに行きました。
 冬の星座がきれいに見えて、キンキンに冷えた空、という感じです。月もびっかり光っていました。
 
 最後にすんごい蛇足ですが、両面テープのことを、「りゃんめんテープ」とも、言いますよね?
 わたし、「りゃんめんテープ」と口にするのが好きなんですが(響きがおもしろいから)、気になって由来をネットで調べてしまいました。
 すると、「教えて、goo!」で、「両面(りゃんめん)テープという言い方は一般的ですか?」という質問があって、同じようなこと気になる人がいるんだ、となんだか嬉しくなりました(笑。ですが、その人は「りょうめん」と言いたい派だそうです)。
 そちらのページは→ こちら
 



テーマ : 写真日記 - ジャンル : 日記

均一化の街の中で

 昨日は夜、新宿で2年以上ぶりの友人と夜ごはんとお茶をしてきました。
 友人と言うには失礼になるかもしれない、少し年上のお姉さんです。ヒーリングとジュエリーデザインの仕事をされているAさん。
 以前ずいぶんとお世話になっていた方ですが、ここ2年ほど不義理をしていまして、ですが最近ちょっときっかけがあって再び連絡してみたら、久しぶりに会おうということになりました。

 実家のことなどの近況報告も兼ねつつ、牛タン焼の「ねぎし」で炭火焼き肉と麦とろごはんをいただき、西武新宿ペペのセガフレッドにも行ってしまいました。わたしの「新宿パターン」につきあっていただいた恰好です(笑。このコースはけっこう一人でもやっていたので)。

 Aさんに「新宿でみのちゃんの『ここは!』っていうお店はないの?」と言われましたが、結局セガフレッドだったりします。
 だってね、、、どこも同じ感じになってしまいました。街の中が。
 そう言うとAさんも「そうだね?」とおっしゃいましたが。
 以前は、西武新宿のペペには、少しは個性のあるお店があったんです。店主の個人性みたいなのが見える。
 でも、今はいろんなところにある洋服屋や雑貨屋さん、そしてユニクロ、無印良品。
 どこも同じです。金沢駅前のフォーラスと同じ、国分寺の駅ビルと同じ。
 そりゃ、少しは入っているお店、違いますけど(ロフトかハンズか、のような違い(笑))、でも、なんというのでしょう、、、波動というか、色というか、なにかが同じなんですよね。全体的に、どこも。
 
 これが問題なのかどうか、それもよく分からないのですが、わたしはもう、そのことを憂うようなこともなくなってきてしまいました。疑問にすら、思わなくなってきてるかもしれません。
 行った先で、その都度、ユニクロや無印、そして似たような雑貨屋や洋服屋を見て、「ふーん」とか、「ほほう」とか思う。
 それで、けっこう大丈夫になってしまいました。
 
 でも、たぶん、それで大丈夫ということは、ないはずなんです。わたしの性格というか、性質を思うと。
 なにか、自分なりのものがないと気が済まない人ですから。
 
 なにが変わったんでしょう。。そういうことが平気になってしまった背景は。。。
 生活の中にネットがあるのは、大きいのかもしれません。発信も受信もできるものですから。。。
 
 それとも、やはり「慣れ」なのか。
 
 まあ、「どこも同じ」と言いますが、真の意味で「同じ」ということは、ありませんね。
 いる時間が違うし、その場にいる人(店員や客)が違うし、これはなにより重要なことですが、自分の気持ち(あるいはその場所にいる理由)も、その都度違いますから。
 同じような店の同じようなものを見ても、「同じ」ということはないのかもしれません。
 ですが、あらためて考えると、ほんとにどこも「同じよう」だなあ、と、思います。ちょっとびっくりするくらいかもです。

 Aさんからいただいたカップ&ソーサー↓
  1011rosecup.jpg
 わたしがバラ好きなので、取っておいてくださったそうです。
 しかし情熱的な色合いとデザイン!!
 どんなお茶が似合うかな?
 バラのお茶。。。だと、まんまだから、ブランデーをたっぷり入れた、、アールグレイだといいのかも!!
 いつか、一人の午後にやってみますか(それって、夜じゃなくて、「午後」だと思う!)。。。ちょっと楽しみだ♪


 
 
 

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

びっくりのビニール袋。パリヤのうさぎ

 昨日は午後からずっと大掃除をしていました。
 木曜日に団地のガス点検があって、それはつまり、水回りの近くを点検するということなので、念入りにしようかと。そしたら念入りになりすぎて、そこまで点検のお兄さんは見ないよ!っていうところまできれいにしてしまって、まだお風呂場まで手が回りません。
 ここのところばたついているので家の中が荒れてる雰囲気だったし、気になっている物を捨てたり移動させたり、ということもできたのでよかったです。
 ていうか、そういうことをしていると少し模様替えがしたくなりますね。

 寒くなってきたし冷え症がひどくなったので、居間にラグを買うことにして、ネット通販ものすごい勢いで見回ったりもしていました。
 どこかに実物を見に行ったほうがいいのでしょうけれど、ネットで探すと種類がたくさんあるし、値段の比較もできるのでいいです。サイズも確認しながら選べるし。

 最近のわたしのネット使用率はハンパないです。
 なにか気になるとすぐ調べちゃうし。

 ゆうべは、夫が職場の人から自家栽培の野菜をいただいてきました。
 その野菜をいれていたビニール袋の、絵が、なんともかわいかったのです。
 ちょっとゴシック風のウサギちゃんの絵です。
 そしてPARIYAと書いてあります。
 わたしはすぐにiMacに向かい、パリヤをぐぐります。

 渋谷や青山にある、ジェラートやお弁当のお店だそうな。知りませんでした。
 夫の職場のどなたかがそのお店に行って、そのビニール袋を職場に持って来て(渋谷でお弁当買ってそのまま小平まで来る猛者がいるかは疑問です)、そのまま「何かのとき用」の袋入れに入れていたんでしょうね、きっと。いえ、「何かのとき用袋入れ」が夫の職場にあるかどうかは知らないのですが、そういうのって、どこにでもありそうですよね? あると便利ですよね?
 それが我が家にやってきて、わたしの心の琴線に触れてしまったというわけでした。
 
 パリヤのうさちゃん↓
  1011pariya.jpg
 かわいいですよね?。よく描けてますよね?。
 調べたらやはりウサギ好きの人から人気だそうです。グッズを作ってほしいとか(笑)。
 どうやらお味のほうはそこまでよいわけではなさそうです。
 お弁当は900円くらいと、少し高めでしょうか。
 でも、そのお弁当に、有料でこのうさちゃんの絵の模様のお弁当包み(500円までなら許容範囲内、素材にもよるが)をつけられる、とかあったら、わたしは渋谷まで買いに行ってしまいそうです。

