アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

 昨日は仕事が休みとなった夫と映画を観てきました。
 久しぶりに休日らしい休日だったかも。

 観たのはメキシコ人映画監督アレハンドロ・G・イニャリトゥの「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」です。
 去年のアカデミー賞で作品賞・監督賞・撮影賞・脚本賞を受賞した作品。
 主演はマイケル・キートン、エドワード・ノートンなど。

 以下、この映画の予告編のYouTubeページから解説文をコピペし、予告編を貼ります。

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『バベル』などのアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが監督を務め、落ち目の俳優­が現実と幻想のはざまで追い込まれるさまを描いたブラックコメディー。人気の落ちた俳­優が、ブロードウェイの舞台で復活しようとする中で、不運と精神的なダメージを重ねて­いく姿を映す。ヒーロー映画の元主演俳優役に『バットマン』シリーズなどのマイケル・­キートンがふんするほか、エドワード・ノートンやエマ・ストーン、ナオミ・ワッツらが­共演。不条理なストーリーと独特の世界観、まるでワンカットで撮影されたかのようなカ­メラワークにも注目。
(C) 2014 Twentieth Century Fox. All Rights Reserved.
配給:20世紀フォックス映画



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 イニャリトゥ監督の作品は「21グラム」、「バベル」、「BIUTIFUL」を観ています(オムニバスの「セプテンバー11」も観ています)。
 前作の「BIUTIFUL」がものすごかったので、「こんなのを創ってしまって、次はどうするんだろう」と思っていたら、こう来たか、という感じです。

 全編ワンカットで撮影されてるように見えます。編集技術もすごいです。
 それに合わせて全部演出されているのだなと思うとすごいなと思います。
 でも、、「ああ、ここでいったん切っているのかな」とか思いながら観てしまいました。
 本当に手作りでバカみたいなワンカット撮影をする相米慎二の映画が好きなので、、この手法自体をそこまで「うおー! すげえ!!」みたいには思いませんでした。
 数日間のできごとを時系列順に描いているからこそ成立する手法かなと思いました(場面が過去に飛ぶとかでもワンカットでつなげて見せることってできるんだろうか)。

 内容はブラックコメディということですが、毒があまりにもすごくて面食らいました(「演技の幅をあんたに見せたくて」というセリフが何回か出てきますが、その描き方の毒っぷり(じゃないかもしれない、哀れみなのかもしれない)がすごくて、怖いなと思いました。きっと監督自身がそういう働きかけをたくさんされているのだろうなと思って、この映画を観てもそれをできる俳優がどれだけいるのかと思いました。怖い怖い)。暖かみはきちんとあるのだけれど。。
 ハリウッドとブロードウェイというアメリカの二つの娯楽産業のことを、どちらも揶揄しているのかなという印象です。アメリカ人ではない、メキシコ人だからできることかなと思いました。
 メキシコって、麻薬組織の犯罪がすごいと聞くけれど、そういう社会に生きてきた人じゃないとこういうシビアな映画は創れないのかなとも思います。
 今の日本人には絶対に創れない映画かなとも思いました。

 役者さんたちの演技もよかったのだと思います。

 すごい映画だと思いました。
 でも、わたし個人は「BIUTIFUL」のほうが好きです。

 映画好きな方なら観てもいい映画なのではないかなと思いました。
 日本でロングラン決定というのは少し意外な気もしています。

 イニャリトゥ監督には、「こんなの創ってしまって、次どうするんだろう」と、また同じことを思っています。





 
 
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