東京国立博物館 インドの仏展 と 法隆寺宝物館

 昨日は都内へのお買い物がてら、上野の東京国立博物館の表慶館で開催されている「インドの仏展」を観てきました。
 展覧会のサイト → こちら

 コルタカ・インド博物館所蔵のインドの仏像の展覧会ですが、先月こちらを特集されたテレビ番組も観ていて、一応行こうかなと思っていたので、買い物のついでに行ってきました。
 気晴らしになりました。

 「仏教美術の源流」という副題がついた展覧会です。
 初期の仏教では釈尊その人の像は造らないようにされていたそうで、法輪や菩提樹の姿で象徴されることが多かったそうです。
 それがときを経てだんだん「仏像」というものができていくことになるようです。
 やはり、普通の人が目で見て分かるものにすることで、信仰心が強まるということがあるのでしょうか。
 
 正直、自分はやはり日本の仏像のほうが好きかなと思います。 
 ありがたみを感じるというか。。
 でも仏教はインドが本場なので、観ておくだけは観ておこうと思ったのですが、あまりピンと来ない感じでした。
 どこか、戯画的なイメージというか、、装飾的で、、観ていて「気が引き締まる」という感じにならなくて、そこが少し物足りなく感じてしまうのです。「おおらか」と思えばいいのかもしれませんが。
 以前、2回ほどインドネシアのボロブドゥール遺跡(仏教遺跡)に行ったことがありますが、そちらは「パワースポット」としてすごいのかなとは思いましたが、レリーフなどは「すごくきれいだな」と思う感じではなく(わたしにとっては、です)、その感じと似ていました。

 パキスタンで出土した像などは、仏像というよりギリシャ彫刻のようなものもあり、うーん、地理の問題というのは大きいのだろうなと思いました。西側に近いとどうしてもそうなるのかな、とか。
 アジアの中で東端に位置する日本の仏教美術は、きっと本場から離れている故に、必死にそのエッセンスを探ろうとして、結果まじめな表現になるのかなと思ったりもしました。
 わたしはそういうもののほうが好きかもしれません。
 切実で必死な感じが愛おしいなと思うから。

 最初期の仏教美術はこうだった↓
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 紀元前2世紀頃の「法輪の礼拝」という仏教をモチーフにしたレリーフ。
 真ん中の法輪が釈尊その方なのだそうです。
 その人そのものを描くのは畏れ多い、という感覚がその頃にはあったそうです。
 そういう感覚はすごいなと思います。唯一買った絵はがきがこれです。

 インドの仏像には心底感動したわけではないのですが(生意気ですみません)、会場になった東京国立博物館の表慶館に入るのははじめてで、この建物自体がすごくきれいで、これには感動しました。

 真ん中のドームの内部↓
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 これだけでも充分感動できたのでヨシなのです。

 昨日はついでに、法隆寺宝物館も見学してきましたが、正直こちらの展示には感動しました。
 奈良の法隆寺に伝わり、明治に皇室に献納され、戦後国に移管された宝物を展示しています。
 小さな観音像や、伎楽面などが多かったですが、、日本の表現て、、なにか切実で、胸に迫るものがあるなあと思ってしまいます。
 観た後、身体が透き通るような爽快感がありました。

 国宝の素晴らしい水瓶↓
  150413suibinn.jpg
 ※画像は東京国立博物館のサイトから拝借
 口と取っ手が龍にかたどられていて、胴体にペガサスが刻まれているんです! きゃー!
 
 法隆寺宝物館の建物もすっごくすてきでした↓
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 東京国立博物館の中で一番モダンな建築。
 設計は谷口吉生さんという方で、1999年に完成したそうです。
 前庭にある四角い人口池がかっこいいです。
 展示室は暗く静謐で、それも素晴らしかったです。
 
 モダンだけどやはり和↓
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 2階の出口付近のフロアから窓の向こうを望む。
 あくまでも格子をイメージしているのか、直線がきれいです。

 前庭から見る表慶館のドーム↓
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 ボタンザクラ(左下のもの)には少し早かった。でも柳の新芽がきれいな緑です。

 こちらの法隆寺宝物館、2015年5月20日(水)~2016年3月14日(月)まで環境整備工事のため休館するそうです。今のうちに見ておけてよかったです。
 東京国立博物館は企画展だけ観て帰るのではもったいない場所ですね。都内にこんな場所があるのが嬉しいです。

 
 *おまけ*
 表慶館裏に咲いていたモチノキの花↓
  150413motinoki.jpg


  
 
 
 
  
 
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