わたしを壊す音楽

 先日撮った枝の向こうの空↓
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 このブログを読んでくださっている方で山羊座の方がいらっしゃるか分かりませんが、山羊座であるわたしは、自分のした「今週のタロット」のカードが当たっていて、「想定以上の出費」にも見舞われました(ユニコーンタロットの「The Wheel of Fortune」の逆位置にはそういう意味もあります)。山羊座さん、要注意です〜!
 
 と、これは12星座の「山羊座のカード」の話なのですが、ここのところ、自分のためにカードを引くと、くり返し同じようなことを言われるのです。
 「自分の時間を持て」と。
 これに、けっこう困っていました。途方に暮れると言ってもいい。
 
 「いや、あんたヒマしてるじゃん」と言われそうなのですが、、自由な時間があることと、「『自分の時間』と思える時間を持つ」ということって、違うんですね。
 正直申しまして、そういう「自分の時間を持つ」という「回路」が、まったくなくなっていたというか、見えなくなっていたというか、「それってなんだっけ」という感じでありました。
 でも何度もそういう意味のカードが出るので、ちょっとまじめに考えはじめ、、昨日、やっと、本当に本当に自分が好きな音楽を聴くことができました。
 「無人島に持っていくならどのアルバム?」と言われたら「これかな」と答えるものを聴いたということです。

 それを聴くと、あまりにも「素」の自分に戻ってしまうので、あまり聴かないようにしています。
 この1年は、絶対に聴いていなかった。
 
 いつも、それを聴くと、自分の身にまとわりついていた見えない「殻」のようなものが壊れてしまうんです。
 その「殻」は、大人としての自分が平穏に生活するために必要なものです。それなりに秩序のある格子のようなものです。
 でも、それを聴くと、グリッドはガラガラ壊れて、溶けて、柔らかくなってしまうんです。
 実際に、身体から力が抜けてしまいます(温泉なんてものじゃありません)。

 一度そうなると、新しいものを構築するまでに少し時間がかかります。
 だから、普段は聴かないようにしているのですが、もうたぶん、それを聴かないとダメなところにまで行ったんだなと、なにかをあきらめたんです。 
 そのまま、あのグリッドのまま、行きたかったんだけど、それにしちゃ、なにかいろいろとやる気が出なかったから。
 一度壊すしかなくなった。

 なにを言っているんだという話ですよね。
 でも、今までにも、要所要所でこういうこと、けっこう書いてきているかとは思います。
 成長しませんね(笑)。

 それは、ジェーン・シベリーというカナダ人女性シンガーソングライターの、「少年の日」というアルバムです。
 これを聴くと、わたしが創った「鎧」は、溶けてしまうのです。
 その鎧は、そこそこ、働いてくれていたとも思います(いろいろありましたので)。
 でも、ときどき(今のようなとき)、壊さなくてはいけなくなるようです。
 そういうことを、ユニコーンに言われました。少し悔しい(笑)。

 壊してまた一から構築して、しばらくは新鮮で、でもそのうち固くなりはじめて、気がつくと重い鎧になって、にっちもさっちも行かなくなって、またいつか壊すときが来る。
 そういうくり返しを、ずっとしています。
 
 ***

 ついでに、どうせならということで、このアルバムの中で、一番好きな曲の、歌詞を、意訳してみました(「自分の時間」に、これは、なりました)。
 稚拙ですが。
 わたしが、本気で愛している曲です。冗談の要素は1%もなく。

 
Sail Across The Water / Jane Siberry
 

 愛は震えているー手のひらの中に収まる小鳥のように
 愛は曲がっているー心配してひそめた眉毛のように 涙は拭こう
 愛はひざまずいているー身体はボロボロでもうつむくことはしない
 愛は行方不明にもなるー言葉は壊れ 自分のことも分からなくなる 

 だから愛よ ここに 
 
 大海を渡り その智慧を授けたまえ
 大海を渡り 見つけたものを教えてほしい
 大海を渡り わたしたちが溺れそうなとき支えて
 愛よ 大海を渡り こちらに
 
 誰か聴いてる?

 愛は震えているー赤ん坊のベッドの上の木の葉のように
 愛は流れているーとめどなく流れる涙とともに
 愛は凍っているー地下鉄の構内から引きずりだされる凍死者の身体の中で
 愛は燃えているーすべての人が抱える怒りとともに
 ひざまずいて祈っても わたしたちの顔には孤独が張り付いている

 だから愛よ ここに

 大海を渡り 智慧を行き渡らせて
 大海を渡り わたしたちに話を聞かせて
 大海を渡り わたしたちが溺れてしまったらすくいあげて
 愛よ 大海を渡って こちらに
 わたしたちは目指しているし わたしたちは試しているし わたしたちは泣いているし
 わたしたちは子供だろうし わたしたちはつまずいている そうじゃない?

 愛よ 大海を渡り 智慧を行き渡らせて
 愛よ 大海を渡り 見つけたものを教えてほしい
 愛よ 大海を渡り 溺れたときには抱きあげて
 愛よ 大海を渡って 
 わたしたちはあきらめていないし わたしたちは曲がっているし わたしたちは凍っているし 震えているし
 わたしたちは子供のままだし わたしたちは試みているし 疑問だって持っている そうじゃない?

 愛が震えている
 

 (このPVでは、海に溺れる女性たちが出てくるので、不快に思われる方もいらっしゃるかもしれません。でもこれは、「女」という生き物が世界や人間存在を案じることの心象風景なのだと思うし、そういう「女」が「男」に求めるのは、こんなにも単純なものなのだ、これさえしてくれれば、わたしたちは歩いていけるんだ、ということも描かれていて、わたしはいつもこのビデオでも泣きそうになります。ジェーン・シベリーはわたしの女神です)

 

 
 

 
 

 
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