 パリヤの東急渋谷フードショーの案内は→ こちら
 
 
 

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

夢からの無謀な要求

 昨日は昼前から夕方前まで実家にて父と留守番でした。
 この前の金曜日、母と少しぶつかったので、昨日は余計な話をしないで、事務的にして帰宅しました(笑)。
 近すぎる(濃過ぎる)のもダメだし、離れすぎる(薄過ぎる)のもダメ。
 わがままなものですね。
 どちらかでいいなら、楽なのになあと思います。

 ちょっと前に見ていた夢があります。
 ここ1年くらいでしょうか、夢をシリーズで見るときがあります。
 同じテーマの夢が短い期間内に、連続で出てくるんですね。
 だいたい3回目くらいに、メッセージをわたしが理解して、そうすると見なくなります。
 最近の夢シリーズは、エレベーターでした。
 エレベーターというよりも、高い場所と低い場所に関する夢でした。
 
 はじめの2回では、エレベーターで地階に行くんです。地下街や地下鉄にいるわたしです。
 その2回目の地下鉄の夢で、強烈なイメージが来て解釈に悩んでいたら、次の日は、エレベーターで高層ビルの上階に行く夢です。その上階の世界でも、強烈なイメージを見ます。
 詳細は省きますが、地下街も上階も、極端なんです。いる人々のあり方が。それにわたしは驚いて、違和感のようなものを感じています。
 
 伝統的な夢解釈の世界だと、地下は無意識で、上階は広い視点を得られる場所、なんていうのもあります。 
 でもそこに人々がいて、とても特徴的なことをしていたので、わたしの今回の夢では、それは人々の階層のようなものを表わしているのかな、と思われます。単なるハイクラスとか下層、とかいうのとも違うような気がしますが、なにか、人の、、なんというのでしょう、上昇志向の有無による分け方、のようなものかもしれません。
 
 地下の人たちも、上部の人たちも、なんだかちょっと変でした(つまりやってること言ってることが偏ってるんです)。わたしから見ると。

 うーん、とうなってしまいました。
 この夢のシリーズがわたしに伝えてることはなに?

 そして、ふと思ったのですね、地上って、ほんとに薄い範囲だな、と。
 
 地下もある程度長く行ける、上階だってずいぶん行ける。
 けれど、地上の範囲って、ほんとに少ない。薄い薄いもの。ほんとの境界線上。
 
 でも、地上が、一番、正しいというか、人にとって居心地のいい場所なんですよね。。たぶん。。。
 でもすごい薄いんですよ。。。
 
 わたしに、必死に、地上にいろ、と。
 そこを歩け、ということかな、と。
 
 そう思ってみたら、エレベーターの夢が止まりました。

 新しい指針ができました。いえ、判断基準ですね。
 これは、地上か。地下か、上階か。
 地上を選べと言われているようです。



 

 

テーマ : - ジャンル : 心と身体

ちょっと社会勉強。

 昨日は友人のあおちゃんと、国分寺でお昼とお茶としゃべりをしてきました。
 先週は母の実家のことなんかで血が濃くなっていた感じなので、ありがたい時間でした(ありがとう)。
 国分寺はちょっと久しぶりみたいで、わたしはいつも国分寺までは電車の回数券を使うのですが(10枚分の値段で11枚買えるから)、最後の一枚ではありましたが、3ヶ月分の使用期限が11月17日までのものでした。一ヶ月で11枚使うときだってあるのに、びっくりです。

 あおちゃんと別れたあと、だんなさんの腕時計が止まってしまっていたので、丸井の時計売り場に電池交換に行きました。
 15分ほどして受け取りに行ったら、「オーバーホールが必要だ」と言われました。
 
 腕時計のオーバーホールというのは、ときどき聞く言葉でしたが、うちには縁のないものだと思っていました。高級腕時計で、トラブルがあったときにするものだと思っていたのです。
 うちのは、バリの免税店でセールになってるのを買った、COACHのものです。
 定価でもたぶんそんなに高くないし、電池式の時計です。
 なので、普通に電池取り替えればいいものだと思っていました。
 5年前に買ったものでした。

 オーバーホール代、見積もりで15000円。
 高くない時計にそれは、という気もしたのですが、デザインが気に入っていたし(夫の手に似合っている)、わたしとおそろいなので、やってもらうことにしました。
 こういうのです↓
  1011watch.jpg
 高いものではないですが、それなりにきちんとしてる感じだし(先日K家にお線香あげに行ったときはこれです。これならそういう席でも大丈夫ですよね)、品がよいので気に入ってるんです。
 同時に買ったので、わたしのもそのうちオーバーホールが必要になるのかな。。

 それで、そういうことにうといので、時計売り場のお兄さんにいろいろ聞いてしまったのですが、ロレックスなんかだと、機械式なので、オーバーホールは2?3年に一度必要で、値段も高いらしいですね(電池式時計なら5年に一度くらいでいいとか)。
 知らなんだ。。。
 先ほどネットでいろいろ調べたら、オーバーホール代で5万とか10万とかという話もあるらしく。。
 知らなんだ。。。
 「一生もの」と思って買って、その後そんなに頻繁にそんな大金を使うのでは、たまったものではないですね。
 そういうのを楽々とあたりまえにほいほいとできる人というのは、今の時代そんなに多いのでしょうか。
 (以前いた夫の職場の20代前半の後輩がオメガを初ボーナスで買ってましたが、こういうこと知っていたのかちと疑問。。一人暮らしはじめたらしいから苦しかろうに。。)
 
 夫にもうちょっといい腕時計を、なんて気持ちがないわけではなかったのですが、ドン引きしてしまいました。

 時計売り場のお兄さんは、手頃なものを使い捨てじゃないけれど、短期的に使って動かなくなったら買い替える、というのもアリなんですよね、なんて言い方をされていました。15000円出せば、それなりのものはありますし、だそうです。。(でも、この時計を買うまでは、ずっとそういう感じ(FOSSILとか)で来ていたのですが)
 
 使い捨て、というのも好きではないので(すごく気に入らないと買わないから)、まだこのCOACHの腕時計は使っていきたいです。
 しかし、昨日も一つ、世の中のことを知りました。時計業界も、けっこうすごいですね。
 
 *追記*
 腕時計の横についてるリューズって、外国語だと思ってたら、竜頭という日本語だということも知りました!
 腕時計のやっつけ勉強は こちら でしました。

 

 
 
 

テーマ : COACH コーチ - ジャンル : ファッション・ブランド

急場しのぎっぽいですが

 昨日叔母のK家で、左の耳の穴の中で大きな音がすることに気づき、帰宅して耳かきを入れてみるとやはりすごく大きな音がして、すごく怖くて、でもそのままにするのも怖いので、恐る恐る綿棒をいれてこそこそしてみたら、
 穴の中から髪の毛が出てきた北美紀です。こんばんは。
 たぶん、この前髪を切ったときの、きれはしかな、と。。。
 
