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梅雨寒つれづれ日記(カズオ・イシグロ わたしたちが孤児だったころ)

 おととい撮った山口観音のあじさい↓
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 今日は冷たい雨となっております@東京都下小平。
 梅雨寒っていうんですよね。予報だと明日のほうが気温が下がるとか。
 まだ片づけていなかったクッションサイズのホットカーペットが役立っています。ストーブつけるほどではないけれど肌寒いから、おしりが暖かいと気持ちよいです。
 これあるとほんと便利ですよ↓
  
 これより大きなサイズのものを金沢の義姉にプレゼントしたのですが、ものすごく喜ばれました。金沢の冬はエアコンだけだと寒いけれど、これがあれば耐えられるとのこと(石油ストーブが一番暖まるけれど、石油の補充などが大変だから使えないとのことなので。。)。。電気代も安いし(笑)。
 離れて暮らすご家族へのプレゼントにいかがでしょう(笑)。お値段も手頃です!

 ってなんの宣伝をしているんだ。。。(笑)

 ***

 先週読了したカズオ・イシグロの「わたしたちが孤児だったころ」の感想を少し書こうと思います。
 やはりすごい小説だったから。
  
 でもネタバレになるのもイヤなので、少しだけ。。。

 去年ノーベル文学賞を獲られたサー・カズオ・イシグロですが(サーの称号が与えられたなんてすごいですね)、生まれは日本の長崎で5歳の時に渡英して今はイギリス人となっておられます。
 この「わたしたちが孤児だったころ」は、そんなご自身の子供時代の体験も元になっていると思われる小説でした。
 舞台は戦前の上海で、租界で育ったイギリス人の主人公がいろいろないきさつからイギリスに帰国し、探偵として名声を得て、自分の子供時代に置いてきたいろいろな問題と対峙する、というようなお話だと思います。

 ※ネタバレはしないつもりですが、この作品を読みたい人はここから先は読まないほうがよいかもです!※

 
 主人公の一人称の語りという形式で、彼の過去の記憶を通して物語が浮かび上がってきますが、たぶん、この主人公は正直にあったことを語ってはおらず、物語のクライマックスの部分の語りは信用できないものになっていて、「どこからが『主人公の創作』なのだろう」という気持ちにさせられる、とても居心地が悪くなる小説です。
 わたしは読んだことがないけれど、イギリスではシャーロック・ホームズやポワロさんなどの「探偵もの」の小説やドラマが根付いていると思いますが、そういうものに対する皮肉も感じられます。ハード・ボイルドやフィルム・ノアールみたいなものに対する皮肉です。
 「んなわけねーよ」ってな感じでしょうか(イシグロさんはこんな下品な言い方しないだろうけれど)。
 「んなわけねーよ」っていうのは、、、人間、そこまでかっこよくなれない、ということですかね。。

 子供の頃に日本からイギリスに渡ったイシグロさんが、新しいコミュニティに馴染むためにどれだけ腐心したかということが、痛いほどに伝わってくる小説でした。
 階級社会も描かれているし、排除されないためには社交的であらねばならないということや、そうやって「上流」に属していても虚しい心を抱いている人々などが、冷徹に描かれているかなあ。
 怖い小説でした。
 でも、それでも、生きている限りは、自分を支えてくれるなにか暖かいものを、お返しのように大事に思おうとする、そういう人間のいじらしさも描かれていたように思います。

 作品の中である人が言ったことが印象に残っています。

 それは、

 「(自分の子が)世界はひどいところだということを知ったとき、そばにいてやりたい」という意味の言葉です。

 イシグロさんは、これを言いたかったのだろうなと思いました。
 わたしには子供がいませんが、いたとしたら、そう思うしかないのだろうなと思いました。

 そしてたぶん、世界はひどいところだけれど、きちんと目を開けて世界を見ればそれだけではないのだということも言えるのだとわたしは思うし、イシグロさんも、そのようにとらえているのだと思います。
 世界にあるのは絶望だけではないということです。

 すごい小説でした。

 あ、感想「少し」じゃなかったかもしれませんね。。。でもわたし的にはこれでも「少し」なんですよ。。。

 イシグロ作品、次はなにを読もうかな。

 ***

 おまけで、最近買ったわりと楽しいものの写真を。

 「神泡サーバー」付きプレモル(笑)↓
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 ちょっとどんなもんなのか気になって買ってみました。
 使い方が少し難しいけれど、泡立ちは楽しめます↓
  1800615beer2.jpg
 うちにはビール用の細長いグラスがなくて、情けないグラスですが。。飲み口が大きなグラスばかり持っているのですが、ビールの泡を楽しむなら細長いグラスがいいですよね。
 プレモルってやはりおいしいから(写真は「香るエール」というものですが、普通のプレモルのほうがわたしは好きです)、細長いグラスがおまけでついているときに買ってもよいかもしれない。。神泡サーバーとセットのものもあるんだな。。。
  
 

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テーマ : 読んだ本の感想等 - ジャンル : 小説・文学