いにしえの奈良ツアー2013 一日目・2(東大寺)

 奈良ツアーについて再び書いていきます。
 
 初日の初めに見学した平城京跡で、だいたいこの旅の方向性は決まったといいますか、わたしにとって今回の旅は、日本の政治や都市や文化の基礎になったであろう奈良をざざっと見たことで、日本人である自分になにか「誇り」のようなものが生まれるという貴重なものでありました。
 もっと早くに来ていればよかったのかな、とも思いました。
 でもやはりこういうものにはタイミングがあり、そんなに多くの場所に行ったことがあるわけではないわたしですが(海外は台湾と中国、モンゴル、アメリカ南西部、ニュージーランド、インドネシアが行ったことのある場所です)、自分なりに東京以外の場所を見て、文化の違いや人間の違いについて感じたことについて漠然と考えてきていた上で今回「奈良」に行ったのは、よかったのだろうと思っています。
 6月の金沢帰省もいつになく充実したものだったので、それも影響があったと思います。

 ということで、今回の旅の一番「うわー!!」とした部分については先日書いたので( こちら 長くなっていてすみません。。それくらいインパクトあったんです)、これからは写真とともに、その場その場で印象に残ったことを書いていく感じにしたいかなと思います。
 自分にとっても旅の備忘録になるといいのですが。

 ***

 平城京跡の次に行ったのは東大寺でした。

 南大門↓
  1310nara1nandai.jpg
 大きいです。
 先に新しい朱雀門を見ていたので、今は色が剥げていて木肌が見えているけれど、元はあのような白や朱の色合いだったのだろうなと想像して見ました。
 でもこの「古い木肌」もいいのですよね。。これは「経年劣化」とは言わないで「味わい」と呼ばれるものなのだろうな。
 でもあの新しい朱の格子も美しく、やはりそれも見ていてありがたいという気持ちになる。
 南大門は鎌倉時代に再建されたものだそうです。

 門の中の柱や空間の構造↓
  1310nara1nandaiten.jpg
 これだけでもなんだかきれいだなあと思う。
 ガイドさんの話によると、こういう建造物に使われる柱の元の木材はだいたい山口県から運んだそうです。
 当時の山口県には樹齢何百年クラスのひのきや杉がたくさんあったのでしょうね。。
 そのような森も見てみたいと思ってしまいました。
 そして、今、そのような森はそこにあるのかしら、とも。

 金剛力士の阿形↓
  1310nara1nandaia.jpg
 鎌倉時代の仏師運慶らの作だそうです。
 吽形はうまく写真に撮れなかったので割愛します。
 仁王様の口が開いてるのが「阿」、閉じているのが「吽」だということを、このたび初めて知りました。。「あうん」ってそういうことか。。。。

 ***

 この後東大寺ミュージアムを見学。
 日光・月光菩薩像や、東大寺に伝わる宝物の刀、水晶、仏像などを見られました。
 どれもきれいでしたが、特に印象に残ったのは「伎楽面」のいくつかでした。とっても異様な感じのお面です。
 展示されていたものはないけれど↓
  1310nara1men.jpg
 元は儀式で使うお面だそうで、それが今に伝わる狂言や能の元になったそうです。
 
 ***

 この後、ちょっとマニアックとされる「戒壇堂」を見学したのですが、そこへの道すがら、ツアー参加者から一人けが人が出てしまい、近くにいたわたしと夫は介助したのですが傷口など見てショックを受けていて、わたしはあまり頭に入りませんでした。
 四天王像で有名だそうで、鑑真和上にゆかりがある場所だったそうです。
 
 ***

 その後は大仏殿↓
1310nara1daibutuden.jpg
 この大きさと素晴らしさに、けが人のショックが吹き飛びました。
 これは江戸時代再建のもので、その際には木材が足らず(やはりそうなりますよね、その用意が大変そう)、オリジナルと比べると小さいんだそうです。
 奈良時代の建築技術ってすごいですよね。。

 ヘタだけど大仏様↓
  1310nara1daibutu.jpg
 頭のぶつぶつは螺髪(らほつ)といって、一つ一つが直径30㎝くらいあって(人の頭より大きいくらい)、一つ一つが知恵の象徴だとか。

 四天王の一つ広目天↓
  1310nara1sitenno.jpg
 こちら、股間にすてきな装飾が。。。☆ いえ、撮ってから気づいたんですよ!

 今回仏像の写真はこれしかありません。すみません。
 ほとんど撮影禁止です(それでも撮っている人もいたけど、わたしそういうことするの割とイヤです)。
 この時点で仏像は見慣れていないのでよく分かりませんでした。
 でも、最終日になると「これはきれいだね」とか、そういう感想が言えるようになっていたんですよ。
 やはり集中して数を観るのは悪いことではないのですね。

 ***
  
 東大寺見学の最後は「お水取り」で有名な二月堂と三月堂でした。
 
 まず三月堂の横でいろいろなお話を聞く↓
  1310nara1sangatu.jpg
 三月堂のこの建物は、左部分が奈良時代に創られたものそのままだそうです。屋根の色が変わる右側の部分は鎌倉時代にできたもので、継ぎ足したようになっています。
 左側は1300年経っても崩れていない。ひのきというのは本当に強い素材だし、木造建築というのは本来丈夫なものなのだ、と、東大寺専門のガイドのおじさまがおっしゃっていました。(でも火に対してはどうしようもないですよね。。。)
 床下に構造の違いがあります。木で持ち上げて高床式にしているのが鎌倉時代。やはり時代が進んでいろいろな工夫をするようになった、とのことでした。

 有名な二月堂↓
1310nara1nigatu.jpg
 よくテレビで「お水取り(修二会)」の大きな松明のニュース映像がありますね。
 あれってここのことだったんだ、と初めて分かりました。無知でお恥ずかしいです。
 この二月堂の建築様式は京都の清水寺と共通のものなのだそうです。床下に木を組んで山の中腹に置くところでしょうか。
 このお堂を観たとき、パッと台湾・台北の木柵指南宮を思い起こしました。こちらも山の上にあるお寺で、なんとなくどこかが似ているのです。
 指南宮では床下の構造は見えないようになっていますが、やはり同じような技術で創られているのではないかと思いました。

 お堂からの眺めはこんな感じです↓
1310nara1nigatukesiki1.jpg

 とにかくまぶしかったけど↓
1310nara1nigatukesiki.jpg

 台湾の指南宮は山が高いのでもっと台北の街がずずーーーっと見えますが、こちらと見え方がやはりどこか似ているような気がしてしまいました。
 奈良の街はそれよりはこじんまりしたイメージですが、とてもいい眺めでした。

 このように初日は台湾で観たことのある建築などがよく浮かんできて、折々にとても不思議な気持ちになっていました。
 そうやって頭の中で比較することで自分の中に入ってくる部分があるので、これはよかったと思います。
 
 
 
 
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 神社・仏閣巡り - ジャンル : 旅行

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)