 今日は昨日の疲れが残っていて(けっこうガチトークなんかもあったし、報告に行ったときに母とも少しぶつかりあってしまったのです)、今日は家でずっとぐったりしてごろごろしていました。
 ずっとパジャマです。すみません。
 夕ご飯は冷蔵庫にあったもので作りました。材料あってよかった。。
 
 なんだかほんとにすごくぐったりしていて、そしてまた最近夢の濃い日々が続いていて、あまり休まった感じがないのですが、こうなってくると、なにかを考えたりとか、体を動かすよりもオーラに訴えたほうが早い気がして、インディアンセージを焚いて部屋や自分の浄化をしました。パソコン周りは特に念入りです。いつもわたしはそこにいて、うなってたりしますから。。
 
 とりあえず、これからまた数時間ごろごろしようと思います。
 
 

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

血のつながった人たちと

 わたしは昨日は昼前から夜まで実家で留守番&エトセトラで、
 今日は先日亡くなったT叔父のK家に、お線香をあげにいきました。
 K家には、母の兄のY叔父もいました。

 たくさん話をして、、、、
 T叔父の若い頃の話なども聞いておもしろかったし、
 久しぶりにいとこのなっちゃんや、たくちゃんにも会えたのですが、、、
 母の実家のN家のエネルギーにあたったような感じです。濃いです。
 
 今日はK家のみなさんの前で、わたしもいろいろ実家のことなど話したので、みなさんのほうも
 「みのちゃんて強烈ね!」って言ってるかもしれませんが。。。
 楽しかったけど、少しやりすぎたかもしれず、反省する面もあります。。
 
 明日はうちでだんなさんとのんびりしたいと思います。。


 
 

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

秋のいろどり。

 昨日は昼過ぎから、NHKBSで、見たい映画をやるとのことで(1927年製作の「メトロポリス」)、BSを入れていいる実家に観に行きました。
 が、番組が国会中継に差し変わりになって、放送しなかったのでした。がっかり。

 仕方なく母とおしゃべりをしていたら、電話がかかってきました。
 母の幼なじみのKさんでしたが、そちらでもご亭主がガンかもしれないらしく、そんなことの電話でした。
 聞いていて、また耳年増になってしまいました(笑)。
 最近医療関係というか、病院事情みたいなことにも、少し詳しくなっています(苦笑)。
 まあ、そういうのも含めて、母たちの話は興味深いです。

 せっかくよい天気なので、隣町の西友に買い物に行きました。
 ちゃくちゃくと秋が深まってきていますね。
 色の見本市のようです。

 赤はここから↓
  1011red.jpg
 この激しい紅葉ぶり、錦木でしょうか。

 黄色はここから↓
  1011yellow.jpg
 夏みかんでしょうか。豊作ですね。おいしそうだけどすっぱそうです。
 
 ピンクはここから↓
  1011pink.jpg 
 このおうちとバラだけ見てるとヨーロッパみたいなイメージでしょうか。でも東京都下東村山市。
 
 実家にいったん帰宅して、父の入浴介助をして、その後まだ時間があったので近所の美容院に行きました。
 
 映画は見られなかったけれどそれなりに充実していました。



  
 

テーマ : 日記 - ジャンル : 日記

tea,earl grey,hot

 昨日は、夕ご飯の準備をしようとしたらなんだかすごくお酒が飲みたい気分だな、と思い、ワインを買いに行こうかと思っていたら夫の帰宅がいつもより早いとのことで、サイゼリアに行ってしまいました。
 白ワインを飲むため↓
  1011owine.jpg
 
 アンチョビのピザとかプロシュートとかパエリア(風ピラフ)とかいろいろ食べて、ワインを飲んでドリンクバーいれても二人で3000円しないってすごいですよね。
 いい具合に酔いました。

 酔い覚ましには紅茶をいただきました。
 こういう場合、やはりミルクティーよりはレモンティーですね。
 リプトンのダージリン ティーバッグ↓
  1011dargilin.jpg

 わたしはそんなに紅茶に詳しくはないですが、飲むときはあまりクセのないものというか、ストレートでおいしいものが好きかもです。
 ダージリンかオレンジペコーとかですかね。。
 まあ、ダージリンが一番好きだと思います。
 お腹が弱いので、人工香料を使ったフレーバーティーなんかは絶対にダメです(下します)。
 そんな中で飲めるな、と思うのは、やはりアールグレイかなと思います(この紅茶はベルガモットというハーブの香りが使われている)。
 でもやはり、アールグレイは個性が強いので、ケーキと一緒には飲めないし、食後の口直しみたいにもできません。
 アールグレイを飲むときは、アールグレイだけを口に入れるのでなくては、ダメなんだと思います。
 
 わたしは今、アールグレイの飲みかたについて、ある人のことを思い浮かべながら書いています。
 (わたしの思う)正しいアールグレイの飲み方をしている人です。

 アメリカのSFドラマ、スタートレック/ネクストジェネレーションの、ジャンリュック・ピカード艦長です。

 彼はいつも、自分の部屋で食べ物の複製器に呼びかけて出してもらったアールグレイを、そのままストレートで飲みます。だいたい一人で、物思いに耽りながら。
 
 その彼に憧れて、ドラマを毎週楽しみに見ていた20代の前半頃、アールグレイの茶葉を買いました。
 けれど、全部飲みきる前に、茶葉が古くなってしまいました。
 やはり、ほんとの大人(50代以降?)の人じゃないと、似合わない気がします。アールグレイ。
 
 わたしはまだ、ダージリンとかでいいです。

 

 今夜は、この動画↑(見つけて狂喜乱舞して即お気に入りに保存☆☆☆)をリンクしたくて、このような記事を書きました。ははは。

 



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[ツイッター小説] 笑顔の意味/ 1

 


 透子は遺伝子操作で生まれた。父母を持たず自我も持たない。

 周囲にすぐに染まるカメレオンのような素材であった。

 だが透子が世にもたらされ18年が過ぎたとき、科学者たちは戸惑いを覚えた。
 自我のない透子が愛を求めはじめたのだ。

 透子は穴のような目をして、何時間でも空を眺めた。


    ☆   ☆


 19になった透子は初めて施設の外へ出て、その世界の色にめまいを覚えた。

 施設の中にあったのは、せいぜい白、ベージュ色、灰色、そして人の肌の色であったが、外にはあらゆる色がある。

 透子が一番驚いたのは黄色で、透子が知っていた色は空の青だった。

 透子は夏というものを知った。


    ☆   ☆


 透子にとって見慣れないものはまだまだたくさんあったが、人々の顔も、その一つだった。

 透子が施設出身だからといって、顔についてるものが人と違うということではない。
 それは表情といえばいいもので、しかも「笑顔」というものであるのは透子にも分かった。

