奈良興福寺 文化講座 第187回 仏教と書 其の一

 昨日は夕方から、新宿の文化学園にて行われる「奈良興福寺 文化講座」に参加してきました。
 
 こちらは、先日行った「興福寺仏頭展」の会場で案内をもらってきていて、興味を引かれたのでした。
 東京でこういう講座があったのですね。もう187回目だそうです。

 毎回テーマがあってそのお話が1時間、その後休憩と瞑想の時間、その後1時間は、興福寺の多川俊映貫首から興福寺が総本山である「法相宗」の教義である「唯識」の勉強をする、というものでした。

 昨日のテーマは「仏教と書」で、書家の柳田泰山さんのお話でした。

 わたくし、例のごとく、まーーーったくなーんも内容を知らず・調べずで会場に入りました。
 図々しいです。
 
 先日の仏頭展で、今中金堂を再建中の興福寺が、簡単なお経の写経と勧進(寄付)をやっているというのを知り(昭和に薬師寺がやったように)、夫とぜひともやってみたいねと言っています。
 でも夫婦そろって字がド下手で、書道などしたこともないので、まずお話だけでも聞いてみたいので参加させていただきました。

 本来なら、お話しして下さった柳田泰山さんのプロフィールを書くべきなのかもしれませんが(資料もいただいたし、幼少期からのお話も聞きました)、ちょっと恐れ多くてできません。。

 ***
 
 わたしは小学校の頃、習字の時間がとても苦手でした。
 すってもすっても墨汁が濃くならないからです。
 半紙に筆を下ろした瞬間、水っぽい色が染みてにじんでとてもがっかりしたものです。
 書き直しできないし。
 なので習字の授業で納得いく時間を持てたことがありません。
 体育(プール)の時間も苦手でしたし、学年が上がるにつれて理数系も苦手となっていきました。
 でも、習字に対する苦手意識は、ちょっと別物として残っています。
 (今思うと、一授業45分で、墨をすっていい字なんて書けるわけないですよね! 墨をすること自体は嫌いではなかったです。いい匂いがするし。でも、する手の力加減がヘタだったのだと思います)

 そんな記憶を取り戻しながらお話を聞いていました。
 
 仏頭展で見たお経の巻物もきれいだったし、台北の故宮博物院でも古い中国の書は少し見たことがあっても、書の見方はわからないでいましたので、「基本的に字は逆三角形を意識して書く」など、見たり自分で字を書くときに気をつけるとよさそうなポイントを教えていただけたのでよかったです。

 わたしはつい、考えている速度で字を書きたいと思ってしまうので(なのでタイピングもガタガタうるさいし、ひじが痛くなります)、それも字を汚くしている要因だろうなと思います。
 自分の考えを外に出すための「字を書く」ということと、「美しい字を書く」というのは別物かもしれません。

 ***

 後半の「唯識」の勉強も興味深かったです。
 「唯識三十頌(ゆいしきさんじゅうじゅ)を読む」というタイトルです。漢文のお経を訳していただいたプリントが配られました。

 お話を聞いていて、「自分の心がすべてを創る」といういわゆる「スピリチュアル」系の考え方にかなり近いということが、改めて分かりました。
 
 すべてのもの、あらゆることがらを心の問題とし、心の要素に還元して考える立場
  
 これが「唯識」なのだそうです。

 つまり、問題を他者に責任転嫁できないということで、ここ10年くらいで市民権を得た「自己責任」という言葉を思い出します(「自己責任」というのは、わたしが初めて耳にしたときはスピリチュアル用語としてで、「だからこそ自分を律しよう」という気持ちにさせるものとしてありましたが、今は、他人を突き放すための言葉になっているような気がします。本来の「自己責任」は、自分から言う言葉だと思います)。

 昨日は誰にでもある心の中の「よくない働きをする部分」についてでした。
 とても細かく分かれていて、それぞれに名前がついているのです。その働きについても説明されています。
 そうやって「わたしたちの抱える心の問題」を分類して分析して、系統立てるという部分が、「学問」なのだろうなと思いました。
 「悪い心」には、思い当たる部分がありすぎました。耳が痛い(笑)。

 わたしは7年くらい前に、日蓮宗のお寺の勉強会に参加していたのですが、そこではあまり仏教の教義の専門的な話はなくて、お題目を唱えようということと、お祓いなどのお話が中心でした。聞いてよかったなと思うことはたくさんありました。
 でも、わたしはもうちょっと専門的な話、仏教の教義そのものに興味があったので(仏教を信じることの「効果」よりも)、いい機会を得たなと思っています。
 もちろん、「唯識」の考え方=仏教ということではないと思っています。いろんな考え方があるのだろうし。。
 そして、仏教の信徒になりたいとか、そういうことを考えているわけでもありません。
 お墓の問題で言えば、実家両家はもう決まったお寺があるので、それを生きている限りは継ぐのかなと思っているので、そういう意味での興味ではありません(自分の居場所を探している、というようなことではない)。
 ただ、こういうことにどうも興味があるのです。
 考え方を取り入れる、とか、そういう感じなのだと思います。
 これも図々しいのかもしれませんね。
 
 ***

 とにかくとりあえず感想を書いていますが、ものすごく勉強になりましたし、充実感を味わえました。
 この講座、参加費500円なんです! 案内のサイト → こちら
 よいものを知ることができました。
 また来月も参加しようと思っています。


 *おまけ*
 ロディアのカバー付きメモパッド↓
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 ノートを持参しなかったので、行きの途中で購入しました。初ロディア。カバーはボブ・ファンデーションというデザイン会社とのコラボだそうです。
 こういうメモパッド、とても使いやすいですね!
 
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