外惑星について(占星術と世界の歴史)

 わたしたちがいる太陽系↓
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 拾いもの画像です。

 「外惑星と世代の特徴」について記事を書こうと思っているのですが、その前にまず、占星術における「外惑星」とはなにか、ということについて書きたいと思います。それがないとたぶんダメなので。。。
 世界の歴史について絡むので内容が長くなりますが、自分としてはおもしろいよなあと思っていることです。
 お読みいただけたらと思います。

 
   ☆「外惑星」はおもしろい!☆

 わたしは「外惑星」が好きです。今回、記事にしようと思っていろいろなことを調べ直して、さらに好きになったように思います。
 好きなのは、おもしろいからです。
 (今までこのことをちゃんと書いてこなかったということは、わたしは自分の占星術への思いを半分も表現できていなかったということだなとさえ思います)
 
 「外惑星」というのは占星術用語では、太陽系の惑星の、土星より外側にいる星(主に惑星)のことを言います(天文用語としては、地球より外の惑星や、太陽系の外にある惑星のことを指したりするようです)。天王星、海王星、冥王星のことです。とても「動きの遅い」星たちです。
 これらはここ数百年、近代以降に発見された「新しい星」ですが、この星たちを、西洋占星術家たちはたくみに意味付けし占星術に取り入れ、新しくなっていく時代と対応させてその意味と働きを考えてきました。
 そのことを考えながら世界の歴史を見ていくと、本当におもしろいなと思うし、日々の星を読むのがもっと楽しくなります。
 これらの外惑星の見方・捉え方を知らなければ、わたしはここまで西洋占星術そのものを好きにならなかったかもしれません。外惑星のない占星術は味気ないものに思えるのです。
 ここでは、わたしが魅せられている「(占星術による)外惑星の世界観」について、歴史的なことも見ながら書いていきたいと思います。
 
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  ☆「外惑星(天王星・海王星・冥王星)」が発見されるまで☆

 わたしは確認したことがないのですが、土星までは目視で観測できるそうで、「近代」まではずっと「土星が一番外側の惑星」でした。占星術は古代のバビロニア時代に生まれたものなので、数千年もの間、その形で知識が継承されてきました。
 西洋占星術の基礎はこの土星までの惑星の組み合わせで見るもので、目に見える普段の生活上のことはここで考えればよいとも言えます。
 このように、「土星までを見ればそれでよい社会」のままであれば、今のように社会のものごとは複雑ではなくて秩序も保たれていたのかもしれません。土星は時間や秩序を司ります。伝統とも関わります。
 でも、時間はひたすら前に進んでいき、社会は変化していきます。
 その土星が「一番外側」で世界を見張っていたのが、近代までの社会です。土星が世界の「境界線」だった、とも言えます。
 それが、「外惑星」が発見されるたびに、その境界線が壊されさらに広がってきたというのが、近代から現代までの歴史と占星術の解釈の「流れ」になります。

 占星術ではその星が発見されたときから、その星の力が地上に働くと考えます。それ以前にもその星は実際にはありますが、その力は地上には届かなかったと考えるのです。なので例えば冥王星はまだ発見されてから1世紀も経っていないので、12星座全部を周りきっていません(太陽のまわりを一周するのに250年くらいかかるので)。なのでその力の働きがまだ分かりきっていないということになります(今まで蟹座から山羊座までには滞在しています。だからたとえば「冥王星が牡羊座にいるときどうなのか」ということは、想像でしか語れないということです)。

 ちなみに、外惑星が発見されるまでは占星術では、土星までの7つの星(月・水星・金星・太陽・火星・木星・土星)で12星座の支配星を振り分けていました。なので昔は、天王星が支配星の水瓶座は土星、海王星が支配星の魚座は木星、冥王星が支配星の蠍座は火星が支配星とされていて、今でもこの3つの星座にはそれぞれ昔の支配星が「副支配星」としてあてられています。 
 さらに余談ですが、12星座に対して今割り振られる星は10個なので、数合わせであと2つ(笑)、太陽系の遠い場所に未発見の惑星があるのではないか、と考える研究者もいるようです。

