ポルースカ! ミュッセの詩とショパンのプレリュード/24番

 ここのところあんまり暑いので、冷たいものばかりを飲んだし、とうとう家でも水出しの冷たいお茶を冷蔵庫にストックするようにしたのですが、

 腹を壊しました。

 あーあ。。。

 薬飲みました。長引かないといいですが。
 水出しにしたお茶をレンジでチンしています。

 ***
 
 昨日は母に用事を頼まれたので実家に行きましたが、久しぶりに生ピアノを弾きました。
 
 去年末に右ひじを痛めてから、まだ痛みがときどき出るので、もう以前のようにピアノを弾けないでいます。オクターブとかをやり過ぎるとやはりひじに痛みが出るのです。
 すっかり指が動かなくなっています。
 でもたまに弾くとやはりいいですね。
 昨日は、ブラームスよりもショパンが心にハマるようでした。

 ショパンは19世紀のポーランド出身のピアニストで作曲家ですが、最近、ポーランド人映画監督のアンジェイ・ワイダ(「地下水道」「灰とダイヤモンド」、「カティンの森」の監督)の書いた本を少しずつ読んでいるので、それもあってショパンがハマったのかもしれません。

 ちなみに、ポーランドは、ナチの「アウシュビッツ」が作られた国で、ヨーロッパの歴史上、いろんな国から蹂躙され続けている国です。最近でも、大統領夫妻をはじめ政府の有力者が一気に全員飛行機事故で亡くなるという信じられないような事故に見舞われています。

 ***

 ワイダの本はまだまだ前半で、内容がとても濃いのでなかなか進まないし、素晴らしすぎて「うわあ!」となって止まってしまうのでなかなか読了できないかもしれません。
 
 
映画と祖国と人生と…映画と祖国と人生と…
(2009/12/06)
アンジェイ・ワイダ

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 それでも嬉しかったところを書いてしまいますが、ワイダ先生もベルイマンは難解だとされていました。ベルイマンの映画はプロテスタントの精神だからカトリックのポーランド人には馴染まない、ということのようです。そして、ワイダ先生が映画を撮る上で参考にしたのは、当時政府から押し付けられた旧ソ連的な映画ではなくて、ネオレアリズモの映画だったそうです。そして、映画のリズムをすごく気にしているそうで、やはりわたしが映画に求めるテイストと、ワイダ先生の創りたいテイストが共通しているということが分かり嬉しかったのです!

 ***

 それと、この本の中であんまりなことが書いてあったので驚いたので、それを抜き書きしたいと思います。
 それは、19世紀のフランスの詩人、アルフレッド・ド・ミュッセが書いたポーランドの詩で、ワイダ先生が引用されていました。(第7章「彼らはこれをどう理解するだろうか」より)


 「ポーランドに(1831年)」

  勇敢なるポーランドよ、私たちを目覚めさせるために、
  今までよりももっと恐ろしい災いを見せてくれない限り、
  ポーランドよ、お前は力を見出すことはないし、
  私たちの顔に表れた冷淡さを拭い去ることはできないだろう。
 
  英雄たちよ、お前たちの時が来た。だが、自分たちだけで戦うがいい。  
  ヨーロッパは手助けする気はないのだ。  
  闇夜でも驚かさないような穏やかな激励を望むのだな、それなら、
  ポーランドよ、戦うか滅びるかだ。私たちは退屈しているのだから。


 なんという詩!
 フランス語の原文とは意味の違う箇所があるらしいのですが、ワイダが書いたポーランド語をそのまま日本語に訳したということが注意書きされています。
 なので、原文はここまでひどい内容ではないのかもしれません。
 でも、ちょっと驚くくらいの詩ではないでしょうか。
 
 これを、ヨーロッパ人のポーランドに対する残酷な態度への反省と自分たちへの皮肉を込めて書いたのなら、分かるのですが、よくある「ポーリッシュジョーク」のようなものなのだとしたら(そもそもポーリッシュジョークも根拠のないものだそうですが)、悪質だなあと思います。
 それとも、この「正直さ」を賞賛すればいいのかしら?

 ポーランドはヨーロッパのスケープゴート。

 ここまでされなくてはいけないのだろうか。
 なぜ、それがポーランドなのか?
 ドイツとロシアという強国に挟まれているからということらしいですが、あまり詳しいことは知らないので納得ができない部分があります。
 (そのへんはワイダ先生の本を読み進めていけばもう少し分かるかもしれません)
 
 日本も今周辺諸国といろいろとあるので考えさせられます。
 
 にしてもこの詩はひどい。
 確かに、人にはそうやって「安心していじめられる対象」が必要なのかもしれないけれど。
 でもこんなに露骨でいいのか?

 このミュッセって名前、聞いたことがあると思っていたら、ジョルジュ・サンドがショパンとつきあう前につきあってた男でした。けっこうひどい男だったようで、サンドはぼろぼろになって別れるのですが、その後ポーランド人のショパンとつきあうようになるとは、分からないものですね。
 
 ショパンの音楽は、ロマンチックで美しいものも多いですが、ときどき驚くような凶暴性を感じさせるものがあります(わたしはそういう曲も好きなのですが)。
 祖国ポーランドが他国からこのような扱いを受けていることへの憤懣かもしれません。
  
 これは、そういう曲の一つです。
 ショパン プレリュード24番 ニ短調  アシュケナージの演奏です。
 
 
 もうひとつ、この曲の好きな動画。

 

 *おまけ*
 近所でコスモスが咲いていました↓
  1308cosmos.jpg

 
 

 
 

 
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コメント

お大事に

美紀さんこんばんは。
お腹の具合はいかがですか?
私も、冷たいものを飲みすぎると冷えてしまうので、気をつけています。

ショパンの曲は美しい中に激しさがありますね。私はあまり詳しくありませんが、「革命」とか。
美紀さんのように本などで勉強すると曲への理解も深まるでしょうね。


まだ暑さが続くようなので、お互い体調に気をつけましょうね。
私は明日から仕事が休み。明日は夫の実家で親戚が集まります。

Re: お大事に

あきさんこんばんは、コメントありがとうございます。

お腹のほうは絶賛継続中であります。。
先ほどデニーズに行ったのですが、肩掛けと足下の防寒を多少したけれどすごい冷房攻撃でした。。
あまり長引かせたくないけれど、今回どうなるでしょう。

本を読んでいて、いろんな情報がつながるのは嬉しいですね。
ピアノももっと弾きたいけれど、ひじも痛いので少し気晴らしに弾くくらいです。

あきさんは夏休みですか。夫の夏休みは世間とはずれていて、来月になりそうです。
体調気をつけて、楽しんでくださいね!

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