入院前にうんちく / 横山幸雄1hourコンサート シューベルトとショパン ルネ小平

 お正月前に買った菊など↓
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 一枝、だいぶ短くなったけど、まだ咲いているんです。。捨てられないよ!
 この一ヶ月、ずいぶん元気づけてくれました。ありがとう!
 
 これはおとといくらいのシクラメン↓
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 今日はもっとお花が咲いていてにぎやかです。
 入院したら夫は面倒を見きれないから、少しへばるかもしれないな。。。

 入院準備はほぼ終わりました。
 明日朝、受付して入院します。あさって手術です。
 先だなあと思っていたけれど、風邪引いたりしてたらあっという間だった。。
 とりあえず風邪は抜けてよかったです。手術前までに治せと言われていたし、市販薬は飲むなと言われていたのでした。
 どうなることやらですね、、もう先生(と神様仏様ご先祖様守護霊様)にお任せですかね。。。
 いや、自分も元気になるために、主体的でもあらねばね!

 ***

 それで、手術前なのですが、昨日の夜、地元ホールで再び横山幸雄さんの1hourコンサートがあったので行ってきたんです。
 今月から2月、3月と3回シリーズで、ショパンと有名作曲家の音楽を比較しながら弾いてくださるシリーズで、去年あったものの後半です。
 ですがわたくし、去年後半はもういろいろとあって(汗)、治療がありますから春までははっきり予定が立てられないと思っていて、今回はこちらのシリーズのチケットは取っていなかったんですね。
 ですがちょうど入院前で、たまたま夫も昨日は休みだったので(最近変則スケジュールでわけが分からなくなっている。。今週は入院などで休んでもらうし。。)、当日券があるとのことで二人で聴きにいきました。
 
 これがもう素晴らしくて。。。
 夫もよかったと言ってくれて、行ってよかったんです、、本当に。
 それで、入院前ですがちゃんと感想を書こうというか、うんちくしたいというか、、すごくよく分かったことがあるので書きたいんです。。
 
  ***

 昨日はシューベルトとショパンのプログラムでした。
 
  ☆シューベルト:4つの即興曲 Op.90, D.899
  ☆ショパン:即興曲 第1番 Op.29
        即興曲 第2番 Op.36
        即興曲 第3番 Op.51
        即興曲 第4番 Op.66「幻想即興曲」
        スケルツォ 第2番 変ロ短調 Op.31
   (アンコール)
  ☆ショパン:ノクターン 第8番 op.27 no.2 


 こちらのシリーズコンサートでは、横山幸雄さんがその日取り上げる作曲家とショパンの音楽について解説してくださいます。
 そこからもうすごく勉強になるのです(弾いたあとにすぐに立ち上がって普通にお話される、横山幸雄さんの超人っぷりも見物です!)。
 シューベルトはベートーヴェンのあと、ショパンの少し前に出てきた作曲家で、プレモダンという枠組みなのだそうです。
 ベートーヴェンなど古典の作曲家は、ソナタなどの大作を創っているわけですが、シューベルトは歌曲も多く、ピアノでも小品を残しているそうで、それが後のショパンなどの作曲方法にも影響したとのことでした。一曲5分ないような小品でも「作品」として成立するようにしたっていうことでしょうか。
 
 シューベルトの音楽は聴いていると確かに、ベートーヴェンのような和音を律儀に並べた感じのかっちりした感じがあったり、不協和音までは行かないけれどちょっと崩れたコードを使う箇所もあったりと、古典派とロマン派の中間、という感じがありました。
 シューベルトってちょっと数学的で難しいイメージでしたが(実際に難しいと思いますが)、牧歌的な曲もあってよかったです。牧歌的でももちろん計算されいてる音楽だと思いますが。。。

 開演前に、夫に「『即興曲』をクラシックで演奏するって、ちょっと矛盾があるんじゃないか」と話していたのですが(だって、即興ってその場でライブで直観的に弾くことで、それを楽譜に残して他のピアニストも忠実に再現しなくてはいけないって、おかしいなと思って)、そこの説明も横山さんはしてくださいました。
 「即興曲」と「即興演奏」は別物で、即興曲というのは、あたかも即興演奏のように自由奔放に見えるけれど、緻密に計算されて創られているものだ、とのこと。
 そっかー!! そういうことだったのか!!
 矛盾じゃなくて、、作曲家の挑戦の一つってことなんですね。。
 即興曲って、「右手が速い」曲が多いイメージで(アドリブ感を出すためか?)、わたしは楽譜をちゃんと見たことすらありません。。。
 
