石井裕也監督 川の底からこんにちは

 ゆうべ、テレビ放送を録画しておいた映画「川の底からこんにちは(2010年)」を観て、よいなと思ったので感想を書きます。
 監督は「舟を編む(2013年)」で日本アカデミー賞を受賞した石井裕也さん。まだ32歳だとか。
 主演女優は、この「川の底からこんにちは」での仕事で監督の石井さんと結婚された満島ひかりさん。
 満島さん、「悪人」のときにも思いましたが、よい女優さんですね! 顔の中に真実がある!
 


 「自分はしょせん中の下の人間ですから」と言い切る女の子が、「中の下の何が悪いんだ! だからがんばるしかないんだよ!」と発奮し立ち上がっていく様をユーモラスに描いた映画です。
 前半、あまりにも主人公がしょぼくれているのでイライラして、観るのをやめようかと思ったのですが、「しょせん中の下だからしょうがねえ、だからがんばるよ」というテーマになかなか共感し、最後まで観たら号泣してしまいました(笑)。
 
 石井裕也監督、すごいですね。 
 この映画は封切り当初は単館ロードショー扱いで、笑いのセンスも独特で一般受けしない部分もあるのに、「舟を編む」でザ・王道という映画を作り、アカデミー賞獲るんだから。。。
 映画のテーマは同じで、自己主張できない主人公が、労働環境と周囲の人間関係からの影響で少しずつ変化し、成長していくというもので、「舟を編む」では、「川の底からこんにちは」であった毒っぽい笑いの部分を抑えて、誰が観ても納得のまっとうな映画に仕立てたのですから。。
 わたしはちょっと「若い人にしては聞き分けがよすぎやしないか」と思ったのですが、ベースにこの「川の底からこんにちは」があるのならば、お見事としか言いようがないなあと思ったのでした。

 石井監督と満島さんがこの映画の仕事をもとに結婚したというのもいいなと思いました。
 お互いに才能があるもの同士、世に認められてめんどくさいことになる前にパパッと決めたのだとしたら賢いなと思ってしまいます。

 わたしは夫とは実験映画を作る「イメージフォーラム」という映像講座で出会ったので(一応二人ともすべての課題を作って卒業した。けっこう脱落する人の多い講座でした)、うちではいつも映画談義をしていまして、「森田芳光が死んで、日本で王道映画を作る人がいなくなってしまったのでは」とよく話していましたが、石井さんという才能が出てきてよかったなあと思いました。
 わたしたちの世代は、どうも「王道」に素直に向かえない気質なようで(同世代の宮藤官九郎はひねりすぎるのでちょっと頼りない。同世代として気持ちは分かるし、情けない。だからもっとがんばりたいと思う)、若い人はこんなに素直に向かえるのかあと思ったりもしています。
 
 石井監督の作品をもっと観てみようかなと思います。

 
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