80年代の一部の洋楽ヒット曲の効用

 先ほど見るテレビ番組がなくてチャンネルをうろうろしていたら、BSの通販番組で80年代の洋楽ヒット作品を集めたCDアルバムセットが紹介されていました。
 シンディ・ローパーやシーナ・イーストン、デュラン・デュランやポリスなどの往年の名曲たちが触りだけ流れて、夫と「くーーーー!! これはーーー!! 欲しいかもー!」と盛り上がってしまいました。
 そのアルバムは全82曲入りの5枚組で1万円、まあ買えない値段ではないけれど、PVが見られるわけでなし、、7500円なら買うんだけどなー、などなど。
 それで結局「YouTube漁ればいいしね(PVも見られるしね)」というつまらない結論に落ち着きました。

 それでもちろんその後YouTubeを漁ったわけです。
 YouTube万歳。

 それで、その聴いた中で、若い頃の自分を突き動かした「何か」に触れる曲が出てきたのでブログを書こうと思ったのです。

 まずはジョー・ジャクソンの「ステッピンアウト」。

 
 この曲、メロディだけ覚えていて、歌手の名前もタイトルも分からないでいて、20年以上謎だったのですが(一回、お世話になっていた方から曲名などを教えてもらっていたんですが、その頃パソコンもYouTubeもなかったからすぐに確認できず、CDを買うまでも到らずまた忘れてしまった)、今回テレビで紹介されたため分かりました。

 この曲のメロディの繰り返し、♪♯ドー♯ラー♯ソ♯ラ♯レー♯ドー・・・♪
 もうこの主題だけでここまで曲を引っ張っていけるというのがすごいですね。
 そしてピアノの音がいいんですね、キラッキラで魔法の粉が舞うかのよう(わたしはやはりピアノの音がうまくフューチャーされてるものに弱い)。
 いい意味でちょっとバカっぽい感じにとてもワクワクします。
 この曲のそういう部分が、頭の中にずっとあって、わたしを駆り立てていたのです。若い頃。
 
 あともうひとつ「うおー」と思ったのはティアーズフォーフィアーズの「ルールザワールド」。
 
 こちらはノエビア化粧品のCMにも使われていたので知っている方も多いのではないのでしょうか。
 この曲は「ステッピンアウト」とは違うのですが、、、この2曲にはわたしにとっては共通点があるんです。
 
 「聴いているとどこかに行きたくなる」ということです。
 (「ステッピンアウト」は夜の都会に出かけたくなり、「ルールザワールド」はとにかく広い場所に行きたくなる)

 ***

 あの頃、若い頃、わたしはどこかに行けばなにかが見つかると思っていました。
 80年代には、そういうことを信じさせてくれるような音楽がたくさんあったのです。上に貼ったものだけではないです。たくさんあって、わたしはそういう音楽を見つけてはテープに録ってウォークマンに入れて出かけていました。一人でも。
 とにかくどこかに行かねばなにも始まらない、と思っていました。
 (だから19で台湾にも行ったし、モンゴルにも行ったし、アメリカのグランドキャニオンにも行ったのです。20代前半までで濃い旅をいくつかしました)

 今ではすっかり地元に収まっている冷え性のおばちゃんですが。。。

 世界には何かがあり、それを見つけにいかなくては、と駆り立てられる気持ちはあったのです。
 世界には、そう思わせるものが、たぶん、、90年代前半くらいまではあったんだよなあ。。。

 これは「昔のほうがよかった」という話ではありません。

 でもあの頃は、そういう空気があった。「世界」がまだなにかを信じていた。期待に満ちていた。
 何も知らなかったということかもしれない。

 トトの「アフリカ」。
 
 これもなにかを見つけたければどこかに行かなくては、という気持ちにさせる音楽だ(トトってすっごい名人ぞろいのバンドだったんだな! 「ロザンナ」とか高度すぎる!)。
 あの頃「アフリカ」って夢がある土地の一つだったんだよ。。。
 チベットとかもね。
 「秘境」があると思っていた。
 そこはどこか素朴でどこかユートピアなんだと思っていた(わたしが無知すぎたんですけど)。
 でも今よりはマシだったのかも、30年前とかなら。

 ***

 わたしは、今を嘆いているわけでもないのです。

 もちろん、わたしたちは今まるで別の時代にいるんです。
 ネットあります。
 知りたくないことまで知れるんです。知ろうとすれば。
 中にはゲンナリすることもあり、ユートピアなんてないなと思います。

 でも、それは悪いことではないんです。
 もうこうなってしまったからには、知っていくしかないとわたしは思っています。
 そして自分で考えて自分で判断していくしかないんだろうと思います。

 わたしは、今のこの情報の海の中で生きていくのでいいと思っています。

 でも昔聴いていた「(物理的に)どこかに行きたい」と思える音楽を、たまに聴いて、その頃の駆り立てられる気持ちを思い出すのはとてもいいなと思ったのでした。




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