一番気になる人の話 山岸凉子/レベレーション(啓示)

 去年の暮れ、ネットをうろうろしていたとき、「日出処の天子」や「テレプシコーラ」を描いた漫画家の山岸凉子さんの新作の新刊が出ていると知りました。
 「レベレーション(啓示)」といって、歴史上の実在の人物を描く作品です。
 描かれているのは、ジャンヌ・ダルク、神の啓示に従い、イギリスとの戦争でフランスを勝利に導いたというあの少女です。

 ああ、とうとう山岸先生はそこに行ったのか、と思いました。
 (2015年の今、これを描くのかと舌も巻きました)

 この情報に触れて真っ先に思い浮かんだのは、「日出処の天子」のラストあたりで出てくる厩戸王子(後の聖徳太子)が仏の存在に触れるシーンです。2回ほどあります。
 彼は、「仏は具体的に人を救わないけれど、その存在を感じることそのものが人にとっての救いということなのか?」と語ります。
 山岸先生は、このテーマに再び向かい合ったのかな、とわたしは思いました。
 歴史上の事実として、聖徳太子は死後に子孫を殺されているし、ジャンヌ・ダルクは19歳で異端審問にかけられ火あぶりになります。
 「それ」をかいま見た者に大きな悲劇がもたらされたという意味で、この二人は似ています。

 年末年始はこの作品を入手できず、やっと読めたのは、この前の金沢滞在の帰りの高速バスの中でした(笑)。
 出発前に金沢駅構内の本屋で買って、バスの中で読みました。
 すごい内容で、、一気に読めず、休み休み、でも長いバスの移動中に、読み終えることができました。
 (15世紀のフランスの歴史背景が少し難しいです。同じ名前の人がけっこう出てきます)

 

 ***

 この新刊が出ていると知って夫にその話をしたとき、わたしはわたしにとってあまりにも当たり前のことを言いました。
 わたしが歴史上の人物で一番気になるというかシンパシーを抱くのは、ジャンヌ・ダルクだ、と。
 すると、夫は「知らなかった!」と言いました。
 あれ、、そうだっけ?(笑)
 いやあ、出会って25年でも、お互いに伝わっていないことってあるんですねえ。。。
 どうやら、今までいろいろな話はしつつ、ジャンヌ・ダルクという具体名を使って「その話」をしたことはあまりなかったようなんです(自分で気づいてなかった)。
 「それだけ大きな存在なんだね」と夫は言いましたが。
 ジャンヌ・ダルクのことは、基本的なことしか知りません。詳しくありません。
 詳しくなるのが怖いくらいの人ですから。。
 (でも誕生日が1月6日とされていて、わたしと一緒ということは知っていました。それと、リュック・ベッソンの映画くらいなら見ています、それと、ジャック・ドワイヨンがジェーン・バーキンをジャンヌにして撮った短編作品も見ている。それで充分くらいだった)
 でも常に、なんとなく、頭のどこかで「気になる人」として、その人がいます。
 チャネリングをするようになってからは、なおさらでありました。
 ちなみに、この作品中に描かれるような劇的なチャネリングでは、わたしのものは、ありません。
 けれど、「風」と表されるところとか、描写の温度のような部分で、ああ、山岸先生もチャネラーなのかしら、じゃなくちゃこんなこと描けないなと思わされました。それは、わたしがチャネラーだからだと思います。

 ***
 
 高校の世界史でですかね、初めて意識したのは、ジャンヌ・ダルクのことを。
 この人の話と、「魔女狩り」のことは、わたしの中でセットになっています。
 その頃もうすでに、わたしは占い好きでいたし、とにかく人間の世界にはそういうことがあるということが、ショックだったのです。
 「魔女狩り」については、今までブログに何度か書いてきました。「魔女とキリスト教」という本も読んでいます。
 でも、そういう「魔女狩り」という、わたしにとって恐ろしい「社会的ムーブメント(あるいは「社会における『必要悪』」)」の象徴は、ジャンヌ・ダルクです(ジャンヌ・ダルクは魔女とされたわけではないようですが)。
 
 その人のことを、あの山岸凉子が描いてくれるという。
 こんなに嬉しくありがたいことはないです。
 
 今、男性漫画誌で連載されているようですが、、先を読むのが怖いような気もします。ていうか怖いです(この記事を書くためにジャンヌ・ダルクのWikipediaを読んでても、気が重くなったくらいなので)。
 連載が終わったあと、まとめて一気に読みたいような気もします。
 でもやはり気になるから、新刊が出るたび購入するのだと思います。

 このような、自らの信念に従うことで処刑された人への自分の中にある反応については、まだ書きたいことがあるので、そのうち書けたらと思います。
 すごく気が重いけれど、書かないといけないような気がするから。
 自分の前世(と思われるもの・そう考えると納得ができるもの)に関わることです。


 *おまけ*
 昨日買い物の道すがらで見つけました↓
  160122neko1.jpg
 長毛種の野良ちゃん。

 女性漫画家で猫を飼う人って多いイメージ↓
  160122neko2.jpg
 近所の人気猫、又三郎。





 
 
 
関連記事
スポンサーサイト