いにしえの奈良ツアー2013 二日目・2(薬師寺・唐招提寺・法隆寺)

 ゆうべ〜今朝の台風はけっこうすごかったですが、今東京都下小平は晴れてきました。風は強いです。
 深夜に東京アメッシュを見ると、今まで見たことのない丸い形になっていました。
 台風の視覚化↓
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 ***

 奈良旅行感想の続きを書いていきます。
 2日目の後半です。
 この日はすごく歩いて、最後のほうはもうヘロヘロになっていて写真もろくに撮りませんでした(汗)。
 なんといっても仏像を写真に撮れないので、建物ばかりになります。似たような雰囲気ばかりになってしまう。
 それでもいろいろな話は聞いたので思ったことを書いていきます。

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 興福寺の後は薬師寺に行きました。
 金堂、1976年に再建、落慶↓
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 薬師寺の東塔は奈良時代のものがいまだに残っていていますが修復工事中で覆いがかかっていて見られませんでした。
 平成31年に終わる予定だとか。
 西塔は1981年に再建↓
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 薬師寺は度重なる災害などで建物が東塔以外が荒れ果てていたものを、昭和40年代から再建させようとお坊さんが立ち上がったそうです。
 奈良のお寺には檀家がないので、お金を集めるために、一般人に写経をしてもらい、一巻き1000円の寄付(浄財)をいただくことにしました。
 当初100万巻き分の予算(10億円)が必要であり、住職がマスコミに出ることで話が広がり最終的には700万巻きが集まりました。それらは永代供養され、今でも薬師寺は写経道場をしているそうです。(5000年後の人たちがこれを知ったら「昔の人の情熱パねえ」って思うのかな?)
 大講堂↓
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 薬師寺はこのように全体的に新しいのですが、やはり立派できれいでした。

 仏像は古いもの(奈良時代までのもの)が多く、金堂では白鳳時代の薬師三尊像を見学できました。
 この時代のものはかすかにアルカイックスマイルなんですね。
 次に観た大講堂の弥勒三尊像あたりで、このような仏様を立派なお堂の中にオールスター(なんとか如来となんとか菩薩となんとか天がたくさんいてワンセット)で配置することで、天上界というか彼岸というか、仏の世界を視覚的に立体的に表現しようとしているんだという意図がやっと分かってきました。
 「ああ、このような世界があの世では待っているのだから、がんばって生きてあそこに呼んでもらえるようにしよう」という気持ちを起こさせようとしているのですね。きっと。
 そういう意図があるのだ、ということを受け取りはじめたのがこの薬師寺あたりからでした。
 なんていうのか、仏像を美術品として見るということではなくて、劇場の舞台上の俳優のように見るというかそういう感じでしょうか(イメージとしては宝塚歌劇団の劇のフィナーレ? 観たことないですが)。それは、仏の世界を頭の中でシミュレーションするために?  
 仏像というのは本来そういう見せ方をするために創られたもので、美術品としての鑑賞は後からついてくるものなのかな、と思ったりしました。
 そしてこの感覚を持ったあたりから「仏像」の一つ一つの違いというか、個性や表情が目に入ってくるようになりました。
 
 古い建物の東院堂↓
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 この中にあった「聖観世音菩薩像」あたりからもっと気合いを入れてお参りするようになりました。

 薬師寺は写経の活動でたくさんお金が集まったのでしょう(笑)、いろいろと再建されています。
 玄奘三蔵院↓
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 「西遊記」で有名は玄奘三蔵と薬師寺はゆかりがあるそうです。ここには三蔵法師のお骨の一部が祀られています。
 入り口上部に「不東」と書いてありますが、仏教では「西」があの世を表していて、人は生まれたら西へ向かって進むしかなく、東には戻れないということの覚悟が「不東」という言葉の意味なのだそうです。
 この言葉気に入りました。

