秋になったのでショパン。

いつだったか撮った、多摩湖の近くの「たっちゃん池」の写真↓
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 写真の在庫を漁っていたら出てきた。

 今深夜の2時半前なのですが、外からコオロギの鳴き声などが聴こえてくる、静かな夜です。
 秋のはじまりの夜。
 こういう夜にはちょっと詩的な気分になります。
 夜のうちじゃないと書けないことがあるような気がします。太陽光の中では無理というか。
 
 先週、横山幸雄さんのリサイタルに行って、ショパンがよかったからまたショパンを聴いていました。YouTubeでですが。
 ショパンの音楽はやはり秋に似合うように思います。
 
 すごく聴きたくなったのが、ソナタ3番の、第三楽章でした。
 前にも貼ったと思いますが、その曲のブレハッチさんの演奏。

 この「ラルゴ(ゆったりという意味)」を聴いて、わたしの今年の秋が始まったように思います。先週の金曜日です。

 秋の夜は物思いにふけるのにも向くのだと思いますが、この曲はそのための曲です。 
 物思いというよりは、過去の思い出や郷愁に心がとらわれる曲です。
 もっと言ってしまうと、過去への悔恨すら入っている曲です。
 ショパンの音楽の中に、ときどき、過去への悔恨と懺悔の気持ちが入っている曲があると思うのですが、これはその代表のように思える(あとはバラード4番と、子守唄の後半。有名じゃないワルツやマズルカの小品にもそういうものがあると思います。どれも晩年の曲かも)。
 ショパンはたぶん、天才ではあったけれど少しイヤな男で、イヤミな男で、周囲の人を顧みないこともあったのだと思います。
 自身の性格から来る部分で、取り返しのつかないことがあった人だと思います。
 そして、そのことを自分で分かっている人だと思います。
 曲から、そういう「どうしようもなさ」を詫びる気持ちが感じられることがあります。
 わたしはこの人のそういう曲が好きです。胸が詰まって共感するからです。
 ショパンは恋愛に破れ39歳で早死にしますが、一方的な被害者ではなくて、自分のことを分かっている人だった。
 だから、わたしはショパンが好きなのだと思います。分かっているから。
 ええと、、、これはすべて、曲を聴いてわたしの独断で思うことです。
 でも、上の動画を視聴していただけませんか。
 そんな気がしませんか。
 過去への悔恨があり、詫びる気持ちはあります。そして、美しかった過去を慈しむ気持ちもあります。けれど、いろいろなことをくつがえせるほど人生は甘くはないということも分かっていて、自分にとって譲れないものもあると分かっていて、そういう意味で人生の責任を引き受けようとしています。
 そういう音楽だと思います。

 その後に来るのが、第4楽章です。プレスト。


 これは、生き急ぐ音楽です。
 過去への悔恨があって反省はしても、過去に戻れるはずもなく、だから前に進むしかないという音楽です。
 自分のどうしようもなさも充分分かっていて、それでも生きていくしかないという音楽です。
 ちょっとやけくそ感もありますかね。
 あのラルゴのあとにこれが来るのはすごいです。
 このソナタはショパンが34歳のときに作られました。それから5年ほどでショパンは死にました。結核だったとのこと。
 このソナタを作った頃にはすでに体調が悪くなっていて、恋人ともうまくいかなくなっていました。
 そういう現実がこの曲を作らせたのか、この曲を作ってしまえた才能が、そういう結果を引き起こさせたのか。
 そんなことを考えてしまいます。

 以上はわたしが勝手に解釈していることですが、この曲を久しぶりに聴いて思ったのは、わたしはこの数年、この第4楽章のような心持ちであったのではないか、ということでした。
 この3年くらいでしょうか。
 かき立てられるものがありました。プレスト(急速にという意味)です。
 そして、よく思い出してみると、その「プレスト」の状態に入る前、いろいろなことから自分を顧みて、第3楽章の「ラルゴ」のような心持ちだった時間もあったように思うのです。ここは、「ゆったり」という本来の意味ではなくて、過去への悔恨と反省と、それでも戻れないという感覚に、自分がいた時間もあったということです。
 戻っちゃいけないと思ったから、とりあえずプレストにしました。
 とにかく、なにがあっても戻れないというところまで進んでしまえと思いました。思っていました。
 それくらい、自分がそれまでしてきた(ほぼ)あらゆることに対して、反省はしていたのです、信じてもらえないだろうけれど。
 それで、「ギアチェンジ」をしたのです。
 たぶん4年前くらいです。
 そのことに後悔はまったくありません。

 ただ、わたしはショパンのように早死にはしないのではないかなというのが問題です。
 たぶん順調にいけば、これから少なくとも20年くらいは生きるのではないか。。
 それをずっとプレストで行くのかということです。
 そのことに気づいてしまいました。
 
 ショパンはずるいなあ、傑作を残して早死にしてさ。
 凡人はそんなかっこよく生きれないし。

 この1年くらいで、再びすごく反省する時間を経ています。やはり義母のことは大きかったし。
 反省からいろいろと新しいことに気づいています。気づきの内容は、4年前から一応発展していると思えます。
 だからたぶん、これからはプレストではない「なにか」を身につけなくてはいけないのかなと思います。
 大仕事です。

 なにを言っているんだという話ですよね。。。(誤解を呼ぶようなことばかり?)
 秋だから、ショパンに影響されました。

 
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