 それで、昨日の横山さんのショパンの即興曲の演奏を聴いていて、すごく分かったことがありました。
 そのことを書きたいんです。
 
 昨日のショパンの曲は即興曲とスケルツォでしたが(「スケルツォ」は、即興曲的な発想を大きくして、大作にしたものだと言えなくはないのではないか、とのことでした)、もう横山さんの演奏は超絶品で、素晴らしいです。
 とにかく、間の取り方が素晴らしいんです。
 恐ろしいほどに速くも弾くけれど、ここはたっぷり時間を取ってほしい、というところは絶妙な時間を取って下さり。。。 
 ショパンが聴いていたら、絶対「合格!」って言うんじゃないかなっていう演奏じゃないかと。。(一時期凝ってショパンに関する書籍を読んでいましたが、ショパンは他のピアニストが自作の曲を弾くとき、けっこう手厳しかったようです。特にリストは勝手に音を足すらしくて嫌っていたらしい(笑)。ショパンがその解釈と演奏を気に入っていたのは、自身の生徒でもあり、シューマンの妻でブラームスと生涯交流していた、ピアニストのクララ・ヴィーク・シューマンだったそうです)
 それで、その横山さんが紡ぐ「間」について注意して聴いているうちに、ショパンのことで、すごく納得したことがあるっていうか。。
 そのことを今日はうんちくしたいんです。

 ***
 
 ショパンの曲は、曲想が変わるときに、ちょっとウルトラC的な展開をするんです。
 ええと、、主題が変わるときって言えばいいのだろうけれど、わたしはクラシック用語がよく分からないので、ポップス用語で変換してしまいますが、たとえば、一つの曲というものは、いろいろなメロディをブロックにしていて、それをつなげて一つの音楽にしていますよね。
 イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、再びAメロ、Bメロ、というように。
 シンプルな曲はAメロとサビだけで押し通す、というのもあると思います。それはそれでおもしろかったりします(♪京都大原三千院♪で有名な「女ひとり」とか)
 ちょっと凝っていると、サビに入る前に「ブリッジ」というちょっと変わった曲想を入れたり、後半にそういう「ブリッジ」を入れたりしています(わたしが先日好きだと言って貼った、ジョージ・マイケルの「ケアレス・ウィスパー」のわたしがしびれる間奏後の後半部分などは、最後のサビに入るための効果的な「ブリッジ」だと思います)。
 つまり、ブリッジというのは、違うイメージの二つの曲想の間をつなぐための「橋」なのですね。
 それは、長さはまちまちで、一小節で終わってしまうような展開のものもあれば、長いものもあると思います。
 ショパンは、このブリッジの作り方、使い方がすごくうまいのだと思ったんです。
 つまりそういうことだったんだな、という感じなんです、個人的に。

 つまり、AメロからBメロに入って、Bメロ後半ですごく冒険をして、ちょっと転調しちゃうくらいにやっちゃって、それをまたAメロとかサビとかに持っていくときに、ちょっとアクロバティックなウルトラC的なブリッジを入れる、という感じです。
 その「ブリッジ」が、けっこう無理矢理なんだけど、違和感が出る寸前のところで交わしていて、うまく落ち着くメロディに着地させるんです。
 わたしは、ショパンの曲を練習していると、そこのブリッジ箇所でわりと「迷子」になることが多くて、、混乱してきてしまって、暗譜しきれない、みたいなパターンが多いんです(笑&汗)。
 そのことを、今まで「ショパンてなんかイヤラシいヤツだ」と思っていたのですが(笑、好きなんですけど)、、あれは、あくまでも次の展開への着地のための技術なんだな、ということが、昨日の横山さんの演奏で分かったんです。
 それは、横山さんが、一音一音きちんと分析して、作曲家の意図を音楽理論的に理解して解釈しきって演奏されているからなのだと思います。迷いがまったくないっていうか。。
 だから、あれだけの間を創れるし、音のコントロールも完璧なのだなと思いました。
  
 やはり音楽というのは、感情や感性だけでは創れないもので(作曲だけじゃなくて演奏も音楽を創るってことです)、理論で分からないとどうにもならないんだなあと思いました。
 横山さんの音楽は本当に充実されていて、音楽を「映像が浮かぶ」とかなんとか、感性だけで捉えていたわたしに、新しい地平を見せてくれるものなのであります。

 技術もすごいし、情感も込められていて、、このような「円熟期」に入ったピアニストを、地元のホールでお迎えできることは幸せなことだなあと思ってしまいました。
 ありがたいよう。。。

 ***
 
 しかも、昨日のアンコールはショパンの「ノクターンの8番」でした。
 わたしがほぼ暗譜して、まあまあ弾けるようになった数少ないショパンの曲の一つです。
 父が、ピック病という難病の認知症にかかってしまい、介護する母を助けるために実家に行き母を解放し、父と留守番をしている時期、実家のピアノで一生懸命練習しました。大好きな曲です。きれいな曲です。
 もう全然弾けなくなってしまった。。。忘れている。。。
 泣けて仕方なかったです。
 貼るのは、ちょっと驚いてしまうくらいピュアなこの曲の演奏です。知らないピアニストさんです。東欧とかの人かしら?
 古い記憶の中で流れる音楽のようで、、不思議な感覚になりました。


 
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テーマ : クラシック - ジャンル : 音楽