横山幸雄 ピアノリサイタル ベートーヴェン・プラス vol.2 東京オペラシティ

 昨日は初台にある東京オペラシティにて行われた、横山幸雄さんのソロピアノコンサートに行ってきました。
 開演から終演まで6時間に渡る長丁場!
 横山幸雄さんは毎年ゴールデン・ウイークにショパンの全曲演奏会を同じオペラシティでなさっておられますが、そのような長い時間の演奏会の一端を見てみたくなり、行ってみることにしたのです。
 今回のプログラムは、ベートーヴェンの曲がメインですが、違う作曲家も取り上げるというもので、ベートーヴェンプラス」という企画です。
 このようなオペラシティでの6時間程度のプログラムは秋の恒例ということで、もう長くされているそうです。

 9時半に家を出て、朝の心地よい空気の中会場に向かいました。
 10時半、オペラシティと陽の光↓
  140924opera1.jpg
 
 まずはちゃんと起きていかれたのでよかった。。(風邪で寝る時間が乱れていました、元から乱れている人間ですが。。)

 
 昨日の曲目です。

   
 第1部
  ☆ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.2-1
  ☆ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第2番イ長調 Op.2-2

 第2部
  ☆ベートーヴェン:2つのロンド Op.51
  ☆ベートーヴェン:ロンド・ア・カプリッチョト長調 Op.129
  ☆ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第3番ハ長調 Op.2-3

 第3部
  ☆ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第19番ト短調 Op.49-1
  ☆ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第20番ト長調 Op.49-2
  ☆ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第4番変ホ長調 Op.7

 第4部
  ☆ショパン:ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調「葬送」 Op.35
  ☆ブラームス:ピアノ・ソナタ第2番嬰ヘ短調 Op.2

 第5部
  ☆シューマン:ピアノ・ソナタ第1番嬰へ短調 Op.11
 
 (アンコール)
 ☆ベートーベン:ピアノソナタ第8番「悲愴」 第二楽章 変イ長調 



 ***

 わたしは予算の都合で(笑)、いつものお安いエリアの席です。舞台上右側バルコニー席、3階。
 正面席の後ろ〜〜のほうのお安い席よりは、音も聴こえるし、演奏者も手すりのかげからちらちら見られて、角度はついていますが表情がうかがえます。(なのでわたしはもっぱらこのエリア専門)
 正直、これだけのプログラムを、あのエリアだからといって、あの値段(3000円)で聴けるのは、お得としか言いようがありません。。
 ありがたいです。

 ありがたいのですが、、途中、お昼を食べるための休憩もあり(軽食を買っておいてホールの廊下で食べました)、お腹がいっぱいになって、途中寝落ちしてしまうシーンもありました。。すみません。。

 前半3部までベートーヴェンの曲が続いたのですが、まだ若い頃、初期の、耳が悪くなる前のベートーヴェンの曲ばかりであり、少し退屈というか、、どうしても似たテイストになってしまうのだなという感じがしました。
 まじめに作っている、理論的にまっとうな音楽なのだと思うのですが。。
 分散和音!! 対位法! という感じで、基本に忠実ということなのでしょうけれど、少し曲調が単純に思え、「大作曲家の苦悩が見える」という感じの音楽ではまだない段階の曲なので、、ところどころ寝てしまいました。。すみません。。

 これは、聴くほうも少し大変ですが、弾くほうはもっと大変だろうなと思いました。
 集中力を維持するのが。。

 休憩時間にパシャリ↓
  140924opera2.jpg

 ***

 ベートーヴェンが終わって長めの休憩が入り、ショパンなど、ベートーヴェン以降のロマン派の作曲家の曲が始まると、やはり音楽が変わったなと思います(ここからは改めて集中できました)。
 不協和音も出てくるし、音楽の内容が複雑になるように思います。
 古典とはやはり違うのですね。

 ブラームスとシューマンのピアノソナタははじめて聴きました。
 ブラームスはショパンより少し後の作曲家ですが、ベートーヴェンと同じドイツ人で、生真面目な人だったようで、音楽もその時代にしては古典的に思えました(ベートーヴェンに少し似ているような?)。
 その時代、フランスで活躍する作曲家(ショパン、リストなど)が注目されるようになり、人間の自然の姿を謳うロマン派が芸術の(流行の)主流になりますが(この動きは音楽にとどまらない)、きっとそのブラームスの「古くささ」は逆に個性とされたのだろうと思います。

