いにしえの奈良ツアー2013 三日目・2(金峰山寺・長谷寺・室生寺)

 ちょっとベタなんですが、あんまり寒いのでこの曲を貼ります。 
 この季節になると必ず歌ってしまう曲です(そして夫が「出たなあ」と言うのも毎年のこと)。
 マチャアキバージョンよりいいかも。。


 この曲のキモは「ひゅうん ひゅうん ひゅるるうん るんるんるん」という箇所なんだろうと思うのですが、わたし個人が一番心躍るのは「冬でござんす」という言葉です。これを言いたいがために歌う。
 「〇〇でござんす」ってよくないですか?
 丁寧さと荒々しさの混ざり具合が(笑)。
 
 ***

 というわけで、奈良旅行の感想の続きでござんす(笑)。
 これで最後になる予定(番外編で食べ物のことを書きたいけれど)。
 長々と申し訳ありません。

 ***

 旅行最終日、まず初めに石舞台古墳を訪ね、「チャネラー」の血が若干騒ぎましたが、予定は目白押しなのでバスは飛鳥を後にします。 
 台風の影響で通行止めの道があり、別ルートで吉野に向かったのですが、その迂回の道すがらの景色が素晴らしかったです。(車窓から見ているだけなので、写真は撮りませんでした。少し後悔。。)

 丘の斜面に棚田がたくさんあり、黄金色の稲穂とうす緑の稲の葉と、土の茶色の三色の縞模様がアットランダムにそこかしこに見られるのです。
 飛鳥地方は今では市町村合併により「明日香地方」となっており(「飛鳥」の字を使わないのは、合併した飛鳥以外の地域への配慮だそうです)、古墳や寺社だけでなく、そのような田園風景も「日本の原風景」として残すのだと条例も作られているそうです。
 古都奈良でも特に歴史の古いこの地域では、コンビニの屋根も瓦にしなくてはいけないなど、かなり景観保全に力を入れているようです。屋根瓦のあるガソリンスタンドもありました。

 バスガイドさんのお話はこの日は特に忙しく、奈良市内から明日香に向かう間でも「右手のあそこに寺が、左手のあそこに神社が、斜め前のあそこに古墳が、今通り過ぎている左横には戦国時代のお城が(大和郡山城、豊臣秀長がいたそうだ)」と次から次へと案内があり、ついていくのが大変でした。
 本当に、どこにでも史跡があるんですね、奈良。
 なので、見学地ではもちろんのこと、バスの中でも気を抜けない(笑)。
 トウキョウモンのわたしは感心することしきりでありました。

 ***

 この日これから行くのは山の中に建てられたお寺ばかりで、たっっくさん階段を上ることになります。
 
 吉野に近い紀ノ川(吉野川)まで来ると、遠くの山の中に金峰山寺の蔵王堂が見えました。
 バスが山を登り、駐車場から10分ほど歩くと蔵王堂の下まで来ます。

 途中の吉野の山の景色が素晴らしい↓
1311narayosino1.jpg
 桜が有名だそうですが、桜の木、分かりますか。
 今は紅葉がきれいなのかなあ。。。

 金峰山寺蔵王堂、こちらは1592年頃完成↓
1311narayosinokinpou.jpg
 屋根は瓦ではなくて桧皮葺。この金峰山寺周辺も世界遺産です。

 金峰山寺のライブカメラ発見。ひゃっほう!(ライブカメラ好き) → こちら

 ***
 
 ここではお参りはさくっとして、夫と境内のベンチで話し込みました。
 奈良人について。
 
 ここに来るまでにバスの中で景観保全条例の話も聞いたし、奈良市内にしても景観のために高い建物は建てないようにしているそうですし(7階までだそう)、とにかく奈良は、わたしにとっては素晴らしいように思えたのです。空が広いし。
 そして街の中で感じることですが、奈良の人々は「人当たり」が柔らかい。
 例えば金沢とは全然違う。。。。。(汗&笑)
 でも、ただの田舎の素朴な人、ということではないのだと思うんですね(田舎の人が素朴だ、とうのも都会人の甚だしい誤解らしいけれど)。
 だってこれだけの遺産に囲まれて暮らしているし、景観保全による「不便」を受け入れているし(仏像を壊されても何も感じなかったバーミヤンのイスラム教徒とは意識のあり方が違う)、日本中(世界中)から観光客が来るし、観光客だけではなくて歴史の研究家や由緒ある家柄の人や高僧なども集まる場所だと思うので、奈良は単なる「田舎」ではないはずです。
 なのに、街の雰囲気が「偉そうで人を刺すような感じ」ではない(深く入り込んだら分からないけれど)。

 これについて、どう思う? と夫と語り合いました。

 夫は、銭湯に行くのが趣味でどこかに出かけるとその地域の銭湯に行きたがります。
 今回、ホテルの近くには銭湯があったので、それまで二晩とも銭湯に行っていました。
 そこで見た感じだど、古くてもとても清潔で、番台のおばあちゃんも気遣いがさりげなく、とてもレベルが高いと感じたそうです。
 その上で夫は「死者(死)が身近な地域だからではないか」と申しました。
 つまり、歴史が長く、たくさんの政争と死を見届けてきた地域だからではないか、「死」がいい意味で、当たり前にしみ込んでいるのではないか、と(どんなに栄華を誇った人も、最後には絶対に例外なく死ぬ!)。
 だから、もうどこか達観しているのではないか、と。

