宝物を再び手に入れる 侯孝賢監督 「冬冬の夏休み」

 今日の窓辺のシクラメン↓
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 うちに来て二ヶ月以上経ちますが、花の色とか少しあせてきたような。。?
 株自体はまだ元気そうな気がするけど、この先どうなっていくのでしょう。シクラメンって冬の花ですもんね。。

 今日は草彅剛さんの「嘘の戦争」が最終回です。ひゃあ。
 「カルテット」は来週かな? 
 日曜日のキムタクのドラマも次で終わり。まさおに会えなくなるよ。。。
 さびしい。。。
 4月以降、おもしろいドラマあるんだろうか。。けっこう今のわたしにとって切実な問題だ。。(笑)
 NHKの「直虎」はまだ続くのでよかった。。。

 ゆうべは23時から、WOWOWで観てみたかった古い映画を放送するとのことで、夫と実家に行ってきました。
 母はもう寝ていて、そーっとそーっと忍び込んだ。。兄はごそごそ起きていたけど。。
 でもその映画、期待はずれで。
 なーんだ。
 映画マニアの中では「伝説の」みたいに言われている映画なのですが、、あんなもんかー。
 ええと、、タイトルは書かないでおきますね。いくらでもこき下ろしてしまいそうなので。。。(自戒)

 偉そうに書いていますが、わたしは子供の頃から映画が好きだったし、高校生の頃にはミニシアターブームからアート系映画にハマって、しまいには19歳でイメージフォーラム付属映像研究所に入ってしまって卒業制作までサボらず完走しましたので、少し映画について語ってもバチは当たらないだろうと思っているのです。

 わたし、占いは好きなんですけど、それと同時に「芸術」に対する思い入れもすごくあるんですね。
 4歳からピアノやっていたのも大きいし、芸術への憧れの強い両親からの影響もあると思います(占いはまったくわたし個人でそこにハマっていった感じですが)。
 占いも芸術も、人間について考えさせられるという共通点があるのかなと思います。
 わたしは子供の頃からひどい「怖がり」だったのですが、それ故に、わけの分からない「世界」や「人間」についてどうにか理解する手がかりがほしくて、「占い」や「芸術(人が表現したもの)」へ傾倒していったのだと思っています。
 だから、一貫性はあるつもりなんです(笑)。

 ***

 それで、高校生のときからオタク的にマイナー系も含めて映画を観てきて今に至りますが、自分にとって本当に重要な映画には、高校を卒業してからイメージフォーラムに入るまでの1年間くらいですでに出会ってしまったなと思っているんです。
 一つは、アンジェイ・ワイダの「地下水道」。18歳か19歳のときに映画館で観ています。
 すごすぎてまともに感想を書けない映画です。
 この映画に出会ってなかったら、わたしは「人間の尊厳」というものが分からないまま大人になったかもしれません(逆に言うと、この映画を観てなにかを感じれば、人間の尊厳というものが分かるのではないか、という気がします)。 
 
 この作品、1度観ただけで忘れられないものでした。でも数年前、もう一度どうしても観たくなってDVDを購入しましたが(紀伊国屋書店から出ているものです)、やはりすごくて、観たときの感動と衝撃は1度目のときとまったく変わらず、とても嬉しくなったものでした。
 
 ***
 
 もう一つ、わたしの人生にとても大きな影響を残した映画があります。 
 台湾の侯孝賢(ホウ・シャオシェン )監督による、1984年の映画、「冬冬の夏休み」です。
 これも、高校を出てからの1年間の間に観た映画です。
 上の「地下水道」とはまったく違う映画です。牧歌的です。子供が主人公です。
 この映画の予告編では、「輝く子供時代のかけがいのない夏休み」ということがクローズアップされます。
 それでも、、この映画にはビターな部分はあるのです。
 人間のどうしようもない部分も描かれているんです。とても哀しい人が出てきて、それでもその場所でその人は生きています。
 子供の病気に対してなにもできない親のやるせなさも描かれています。
 ただの「子供の映画」ではないとわたしは思っています。
 
 「地下水道」は一度観ただけでわたしの胸の深くに残りましたが、この「冬冬の夏休み」は何度でも観たい映画でした。観るたびに、生きることを肯定する気持ちが生まれる映画だからです。
 あまりにも好きすぎたのか、20代の頃、通っていたレンタルビデオ店がこの映画のビデオを中古として売り出したタイミングを見逃さないで、ゲットすることができました。その頃映画のビデオって高かったから、中古でも5000円以上はしたと思うんだけど、いつでも観たいから買ったんです。けなげだ。
 それからちょくちょく観ていたけれど、、ときは経ち、うちからビデオデッキがなくなりました。
 いつかどうにかしようと思いつつときは経ち、この「冬冬の夏休み」のDVDは販売されなくもなっていました。
 中古で見るとけっこう高くて、そこまでしなくてもいいかと思いつつ、またときが経ちました。
 で、先月ですが、横山幸雄さんのコンサートでのリストのアンコール曲を聴いたら、台湾の景色が思い浮かんでしまったんです。
 それは、この「冬冬の夏休み」のロケ地の台湾の田舎の景色です(話がすでに長いからさくっと書きますが、わたし、初めての海外旅行の19歳の夏の台湾旅行で、偶然、この大好きな映画のロケ地に連れて行ってもらえたってことがあるんです。もう、それは神の導きとしか思えないことでした。そのときのことを書いた昔(03年)のエッセイがあります → こちら )。
 それを思い出したら、もう、無性に「冬冬の夏休み」が観たくなってしまって、、割高の中古のDVDでも買ってしまおうかと思ってAmazonを観ていました。
 すると後日、Amazonからおすすめ商品のメールが来て、その中に、デジタルリマスター版で再販された「冬冬の夏休み」の案内があるじゃないですか! 去年出たんだって! 知らなかったよ!
 しかも4000円しない!
 速攻ポチりました!!

 

 10年以上ぶりに観る、わたしの大切な「冬冬の夏休み」。
 45歳で乳ガンにもなったわたしが観たら、どう思うのでしょう。がっかりしたらどうしよう。
 観る前はそんなことも思いましたが、杞憂に終わりました。
 一緒に観ていた夫も(昔一度観たことがある)、「すべてが入っている映画だ」と言いました。
 ああ嬉しい。
 18歳のわたしの目は、悪いものではなかったのです!
 
 予告編です。

 ええと、雰囲気としては小津映画みたいな感じがあると思います。カメラアングルとか。
 でもそれよりもあったかくて優しいです。
 でも甘いだけではありません。人間の尊厳も、描かれているように思うんです。
 だから好き。

 久しぶりに一つ思ったのは、今この時点の台湾には、もうこの映画のような雰囲気はないのかもしれない、ということでした。
 わたしが最後に台湾行ったのはいつでしたか、、7年くらい前だっけ? 
 すでに、台北はほぼ東京みたいになっていたし。。なんとなく、人々の顔つきも変わってきているように思えて、それから、どうしても行こう、という気持ちにならなくなってしまったのです。
 旅行者って勝手ですよね。
 もしかすると、このDVDがあれば充分、という感じかもしれません。それとときどきうちで茶葉蛋作れば。
 本当にもっともっと時間が経ったら、行きたいと思うかもしれません。分かりません。

 それまでは、このDVDを観ていようと思います。

 DVDと昔買ったVHS、宝物です↓
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 ☆タロット占いのセッションを、しばらくお休みとさせていただきます☆
  *乳ガン治療のため、ちょっと体調の様子見をさせていただきます*
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です。
   詳しくは こちら をご参照下さい。
    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp






 
 
 
 
 

 
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