近代中国が描かれた映画 チェン・カイコー監督 「さらば、わが愛 覇王別姫」

  こういうことばかり書いていたらいけないのかもしれませんが、中国の株のニュースがテレビなどでも報道されはじめましたね。
 中国の市場で取引停止した企業は1400社くらいになっていて、今度は大株主や経営幹部、役員を対象に持ち株の売却を6カ月禁止するという驚きの手に出たもよう。。。
 やはり中国には自由なんてものはなかったのか、と思ってしまいます。

 ***

 今まで何度も書いてきていますが、わたしは19歳のときに初めての海外旅行で台湾に行き、夜の中正記念堂で、「宇宙は一つ、宇宙とわたしは一つ、宇宙はわたしでわたしは宇宙だ」という素晴らしい感覚に襲われ、それからスピリチュアルな分野に興味を持ち本を読んだりしていくうちにチャネリングが始まったという経緯があります。
 それからわたしにとって台湾は特別な場所になっており、30代の頃は毎年のように行っていました(今はそういう情熱が奈良(仏教)に行ってしまいました。これは「正しい流れ」だったと思っています)。
 
 台湾は、戦後、中国国民党が共産党に敗れたときの逃走先であり、国民党は清王朝まで受け継がれてきた歴代の中国の宝物を管理していたので持ち出しすることができました。なので台北の故宮博物院には中国の古代からのお宝が、たくさんあるのですね(北京の故宮博物院にはそこまでのお宝は残っていない。けれどあの建築だけでもすごいですよね。。一度行ったことがあります)。
 台北の故宮博物院も何度も行きました。とても好きな場所です。何度も行くことで、ものを見る目が、少し鍛えられたように思います。
 (はじめのうちは清王朝のハデハデなお宝に目を奪われましたが、何度も見るうちに飽きてくるし、そのうちに焼き物などはシンプルな宗の時代のものがいいんだなあとか思えるようになりました。やはり美術品などはくり返し見るのが大事なのかもしれません)

 だから、わたしは、中国テイストのものが、好きなんですよ、とっても(たぶん、戦前までの文化に惹かれるんです)。
 なのになんだろう、と思ってしまいまして、、、最近のこのニュース。
 共産党ってひどいわ。。。
 
 最近のニュースはあまりに過激に思え、こんなことでは本国の人たちの不満も限界に達するのではないかと思え、もしやまた「革命」のようなことにならないとも限らない? などとも思ってしまいました。
 (でも天安門のことを考えると、軍部に鎮圧されるのでしょうか。戦車で自国の勇気ある若者を文字通りつぶすことができる国ってすごいですよね)

 ***

 そんなことを思っていて思い出したのが、1993年の中国・香港の合作映画、「さらば、わが愛/覇王別姫」です。
 
 監督は「黄色い大地」などでも有名なチェン・カイコー監督(「黄色い大地」もすごい映画です。一時期、80年代の中国映画に魅せられていました。「芙蓉鎮」という映画もすごかった記憶が。。。「古井戸」っていうのもあったな、、、なんだかあの頃の中国映画には一種の迫力があったように思うんだけど。。「紅いコーリャン」までがなにやらすごかったのかなと今思った)。
 主演はレスリー・チャンとコン・リー、チャン・フォンイー。
 劇中のレスリー・チャンの舞台上の姿↓
  150709saraba.jpg

 これは、北京の京劇界を舞台にした映画で、戦前から文化大革命までの時代の移り変わりが、3人の登場人物の三角関係を通して描かれます。
 男性二人と女性一人の、愛憎の物語です。同性愛的要素もありますが、それすらも超えた人同士の想いのやりとりの激しさが胸に迫る映画です。
 それだけなら「濃いなあ、べっとりしてるなあ」ということで終わるのですが、背景にある中国の近代史の描き方がすごいんです。特に後半の文化大革命の「つるし上げ」のシーンが、胸が痛くなるほどの内容です。あの容赦ない描写が、この映画をカンヌ映画祭のパルムドールまで導いたのではないか。
 20年前の頃、くり返しこの映画をレンタルしてきて見ていました。
 日本版の予告編です。

 ああ、この短い動画のレスリー・チャンを見るだけで泣けてきてしまう。。。彼は、この映画から10年後、自殺してしまいます。有名人の訃報で本気で泣いたのは、この人が初めてでした(それくらい、この映画に、20代前半のわたしは入れあげてしまっていたのです)。
 美しいものが否定されて失われていくって、それだけですごく悲しいです。ここまでしなくちゃいけないもの? 
 映画の中の文化大革命のシーン、近衛兵と主人公↓
150709saraba2.jpg

 この映画の文化大革命のシーンを見ると、中国の人たちというのは、簡単になにかに熱狂してしまいやすいのではないか、という印象を持ちます。あと、富の上にあぐらをかいて、退廃的になってしまう傾向もあるのではないか。
 そしてそれまであったものを簡単に否定してしまう。。中国って、たくさんの王朝ができては滅びてを繰り返していて、革命(動乱?)が起こりやすい場所だそうですね。農耕民族ではないから土地への愛着もないということも聞いたことがあります。
 日本はなんだかんだでずっと天皇家が続いているから、全然違うんですよね。

 この「さらば、わが愛/覇王別姫」は中国の近代史をざっと勉強するのにはよいものかなと思います。
 同じように「宗家の三姉妹(1997年、メイベル・チャン監督)」という映画も、すごく勉強になります。
 
 YouTubeで、「さらば、わが愛/覇王別姫」の英語字幕の全編が上がっていました。ブックマークしておこうと思います。

 この映画は音楽もいいです。それと「鳩笛」という、北京の城下町にあった鳩の尾っぽに笛をつけて飛ばせるという風雅な遊びの、その笛の音も不気味に響いてすごくいいです。
 ああ、「鳩笛」なんて本当に驚くほどすてきな文化なのに、、、今って北京に鳩笛ついてる鳩いるのかな?

   
 
 
 ☆タロット占いのモニターを募集しています☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   通常価格30分3000円のところ期間限定で30分1000円(8月末日まで)。
   詳しくは こちら をご参照下さい。
   rosinu-rose@tbt.t-com.ne.jp

 

 
 
 

 
 
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 映画 - ジャンル : 映画