 この人たちは笑っている。
 しかも、たぶん、私に向かって笑っている。
 
 透子にはそれも分かったが、その「笑顔」の質が見慣れないものであったのだ。
 それは目に飛び込んできては透子をハッとさせる「黄色」に似ている。
 透子はその明るさにどう対応していいのか分からず、横にいる付添人の顔を見た。
 見慣れた色だ。
 

    ☆   ☆


 だいたい3年くらい。

 施設の中に再び入れるようになるまでには、それくらいはかかると言われていた。
 透子は1年程前から様々な面接を受けた。たくさんの質問をされ、それに答えた。

 誰もがあそこから出られるわけではないらしい。

 透子にはそれを誇らしいと思う気持ちはなかった。


    ☆   ☆


 外気に触れた透子は少し休みたいと感じた。

 「喉が渇きました」。

 透子が言うと、付添人のNは「そう。じゃあなに飲む?」と聞いてきた。

 こういう時透子はいつも答えが分からないので「Nさんが飲みたいものでいいです」と言った。

 「透子ちゃんらしい答えね」。
 そう言ってNは笑った。

 私らしい? それってどこがどう、そうだというのだろう? 
 
 Nはそう考えはじめた透子の表情が硬くなっていくのを見て、自分の言葉を少し悔いた。
 そして再び笑って、「じゃあ、わたしの大好きなものを食べにいきましょう」と透子の手を取った。

 黄色くはないが暖かい笑顔だった。


    ☆   ☆


 透子とNは木の椅子に座った。
 それは濃い茶色をして光沢のある木でできていた。
 透子はそんな椅子は見たことがなかったし、店の入り口にかかっている布も邪魔で奇異な気がした。

 Nは「あんみつ」を二つ頼んだ。
 透子は施設であんこを食べたことがあったが、それとは別の食べ物であった。

 「これほんとにすごいですね」。

 透子は思わず感想を漏らした。
 こういう時は「おいしい」という言葉を使うべきだということは忘れていた。
 それくらい施設で食べていた物とは別物だったのだ。

 「大納言っていうのよ」とN。


    ☆   ☆
  


 だいなごん、と透子はつぶやき、出されたほうじ茶を飲んだ。

 透子は湯飲みを机に戻すとそのまま自分の手を見つめた。

 陶器を囲む人差し指と親指の間に弧が作られ、皮膚の上の薄い筋が作る無数の三角が見える。
 空を見るのが好きな透子だが、その無数の三角を見つめることがたまにあった。

 そういう時は、そのまま眠りたいような気分になるのだった。


    ☆   ☆
  

 黙り込んで手を見つめる透子にNが話しかけた。
 「透子ちゃんはきれいな手をしているわね」
 「わたしの手がきれいなんですか?」
 透子は少し驚いて聞き返した。
 「ええ。わたしの手なんてもう皺だらけ」。
 そう言ってNは透子に手を見せた。
 けれど透子には、違いがよく分からなかった。

 透子は顔を上げてNの顔を見た。
 Nと自分の手の「きれいさ」というものが、どう違うのかは分からない。けれどNと自分の顔がどこか違うものだということは、なんとなく分かる。
 年齢が違うというのも分かっていた。

 何よりも違うのは、Nは施設で生まれた人間ではないということだった。

 「これほんとにおいしかったです。特に大納言と、これ…」
 と透子が本体の器と別添えだった小さなピッチャーを指すとNは
 「黒蜜」
 と言った。
 「黒蜜が」
 「そう、それはよかった」。

 うなずくと透子は少し神妙な顔をした。

 「これ、わたしも好きになっていいですか?」

 Nは透子の目を見た。
 これは、どう答えるのがいいのだろう。
 Nは透子の透子らしい質問への返答を考えた。
 そして、「付添人」としてよりも、透子よりも長く生きている一人の女性として、この質問に答えることをNは決めた。

 「透子ちゃんが気に入ってくれたのなら嬉しいわ。でも、ここのはほんとに特別よ」。

 透子はNが自分の質問に答えていないと感じた。けれどNの顔を見ると笑顔で、透子と目が合ってもそれを崩さないことから、答えは「イエス」であると察した。

 Nさんはこういう感じのことが多い。

 透子はそう思ったが、それが「外」の世界のやり方だと分かってきていたので、少し笑った。


    ☆   ☆


 その日、施設側が用意した白い壁でできた寮に戻ると、透子はレポートに「竹花のあんみつを食べた。おいしくて驚いた。また食べたい」と書いた。
 Nは報告書に「透子はやはり適応が早いと思われる」と書いた。

 二人はていねいに「おやすみなさい」と言って、それぞれの部屋で眠った。


    ☆   ☆


 立木雄介は、今日もあそこに行くのか、と思うと気が重かった。

 そこでの人間関係が嫌だというよりも、そこであったことを報告しなくてはいけないことが嫌だったし、報告の文章を書くのが嫌なのでなく、自分が管理されているということが、嫌なのだった。

 雄介は紺色の靴下を履いた。

 でもまあ、と雄介は考えた。
 でもまあ、俺みたいなのが、こういうことできて、ああいうところに行けること自体、奇跡的なんだろうし。ていうか異例なんだし。

 そう考えることで、雄介はいつもそれ以上考えないで済んでいたのだった。
 
 照りつける太陽が雄介の腕を、薄い綿の上から焼いた。


    ☆   ☆


 立木雄介が靴下を履いた頃、透子も備え付けの小さなクローゼットを開けて並んだシャツ類を見て、なにか違うと感じていた。

 もう少し、色のついたものが欲しい。

 そう気づくのに少し時間がかかった。

 透子は白ではない、薄い水色のシャツの袖に腕を通しながら、Nに相談しよう、と思った。


    ☆   ☆


 朝食を食べ終えた透子は「サロン」へ向かった。

 そこは正式にはサロンという名称ではなかったが、Nや施設側の人間がサロンと言っていたので、透子もサロンと呼んでいた。 

 そこでは確かに人々が集まり談話をするのだが、建物の奥には様々なテストや測定をするための部屋があった。


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テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

ツイッター小説

 お気づきの方もいらっしゃるかもしれないのですが、わたしは最近、ツイッターで小説を書きはじめました。
 このブログにも、近々のツイッターが4つほど読めるようになっているので、横のプラグインの欄を、少し見ていただければと思います。

