つれづれ日記。(エマニュエル・トッド「問題はイギリスではない、EUなのだ」)

 昨日の夕空:その1↓
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 その2↓
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 東京都下小平は今日も暑いですが、関東の梅雨明けはまだなのでしょうか。
 すごいよ今日も超いい天気。
 鳥たちもけっこうにぎやか。
 耳を澄ませて鳥の声を聴いているのはけっこう好き。心が静かになる。

 放射線治療が終わって(=乳ガンの初期の治療が終わって)一週間ですが、、なんかまだ呆然としています。
 「ぽっかり」というよりは、「呆然」って感じです。
 ほんとにこんなんでいいのだろうか。。。
 でもやれることはやったんだよねえ。。。抗ガン剤は1回少なくなってしまったけれど、、爪が荒れてるし髪も抜けたんだから、やることはやったんだよねえ。。
 放射線治療も毎日通ったし、、金、そこそこかかったし(やはり先月も高額医療費の限度額に行くと「149円」になりました(笑))、、やったんだよねえ、ほんとに。。
 なんかあっという間だったような気がするんだけど。。。
 でも、毎日薬も飲んでるんだし(すぐ飲み忘れてしまう。気づいたとき飲むけど、だいたい昼までには)。。。
 ですがもう、医療の面でこれ以上できることはない、ということに呆然とします。
 ガンなのに(笑)。

 たぶん、みなさんそういう心持ちになって、、、それで、いろいろなサプリとか水とかを試すようになるんだと思いますが、、、先日行った乳ガンのための患者会で、会長の方(業界では有名な方のようです)が、そういうのは絶対にやめたほうがいいとおっしゃっていました。必要ないってことらしいです。ていうか、ガンに効くサプリなんてないよってことみたいですが。
 みんな不安からそういうのに頼るのよねっておっしゃってました。ほんとにそうなんだろうなと思います。
 とにかく、普通にしているのが一番、食べ物についても気にし過ぎはよくないとおっしゃっていました(もちろん野菜中心にして、ジャンクフードやお酒は避けるほうがいいと思いますが。参考になるのは入院中に食べた病院で出していただいていた食事かなと思っています。ほんとに野菜が多かったです)。
 治療が終わる前に、たくさんの患者さんと同じ目の高さで接してきた方からこのようなお話を聞いておけて、よかったなと思っています。
 でもその分、自分の心にわき上がる「もう(初期治療は)終わったんだ」という呆然とした気持ち、これを、真正面から受け止めなくてはいけないなと思います。
 それができなくて、それこそが負担で、だから、人はサプリとかに頼ってしまうのだろうと思います。つまり、「なにかしている」っていう実感が欲しいんですよね。
 でも、金額も高くて効果もないのだとしたら? 
 結局(初期の治療が済んだあとに出てくるのは)心の問題なのですよね。
 心の問題ならば、やはり患者会で話をしたり、こうやって文章にするのがよいのではないかなと思ってしまいます(あとはご祈祷とかお参りとか!(笑))。
 だから、今日もiMacに向かっているのですが。
 けれど、「書こう」という気になるために、少しエネルギーがいったのです。
 それは、呆然としているからです。

 呆然とはしていますが、、、先日、去年から勉強を始めた新しい占いのお教室に行き、新しい教材を購入してそれを今読んでいてすこぶるおもしろいので、、たぶん、今のこの心情も乗り越えていけると思います。
 新しい占いのことについては、時期が来たらブログに書くようになるかなと思いますが、まだ慣れていない分野なので、慎重にしていたいと思っています。
 書くことで力が入って自分でダメにするのを避けるのです。つまらない自慢をしたりとかね(汗)。
 それくらいの知恵はまわるようになりました(笑)。
 だから、きっと大丈夫です。

 ***

 本を読むといえば、治療中に購入したエマニュエル・トッドさんの最新の新書「問題はイギリスではない、EUなのだ」も先日読了しました。
 その感想を少し。
  

 ズバリ、おもしろかった!
 もっと前から読んでいればよかった、トッドさん!

 なんか、自分にはその資格がないのではないかなと思っていたのですが(高卒だから)、、、もったいないことしてたよ!
 だって、、読売新聞ではじめてトッドさんのインタビューを読んでから(シャルリ・エブドのずっと前)、ずっとすごい人だって思ってたんだから(記事切り抜いてあるもん)、、そのときから著書を読んでいれば、もっと長い期間、この方の考えにきちんと触れていられたのに!
 そういう、「自分てば惜しいことしてた!」という気にさせられるものでありました。
 すごいね。
 
 ヨーロッパのこと、なにも分かってなかったなあと思いました。
 映画好きで、高校生の頃からヨーロッパの映画を観てきていましたが、、もう、現代のヨーロッパはその頃とは様変わりしているようですし。。
 とにかく大変なことになってるんだなあと思いました(今日見たニュースもちょっとすごいなと思ったのでリンクします。「悪夢のような集団が街を破壊…G20サミットの「地獄絵図」 → こちら )。
 
 トッドさんの専門の人口と家族学の話もおもしろく、日本とドイツとベルギーは直系長子が家系を引き継ぐ家族構造だから権威主義を受け入れる社会で、フランスやアメリカ、イギリスなどは兄弟間の立場に差をつけない家族構造だから自由な社会だ、ということは有名な話だと思いますが、皮肉なことに、「権威を受け入れる素地がある」日本などのほうが、ある意味では西欧の先進諸国よりさらに「自由」に見える、というお話が深かったです。
 自由主義の人たちは、頑固なまでに自由であろうとするあまり、不自由に見える、とのこと。
 「自由」にも限界があるということを感覚的に受け入れている権威主義の人たちのほうが、その分柔軟とも言えるのではないか、最近の西欧の自由主義者たちはヒステリックになっている(テロや移民の問題もあるから)、ということのようです。
 なるほどって感じですよね。
 
 トッドさんのされる話題はどうしても現在の世界情勢のことに関わるから、このような最新刊を読んでしまうと、それ以上に読めるものがなくなってしまうので、そこがつらいのかも(笑)。
 もっと深めたいのなら、このような手軽な新書ではなくて、トッドさんが専門分野について書かれた学術書を読むべきなのだと思います。
 でもこれはやはり難しいんだろうなあ。。そこまでできないかなあ。。。
    
 
 でもとにかく、この世には、自分が属する社会(フランスのインテリ界?)から後ろ指を指されても、自分の研究内容に自信と責任を持ち、そこから得た知見から主張をし続けるこのような人が、今の時代にもいらっしゃるということに感動するのであります。

 ずっと読んでみたいと思っていたトッドさんの本、自分には読む資格がないと思っていたトッドさんの本、読めてよかったです。

 *おまけ*
 撮りためていたあじさい↓
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 ☆タロット占いのセッションを、しばらくお休みとさせていただきます☆
  *乳ガン治療のため、ちょっと体調の様子見をさせていただきます*
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です。
   詳しくは こちら をご参照下さい。
    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp







 
 
 
 
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