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  ☆望遠鏡が改良される☆

 ガリレオ・ガリレイが自作の望遠鏡で地球が自転していることを発見(1609年)。このときまで、世界の常識は「地球のまわりを太陽が動く」という天動説であったため、天文学と占星術は不可分なものだったといいます。
 その後望遠鏡が改良されていき、当然天体観測の精度が上がっていきます。それが、天王星以降の星の発見につながります。
 ちなみにガリレオはこの発見により、教会から異端審問にかけられて処刑されてしまいました(この頃は「魔女狩り」がひどかったので、その流れでしょうか。この頃地球は「小氷河期」で飢饉や疫病が蔓延していて、社会不安からヒステリー的だったということもできるそうです)。それでもガリレオの発見は、「地球が世界の中心だ」というそれまでの人々の意識をくつがえすことになり、社会の中に科学的なものの見方が広がり、近代的な視点が作られていくきっかけとなります(=教会の力が徐々に弱まっていく。結果異端審問と魔女狩りも沈静化していく)。
 そこから天文学は「科学」となり、占星術とは分かれます。
 でも占星術の知識そのものが失われることはありませんでした。

 その後、望遠鏡の発展もあって、それまで目には見えなかった土星から外の惑星が発見されていくことになります。
 新しい惑星が発見されるたび、その時代を象徴するものごとが、その惑星の意味として付与されていくことになるのです。
 (それを取り決めたのが誰なのかは、不勉強なためわたしは存じあげません。わりと最近のことだから、記録自体はどこかにはあるのかもしれませんね)

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  ☆天王星の発見・1781年☆

 イギリスで産業革命が始まるのが1760年代からとされるので、ここから「近代が始まる」とされることが多いと思います。
 そんな中、1781年、イギリスでウィリアム・ハーシェルが天王星を観測。この方は天文学者であると同時に音楽家で望遠鏡制作者だそうな(なんかすてき♪)。
 この時代は、フランス革命やアメリカの独立戦争が起こる頃と重なるので、占星術の中では天王星に「革命的な変化をもたらす星」という意味が与えられることになります。産業革命の時代なので、「技術革新」や「科学」などの意味も天王星には付与され、天王星は水瓶座の支配星となりました。
 この天王星の出現(革命の出現?)により、土星により数千年間保たれていた世界の境界線(秩序)が崩れはじめます。技術革新が進んで、交通網も発達して、世界の情報がそれまでよりも早く届くようになり、人の行き来がそれまでよりも容易になります。そこから、少しずつ社会が複雑化していくのではないかなと思います。
 そのきっかけの頃と、天王星の発見が重なります。
 天王星が発見されたとき、天王星は双子座にいました。

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  ☆海王星の発見・1846年☆

 1846年、ドイツの天文台でヨハン・ゴットフリート・ガレらが海王星を発見します。
 この頃の世界では人や情報の行き来がさらに盛んになり、黒人がアフリカから奴隷として渡ったアメリカでは奴隷制を元に南北戦争が起こったり、ロシアで農奴解放の機運が出ました。日本では黒船がやってきて開国を迫られた時期になります。世界の「境界線」がさらに広がっていく感じです。
 加えて、マルクスらの「共産党宣言」というものが出されたのもこの頃だそうで、国だけではなく、人間の上下関係の境界線をも突破することを理想とする考えが出てきたようです。
 同時に人間の感受性を追求する「ロマン主義」が文化の面で台頭してきます。人間がより「自分らしく」生きていく上での理想(指標?)が必要とされはじめた頃です。またその頃は心理学の萌芽が出始めた頃でもあり、人が理想を追うのと同時に、見えない心の領域にも目を向けはじめた時期にもなります。
 このようなことから、海王星は目に見えない大きな理想や、夢や無意識の領域も意味するようになります。ネプチューンという名前が与えられたことから、水や海という意味も与えられました。海運が発達した頃にも重なります。
 海王星は魚座の支配星で魚座は12星座の最後にいて、境界線をさらにぼやかします(水は枠がなければ際限なく広がります)。海王星は目に見えないオカルトな分野とも関わりますが、19世後半はイギリスでオカルトブームのようなものもあったそうです。産業革命発祥の地ゆえの反動があったのではということです。
 海王星は、今魚座にいますが、発見された1846年には水瓶座にいましたからから、黄道12宮を一周し終わっています。今2巡目ですね(笑。すごいスパンです)。