 わたしは2003年まで、占いライターなどの仕事をしていましたが、それを辞めました。
 辞めたのは、小説を書きたいと思うようになったからでした。
 (直接のきっかけは、占いの編集プロダクションからの原稿料振り込みの遅れなどがストレスに感じられたことでしたが)
 その頃、はじめての小説を書いていました。
 書き上げるのに2年くらいはかかって、結局、怖くなって外には出せませんでした(400字詰め原稿用紙で100枚以上あるものでした)。
 そのことに後悔はありません。内容的にもひどかったと思いますし。

 それからわたしの自分探しが本格化し、2005年には本格的にノイローゼになりました。
 その後は、父の認知症の発症や、介護に慣れることなど、人生で他のテーマが大きくなっていきました。家族との絆を取り戻すことでしょうか(それまでは、母との関係も、ひどいものでした)。
 
 そして、家族間の関係が安定し、介護のある生活にも慣れてきた去年に、わたしは再び小説を書きたいと思うようになっていました。
 一つ、お話になりそうな構想の種のようなものも、得ていました。
 けれど、それを広げて言葉にしていくことの難しさも同時に感じていました。

 そんなことに悩んでいた頃、ネットで偶然、コンテンポラリーアーティストの彦坂尚嘉さんを知り、ご本人と交流させてもらえるようになりました。
 その中で、小説を書いてみたいと話したところ、一緒にツイッターで小説を書いてみないか、と誘っていただきました。
 それで、去年の10月から70日間ほど、一話読み切り形式の140字の小説を書いてみました。
 彦坂さんの書いたものとつなげたものも、いくつか発表していただいたりもしました。

 その後、次の彦坂さんと創る小説は連作のもの、ということで、わたしは構想を練りに入りました。
 それはわたしの前世での体験(と感じられるもの)が元になったものになる予定で、わたしは時代考証のための本も数冊読みました。
 
 ですが準備がすべて整った頃、わたし自身と、わたしの家族の関係の問題が大きくなり、そのプロジェクトを続けることが、精神的に無理になってしまいました(主には、社交に取られるエネルギーの枯渇と混乱の問題に、私自身が負けてしまったのです)。
 そして、彦坂さんに、プロジェクトの白紙を申し入れました。
 
 それが、この8月のことでした。

 それからしばらく、小説のことは考えないようにしていました。
 そして、せめてブログだけはがんばろう、と思ってきました。
 
 ですが、そんな日々の中でもいろいろなことはあり、自分の情けなさやずるさ、弱さなどを目の当たりにしてどうしようもない気分になることは、ありました。
 死んでしまったほうがいい、くらいに思うような(だから、わたしは中島みゆきさんの「エレーン」という歌の問いの答えは、どっちも正解、と思うのです)。
 そのときに、今ツイッターで書きはじめた小説の世界が、わたしの中に広がってしまったのでした。

 わたしは書かないと死んでしまう、と思って(おおげさですみません)、書きはじめてしまいました。

 ツイッターというツールをわたしにもたらして下さったのは、彦坂尚嘉さんです。
 その形式を使って、どういう風に書くのが効果的か、ということも、的確にアドバイスしてくださっていました。
 それをそのまま取り入れて、わたしは書きはじめてしまいました。
 彦坂尚嘉さんには、失礼なことをしていると思っています。

 ですが、このまま書くのを続けてみようと思っています。
 
 書いている話が、どうなっていくかは自分でも分かりませんし、破綻するかもしれませんが。。。
 できると思えるうちは、やってみようと思っています(けっこう綱渡りかもしれませんが)。

 原則的に毎日更新で、日付が変わった後の、夜のあいだにアップするつもりでいます。
 
 ツイッターに入っていない方には、最新の20ツイートしか見られないので、20個まとまったら、こちらのブログに転載する、ということを繰り返していけたらと思います。

 目を通していただければ幸いです。
 
 

 
 
 

テーマ : 自作連載小説 - ジャンル : 小説・文学

ヤーマン プラチナゲルマローラー

 先週、出かけることが多かったためか、昨日はぐったりとしていました。
 けっこう寝たのですが、夢の暗示が体力減退的なものが多く。
 映画一本と演奏会二つですからね。それをわたしはムキになってブログに書くので。。そのために、多少頭も使います。

 この前、母がプラチナゲルマローラーをくれました。
 女優の高畑敦子さんが宣伝してるやつです。
 
(ヤーマン)YA-MAN(YA-MAN) プラチナゲルマローラー 【プラチナ】(ヤーマン)YA-MAN(YA-MAN) プラチナゲルマローラー 【プラチナ】
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YA-MAN(ヤーマン)

商品詳細を見る

 母は、お腹とかにも使える大きめのやつを買ったので、こっちをくれた、というわけです。

 どれだけ効いてるのかはまだよく分からないのですが、コロコロすると、血行がよくなるような気がします。
 顔が暖かくなって赤くなったりします。
 首のリンパのところをコロコロすると、なにかスッキリするような気もします。
 昨日はちょっと疲れていたので、首のところを念入りにやりました。
 
 この商品、大ヒットだそうですね。
 電気も使わないし、コストパフォーマンスがいいですもんね。
 最近は本屋で、ムック形式のすごく安いのがあって、それも売れてるそうで。
 わたしとしては、母からのお下がりだけど、一応ヤーマンのだから、ちょっと高級気取りなんです(笑)。

 数少ないエステ体験(かつてインドネシアに何回か旅行したとき、現地の高級スパを何度か利用しました)の記憶からたどると、コロコロは、確かに顔のマッサージのタッチに似ているかもしれません。
 家でこんな風にできるようになるのはいいですね。
 ほんとは、エステとかスパでお姉さんにやってもらうのがいいのですが、日本だと高いですからね。毎日通える人なんてわずかでしょうし。
 それで、こういう商品がヒットするんですよね。
 無理もないことです。

 以前読売新聞の土曜日に連載されて、最近単行本化された桐野夏生さんの「優しいおとな」という小説の中に、このコロコロをいつも使っている魅力的な人物が描かれていました。
 
優しいおとな優しいおとな
(2010/09)
桐野 夏生

商品詳細を見る

 これを読んで、ちょっとコロコロに憧れたというか(笑)、すごくいい使い方だなあ、と思ったんです。小物と人物の描写が。
 拳銃ばあさん、あたいもコロコロ、使うようになっちまったわ。。。

 まあ、どれだけ効果があるかは分からないのですが、自分の美容のためになにかをしている、という事実があるということが、精神的な部分で大事なのかもしれません。
 さきほどは、お灸もしました(ここ数週間忘れていた。。)。
 
 


 

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及川さんの後に… 京王プラザホテル多摩 ラウンジ

 ちょっとだけ意味深なタイトル(笑)。あれ、そうでもないか。。

 昨日は、東京都多摩地区南部にあるパルテノン多摩、というホールで、及川浩治さんのソロピアノリサイタルでした。
 オールショパンプログラム「ショパンの旅 2010」です。
 
