わたしがジョルジュと名付けた男性とわたしのこと・6

 近所で撮った写真↓
170815ki.jpg
 先月のいつだったか。

 少し昔話をします。これまでも過去のことを書いてきているのですが。

 わたしが21歳のときにチャネリングが始まりましたが、そのときに直接のきっかけになったのはアメリカ人チャネラーのリチャード・ラビンさんがチャネリングする「エクトン」という存在の本でした。
 その本の中に「ガイド(守護霊)と出会うための瞑想」という下りがあって、それを読みながら目を閉じ呼吸を整えリラックスしていって心の中にイメージを浮かべたら、4体の「暖かく優しい、意志を持つエネルギー」が出てきた、というのが始まりです(蛇足ですが、それは「人の形」にはそのときには思えませんでした。エネルギー体、という感じでした。光、でもよいかもしれません。そのときには名前もなく、その後いろいろとわたしがアクセスをしやすいように「キャラ付け」をしていったという感じが、本当のところだと思います)。
 そのようにきっかけとなってくれた本の著者であるチャネラーのリチャードさんが、わたしがその「エネルギーとの遭遇」を果たした数ヶ月後に来日され、カウンセラー養成講座をされるということがあり、わたしはそこに参加することにしました(エクトンの個人セッションも同時に受けて、チャネラーとしてやっていけと言われています。なかなか難しかったよ、エクトン!)。
 21歳の4月です。

 その講座の中で、誘導催眠(退行催眠)について改めて教えていただき、その技術の練習をしました。それはセラピーの中で使われるものだということで、スポーツ選手などのイメージトレーニングにも通じるものだと思います。
 目を閉じ呼吸を整えリラックスして、心地よい景色などを思い浮かべいったん心を落ち着け、そこからは階段をイメージしたりして、階段を下りる(or上がる)たびに心(深層心理)の中に入っていくと暗示をかけ、階段の先に扉があり、その扉を開くと「あなたが今抱える問題のカギとなる場所に出る」というパターンが基本的なものかなと思います(いろいろなイメージのバージョンがあると思いますが)。
 誘導に入る前に「カギになる場所に出る(あるいはカギになるシーンを見る)」というこを意図しておく(暗示をかけておく)のが大切です。
 これは、そのカギになる場面の中で今の催眠をかけられている自分がなんらかの肯定的な働きかけや介入をして、心を癒したりなにかに気づくようにする、というタイプのセラピーの手法です。

 ***

 若い頃にそのような練習をたくさんしていたため、そしてわたしはもともとイメージを見やすい(感じやすい)ため、2007年の12月、久しぶりに自分で自分を退行催眠状態に持っていくことは、そんなに難しいことではありませんでした。
 布団に横になり、目を閉じ呼吸を整えリラックスしていき、階段や扉のイメージを使ったのかどうかは忘れてしまいましたが、イメージの中で「彼」のところに行きました。
 そこで出てきたのは、あの金縛りと追体験の夜のような「彼になっている視界」ではなくて、わたしが彼のことを見ているという視界です。
 そしてそこで見えたのは、本当に最期の、後ろ手に縛られて撃たれて倒れ込んで死に絶えようとしている彼の姿です。
 たぶん、撃たれてすぐには死んでないんですよね。。しばらく息があって、混乱している気持ちは続いていて。
 あのとき周りにいたはずの人だかりはなくなっていました。たぶん、ちょっとの間、その身体はその場所に放置されていたと思います。たぶん、彼以外の遺体も近くにあったと思います(わたしは彼しか見ていませんでしたが)。
 よく猫などがボロ雑巾のように捨てられている、という表現がありますが、彼も本当にボロ雑巾のようでした。
 そんな彼を見るとやはり怖くて(笑)。
 怖くて逃げたくなって、集中力が切れたりもしました。
 それでも、せっかくここまで来て逃げるのかと思い直して、再び彼の元に行きます。
 
 自分の目の前に、「彼」がいます。息絶えようとしています。
 でもやはり脚がすくんでねえ。。(笑)
 だって、なんと声をかけたらいいか、分かりませんし。
 打ち捨てられていて悲惨で。無惨で。
 ものすごく「重く」て。「黒く」て。
 どうしていいのか分からないわたしは、イメージの中に、天使でも出てこないかなと思いました。
 天使や守護霊や光の存在が出てきて、彼を包んで癒してくれないかな、そして彼を「天界」へ連れて行ってくれないかな、わたしはそれを見ているのでいいのではないかな、と思ったのです。
 自分より大きな存在に丸投げしたかった(笑)。
 こういうイメージの中で「ワーク」をしているとき、そういう自分の「希望」が内容的にふさわしければ、そのイメージはすぐに出てくるものです。
 しばらく待ってみました。
 天使も、光の存在も、現れませんでした。
 (笑)
 で、ああ、ダメなのね、と思い。
 あたしがやるしかないんだ、と思い。
 彼の背後から横に行き、本当に気が重かったけれど、恐る恐る、彼の背中に指を触れてみました。左手で触れたと思います。
 触れると、彼の絶望が自分の中に流れ込んでくるようでした。
 黒い渦のようなものです。
 黒くて深くて渦巻いているそれがあまりに恐ろしく、でもわたしは踏ん張りました。
 黒い渦の中で感じる彼の「顔」は、ムンクの「叫び」の人のようなもので、目や鼻などが溶けて下にずるっと垂れているような感じの恐ろしいものでした。
 見たくないけれど、わたしはそれらを感じていました。
 それは、強い風が自分の身体に吹き付けてくるような感覚でした。
 わたしはその中で、「飛ばされないように」踏ん張ったのだと思います。