 わたしはなるほど、と思いました。
 もちろんこれはわたしたち夫婦の勝手な妄想と解釈なのですが。
 でもそう考えると、さらに奈良に魅了される自分を感じました。

 それは、究極の「墓守」の人々。5000年後の人類に向けて、それを守り続けようとしている人々。
 それって、かなりシビライズされている。
 シビレるぜ!!

 吉野の山の景色もひとつ↓
  1311narayosino2.jpg
 この山の景色も優しくて柔らかくて素晴らしいように思えました。
 友人が奈良で半自給自足生活をしていますが、元は愛知の人ですが、農業をやるために移住先を探して奈良の山間部にした、という話を聞いています。やはりポイントとして、人々がどこかオープンである、と感じたそうです。
 その気持ち、なんだか分かるなあ、と思いました。

 ***

 金峯山寺の次は奈良中心部に少し戻って、桜井市にある長谷寺へ行きました。
 こちらも山の中にあるお寺で、長い階段の回廊が有名です。
 本殿に行くまで399段↓
  1311narakouzan1.jpg

 本殿の屋根部分↓
1311narakouzan2.jpg

 山肌に沿って伽藍が点在する↓
1311narakouzan3.jpg

 長谷寺はお堂や五重塔よりも、仏像が素晴らしかったです。
 本堂内に国宝の十一面観音像があるのですが、ちょっと黙って眺めてしまう感じで、その後丁寧に拝みました。
 他のみなさんも「これはちょっと。。。すごいね」とおっしゃっておられました。
 やはりこのツアーはなかなかすごくて、3日間みっちり仏像を観てくると、よさが少し分かるようになるのですかね。国宝だというのは後から知りました。
 やはり「いいな」と思うものはちゃんと国宝なんだな、とも思いました。
 残念、本堂内は撮影禁止なので、仏像の紹介サイトのリンクです → こちら
 
 ***

 奈良ツアー最後に訪ねたのは、宇陀市の山間部にある室生寺。
 こちら、バスガイドさん一押しのお寺で、「女人高野 室生寺」と言われています。
 弘法大師空海が開いた高野山が女人禁制であったため、女性でも入れるお寺として室生寺ができたのだそうです。

 金堂前の池の鯉↓
1311naramuroo1.jpg

 有名なのは五重塔↓
  1311naramurouji.jpg
 奈良時代のもので、法隆寺の次に古い五重塔なのだそうです。1998年に、台風で倒れた杉に直撃されて損傷を受けましたが心柱が無事だったため補修できたそうです。このニュース、わたしも知っていました。
 
 こちらは長谷寺よりももっと山の中に伽藍が組み込まれており、一番高いところにある「奥の院」には、全部で720もの階段を上らないとたどり着けません。
 五重塔の後ろにずーーーっと階段が続いています。
 わたしたち、がんばって上りました! (でも60代70代のツアー参加者のみなさまも上っていた! すごい!)
 階段の高さ、幅などバラバラで、表面も凸凹で急で、本当にきつかった(長谷寺ですでに390段上っていたんですよ、吉野だって坂道だった)。
 なので、奥の院の写真がないんです。もうそれどころじゃなくて。。。
 でも本当に行ったんだぜ! 行って、お札を焚き上げてもらえるらしいので(200円)、家内安全をお願いしてきました。
 かなりハードな階段ですが、階段脇では杉の巨木がたくさん生えており、なんだか映画「アバター」の世界のようでした(あー写真撮ってくればよかった!)。
 
 こちらも仏像が素晴らしく、金堂にある十一面観音像(国宝)が「これはすごい」という感じでした。写真が見られるページ → こちら
 弥勒堂にある釈迦如来坐像には螺髪(頭のぶつぶつ)がなく、これも珍しいので見ておけとバスガイドさんに言われましたが、きれいでした → こちら

 かなり急な階段を上り下りしましたが、転ぶことなどなく無事に戻ることができてホッとしました(初日に怪我人を介助していたのでちょっと怖かった)。
 後日足が筋肉痛になるかと思っていたけれどならなかったのもホッとしました(笑)。

 バスに戻るとき見つけた↓
  1311narahikouki.jpg
 個人的にはこれを見て、奈良との別れを明るく感じることになりました。

 この後バスは近鉄名張駅へ向かい、バスガイドさんと運転手さんと別れ、クラブツーリズム専用特別列車「かぎろひ号」に乗り、サーバーから注いだプレミアムモルツを飲みながら名古屋へ。そして東京へと向かって旅を終えました。

 とってもよい旅でした。
 奈良、また行く機会を作りたいです(気持ち的には今すぐ行ってもいいくらいだ!)。


 
 





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