 先月サントリーホールであった及川さんのピアノ協奏曲のコンサートが、音響のせいか、ちょっと消化不良のような感じだったのですが、昨日はそれを吹っ飛ばすような音でした。
 席のせいかもしれません。
 前から4列目の、ピアノの真ん前(というよりピアノを弾かれる及川さんの真ん前)の場所が、ぴあのオンラインチケット予約で取れたんです。ぽちっとしたら、そこが当たったので、取ってみました。
 これだけ近いと、ダイレクトにピアノの音が聴こえるようで、ホールの響きがどうだったか、みたいなことはよく分かりませんでした。
 とにかくもう、がっつりと真ん中ずばんと入ってきた! という感じで、大満足なのでした。

 曲目などは、8月のサントリーホールと同じなので、割愛します(そのときの記事は→こちら)。
 アンコールがこのときとは違っていて、一回目にノクターンの「遺作」をされていました。有名曲だから、会場も沸き、そのあとノクターンの16番を弾かれていました。
 あと、8月の同プログラムでは、及川さんが自身でされる曲目の解説がなかったのですが、昨日はありました。
 初めて聴く方には、やはりあったほうがいいのかな、と思いました。郊外のホールだし、ショパンに詳しくない方も多いかもしれません。
 
 会場のパルテノン多摩(左右の建物)↓
  1011tama1.jpg
 真ん中にあるのは、多摩中央公園という場所に行くためのエントランスで、、たぶん、パルテノン神殿風のもの。。。
 小田急線と京王線の多摩センターという駅から歩いて5分くらいのところにあります。
 中央公園内の人工池↓
 1011tama2.jpg
 向こうに洋風な東屋がありますね。。。

 今回は、演奏会の感想ではなくて、この場所のことなどを書きたいのです。

 このパルテノン多摩と、その周辺の街並と公園などは、1987年頃にできたそうです。
 当時は、とってもかっこいい場所でした。
 トレンディドラマの撮影にもよく使われていました。
 わたしは高校生の頃、知り合いの男性に連れていってもらいました。ライトが灯された夜の景色はほんとに幻想的で、「わたしの好きな夜が味わえる場所だ(中島みゆきさんの「夜曲」が合いそうな(笑))」と、背伸びして思ったものです。
 ちょっと、大人の雰囲気を味わえる、ちょっとかっこいい、ちょっとセレブっぽいイメージの場所だったのです、このエリア、できた当時は。
 
 大きいのは、1990年には、サンリオピューロランドができたことでしょう。
 そして、その後バブルがはじけて、思ったように街が発展しませんでした。
 付近のマンションなどは、売れ残り値下げの問題で、一時期報道されていました。
 パルテノンに通じる目抜き通り沿いの三越は、規模を小さくしました(でも三越はどこでもそうですけど)。
 でもわたしがはじめて多摩センターに行ったのは、ピューロランドが開園する1年くらい前でした。
 だから、そのときのイメージが強過ぎるのだとは思うのですが。。

 街が、「(あくまでもわたしが思う)大人の街」ではなくなってしまったのです。

 元から、大人の街として発展させようとしていたわけではないのだと思います。
 ファミリー向けです。ファミリー向けとしては、正しく発展しているように見えます。
 ただ、わたしの第一印象が、そうインプットされてしまっていたのです。
 だから、勝手な話なんですが。。
 
 昨日、及川さんの演奏後、あまりにもお腹が空いていて、なにかを食べなくてはモノレールには乗れない、と思って飲食店を探したのですが、もうすぐ39歳のお一人様女子が入れるような店が、目抜き通り沿いにはないのです。。すごく若い子向けか、ファミリー向け、という感じで。。
 少し離れれば、カフェなんかあるのかもしれませんが。。
 いい演奏を聴いて満足した後なので、少し落ち着ける感じがないとイヤだったのですよ。。
 
 わたしは仕方なく、通り沿いにある京王プラザホテルのラウンジに行きました。
 この時点で予算オーバーなので(軽食入れて1000円以内にしたかった)、少し奮発してアフタヌーンティーセットを頼みました(といっても1700円ですが)。
 こういうやつです↓
  1011tea.jpg
 下段:スコーンとブルスケッタ3種(スモークサーモン、トマト、生ハム)、アンディーブのトマトジャム乗せ
 中断:ベジタブルサラダとフルーツサラダ
 上段:イチゴのジュレ、ブルーベリーのタルト、ロールケーキ、マカロン、抹茶とイチゴのムース
 セットはレモンティー。
 
 味は、うーん、まあ、普通でした。ホテルのこういうので1700円て安いですから。。
 でも優雅な雰囲気にはなれたし、ここにしてよかったんですけど。
 せめてスタバとかなかったのかなあ。よく探せばあったのかなあ。でも空腹で倒れそうだから、すぐ入れる目抜き通り沿いにあってほしかったのです。。

 食事を終えて外に出ると、もう夜でした。
 その目抜き通りはクリスマスシーズンのイルミネーションが有名で、密かに見られないかと期待していましたが、ちょうど飾り付けの最中でした。
 京王プラザホテルでは、そのイルミネーションを楽しむ宿泊プランもあるそうです。ホテルのHPは→こちら


 昨日及川さんが演奏された曲目から。
 アシュケナージ ショパン ポロネーズ第二番 

 このアシュケナージさんはけっこうあっさりと演奏されています。及川さんの音はもっと濃くて重いです。死にさえ憧れてしまうショパンの内面を奏でようとされてるので、当然です。なので、同じ曲でも全然別物に聴こえます。及川さんの音には、血とか肉がついていそうです。わたしは、そこが好きなんだと思います。





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気軽にクラシック オーケストラのタイムトラベル 所沢ミューズホール 

 昨日は地元エリアの所沢ミューズというホールに、オーケストラの演奏会を聴きにいきました。
 一緒に行ったのは、音大で聴音の講師をされている友人のMさんです(所沢まで遠出してくださった)。
 会場敷地内の紅葉した木↓
  1011muse.jpg

 この演奏会は「オーケストラのタイムとラベル」と題されていて、300年前のバロック音楽から100年前の近代音楽までを時代順に聴けるというものでした。
 どの曲も有名曲ばかりでした。初心者向けプログラムです。わたしにはぴったり。
 