 ***
 
 しばらくすると、「風」は徐々に弱まってきました。
 次第に黒い渦が消え、再び彼が横たわる処刑場所の広い路地にいるのを感じることができました。
 わたしは彼の横に座りました。そしてたぶん、彼の背中に右手のひらを乗せて、それでもさきほどのような渦が出てこないことが分かったから、彼の背中を撫でました。よしよし、という感じで。
 そしてこれは、ちょっとおバカなお調子者が、調子づいて「やっちまった」ということなんだよな、という風に思い、その結果に絶望している彼に、まあ、無理矢理ではあるのですが、「あんたはよくやったよ」と言ってみました(たぶんそんなに「よくやって」は、いないんだけどね(笑))。
 そこから、彼との心のやりとりができていきました。
 彼は「それにしてもこんなのはひどい」というような感覚をわたしに伝えたし、それに対してわたしは「まあそれでもそういう時代だったし」と諭します(笑)。
 彼は「世界を変えたかったのにできなかった」というようなことを言い、わたしはそれに対して、戦後の世界は、一応自由を標榜するようになるよということも説明しました(そうじゃない地域ももちろんありますが、そのあたりは割愛)。自由になんでも話せる社会が来るよ、いろいろな思想があっても大丈夫なんだよ、と。そういう社会になるんだよ、と。
 彼が聞く耳を持っているということが分かったので、わたしはもっと説明をしました。
 今わたしが生きているのは21世紀の日本で、ここもとりあえずは自由なんだよ、わたしはそんな中で気楽に生きているよ、というような感じです。
 彼はわたしの話に興味を覚えたようで、身を乗り出してきたような感じになりました。
 ちなみに、わざわざそれを確認し合ったわけではないですが、彼はわたしのことを、自分の「来世」だという風には、とらえていたと思います(「あんた誰」という感じではなかったので。まあこれも、全部わたしのイメージの中での話なんですが。。。)。
 これらの説明をする頃には、すでに彼の「最期」のシーンからわたしたちは離れていて、なにか白い空間のようなところにいたように思います。背後にあの処刑の場所はあったかもしれないけれど、二人は白い繭のようなものの中にいたような、そんな印象があります。
 その中で、わたしが彼にいろいろなことを教えているのです。今の時代のことを。いろいろと便利な世の中になっているということを教えたと思います。
 彼は「へ~」という感じだったり「ほんとかよ」という感じだったりしましたが、わたしは説明を続けました。
 そして、わたしは少し踏み込んだことを言います。
 「今の時代にはインターネットというものがあって、そこでは自分の考えを自由に発表することができるんだよ、そんな時代になっているんだよ」と。
 加えて、「わたしもそこで自分の場所を作って、いろいろなことを書いているんだよ」と言いました。
 彼が、「自分もなにか書きたい」と思ってきた人だということが、分かっていたからです。
 
 すると、それまで基本的には「へえ」という感じでわたしの話を聞いていた彼のエネルギーが、「ちょっと待てよ」というように変わりました。
 「大丈夫なのかよ」という感じにです。
 そして彼から不安の感情が伝わってきましたが、その感情はわたしにとってもずっと慣れ親しんだものでありました。
 わたしは、それまでにも少し気づいていたけれど無視していたことに、ここで直面することになります。
 彼が「書く」ことに憧れてはいても、同時にそうすることをとても恐れていたということです。
 そりゃそうですよね、「抗ナチ運動」の中で文書を作るっていうのは、とても恐ろしいことですよね。監視の目の中でするのですから。
 結果として彼はそういうことに関わって処刑されたのですから。
 単なる憧れだけであるはずはないのです。

 では、わたしはどうか。
 わたしは本当に子供の頃から単純に文章を書くことに憧れていただけなのか。
 怖くはないのか。 

 ないわけがなかったです。
 
 そのことを、心のどこかでは分かっていたのですが、ずっと無視してインターネットに文章を載せ続けてきたのが、わたしだったのです。


 ☆タロット占いのセッションをいたします☆
   対面セッションで、場所は新宿の喫茶店です。
   30分/2000円です 
   詳しくは こちら をご参照下さい。

    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp


















関連記事
スポンサーサイト

テーマ : モノの見方、考え方。 - ジャンル : 心と身体