 他には仏足石(仏像を創るようになる前には、釈迦の足の裏の跡を記した石が拝む対象だった)や、1000年持つひのき材に負けないように作られた特別な釘(「鉄は錆びるからひのきより弱いんですよ」というバスガイドさんの話に目からウロコ)、画家の平山郁夫が描いた大唐西壁画殿(こういうものまであるなんてちょっとバブリーだなと思ったり)を観ました。

 ***

 薬師寺から唐招提寺は近いので歩いて移動です。 
 このあたりでもうけっこうヘロヘロとしてきているのですが。。暑かったし。
 今ブログ書いているわたしもなんだかヘロヘロですよ。。対応しているなあ。。
 長いものばかりですみません。。。。

 唐招提寺は木々に囲まれていて伽藍の色合いも地味でお庭がきれいで、薬師寺よりも好きだったかもしれません。鑑真和上が直々に創ったお寺なんだそうです。
 金堂↓
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 奈良時代、平安時代の仏像が並ぶ。
 バスガイドさんから聞いたところによると、仏像の制作年代を観るには薬師如来像を観るとよいらしく、平安時代以前のものであれば、如来様は薬箱の上に乗っているか、手に薬瓶を持っているという形なんだそうです。平安時代以降のものだと、光背が薬瓶の形になるそうです。
 奈良の基準で考えると鎌倉時代の仏像は「新しい」ものになるんですね。。。(笑)

 鑑真和上の御廟(墓所)の前の苔庭↓
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 唐招提寺は緑が多くて、見学のリフレッシュ、息抜きになりました。
 
 はす池もあったのですがお花は終わっていました。
 代わりに絵はがき購入↓
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 薬師寺と唐招提寺は距離も近いし、派手さの対比もおもしろいのでやはりセットで行くのがいいのかもしれません。

 ***

 2日目の最後は法隆寺でした。
 奈良在住のバスガイドさんも「奈良には古いお寺がいーーっぱいありますけど、地元の人間にとっても法隆寺は別格ですねえ」とおっしゃってました。
 中心街から少し離れていて(斑鳩町にある)、奈良時代じゃなくて飛鳥時代の建物ですから。。聖徳太子が創ったとかもはやSFみたいに思えます。

 中門↓
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 金堂と五重塔↓
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 もう五重塔を観ても「ああ、、きれいだね。。。」くらいにしか思えなくなっていました(汗)。
 でもやっぱりきれいですよ。飛鳥時代のものですって。
 こちらの五重塔では最下層部分に仏教の有名場面を人形(仏像までいかないもの?)で表現したものがあり、わたしたちは釈迦が入滅(死ぬ)シーンのものを見学しました。
 ガイドさんがポイントをなにか言っていたけれどさすがに忘れた。。。

 その後大宝蔵院を見学。
 百済観音蔵がすごかったです。
 飛鳥時代の仏像は素朴でかえって伝わってくるものがあるように思えました。
 飛鳥時代のものは手の指の間に水かきがあるものが多いのですが、より多くの人を救う(掬う)ためなのだそうです。

 その後夢殿も見学。法隆寺も広いので、すごく歩きました。
 でももう本気でヘロヘロで、夢殿の写真を撮るのを忘れていました。
 夢殿の中に隠されていた仏像はすごく素晴らしいものだそうですが(写真でちらりと観たけどすごそうだった)、期間限定でしか公開していないそうです。

 ***

 ということで、とにかく濃い見学を済ませ、バスは奈良市内に戻ったのでした。
 その道中でもバスガイドさんは仏像の見方のレクチャーをしてくださいます。螺髪があるのが如来群で服装は地味(派手にする必要がないくらい悟っているから)、菩薩はけっこう派手にする(装飾的見た目で威圧)、なんとか「天」は表情豊か、などなど、気になる話をしてくださいます。
 つまり眠らせてもらえない。
 本当に疲れました。ここが3日間でピークだったかなあ。今これを書いているわたしも疲れています。。
 
 食事のことなどはまたまとめて記事にしたいと思っています。



 
 
 
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