 曲目です。
 ☆ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲『四季』より「春」
 ☆ヘンデル:オペラ『セルセ』より「オンブラ・マイフ」
 ☆モーツアルト:モテット『踊れ、喜べ、幸いな魂よ」K.165より「アレルヤ」
 ☆ベートーヴェン:交響曲第七番?第四楽章
  (休憩)
 ☆ロッシーニ:オペラ『セヴィリアの理髪師』より「今の歌声は」
 ☆ヴェルディ:オペラ『椿姫』より「そはかの人か」「花から花へ」
 ☆チャイコフスキー:バレエ『くるみ割り人形』より「小序曲」「トレパック」
 ☆エルガー:『威風堂々』第一番
 ☆バッハ:トッカータとフーガ ニ短調 
 ☆ラヴェル:ボレロ
 (アンコール)
 ☆プッチーニ:オペラ『ジャンニ・スキッキ」より「わたしのお父さん」
 ☆外山雄三:管弦楽のためのラプソディ
  指揮:飯森範親
  ソプラノ:高橋薫子
  オルガン:松居直美
  東京交響楽団
  埼玉県立芸術総合高校

 と、盛りだくさんです。
 バッハのパイプオルガン曲のトッカータとフーガは、プログラムにはなかったのを、急遽というか、サービスでやってくださいました。
 休憩中に撮影。この女神像が、微妙。。↓
  1011organ.jpg
 加えて、開演前にはオーケストラの主席チェロ奏者の方のソロロビーコンサートが、15分ほどありました(曲目は知らない作曲家(Mさんもご存じない)のチェロの練習曲と、バッハの無伴奏チェロ組曲からのどれか(調べたら後半の番号)から、サラヴァントとガヴォットとジーグ)。
 この盛りだくさんさで、S席3500円、P席1000円なんですよ。。
 CD一枚分の値段で、気軽に来て下さい、というものです。
 (そして、わたしたちは1500円のB席。舞台上右側にかかる3階席で、オーケストラを見下ろす感じでした)
 お客さんの入りは、、7割くらいでしょうか。たぶん、S席の悪い席と、値段が半端なA席が残っていた感じ。

 安いからたいしたことないのかな、と思ったりもしたのですが、ちょっとした趣向があり。それは、何曲か、オーケストラの中に高校生が入って演奏する曲があることでした。
 前半はモーツアルトとベートーヴェン、後半はチャイコフスキーとエルガーと、アンコールの外山雄三でした。
 埼玉県立芸術総合高校の生徒さんたち、12名が舞台に上がりました。

 これがね、、すごくよかったんです。
 高校生たち、すごいですね。
 あと、オケの人たちも、よいな、と思いました。
 「こんな子供たちと一緒かよ」とはならなくて、若いエネルギーに負けないように、そして包むように、熱演を繰り広げたのです。
 泣きそうになってしまった。。
 そして、そのエネルギーを携えたまま、ラストのボレロに突入していって、とてもよかったんです。

 それがなかったら、、普通にただよい、という感じだったかもしれません。
 みなさんプロですから上手ですよね。
 お値段は安いですから、上手な演奏を聴かせてもらえれば充分なんです。
 でもそれに加えて、熱が入っていました。
 指揮者の飯森さんも、「こういう機会はなかなかないけれどいいものですね」とおっしゃってました。
 
 なんかちょっと、衝撃だな、くらいな感じです。
 いろんな意味で。

 こんなに安くていいのだろうか、という問題と(しかもわたしたちは1500円の席ですみません)、
 それでも満席にはならないという問題と、
 若い人たちが入ったことで、生き返るかのようなオーケストラという現状。
 
 オーケストラの人たちは、舞台に出てきて、座席の空き具合に、萎えますよね。値段安くやってるわけですから。
 それでも、若い人たちが入ると生き返った。
 ここに、舞台上の人たちの気持ちや、現状を見るような気がして。。
 
 めちゃくちゃ教育費かけてもらって、あそこまでできるようになった人たちが、ああいう値段でやるのだからな。。なのに座席が埋まらない。
 それでも弾かなくちゃいけないから、弾くけれど、熱の入れようがないですよね、きっと。人情として。
 でも、未来ある若者が入ることで、生き返るんですよね。
 指揮者の飯森さんが、たぶん、中でも出色の生徒にインタビューしたんです。「夢はなんですか?」と。
 そうしたら、「(自分の演奏で)聴いてる人にいいものをあげられるようになりたい」とか、普通にハキハキ答えるんです。子供たち。
 客席も、舞台上も、一瞬固まりますよ(オケを上から見ていたのでそんな気がした)。
 だいたいがきっと、汚れちまってるオトナですから。
 その後、ほんとに瑞々しい演奏が繰り広げられて(生徒たちはみな一生懸命で上手でした。足を引っ張ってるということはなかったように思えます。むしろ、引き上げてた。。。)、ほんとにおばちゃん(わたし)はいいものもらった、という感じです。
 反省すらしてしまいそうです。

 今の不況で、各地でオーケストラに対する助成金などがカットされる方向なんですよね。
 そうしたら、こんな値段でオーケストラの演奏を聴ける機会も、なくなっていきますね。
 そして、演奏家になるって、ものすごくお金のかかること。
 
 どうしましょう、って感じですよね。。この現状。

 わたしはせめて、安い席でもときどき聴きにいって、自分が感じたこと、考えたことをブログに書くくらいはしようと思います。

 この曲やっぱりいい曲でした。 
 プッチーニ 「ジャンニスキッキ」より「わたしのお父さん」
 
 この曲は映画「眺めのいい部屋」で使われていて、なんてすてき、とずっと思っていました。それを生で1500円で聴けるなんて。。(ソプラノの高橋さんという方もかわいらしくてすてきでした)
 

  
 
 
 

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光の問題

 最近は日が短くなっていて、ちょっと困ります。
 夕方夕飯の買い物に出ると、すぐに暗くなってしまうからです。
 一応5時前に出てたりするのに。
 夏の頃とはまるで別世界だ。

 昨日の夕空1↓
  1011sora1.jpg

 スーパー行く途中で見つけたバラ↓
  1011rose.jpg

 約30分後帰宅した頃には、もうこんなに暗い↓
  1011sora2.jpg
 残照。。

 おとといの映画がイマヒトツで、あまり元気をもらえなかったですが、あれならわたしにとっては地元を歩いて、携帯で写真を撮ってブログに載せようか考えることのほうが元気になれます。
 これからどんどん日が短くなるから、もうちょっと早く買い物に行かないとかなあ。。写真という点で、ちょっと光が足りなくなりそう(笑)。
 うーむ。
 
 
 


 

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みなぎる美意識 シングルマン トム・フォード監督

 昨日は毎月一日の映画の日だったので、新宿に映画を観に行きました。
 観たのは、「シングルマン」という映画です。

 シングルマン
 
 主演は、イギリス人俳優のコリン・ファース。助演女優が、ジュリアン・ムーア。監督は、新人監督のトム・フォードですが、この方、グッチやイヴサンローランを復活させた立役者のファッションデザイナーだそうで、映画も好きで、撮ってしまった、ということです。小道具の細部までその美意識が行き届いていると評判です。
 お話の内容は、16年間連れ添った恋人を交通事故で亡くしたゲイの男性が、自殺を考えて最期の日をすごす、というものです。
 愛する人を失った喪失感を静かに演じたコリン・ファースが、各国の映画賞で高く評価されています。
 軽く調べた限りでは、ネット上での評判も上々でした。
 
