ユニフィル 第35回定期演奏会 アプリコ大ホール

 昨日は文化の日、友人が合唱団員として出演されるクラシックコンサートに行っていました。
 去年にも行っていた、東京ユニバーサルフィルハーモニー管弦楽団と東京ユニバーサルフィルハーモニー混声合唱団の第35回定期演奏会です。
 会場は大田区蒲田のアプリコホールでした(火曜日に観たゴジラが通ったあたり!)。

 よいお席で堪能です(ピンぼけなので小さめ写真)↓
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 昨日の曲目です。


  ☆ガブリエル・フォーレ   レクイエム  ニ短調op48
  ☆ヨハネス・ブラームス  交響曲第1番 ハ短調op68 

   指揮者:松岡 究
   ソプラノ:迫田美帆  バリトン:薮内俊弥
   管弦楽:東京ユニバーサル・フィルハーモニー管弦楽団
   合 唱:東京ユニバーサル・フィルハーモニー混声合唱団
     合唱指揮:北川 博夫
     コンサートミストレス: 長尾春花



 友人のAさんはアルトとして参加されていました。
 Aさんのおかげで、わたしはそれまであまりなじみのなかった「合唱」というものを会場に行って聴く機会を何度か持つことができています。
 オーケストラと合唱、、オペラとはまた違うと思いますが、「マンパワー」を大いに感じられる芸術形態の1つであろうなあと思います。オペラより「音楽」に特化してるのかな?
 生で聴くとなかなか迫力があってすごいですよね。こういうものが身近にあると、「人間存在」を嫌いにはなれなくなるのではないかと思います(いや、創るほうは、形にするまでにすっごく人間嫌いになる瞬間もたくさんあるのかもしれないけれど。。)。
 わたしが、芸術表現が好きなのは、だからだと思います。
 人ってすごいなあと思うんですよね。
 わたしは、そう思っていたいんです。

 今回、初めてフォーレの大曲を会場で聴いたけれど、きれいですてきな音楽でした。

 演奏前に、指揮者の松岡究(まつおかはかる)さんのプレ・トーク(曲目解説)がありました。
 フォーレというのは、とても人間が好きな人なのではないか、とのことでした。 
 ほとんどの作曲家が「レクイエム」を創るときに入れない、「天国にて」というパートが最後(第七曲目)に入っているからだそうです。そういう曲は珍しいのだそうです。
 「天国にて」というパートは、葬儀の出棺や埋葬のときに歌われる音楽なのだそうです。
 それは、死者が天国に行くという意味であり、これは、フォーレという人が、人はみな一生懸命この地上で生きるのだから、天国に行けない人などいない、ということを思っていたからこの曲を入れたのだろうとのことでした。
 確かに、暖かくてかわいらしい、癒される音楽でした。「死後、地獄に行くのかも〜」と怖い気持ちになる音楽ではなかったです。
 そっか。。。フォーレって、そういう人だったんだ。。。。

 ***

 フォーレは1845年に生まれたロマン主義の時代の作曲家です(1924年没)。
 でも、「夢のあとに」とか「シチリアーナ」のイメージは、印象主義の音楽というイメージもありますよね。。ロマン主義と印象主義の橋渡し役の人なのかな(印象主義の作曲家の代表はドビュッシーとかラヴェルです)。
 まさに、最近書いていた「海王星」的な音楽だと思っていました。

 海王星的な音楽(わたしにとっては印象主義の音楽)は、幻想的できれいで好きではあるのですが、そればかりを聴いているとズブズブと形のないところに自分が落ち込んでいくような感覚もしてきます。怠惰な感じがしてくる感覚があるとは、思います。なにかに耽溺する感じです(パリのカフェでアブサン飲んでズブズブみたいな。。。)。
 だから、あまり集中して聴かないほうがいいような気もしてしまうんです。脱け落ちた現実感覚を戻すのが大変だから(そういう意味で、海王星は少し危険なのです)。
 そういうことがあるので、好きではあるけれど、わたしはあまり印象主義の音楽を家で聴きません。2〜3曲までだなあ。
 フォーレにもそういうイメージがあったのですが、この「レクイエム」には、「形」があったように思います。
 やはり、「レクイエム」という形式にのっとって作曲しているということが、バランスを保つことにつながるのかなと思いました。 
 形式とは、土星のことでしょうか(最近なんでも星で考えてしまう)。
 幻想的な感覚と現実感のバランスがとても心地よかったです。これなら家でも聴けるフォーレだ! 嬉しいな!

 比較して聴いてみるとおもしろかもしれません。
 ザ・海王星的な、「シチリアーナ」。きれいで幻想的なんだけど、現実感覚が溶けてしまう。

 
 海王星なんだけど土星テイストも入っている、昨日聴いた「レクイエム」。対訳歌詞つきの動画です。36:12から「天国にて」が始まります。


 ***

 後半のブラームスも素晴らしかったです。
 交響曲第一番というのは、完成までに20年もかかった曲で、ベートーヴェンの「運命」や「第九」を意識して創られたものだとのことでした。
 似ているモチーフがたくさん出てくるそうです(言われないと分からなかったかも)。
 確かにきっちりした曲作りで、ベートーヴェン的に思える部分がありました。
 その音楽は生真面目すぎて、少し微笑ましく思えるような気もします。あるいは、もっと自分の生(なま)の感覚をぶつけて、破綻するかしないところまでの冒険をしてもいいのに、と歯がゆく思えるところもあります。 
 ブラームスについては、以前、ピアニストで、師匠であるシューマンの妻であったクララ・シューマンとの書簡集を読んでいて、それなりに思うことはあるのです。。。
 ロマン派の時代に逆行して古典的であろうとした人(土星の人?)。
 そのあたりを語りだすとまた長くなるので、やめておきますが。。
 
 ユニフィルさんの演奏は聴き応えありました。
 こちらの楽団、あまり有名じゃないけれど、弦楽器も管楽器もきれいな音をしているんです。
 日本のクラシック音楽の実力ってすごいなと思うんだけれど、、それでもあまり有名じゃないというところが、少し切ない。。みなさん平均的に実力ありますよね。。合唱のソプラノの迫田美帆さんも柔らかくてわたしの好きな声でした。
 音楽業界、大変なこともあるとは思うけれど、がんばってほしいなと思ってしまいます。

 そういえば、コンミスさんが、黒の肩を出したロングドレスで登場されて(前半の合唱から)、お、ちょっと気合い入り過ぎでは? と思ったのですが(おばちゃんなのでついそういう目でも見てしまう)、ブラームスの第三楽章かな、ヴァイオリンのソロパートががっつりあり、そこは立ち上がって弾いてもよいくらいの「主役度」だったので、かえってドレスじゃないとバランスが悪いなと思ったのでした。
 色付きのドレスではやり過ぎだけど、黒のロングならちょうどぴったり。
 クラシックの舞台のそういうドレスコード的なTPOのバランスも、見ていて勉強になります。
 そんなことも思ったりして、とてもよい時間になりました。

 やはりオーケストラの生演奏はすてきです! ホールコンサートバンザイ!

 
 *おまけ*
 昨日の早い時間の夜空↓
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 三日月と宵の明星こと金星。昨日は月も金星も射手座にあって重なっていました☆


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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