テレンス・テイヴィス監督 「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」

 昨日新宿でいただいた抹茶↓
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 久しぶりの抹茶なので写真に撮ってしまったけれどあまりおいしくなかったのだ。
 サービスでついてたやつだからな。
 お湯の中に抹茶の粉を入れて泡立つようにかき混ぜました、というだけだった(心が入ってないのが分かりすぎる)。
 以前いただいた、何十年も茶道をされている友人が立ててくれたお抹茶は本当においしかったもの。
 
 昨日は神保町の岩波ホールで公開中の映画「静かなる情熱 エミリ・ディキンスン」(公式サイト → こちら )を観にいきました。
 7月の終わりにこの映画館の会員になって前売り券を買っていたので。
 いやしかし、すごい映画で!
 岩波ホール、、、なんて映画館なのでしょう(笑)。会員になってよかった(笑)。

 19世紀に実在したアメリカの女性詩人の伝記映画です。
 予告編です。

 YouTubeのこの動画の説明文をコピペします。
  シンシア・ニクソン主演。生前わずか10篇の詩を発表し無名のまま生涯を終え、没後発見された1800篇近い作品により“アメリカ文学史上の奇跡”と讃えられる女性詩人エミリ・ディキンスンの素顔とは。2017年7月29日より岩波ホールほか全国順次ロードショー!

 監督はテレンス・デイヴィスという方ですが、存じ上げませんでした。日本ではあまり紹介されていない方のようです。イギリス人で脚本もこの方が書いているとか。
 わたしはこのエミリ・ディキンスンという詩人のことも存じ上げなかったので、映画の中に描かれるエピソードがどこまで「史実」なのか、よく分からないのですが。。
 独身を貫き、裕福な実家の屋敷からあまり外に出なかった人の話でありました。

 わたしは高校生の頃から、実在した過去の芸術家の伝記映画というジャンルが好きで観てきていますが、いろいろ観てきた中でもこちらはけっこう屈指の強烈な印象が残る映画かなと思いました。
 女性主人公ですしね。。。

 わたしが若い頃観てきた芸術家の伝記映画は、それはそのまま「恋愛映画」であり「不倫映画」であることも多かったのですが、、このエミリさんの映画では、恋愛らしい恋愛は描かれませんでした。
 容姿にコンプレックスがあって男性と素直に接して親密になれない、という描かれ方でしたが、それが本当のことなのかはわたしにはよく分かりません。
 でも恋愛が多い女性ではなかったのだろうなと思います。
 そこには、父親との関係も関わるのかな、と思ってしまいます。
 母親が病気がちで、家に一応いるのですがどこか「不在」で、不在というよりはファンタジーになっている存在で、だから、主人公と父親との力関係が激しいように思えて。お父さんいい人ではあるんだけど。お兄さんもいるんだけど、彼女の個性の方が強くて。
 観ていて小津安二郎の「晩春」を思ってしまった。なかなか結婚しない娘と父親のお話。
 あれはフィクションだけれど、これは実在した人のお話だからなあ。。。
 元も子もない言い方だけど、「エレクトラ・コンプレックス」という言葉を思い出さないこともないという感じでした。その関係は性的なものではもちろんないのですが。お母さんが弱いと娘が強くなるしかないし、苦しいよなあ。

 いろいろなテーマが感じられる映画で、他には、「女性には芸術を創れない」というテーマ。
 どうなんでしょう。
 よく言われますよね、これ。
 エミリ・ディキンスンの詩はたくさんの作家に影響を与えたとされているようですが、わたしは読んでいないし分からないのですが、女性は一般的には感傷的で、物ごとを「分けて考える」ことが苦手だから、男性のように芸術を「作品」として自分の感情から切り離し、眺めて分析して構造的に分解して計算して構築する、ということがあまりできないのかなと思います。
 でも、そうやって「構築されたもの」のことを、「芸術」と呼ぶというのが第一義としてあるのかもしれず、そうなると女性は分が悪いのだろうと思います。
 でも、女性の感受性を活かした直観的であったりする部分は、男性にはあまりないかもしれないじゃん? じゃんじゃん?
 わたしが若い頃から浸かっていた「スピリチュアル」な世界では、個人の中に「男性性」と「女性性」があるとされていたと思うし、やはり理想としては理論・分析的でありかつ直感・感傷的であってバランスを取るというのがいいのだろうなと思うのですが。
 このエミリさんの時代にはそういう、個人の中に誰でも男性性(能動的で理性的な部分)と女性性(受動的で感情的な部分)があるという視点がなかったのだろうから、昔の人は苦しかったろうなあと思います。

 他には「信仰」ということも大きなテーマである作品でした。すごく厳格に。
 一神教であるキリスト教の価値観が分からないと、真のところはよく分からないかもしれないですね。。
 「唯一絶対の神」ってなんだろう、、、宇宙の法則とかそういうことだろうか。。でもいろんな種類ありそうだしな、宇宙の法則、、、次元によって法則も変わりそうだし、、、やはり「唯一絶対」ってものを具体的に考えるのって難しい。。。
 「八百万」の考え方のほうがやはりしっくり来てしまう。。日本人だもの。。。
 でも、主人公のエミリが言うセリフの中に「神がいなければわたしは自由になれる」というものがあって、そこは共感しました。
 でもわたしは、そういう自由ならなくてもいいやと思うのですが。
 人は「神(絶対的なもの)」とか「聖なるもの」を意識しないと、「よくなろう」とできないような気がするから。

 ということで、なかなか重厚で考えさせられる映画でした。
 東京では今月中旬まで岩波ホールで上映されています。その後各地に行くのかな。
 衣装やロケーション、セットなどはとてもきれいでした!

 
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   詳しくは こちら をご参照下さい。

    kitaminori@tbt.t-com.ne.jp








  
 
 
 
 
 
 
 

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