 10代の頃、ゲイの映画をけっこう見ていたので免疫はあるつもりでいたし(今そういう趣味はないですが)、この話題性には惹かれて観てみました。

 しかして感想は。

 うーーーーーーーーーーーん。。。。。。。。。。。。。

 一瞬も、スキがないのです。
 どのシーンも、ほんとに美意識がみなぎっています。
 手法的には、絶望している主人公が生きる世界はほぼセピアの色調なんですが、なにかがあって気持ちにハリができるときだけ、画面がカラーになります。
 そういう分かりやすさはあるのですが、ハイエンドブランドのファッションカタログが大画面で動いてる、というイメージです。申し訳ないけど。
  
 わたしはきれいなものが好きですが、ここまでだとちょっと。。。。。
 
 観ていて、前にもこれに似た感覚を覚えたことがある、と思いました。
 どのシーンを切り取っても、絵はがきみたいにきれいな映画を見たことがあります。
 トラン・アン・ユンの「夏至」という映画でした(「青いパパイヤの香り」の人。この作品は好きだった。今年「ノルウェイの森」を撮ったそうですが、どうなっているのでしょう)。 
 それもねえ、、、始めは「きれいだなあ」と思って見たのですが、途中からちょっと引いてしまったんですね。
 それと同じ感じでした。

 なので途中から、「ここまでスキを作らないのは、どういうことなんだろう」と考えながら、見ました。
 ゲイでファッショニスタの帝王中の帝王、みたいな人なんだよね。。。
 世界のセレブのファッションの動向を決めたりした人なんだよね。。。

 ひれ伏さないと、いけないですか??

 評判はおおむね上々ですが、みなさん、監督のプロフィールに圧倒されてやしませんか。。
 わたしは、ひれ伏すことができなかった。
 (でも、「こういう話だったんだ」とがっかり目に話しながら会場を出て行く人たちはいましたよ)

 マイノリティであることの孤独が、こういう美意識を創るのだろうか、とは、思いました。
 でも、真ん中のところでは、「真実の愛」を信じていて、それを、、、、ひけらかしてしまうんです。
 映画のラストも、「真実の愛」を表現していましたし、それだけならいいのですが(それにしても暗い気分になるラストです)、
 エンドロールの最後に、監督の恋人の名前を出して、献呈してしまっているのです。
 その恋人が、今は亡き人になっているのなら、分かるかなとも思うのですが、ガンではあるらしいのですが、イタリアで療養中の、VOGUEインターナショナルの元編集長。。
 ロマンチックではあるのですが。。
 
 うーん、うーん。
 ひれ伏せと申しますのか???
 入っていけないのはわたしだけですか??

 「分かんないやつは観なくていい。金ないやつは買わなくていい」ということなんでしょうけれど。
 それは、ある意味でマイノリティの上層階級の人の孤独を表わしているのかなとは思います。
 でも、エンドロールの最後の一行で、それが陳腐なものになってしまったような気がするのです。

 ガンになった恋人へ向けて、「君がいなくなったら僕は生きていけない」というメッセージを込めて映画を創ること自体は、素晴らしいことだと思います。
 それを、クレジットにいれてしまうかしまわないか、の問題です。
 それを、世界中の、それこそ金もない人間に見せるのが、あなたのしたいことですか? と。
 ちょっとね、それは思ってしまいました。

 あの一行さえなければ、美意識の高いセレブなマイノリティの方々のことを、心底分かることはできないけれど、分かったフリはせず、分からない自分を謙虚に受け止め生きていこう、という気になれたと思うのですが。
 ちょっと、そこまで考えてあげるほどのものだとは、受け取れなかったのです。

 あと、わたしの目から見た感覚ですが、ゲイ役のコリン・ファースは、ジュリアン・ムーアとの演技のときが一番輝いていました。そりゃ、ムーアは芸達者さんですから、俳優としてやりがいもあるでしょうし。 
 その他のシーンでは、驚くほどに美しい男たち(演技が上手かは疑問。顔が映ってるだけで充分と思えるほど美しいから)と熱っぽいやりとりをしなくてはならなくて、ファース自身はゲイじゃないみたいなので、ちょっと気の毒に思えました。
 
 と、辛口となってしまいました。1000円で観たからいいかな。DVDでもよかったくらいです。
 でも、美意識の高い人のスキのなさすぎる表現に対して、いろんなことを考えることができたので、やはり観てよかったと思っています。

 会場はバルト9でした。
 期間限定の「洋梨ミルク」を飲みました↓
  1011milk2.jpg
 おいしかったです☆ でも久しぶりに冷たい牛乳系ドリンクで、お腹がゆるくなりました。。(泣)

 


 

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新米に乾杯

 昨日は実家で手巻き寿司パーティでした。
 父が寝たあとね(寝る時間すごく早い)。
 あっとさん(夫)は仕事が終わってから実家に来ました。
 
 兄のクルマで「角上」というお魚市場にネタを買いに行きました。
 ここが、いっつもすごい混んでるんです。
 昨日は台風の影響で、仕入れが少なかったらしく、空の棚が目立ちました。珍しい魚があったりすると、見てるだけでも楽しいんですけどね、このお店。
 そんなネタが少ない日でも、お客さんはたくさん。
 周辺道路(新青梅街道の小平霊園あたりです)は、休日「角上渋滞」になります。

 そんな「角上魚類」のHP→こちら
 これからは蟹や牡蠣がおいしい季節ですね。

 まあ、このお店に行くのも一種祭りっぽいです。
 昨日の実家の「祭り」のお題目は、「新米」。
 知り合いから今年の新米を分けていただいたので、酢飯にして手巻き寿司パーティですよ。
 まったくやることが平和で、笑っちゃいますね。おままごとですよね。
 でも、そういうのに照れて抵抗することにも、わたしたちは疲れてしまったのかもしれません。
 
 きらめくごはん(酢飯)↓
 1010gohan.jpg
 今年は猛暑のせいで新米のできが悪いとか(上の酢飯はおいしかったです)。
 果物の出来も悪いとか。
 でも、温暖化と寒冷化が同時進行しているらしいので、毎年こんな気候になるんじゃないかな、という気もしてしまいます。
 北海道の余市の白ワイン(ケルナーという品種100%のもので美味でした)は、新米に乾杯、としました。
 
 角上では運がいいとこういうパフォーマンス(?)も見られます♪
 
 
 
 

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