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  ☆冥王星の発見・1930年☆

 冥王星は、アメリカ人天文者のクライド・トンボーが1930年に発見しました。これは世界大恐慌が起こった1929年の翌年になります。この恐慌は、その後の世界でのファシズムの台頭のきっかけになった出来事であり、後の第二次世界大戦と、原爆投下による戦争終了へと時代が続きます。冥王星につけられた英語名は「プルート」であり(命名したのはイギリス人の少女だとか)、奇しくも放射性元素である「プルトニウム」と名前が重なります。
 冥王星が発見された時代は、放射線の研究も進んで(キュリー夫人の時代には、放射線は健康にいいとすらされていたそうです)1938年に原子力が核分裂反応だと確認されました。その後、10年かからず核爆弾まで作られ地上に落とされるわけですが、そのため冥王星には原子力という意味も付与されることになります。つまり、地球(人間が作った文明)を崩壊させうる現実的な科学力を人間が手に入れということの意味が、占星術での冥王星に象徴として与えられたのでした。
 そして原爆投下後、戦後の世界はさらに複雑化していき、現在の社会につながります(すごいはしょった!笑)。
 これらのことから冥王星は究極の力を持つ「破壊の星」とされます。破壊と死、ひいては再生を意味し、根源的なエネルギーを表すとされます。人間にはコントロールできないレベルの力です。
 上でも書きましたが、冥王星が発見されてからまだ100年経っておらず、冥王星は遠い星なのでまだ12星座の半分(蟹座から山羊座まで)しか滞在していませんので、人間はまだ冥王星の力がどれほどのものか把握しきれていません。
 現在冥王星は山羊座にいます。個人的には今、時代が大きく動いているのではないかなと思うことがたくさんあります。

 ちなみに、冥王星が山羊座に入る前の2006年、冥王星は国際天文学連合から、大きさなどの問題から「惑星」とは言えないとされ、「準惑星」に格下げされるということがありました(これを「陰謀」なのではとおっしゃる占星術家もいらっしゃいました。冥王星の力を無力化させたいのではないか、と。。山羊座に入る前だからあり得るかも。。。(笑))。
 占星術の世界ではこのときに論争もあったようですが、すでに70年以上冥王星をホロスコープを見る上で考慮してきたことから(そして冥王星が示す象徴があまりにも強力で外せなくなっていたから)、そのまま冥王星を蠍座の支配星として使い続けています。これは、占術家たちができる小さな「抵抗」かもしれません(笑)。

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  ☆未発見の惑星はあるのか?☆

 わたしは個人的には今のコンピューターやインターネットが発達した社会というのは、「冥王星以降」というイメージがあるように思うので、もしかするといつか、インターネットやバーチャルリアリティ、AIなどの新しい分野を象徴することができる外惑星の発見があるのではないかと思っています(あるといいなというか)。木星の衛星などは今も次々にたくさん発見されているようですが、占星術的には少し弱いかなあという感じがしなくもないでよね。。それとも、これらの衛星の細かい働きが今の社会にも影響されると考えて、占星術がそれをどうにか取り入れる方向になるのでしょうか(すでにその動きはありますが、わたしは詳しくありません)。。するとカオスになりそうですが。。だとすれば、冥王星で「止めておく」のも手かもしれないかも。。。?

 などなど、本当に、興味は尽きません。
 それが、わたしにとっての「外惑星」です。

 
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