 シューマンのピアノソナタもはじめてでしたが、この方も大変な思いをされた方で。。。
 美人ピアニストのクララ・ヴィークとの結婚を反対され反対され、ほぼ駆け落ちのような形で結婚し、子だくさんで、、繊細さからか、精神を病んでしまい自殺未遂をし、精神病院で一生を終えるのです。
 音楽への情熱は強い人で、音楽ライター(評論家)として、ショパンを世に勧めるということも熱心にした人です。
 このあたりのことは、伝記を読んだり映画を観ていたのですが、ソナタを聴いていて、こういう美しい曲を作る人が、その後、精神を病んでしまうのだなと思うと切なくなりました。

 横山さんのピアノに関しては、この初夏に聴いていた、地元ホールでの1時間のショパンで、席が舞台に近く音のよく聴こえるエリアだったので、やはりそれに比べてしまうと、3階RA席は物足りない、というのはあったかと思います。。(でもこんなことを書くのはアレですが、、ツィメルマンさんは3階RAでも研ぎすまされていたのです。。このあたり、、ちょっと考えさせられています。音の強弱などは横山さんだってすごいのですが。。)

 あと、やはり全体で6時間というのは長くて、途中ちょこっと寝てしまったし、、お得ですが難しい部分もあるかなと思いました。聴くほうもやはり少し大変です(お客さんでも、午後からいらした方々もいたようです)。
 ただ、横山幸雄さんのこのような演奏スタイルはほかに類を見ないものだと思うので、体験してよかったと思います。

 
 *参考資料*
 シューマンのピアノソナタ第一番、全曲です。
 昨日の横山さんの演奏のほうが迫力があったし、音も分厚く6時間のラストにふさわしかったです!
 横山さんは最近シューマンの録音を出したそうです。
 
 
 
 

 
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コメント

コンサート

美紀さんこんばんは。
6時間のコンサートですか!
すごいですね。
どんなに良いホールでも、お尻痛くなりそう。
私も絶対寝ます(-.-)
でも、演奏者が一番大変ですよね。ピアノは1人で弾くものですし。

そんなにたくさんの曲を、3000円で聞くことができて素晴らしいですね。

ベートーベンの若い頃の曲は、曲想が違うのですか。
私は不勉強なので、ベートーベンのピアノソナタは、3代ソナタとテンペストしか知りません…。

第九を歌うので、ピアノ曲も聞きたくなりました。激しい短調の曲を聞きたい気分です。


私は、10月と11月にコバケンさんのコンサートに行きます♪
10月は地元から近い所、11月はサントリーホールです。
1年ぶりのコバケンさん、楽しみです。
芸術の秋、楽しみます。
美紀さんも、お体お大事になさって下さいね。

Re: コンサート

あきさんこんばんは、コメントありがとうございます。

はい〜、6時間コンサート初参加でした。
途中けっこう休憩が入るので、演奏時間自体は3時間強、というところかもしれません。
ずっと座っているのですが、ちょっと窮屈ですかね。。
長丁場だったので、お隣の方と少しお話などしていました。一期一会でそれもよかったです。

ベートーヴェン、多くは初期のものでしたが、中期のソナタもありました。でもここでとびとびで寝てしまい、ハッキリ覚えていないのでした。。
第一楽章、第三楽章は短調で激しめ、第二楽章は牧歌的な長調、というようなパターンが多かったように思います。
やはり三大ソナタなどの有名曲というのは分かりやすい主題があったりして、特別なのだなと思いました。
激しい短調のピアノのベートーヴェンというと、わたしは悲愴の第一楽章が浮かぶかな♪

あきさんは二ヶ月連続でコバケン様かー。いいですね! 
とんとご無沙汰すぎてどうしよう、、オケの演奏会自体にずーっと行っていません。。サントリーも行ってない。。
年内どこかで行けるかなあ。。

本格的に芸術の季節なので、いろいろと楽しみたいですね♪
風邪ももうしばらく引きたくないです! あきさんも気をつけてくださいね!

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