金沢で会った人・1 恐るべき大正乙女

 パソコンデスク横にある棚に飾る、卓上カレンダーと絵はがき↓
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 卓上カレンダーは、毎月文化講座に通わせていただいている奈良・興福寺のもの。友の会に入るといただけるものです。 
 右側のカードは、4日、金沢出発直前に届いたもので、以前仕事でお世話になって、鑑定も受けている渋谷のあまき堂の天城映(あまき・えい)先生が、アメリカの整地・セドナから送ってくださったものです(天城先生のお店でも、会員になると、セドナでのセレモニーでの「お願いごと」を託せる権利がいただけて、セドナからカードも送っていただけるのでした☆)。
 興福寺の五重塔とセドナの教会の写真が並ぶのって、なんだかすてき♪(わたしは、セドナには12年前に、数時間だけ滞在したことがあります。すごいエネルギーの場所でした)

 先ほど、やっと家の掃除を終えてスッキリしました。
 数日でも家を空けると、、なんだか荒れますよね、家の中が。夫も忙しかったので家中がガサガサしていました。
 
 ***

 先日までの金沢の滞在では、義母が入院しているので病院に通うことになりました。
 家にいる義母のお世話をするのとは違い、病院だと、「他の人たち」と接する機会が増えます。
 なので、先月の滞在とはまた違った体験となりました。

 そこで出会った、印象的な人のことを書きたいです。
 今日書く人のことは、、悪口ではないつもりなんですよ。。。
 それに、読んでくださる人を不快な気持ちにさせたいわけでもないんですよ。。
 でも、そんな風にも見えてしまうのかもしれません。人によっては。
 
 わたしがしたいのは、、これもこの世の現実の一つなのかなあということで、、すごいなあという思いがあり、けっこう考えさせられていて、わたしはそういう「考えさせられること」に出会うのは、心底嫌だという人間ではないので(まあわたしの頭なのでたいしたことは考えられないけれど)、、ちょっとシェアしたいのです。
 でも、元気できれいなものについてしか見たくないという人には、あまり気持ちのいい話ではないのかもしれません。

 ***

 義母と病院が同室のKさんです。整形外科の手術後の人が入る病室で、足が悪い方ばかり、4人部屋でした。
 義母の足下のベッドにいらした方です。
 なかなか強烈で。。
 女性です。
 今回、この方の言動へのショックも少しあったかもしれません(わたしったら、繊細すぎるぅ!)。

 とにかくけっこう声が大きくて、、
 その大きな声で、「地獄だ!」と叫んだり、「生きているのがイヤだ!」と叫んだりされます。
 ものすごくどうでもいいことで、しょっちゅう看護師さんを呼びつけます。
 たぶん、見ていると、そこまでではもうないのだろうと思うのですが、身体を移動させたりするときに「ああ、痛い!」と叫びます。
 で、部屋が少ししらけた空気になると、看護師さんに謝ったりします。
 その察知能力は、ある。空気を読むってことは、できる。

 その方が、、、義母のことを見て、、にやにやしながら、、、あることを看護師さんに訊ね、看護師さんは分からないからということで次はわたしに訊ねだしました。
 「この方、昭和生まれ? 大正生まれ?」と。
 何度も訊かれるので、、ちょっとおそるおそる、「昭和ですよー(笑)」と答えました。
 すると、そのKさんは、満面の笑みを浮かべて、「あら、わたしは大正生まれ、93歳なの!」と嬉しそうにおっしゃいます。
 わたしは「わあすごい、大先輩ですね〜」と答えました。
 でもその1時間後くらいに、また同じ質問をされたのでした。
 嬉しそうな顔をしながら。
 その顔は、ちょっと魔女みたいだった。

 そして、その数十分後には、また「地獄だ!」とか言いはじめるのですが。。。

 義母は77歳と9ヶ月、たぶん(絶対)、93歳まで生きられません。
 そう思ったとき、わたしの胃に怒りの感情がわき上がってしまいました。
 若輩者です。

 これ、、、女ってすげえなあって話です。
 93歳になっても、周囲にちょっとした意地悪をする「コツ」を、忘れていないのです。
 男性も、同じかもしれませんけど、よく分かりません(男性のいじめは女性よりえげつないと聞きますが、どうなんでしょう? 男性は、女性のような「ちょっとした意地悪」をするのではなく、決めたら、実際に相手をつぶすところまでやるのかなという気もするんだけど。。。)
 人間の「意地悪な回路」って、なくならないのかしら?

 くわばらくわばら。。。。

 Kさんは、機嫌がいいと、女学校時代自分が一番だったという話を、介助師さんにずっとしています。

 すげえ。。。。。。
 わたしの友人は、仕事で高齢の女性とも接するそうなのですが、「大正乙女はけっこうすごい」と言っていました。
 大正乙女かあ!! 
 かなわんね!!
 (明治生まれのわたしの祖母とも雰囲気が違うのかなと思いましたが、どうなんだろう。戦前の豊かさも知っている「モガ」たちなのかしら?)

 ***

 義母は、Kさんが「地獄だ!」というモードに入ると、口を真一文に結んで、厳しい顔をして、彼女をじっと見つめていました。
 義母がそのときなにを考えていたのか、わたしは怖くて訊けません(汗)。
 でも、、Kさんのベッドの横のブラインドが開いていたとき、わたしに「閉めてあげて」と頼んだのは義母でした。 
 わたしが「すいません、横に行って閉めますね」と言うと、Kさんは嬉しそうにしていました。
 
 自分の身体が自由にならなくなっていくのは、生き地獄なのだとも思います。
 義母には、Kさんに対する「共感」も、あるのかもしれないな、とも思います。 
 わたしもいずれ、Kさんに共感するときが、くるのかもしれません。ていうか、くるのでしょう。

 いろいろ考えさせられます。
 生きるってことについて、考えさせられます。
 わたしはどうやって生きていけばいいのだろう、ということです。
 
 

 

 

 

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